マーベルオリジナルドラマ「パニッシャー」を全話見ました!
個人的な感想と評価です。
目次
海外ドラマ「パニッシャー」とは?
アメコミを原作にした、ハードなアクションドラマ。
家族を殺された復讐に燃え、悪党を容赦なく皆殺しにした元海兵隊員フランク・キャッスル。
今度は、過去の出来事をめぐり、政府機関の巨大な陰謀に立ち向かい、再び血みどろの戦いを繰り広げていきます。
今作は、Netflixオリジナル制作のMARVEL(マーベル)ドラマで、シリーズ7作目となります。
これまで配信されているシリーズ作品の概要や、感想はこちら。
【時系列順】
・デアデビル シーズン1
・ジェシカ・ジョーンズ
・デアデビル シーズン2
・ルーク・ケイジ
・アイアンフィスト
・ザ・ディフェンダーズ
・パニッシャー(今作)
・ジェシカ・ジョーンズ シーズン2
・ルーク・ケイジ シーズン2
・アイアンフィスト シーズン2
・デアデビル シーズン3
・パニッシャー シーズン2
・ジェシカ・ジョーンズ シーズン3
シリーズ概要や、見る順番や時系列などの解説は、こちら。
原作は、もちろん、アメコミのMARVEL(マーベル)コミック。
パニッシャーは、コミックの中ではさまざまな作品に登場し、かなりの知名度と人気のあるキャラクターで、これまで何度も映画化されました。
Netflixオリジナルドラマとしては、ドラマ「デアデビル シーズン2」で、すでに登場しています。
家族を殺された事件の背景や黒幕の存在、パニッシャーになった経緯のほか、デアデビルとの対立や共闘、カレン・ペイジとの関係なども、深く描かれています。
今作は、いわば「デアデビル シーズン2」のスピンオフ的な位置づけで、時間軸としては「デアデビル シーズン2」の1年後が舞台。
説明が少なく謎だった、パニッシャーになる前のフランク・キャッスルの軍隊時代の真相が語られていきます。
序盤は特に理解しづらい部分はあるものの、今作「パニッシャー」だけを見ても、楽しむことはできると思います。
ただ、内容的には「デアデビル シーズン2」から続いているので、事前に見ておくのが、おすすめです。
また、「デアデビル シーズン2」以外のシリーズとの関わりは薄いので、「ジェシカ・ジョーンズ」「ルーク・ケイジ」などは見ていなくても大丈夫だと思います。
主人公フランク・キャッスル=パニッシャーを演じるのは、「ウォーキング・デッド」リックの親友シェーン役ジョン・バーンサル。
今回も、圧倒的な存在感!
大迫力!大熱演!
「マイクロ」ことデヴィット・リーバーマンには、「ダメージ」「GIRLS/ガールズ」「ジョン・アダムス」をはじめ、「ザ・ラストシップ シーズン2」ニルス役などのエボン・モス=バクラック。
最近では、HBOの新作ドラマ「Tokyo Project(原題)」で、エリザベス・モスの相手役として出演。
捜査官マダニ役は、アンバー・ローズ・レバ。
「エメラルドシティ」で、西の魔女の右腕ミランダ役で出てましたね。
他にも、ビリー・ルッソ役に、「ナルニア国物語」カスピアン王子役や「ウエストワールド」のベン・バーンズ。
ルイス役に、「11/22/63」でオズワルド役を演じたダニエル・ウェバー。
サラ役に、「ベイツ・モーテル」のジェイミー・レイ・ニューマン。
そして、「デアデビル」のキャラクター、カレン・ペイジ役デボラ・アン・ウォールも出演しています。
さらに、マダニの上司ウォルフ役で、「E.T.」「アウトサイダー」「ヒッチャー」をはじめ、「アウトキャスト シーズン2」でカイルの父サイモンを演じた、あのC・トーマス・ハウエルも出演。
CIA副長官マリオン・ジェームス役を、映画「スカーフェイス」「ハスラー2」や、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」「ホステージ」「リミットレス」「グリム」などのメアリー・エリザベス・マストラントニオが演じるなど、大物ゲストも登場。
個人的には、ルイス役ダニエル・ウェバーが、よかったです!
「11/22/63」のオズワルド役も見事でしたが、今回も素晴らしかったですね。
・・・こういう役をやらせたら、さすが!という感じ。(笑)
実力派俳優陣の熱演も、見どころだと思います。
ドラマ「パニッシャー」は、Netflixオリジナルドラマで、現在シーズン2まで制作されています。
シーズン1は、2017年制作。
各話50~55分程度の全13話です。
現在 Disney+(ディズニープラス)で配信中です。
(紹介している作品は、2022年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はDisney+(ディズニープラス)公式ホームページにてご確認ください。)
Disney+(ディズニープラス)のサービス詳細や、加入はこちら。
【公式サイト】Disney+(ディズニープラス)
Disney+(ディズニープラス)の内容や料金など、詳細はこちら。
Disney+(ディズニープラス)で配信中のマーベル映画・ドラマのラインナップは、こちら。
参考記事 ディズニープラス「スター」ブランドのおすすめ海外ドラマ
※以下、ネタバレしています。くれぐれも、ご注意ください。
ドラマ「パニッシャー」あらすじ
家族を殺され、復讐の鬼と化した元海兵隊員フランク・キャッスル。
ようやく事件の真相を知ったフランクは、悪党を次々と惨殺し、ついに復讐を終えると、身分を隠してニューヨークへと戻ってきます。
しかし、家族を失ったショックや損失感から立ち直れず、フランクは悪夢を見ては飛び起きる、空虚な日々を過していました。
そんなある日、フランクの元に「マイクロ」と名乗る謎の人物から連絡が入り、かつてカンダハールに従軍していた時代に隠されていた真相を知ることに。
一方、カンダハールで、米兵によるヘロイン密輸の捜査をしていた国土安全保障省(DHS)の捜査官マダニは、捜査の相棒だった地元の刑事ズバイルを何者かに殺されたうえに、命令で無念の帰国。
納得がいかず、アメリカで事件の捜査を続けます。
カンダハールで、何があったのか?
事件の真相は?
やがて、巨大な陰謀が明るみとなり、忌まわしい過去と決着をつけるべく、フランクは壮絶な戦いを繰り広げていくのでした。
・・・というようなストーリーです。
※以下、さらにネタバレしてますので、くれぐれも、ご注意ください。
マーベルドラマや映画とのリンクネタについて
今作は、Netflixのマーベルドラマ・シリーズの第7弾として、他のシリーズ作品とつながりがあります。
■ 時系列的には、「デアデビル シーズン2」から1年後になります。
シリーズ前作「ザ・ディフェンダーズ」の前か後かは、明確に言及されていないので不明です。
舞台は、これまでのシリーズ同様、ニューヨーク。
地域は言及されていませんが、ブルックリン橋(かな?)が何度も出てくるので、そのあたり?
・・・すいません、私、ニューヨークの地理は、さっぱり・・・。
■ 基本的に、「デアデビル シーズン2」以外のシリーズ作品のネタは、ないように思います。
また、マーベル映画ネタも、ないように思います。
・・・見落としてるだけ?
■ フランクの殺された家族の詳細や、その真相などは、「デアデビル シーズン2」で描かれています。
「ひとつ、ふたつ、ペニー・アンド・ダイム」の言葉の意味は、第4話で説明があります。
第11話で、ふ頭の船が爆発する事件があり、世間的には、フランクはそれで死亡したことになっています。
■ 第2話、マイクロから「自宅に置いたディスクは受け取ったか?」と言われますが。
「デアデビル シーズン2」第13話の最後のほうで、フランクがディスクを手に入れるシーンが描かれています。
■ カレン・ペイジは、「デアデビル」に登場するキャラクターです。
フランクとは、「デアデビル シーズン2」での裁判をきっかけに、行動を共にし、お互いに理解が深まっている仲。
カレンが、常に銃を携帯するようになった理由なども描かれ、勤務する新聞社「ニューヨーク・ブレティン」や、編集長エリソンも「デアデビル」で登場します。
■ 今作の第3話では、カンダハールの過去が描かれていますが。
上官スクーノヴァ大佐(字幕は少佐)は、「デアデビル シーズン2」第8話から登場し、あの窮地でのフランクの活躍について、裁判で証言しています。
また、「デアデビル シーズン2」第12話では、カンダハールについても言及しています。
■ 第4話冒頭、銃の密輸の件で、フランクに締め上げられるのは、「デアデビル」に登場するキャラクター、小悪党ターク・バレット。
他にも、「ルーク・ケイジ」「ザ・ディフェンダーズ」などにも登場し、毎回ヒーローに締め上げられる、というのが定番ネタ。(笑)
■ 第10話、事件の事情聴取をするニューヨーク市警の刑事マホニーは、「デアデビル」に登場するキャラクターです。
カレンとは、いわば顔なじみ。
「デアデビル シーズン2」では、パニッシャー事件の功績で、巡査部長から刑事に昇格したという因縁の持ち主。(笑)
■ 個人的に引っかかる謎。
これは、吹替で見ないと分からないのですが。
第11話で、CIA副長官マリオン・ジェームスが、エナとグレイスの双子がいて、マンハッタンのコロンビア大学に進学希望だという話をします。
また、市警の本部長の息子がハッカーで、問題を起こしたからCIAで働かせるということも言っています。
・・・これは・・・何の前フリ?(笑)
調べてみましたが、ちょっと分かりませんでした。
以降のシリーズ作品に繋がるんですかね?
■ これまでのシリーズ全作に登場していた唯一のキャラクター、看護師クレアは、今作には登場しません。
・・・ちょっと寂しい。(笑)
・・・などなど。
細かいことを含めると、まだまだ盛りだくさん!
色々と繋がりを探してみると、さらに楽しめると思います。
冷酷さと人間味。心の闇と信頼関係。アクションもドラマも骨太!
とにかく、「デアデビル シーズン2」では、強烈なインパクトがあったパニッシャー。
復讐のためなら、冷酷に悪党を殺しまくり、街を地獄と化すことも厭わない、凶暴性。
人間味はあって悪人ではないものの、ピリピリ感のオーラがハンパなくて(笑)とても、そばに近づきたくないスゴ味がありましたよね。
まさに、復讐の鬼。
なので、今作を見る前は、また派手に大暴れして、街を爆破するくらいのアクション重視な、孤高の戦士のバイオレンス物語かなと思っていましたが。
意外や意外。
かなりドラマ性がしっかりしていて、緻密で繊細で骨太!
アクションはもちろん、ストーリー展開にも見入っちゃう。
メチャクチャおもしろかったです!
序盤は、わりとスローペースでしたが、暴れたら情け容赦ないパニッシャーのスゴ味は健在。
キタコレ感!(笑)
その後、中盤に向けては、わりとドラマ性重視だったと思います。
今作では、戦場から帰還した兵士たちの苦悩や心の闇といった社会問題が色濃く描かれていましたね。
シリアスで重い内容で、もしかしたら、やや見るのがつらいかもしれませんが、個人的には、すごくよかったです。
フランクだけでなく、ルイスのエピソードも胸にくるものがありました。
そして、フランクとマイクロ、マダニとサム、それぞれのコンビのエピソードも、おもしろかったです。
最初の関係は最悪だけど、徐々に信頼関係が深まっていく構成はもちろん、その過程で描かれていく、それぞれの苦悩や思いが見ごたえありましたね。
とくにフランクは、より深く人間味が描かれていて、さらに魅力的に。
・・・個人的には、汚い廃墟に男くさいオジサン二人がこもって何やってんだ感が好き。(笑)
そして、男として、夫として、父親として、家族を想う気持ちが深く描かれていたのも、よかったです。
時にユーモラスに、時にシリアスに、マイクロの家族を想う気持ちは、本当グッときちゃう。
家族のことになると、たとえ相手が凶暴なパニッシャーでもキレる。(笑)
そして、マイクロの気持ちが痛いほど理解できるからこそ、一家を放っておけないフランクにも、グッときちゃいましたね。
戦場で負った心の傷、家族や同僚を失った心の傷。
同じ痛みを抱えた者同士だからこその関係は、本当に見ごたえがあったと思います。
また、サスペンスとして、娯楽性に富んだストーリー展開も、よかったです!
カレンやエリソン、マホニーなど、「デアデビル」のキャラも登場してニヤリ。
「嘘」と「真実」を巧みに使った謎や意外性も多くて、結構、驚き展開で目が離せないおもしろさ。
誰が敵なのか分からない緊張感。
嘘で騙されたり、ワナにかかって大ピンチ・・・と、見せかけて、実は、という真相の驚き。
まさに、心理戦。
第10話の時間軸を使った構成も、よかったですね。
派手なアクションもさることながら、ストーリーの部分でも、エンターテイメント性満点で、楽しかったです。
個人的には、捜査官マダニが、カレンや刑事マホニーと共演しているのが、ワクワクしちゃいましたね。
デアデビルのキャラクターと面識ができたマダニ。
今後のシリーズでも登場しそうで、期待大。
中盤以降は、テンポアップして、ハラハラドキドキ度がアップ!
終盤に向けては、もう怒涛の展開!
続きが気になっちゃって、やめられない!
フランクも、パニッシャーとしての凶暴性がヒートアップ!
「うおおおおお!」の雄たけびも復活!(笑)
終盤は、もう釘付け!
フランクとマイクロの関係にも、胸アツでウルウル。
ラストも、深い余韻が残って、すごくよかったです。
パニッシャーとしての凶暴性やアクションのスゴさは、そのままに。
フランク・キャッスルの人間性が、より深く描かれていたと思います。
悪党には容赦ない冷酷さと、家族思いで心優しい人情味を兼ね備えた魅力が、存分に描かれてましたね。
決して、明るい内容ではなく、ハードで重い展開も多いですが。
アクションだけでなく、ストーリー性も見ごたえがある、おもしろいドラマだと思います。
・・・ま、ちょっと意外でしたけど。
まさか、孤高のパニッシャーに相棒できるなんてねぇ。(笑)
続編は?他のシリーズとのつながりは?
個人的には、メチャクチャおもしろかったです!
ちょっと意外な内容ではありましたが、期待以上によかったです。
もしかしたら、ハードで重い内容や、パニッシャーの暴れっぷりに物足りなさを感じる方もいるかもしれませんね。
やや、好みが分かれる部分もあるかとは思いますが。
シリーズファンは、見て損なしのおもしろさだと思います。
今作は、わりと「デアデビル」のスピンオフ的な意味合いが強いと思います。
パニッシャーは、「ザ・ディフェンダーズ」にも集結していません。(笑)
最終話は、かなり気になる終わり方でしたよね。
それに、フランクとカレンの関係も、どうなってしまうのか?
「デアデビル」をはじめ、他のシリーズ作品にも登場してほしい!
続きに、期待したいと思います。
・・・マーベル作品なんだから、エンドロールの最後に「パニッシャーは帰ってくる」とか表示してくれてもいいのにね。(笑)
次のシーズン2を見た個人的な感想はこちら。
→「パニッシャー」シーズン2 感想と評価