ドラマ「11/22/63」全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

ドラマ「11/22/63」

海外ドラマ「11/22/63」を全話観ました。
個人的な感想と評価です。

【追記:2017.4.12】
DVD・ブルーレイが、2016年4月12日に発売・レンタル開始しました。

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ドラマ「11/22/63」とは?

タイムトラベルとケネディ大統領暗殺事件を題材にしたSFサスペンス・ミステリー。
本国アメリカのHuluオリジナルドラマです。

「11/22/63」とは、暗殺事件が起きた1963年11月22日のこと。
ある出来事がきっかけで1960年にタイムトラベルした主人公ジェイクが、大統領暗殺事件を阻止するため奔走する物語です。

原作は、「キャリー 」「スタンド・バイ・ミー 」「アンダー・ザ・ドーム」などで知られる、ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングの同名小説。
かなりの大長編だそうで、日本でも発売されているようですよ。

製作総指揮は、ドラマ「LOST」「パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット」「ウエストワールド」をはじめ、映画「スター・トレック 」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」などで有名な、J・J・エイブラム。
大ヒットメーカーの豪華な組み合わせです!

主演は、「スパイダーマン」ハリー役のジェームズ・フランコ。
アル役に「アダプテーション」でアカデミー賞を受賞したクリス・クーパーが出演しています。

・・・と、あまり馴染みがない顔ぶれに思えますが。
ところが、どっこい!(笑)
よくよく見ると、すごい人たちが、しれっと出てますね。

暴力夫フランク役で、「トランスフォーマー」シリーズや「バトル・クリーク 格差警察署」のジョシュ・デュアメル。
セイディの元旦那ジョニー役で、「グレイズ・アナトミー」のT・R・ナイト。
FBIホスティ捜査官に「アリー my Love」のギル・ベローズ。
ジェイクが下宿するプライス夫婦を、名脇役マイケル・オニールと「ヤング・スーパーマン」マーサ・ケント役アネット・オトゥールが演じています。

・・・え!?ジョシュ・デュアメル!?T・R・ナイト!?の驚き。(笑)
アネット・オトゥールは、気づかなかった・・・。

極めつけは、リー・オズワルドの母親役で、「24 TWENTY FOUR」女性大統領アリソン・テイラーで有名なチェリー・ジョーンズが、しれっと登場。(笑)
「トランスペアレント シーズン2」や「ブラックミラー シーズン3」第1話などでも、そうでしたけど。
・・・いつも、おいしいとこ、持ってくよねぇ!(笑)
今作でも、さすが!魅せてます!

個人的には、セイディを演じた「ドラキュラZERO」のサラ・ガドンがよかったですね。
・・・あれは・・・ホレてまうやろ。(笑)
演技も、素晴らしかったと思います。

【追記:2017.4.12】
DVD・ブルーレイが、2016年4月12日に発売・レンタル開始しました。

ドラマ「11/22/63」は、2016年制作。
各話42~60分程度の全9話です。

今現状では、シーズン1で完結し、シーズン2はないようです。

現在、Hulu(フールー)で配信されています。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)

詳細は、Hulu(フールー)公式サイトでご確認ください。

【公式サイト】 Hulu


※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。
実際に観て、途中で「ちょっとダルいな~」と感じている方、このドラマは絶対に最後まで見たほうがいいです!
・・・諦めないで。(笑)

「11/22/63」あらすじ

高校の国語(英語)教師ジェイクは、ある日、友人であるダイナーの店主アルから、1960年にタイムトラベルできるという、信じられない秘密を打ち明けられます。
1963年11月22日に起きるジョン・F・ケネディ暗殺事件を阻止し、現在の世界を変えるよう、アルから願いを託されたジェイクは、意を決して1960年へ。
しかし、さまざまな障害や危機が立ちはだかり、事態は思わぬ方向へ・・・。
そして、ついに運命の1963年11月22日を迎えるのでした。
果たして、ジェイクは暗殺事件を阻止することができるのか?
過去を変えることができるのか?

・・・というようなストーリーです。

予告動画はこちら。
11.22.63 on Hulu Trailer

評価が激しく分かれる「時を題材にした人生の物語」

お恥ずかしながら、私は原作の小説は読んでおりません。
ごめんなさい。

なので、小説とどう違うのか?
どれくらい省略されて、ドラマ版のオリジナル要素がどれくらい入っているのかも、全然わかりません。
あくまでも単純に「ドラマ作品」として観た、個人的な感想です。
ご容赦いただければと思います。

初回の第1話は、結構おもしろかったと思います。
タイムトラベルも独自のルールがあったり、暗い収納庫に入るところや、黄色いメモ帽子の男など、スティーヴン・キングのテイストもあって、かなりの期待感!
60年代の映像の作り込みも素晴らしかったし、ストーリー的にも、現代と過去のギャップを活かしたアイデアなど、見ごたえがあったと思います。

・・・ただ。
その後が、寄り道ばっかで、なかなか本題の事件に進んで行かないんだな、これが。(笑)

タイムトラベルして到着できるのは、1960年限定。
事件は1963年なので、実に3年も時間があるわけですけど・・・。
中盤あたりまでは、本筋ではない余計なことに首を突っ込み、恋に燃え上がっちゃうエピソードが中心で、なかなかJFK事件に触れていかない。

ストーリー自体は、おもしろかったとは思います。
セイディはもちろんのこと、校長先生やミミ女史のエピソードなど、人間ドラマとしては見ごたえのある部分も多かったです。

また、得体の知れない不気味さだとか、フランクやセイディの元旦那ジョニーのエピソードなど、人間の恐ろしさを描いたハラハラドキドキ展開で、いかにもスティーヴン・キング!

とはいえ。
やっぱり興味は「JFK暗殺阻止」と「その謎の真相」なわけで。
・・・正直、ジェイク、60年代を満喫しすぎじゃね?的な。(笑)

中盤を過ぎて、ようやくオズワルドに絡んでいきますが、それでもラブラブなリア充エピソードが強く。(笑)
やや、中だるみだった気がしますね。

また、話が進むにつれ、ご都合主義的な部分も多くなって、ツッコミどころも満載。
セイディの件も含め、困ったら小まめに現代に帰還して、リセットすればいいのでは?
てか、アルとの約束とはいえ、そこまでJFK事件に執着し続ける「動機」も、ちょっと弱かったかなあ。
・・・さっさと、セイディを連れて撤退するべきじゃない?(笑)

ジェイクの行動は、やや説得力に欠けていたかも。
また、もしかしたら、ジェイクが少し自己中心的に感じて、イラっとするかもしれませんね。
フランクの時のことを考えれば、オズワルドごとき・・・ねぇ。

映像的にも、歴史モノのわりにはJFKの映像だとか、当時の世相を紹介するようなリアリティ表現なども薄く。
タイムトラベルの題材を活かした時間差のアイデアなども、影を潜めてしまって。
ちょっと残念でしたね。

スティーヴン・キングとJ・J・エイブラムのコンビで「タイムスリップしてケネディ暗殺を阻止する」ドラマと聞くと。
やっぱり、どこかホラーチックで、ハラハラドキドキのクライム・サスペンスを想像するかと思うのですが。
なかなか本題が進まず、ちょっと厳しいと感じる方も多いかも。

それでも終盤は、ようやく事件の核心に迫って、盛り上がりましたね。
・・・ま~、時間経過の早いこと早いこと。(笑)

そして。
いよいよ、最終話の第9話になるわけですけど。

・・・いやあ・・・色々な不満が、すべて「筋違い」だと思い知らされる、とんでもない最終回でした・・・。

絶対に最終回まで見るべし!

※以下、ややネタバレしてますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。

最終話の前半は、ついに事件当日!
ハラハラドキドキ展開ではあるものの、結果的には・・・まあ・・・だろうね、的な。(笑)
ここまで引っ張ったわりには、力技で、いい感じでオチてしまって。
・・・だろうね、的な。(笑)
(詳しく書けないです。ごめんなさい!)

・・・ただ。
そのあとのストーリー展開はスゴかった!
も~、大号泣!
涙なくして見れないっ!

まさかまさか、最後の最後で泣くとは思わなかったですね。(笑)
ベタベタ展開ではあるものの、見ごたえ十分!
素晴らしかったと思います。

そして、最後のエンディングを見ながら、テッシュで鼻をかみつつ、

「・・・あれ?こんなドラマだったっけ?サスペンスじゃなかった?」

とか、思っちゃうわけです。(笑)

そうです。そうです。
最後の最後、まさに今さら状態で、このドラマは「JFK暗殺の真相を描いた歴史ミステリー」でも「暗殺阻止のクライム・サスペンス」でもなくて。
「時間」を題材に、人生や愛の在り方、悲哀や喜びを描いた「人間ドラマ」だと、思い知らされるのであります。

タイムトラベルだの、JFK暗殺だのは、あくまでドラマを描く「題材」でしかなくて。
そこが本筋ではなくて。

実は、ミミ女史のエピソードをはじめ、さまざまな人たちの生き方や生死を通じて、人生や愛情の素晴らしさを描いた、意外と深いテーマのドラマだったように思います。

・・・たぶん。
あれ?
ちょっと言い過ぎ?(笑)

ジェイクとセイディの愛の物語もよかったですけど。
決して、そこだけではないと思います。
「過去をやり直すことができたら、幸せになれるか?色々あっての、今じゃない?」というテーマも大きくて。
・・・胸に響きますよねぇ。

無意味に思えた、黄色いメモ帽子の男の存在も「過去に縛られた人物」として効いてきますよね。
ハリーのエピソードもそうだし。

本当に描きたかったのは、そこだったのかと。
キャストにしても、若い時から「いい年齢の重ね方」をしたベテラン俳優を起用したのも、そんな狙いがあったのかしら?

このドラマは、最終話まで全部見てから判断するべきだと思います。

結局、「寄り道」と思えた数々のエピソードこそが、実は「本筋」で、それが最後に効いて結実する、という感じではないでしょうか。

・・・なら、最初にそう言ってよぉ、とは思いましたけど。(笑)

「JFK暗殺事件を阻止する」が、あまりにもインパクトが強すぎて、「ハラハラドキドキのサスペンス」という先入観で見てしまったのは、もったいなかったのかもなあ。
何の予備知識もなく見始めたら、またちょっと感想も変わったかもしれませんね。

評価が分かれるドラマだと思います

個人的には、そこそこおもしろかったです。

ツッコミどころも、ご都合主義もあるものの、やっぱ、最終話ですよね。
最初と最後じゃ、ドラマのジャンル、変わってない?とは思いつつも(笑)終わりよければ、すべてよし!といったところでしょうか。
最終話は、本当に素晴らしかったです。

あまりにサスペンス要素を期待してしまうと、中だるみに感じてしまうかもしれませんね。
人によっては、評価が大きく分かれるドラマだと思います。

内容的に考えても、続編となるシーズン2はないのではないかと思います。
これで完結のほうがいいですよね。

意外と深くて、余韻も大きなラストでした。
・・・てか、見始めた時には、まさかそんなドラマだとは思いもしませんでしたけど。(笑)

おもしろかったです。