マーベルオリジナルドラマ「ルーク・ケイジ」シーズン1を全話見ました!
個人的な感想と評価です。
目次
海外ドラマ「ルーク・ケイジ」とは?
アメコミを原作にした、ヒーローアクションドラマ。
ニューヨーク・ハーレムを舞台に、鋼鉄の皮膚と超人的な怪力を持つ主人公ルーク・ケイジが、町を牛耳る悪党たちと死闘を繰り広げます。
今作は、Netflixオリジナル制作のMARVEL(マーベル)ドラマで、シリーズ第4作目となります。
これまで配信されているシリーズ作品の概要や、感想はこちら。
【時系列順】
・デアデビル シーズン1
・ジェシカ・ジョーンズ
・デアデビル シーズン2
・ルーク・ケイジ(今作)
・アイアンフィスト
・ザ・ディフェンダーズ
・パニッシャー
・ジェシカ・ジョーンズ シーズン2
・ルーク・ケイジ シーズン2
・アイアンフィスト シーズン2
・デアデビル シーズン3
・パニッシャー シーズン2
・ジェシカ・ジョーンズ シーズン3
シリーズ概要や、見る順番や時系列などの解説は、こちら。
原作は、もちろん、「アイアンマン」「アベンジャーズ」などと同じ、MARVEL(マーベル)コミック。
マーベル映画・ドラマシリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)作品として、他のシリーズ作品と世界観を共有しています。
ドラマの世界観や設定、時系列などは、マーベル映画作品とも、つながっています。
今作の主人公ルーク・ケイジは、すでに前作「ジェシカ・ジョーンズ」に登場して大暴れ!
「ジェシカ・ジョーンズ」では語られなかったルークの過去も、さらに詳しく描かれています。
今作だけを観ても、問題なく楽しめると思いますが。
できれば、事前に「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」を見ておくと、さらに楽しめると思います。
本編では、やや「ジェシカ・ジョーンズ」のネタバレもあったりします。
ご注意を。
ルーク・ケイジを演じるのは、「グッド・ワイフ」「ザ・フォロイング」などのマイク・コルター。
刑事ミスティ・ナイト役に、シモーヌ・ミシック。
「ウェイワード・パインズ 出口のない街 シーズン2」では、CJの妻を演じていましたね。
今作では、かなりハードな役を熱演!
そして、コットンマウス役として、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」レミー・ダントンで有名な、マハーシャラ・アリが出演。
2016年の映画「ムーンライト」では、アカデミー賞・助演男優賞ほか、数々の賞を受賞した実力派!
今作での存在感も、素晴らしかったです!
さらに、ポップに、「Banshee/バンシー」シュガー役フランキー・フェイソン。
シェイズに、「サン・オブ・アナーキー」ジュース役テオ・ロッシ。
ボビー・フィッシュに、「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」ロメロ役ロン・ケパ・ジョーンズ。
マライア役には、数多くの映画・ドラマに出演する名女優アルフレ・ウッダード。
ドラマでは、「デスパレートな妻たち」「ザ・ラストシップ」などにも出演していましたね。
他にも、すべて書き切れないほど、どこかの映画・ドラマで見たことがある実力派俳優が勢ぞろい。
豪華な出演陣にも注目です!
また、本編には、ラファエル・サディーク、フェイス・エヴァンス、メソッド・マンといった、黒人有名アーティストも多数登場。
・・・といっても、私は音楽のことは全然知らないので、どれだけ有名かは、よく分からないのですが。(笑)
でも、劇中の音楽シーンは素晴らしいです!
必見です!
ドラマ「ルーク・ケイジ」はNetflixオリジナル作品で、現在シーズン2まで制作されています。
シーズン1は、2016年制作。
各話45~60分程度の全13話です。
DVD・ブルーレイのレンタル・発売をはじめ、現在 Disney+(ディズニープラス)で配信中です。
(紹介している作品は、2022年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はDisney+(ディズニープラス)公式ホームページにてご確認ください。)
Disney+(ディズニープラス)のサービス詳細や、加入はこちら。
【公式サイト】Disney+(ディズニープラス)
Disney+(ディズニープラス)の内容や料金など、詳細はこちら。
Disney+(ディズニープラス)で配信中のマーベル映画・ドラマのラインナップは、こちら。
参考記事 ディズニープラス「スター」ブランドのおすすめ海外ドラマ
※以下、ネタバレしています。くれぐれも、ご注意ください。
「ルーク・ケイジ」あらすじ
舞台は、ニューヨーク・ハーレム。
鋼鉄の皮膚と超人的な腕力を持つ男ルーク・ケイジは、ジェシカの元を離れた後、知人のポップのもとに身を寄せ、隠れるように静かに暮らしていました。
しかし、町を牛耳るギャング、コットン・マウスに命を狙われた若者を助けたことから、思いもしなかった事件に巻き込まれることに。
ルークは、悪党たちと死闘を繰り広げることになります。
その能力で圧勝かと思われましたが、事態は意外な方向に進み、ルークは、かつてない大ピンチを迎えるのでした。
果たして、結末はいかに。
・・・というストーリーです。
予告動画はこちら。
→ Marvel ルーク・ケイジ 予告
※以下、ネタバレしています。くれぐれも、ご注意ください。
マーベルドラマや映画とのリンクネタについて
今作は、Netflixのマーベルドラマ・シリーズの第4弾として、前作「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」や、以降のシリーズ作品とつながりがあります。
また、「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)作品として、映画作品とのリンクネタも登場します。
■ 「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」はヘルズキッチンが舞台でしたが、今作「ルーク・ケイジ」はハーレムが舞台になります。
■ 時系列では、「ジェシカ・ジョーンズ」「デアデビル シーズン2」の後になります。
ルークはすでに「ジェシカ・ジョーンズ」に登場し、「やるべきことをやれ」というセリフも使われています。
第1話、ルークとポップが洗濯機の前で話す内容は、「ジェシカ・ジョーンズ」での出来事です。
■ 「ニューヨーク決戦」というのは、映画「アベンジャーズ」のことです。
武器のケースにある「ハマー社」は、映画「アイアンマン2」で登場する悪者ジャスティン・ハマーの兵器製造会社。
ちなみに、ジャスティン・ハマーは、シーゲート刑務所に収監されている設定。
(「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」ブルーレイ版のおまけ、マーベル・ワンショット「王は俺だ」より)
■ 「チタウリ」とは、映画「アベンジャーズ」でニューヨークに襲来した宇宙人のこと。
ニューヨーク決戦の後、戦いの残骸から宇宙人「チタウリ」の金属を回収し、ハマー社で「ユダ」が製造された、ということですね。
ちなみに。
チタウリの金属のネタは、マーベルのドラマ「エージェント・オブ・シールド」にも登場。
ムカデ計画には、チタウリの金属が使われています。
■ ポップの店で、ボビー・フィッシュとチェスをするターク・バレットは、「デアデビル」に登場するキャラクターです。
・・・ミスティと顔見知りだったのか。(笑)
■ ルークの妻レヴァの死に関しては、「ジェシカ・ジョーンズ」で描かれています。
■ 原作コミックのルーク・ケイジは、黄色いシャツに、頭と腕に鉄輪、という装備(笑)が有名なのだとか。
第4話の過去の回想の中で、そのオマージュとも言えるシーンが。
・・・ただ、その時のルークのセリフが、結構、笑えちゃう。(笑)
■ 原作コミックの世界では、ルークとジェシカは「夫婦」なんだそうです。
子供もいるのだそうです。
・・・なのに・・・ルーク・・・。
■ 看護師クレアは、「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」にも登場するキャラクターです。
今現状では、全シリーズに登場している唯一のキャラです。
「ジェシカ・ジョーンズ」では、ルークの命を救うことになりましたが・・・当のルークは恩知らずのようで。(笑)
■ 第5話でクレアが母親と話す内容は、「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」での出来事です。
病院を辞めた経緯は「デアデビル シーズン2」で描かれています。
ショットガンで撃たれた件は、「ジェシカ・ジョーンズ」の中でのルークの出来事です。
・・・未見の人にとっては、ちょっとネタバレっぽい。
「空からエイリアン」は、もちろん映画「アベンジャーズ」のことです。
■ 第6話冒頭のラジオの音声は、「ジェシカ・ジョーンズ」に登場するキャラクターのトリシュの番組です。
■ 第10話の終盤、マライアが演説の中で「ある女性」の話をしますが、思いっきり「ジェシカ・ジョーンズ」のネタバレですので、ご注意ください。
・・・言っちゃダメだろう。(笑)
■ 第11話に登場する、検事局のブレイク・タワー検事補は、「デアデビル シーズン2」に登場するキャラクターです。
・・・ニューヨークに戻ってきてたのか!
銃で街を地獄に変えた男フランク・キャッスルとはパニッシャーのことで、その暴れっぷりは「デアデビル シーズン2」で描かれています。
■ マーベル作品では定番ですが、今作でも原作者スタン・リーが、どこかに登場しています。
・・・などなど。
他にも、まだまだ細かいネタが盛りだくさん!
思わぬ繋がりにニヤリとするのも、このドラマの面白いところだと思います。
黒人社会や文化を背景にした異色のアクション・ヒーロードラマ!
全体的に、黒人社会や文化を色濃く描いたドラマだと思います。
舞台もハーレムで、音楽やカルチャーはもちろん、貧困や格差、人種問題なども、随所に取り入れられた内容でしたね。
とくに、音楽は素晴らしかったと思います。
ソウルからヒップホップまで、かなり幅広くて、映像としても見ごたえがありました。
また、ドラマのメインとなるテイストも、その昔に流行した黒人俳優主演のアクション映画そのもの。
若い世代の方は、ちょっとピンとこないかもしれませんが。
70年代に「ブラックスプロイテーション」と呼ばれる映画ジャンルがあって、黒人の主人公を描いたアクション映画が数多く作られていました。
タランティーノ監督の映画「ジャッキー・ブラウン」などは、まさにブラックスプロイテーションのオマージュ作品。
・・・早い話、ああいうノリ、ああいうノリ。(笑)
映画「黒いジャガー」(原題:シャフト)などが有名で、今作の会話の中でも話題に上っています。
このドラマも、ストーリー内容からメインテーマの音楽まで、かなり当時のブラックスプロイテーションのノリですね。
孤高のヒーローが悪に立ち向かう、クライム・サスペンスの要素がかなり強いと思います。
そこに、現代的な新しい要素や、「アメコミ」という要素が混ざり合っている感じ。
どこかレトロな感じや、ベタベタだけど見やすさや安定感もありつつ、それが逆に新鮮で、アメコミのテイストもある。
そのバランスが、結構よかったと思います。
まさに、黒人社会や文化を全面に押し出したドラマ。
アメコミのヒーローものとしては、かなりの異色作。
・・・ただ、日本人にとっては、あまり身近な文化ではないので、理解が難しい部分もあるかもしれませんね。
黒人の有名人・著名人のネタも、かなり多く出てきますが。
・・・う~ん・・・正直、大半はわからない・・・。
人によっては、若干、世界観に入り込みづらいかも。
新鮮さがあっておもしろい反面、やや敷居が高い部分もあるかもしれませんね。
ストーリー自体は、おもしろかったです!
ギャング・ドラマ的なクライム・サスペンスのスリルと、アメコミらしい超人ヒーロー誕生物語が、うまく重なり合ってましたね。
ギャングと戦う孤高のヒーロー、そして絶対絶命の大ピンチ!
苦悩しながらも、正義のために戦うカッコよさ!
わかりすい!(笑)
でも、それが燃える!
結構、意外な仰天展開もあって、続きが気になる面白さだったと思います。
コットンマウス・・・まさか!ですよ!(笑)
ルークの過去だったり、ダイヤモンドバックとの関係だったり、見ごたえのある展開も多かったですね。
ドラマ性としても、コットンマウスやマライヤなどが、わりと丁寧に描かれていたと思います。
ルークとダイヤモンドバックのエピソードも、終盤は盛り上がりましたね。
ミスティのエピソードも、スカーフとの件や、警察内での軋轢や衝突など、刑事ドラマ的な要素も、結構よかったです。
アクションも派手でしたね!
銃撃戦が多めだったし、肉弾戦も豪快!
終盤は、ストーリー的にも、かなり盛り上がって、ハラハラドキドキ!
アクション・ドラマとしても、よかったと思います。
・・・ま、あえて難点を言えば。
悪党が何人か存在して、悪の魅力がちょっと分散しちゃったかも。
コットンマウスとか、やっぱり後半になると印象が薄くなっちゃいますね。
ダイヤモンドバックも、やっぱり唐突感が否めないかなあ。
ちょっと、もったいないかも。
あと、ルークは男気溢れる、優しさに溢れたナイスガイですが。
ヒーローとしては、意外と、じめっとして女々しい。(笑)
「ヒーローになりたくない」→「俺はやる!」→「でも街を去る!」→「もう逃げない」。
・・・どないやねん!と。(笑)
色々と言うわりには、なかなか決心つかないんだな、これが。(笑)
ま、その控えめで、前に出ないところがルークらしいし、その苦悩が人間味があって、いいところではあると思うのですが。
ヒーローとして、ちょっと物足りなく感じる人もいるかもしれませんね。
今作はシーズン1で、ヒーロー誕生物語という部分もあるとは思いますが。
ただ、すでに「ジェシカ・ジョーンズ」で大暴れしているので(笑)、もう少し腹をくくる時間が短くても、よかったかも。
あと、あくまでも、個人的な意見なんですけど・・・。
ルーク・・・「嫁」は、ジェシカじゃないんかいっ!(笑)
ちょっと残念だなあ。
見損なったぜ!ルーク!(笑)
ジェシカを思って身を引く、とかいうのも、いかにも、じめっとしたルークっぽいですけど。(優しいんだね。笑)
だからって・・・。
しかも、命の恩人のこと、すっかり忘れてたでしょ!アンタ!(笑)
・・・何とも、ルークらしい「味」があると思います。
過去のつらいエピソードも含め、いい部分も悪い部分も、存分に丁寧に描かれていたのではないでしょうかね。
そんなルークが、ハーレムの街や大切な人を救うため、命を懸けて戦うからこそ、燃えるドラマなんだと思います。
世界観も異色なら、ヒーローとしても異色。
これまでのアメコミドラマとは違った、味のある面白さがあると思います。
シーズン2が待ち遠しい!
個人的には、かなりおもしろかったです!
結構、ハマりましたね!
アメコミドラマとしても、クライム・アクション・サスペンスとしても、見ごたえがあったと思います。
ただ、ストーリーは分かりやすいものの、世界観に入り込むには、やや敷居が高く、典型的なヒーロー然としていない部分も、物足りなさがあるかも。
新鮮味はあるけど、異色な部分が多いのも確かなので、評価は分かれるかもしれませんね。
シーズン2は、すでに制作されています。
今度はどんな物語になるんでしょうね。
これからのルークの活躍に、期待したいと思います。
シリーズ第5作目「アイアンフィスト」シーズン1を見た個人的な感想はこちら。
→「アイアンフィスト」シーズン1・感想と評価