海外ドラマ「パニッシャー」シーズン2を全話見ました!
個人的な感想と評価です。
目次
海外ドラマ「パニッシャー」シーズン2とは?
アメコミを原作にした、ハードなアクションドラマ第2弾。
今作は、Netflixオリジナル制作のMARVEL(マーベル)ドラマで、シリーズとしては12作目となります。
これまで配信されているシリーズ作品の概要や、感想はこちら。
【時系列順】
・デアデビル シーズン1
・ジェシカ・ジョーンズ
・デアデビル シーズン2
・ルーク・ケイジ
・アイアンフィスト
・ザ・ディフェンダーズ
・パニッシャー シーズン1
・ジェシカ・ジョーンズ シーズン2
・ルーク・ケイジ シーズン2
・アイアンフィスト シーズン2
・デアデビル シーズン3
・パニッシャー シーズン2(今作)
・ジェシカ・ジョーンズ シーズン3
シリーズ概要や、見る順番や時系列などの解説は、こちら。
前回のシーズン1では、家族を殺された復讐を果たし、ニューヨークで空虚な日々を過ごしていたフランク・キャッスルが、マイクロと出会い、さらに事件の隠された裏側を知ることに。
やがて、従軍時代の過去の出来事や、麻薬に絡む陰謀など、思いもしなかった真相が次々と明らかになっていきました。
ハードなバイオレンスと、ヒリヒリするような緊迫感!
ドラマ性も見ごたえありましたね。
・・・フランクとマイクロの、男くさいオジサンなコンビ(笑)も、おもしろかったです。
そして最後は、家族殺害の本当の原因を知ったフランクが、因縁の相手と対決。
復讐を果たし、再び姿を消しました。
ラストは、かなり思わせぶりな終わり方でしたね。
今回のシーズン2は、その続き。
1年後のミシガン州から、再び物語が始まります。
放浪を続けていたフランクは、命を狙われる少女レイチェルを助けたことから、再び戦いに巻き込まれていくことに。
そして、前回の因縁の相手が復活。
今度こそ決着をつけるべく、パニッシャー=フランクが血みどろの戦いを繰り広げていきます。
原作は、「アイアンマン」「アベンジャーズ」などと同じ、MARVEL(マーベル)コミック。
マーベル映画・ドラマシリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)作品として、他のシリーズ作品と世界観を共有しています。
ただ、他作品との関連ネタは、かなり少なめ。
前作シーズン1を見ていれば、問題なく楽しめる内容だと思います。
ドラマ「デアデビル」シリーズを見ていると、よりわかりやすいかも。
キャストとしては。
主人公パニッシャー=フランク・キャッスルを演じるのは、「ウォーキング・デッド」シェーン役でおなじみ、ジョン・バーンサル。
今回も、「うおおおお!」な雄叫び健在!(笑)
世界一、血まみれ顔が似合う男!
シーズン2では、さらに繊細で難しい演技が多かったですが、さすがでしたね。
ほかにも、捜査官マダニ役アンバー・ローズ・レバや、カーティス役ジェイソン・R・ムーアなどは、引き続き登場。
CIA副長官マリオン・ジェームス役で、映画「スカーフェイス」「ハスラー2」などのベテラン女優メアリー・エリザベス・マストラントニオも出てきます。
ビリー・ルッソ役には、「ナルニア国物語」カスピアン王子役や「ウエストワールド」のベン・バーンズ。
前回に続いての登場ですが、シーズン2での演技は、本当に素晴らしかったです!
ただのイケメン俳優ではなく、完全に実力派俳優。
そして、新たな登場人物として、カウンセラーのクリスタに、「SUPERGIRL/スーパーガール」マギー・ソーヤー役のフロリアナ・リマ。
フランクが出会ったバーテンダーの女性ベスには、なんと!「高い城の男」の主人公ジュリアナ役アレクサ・ダヴァロス!
びっくり!
・・・パラレルワールドかよ!みたいな違和感。(笑)
さらに!
命を狙われる少女レイチェル=エイミー役には、新鋭ジョルジア・ウィガム。
お父さんは、「ファーゴ」「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」をはじめ、数々の作品で有名な大ベテラン、シェー・ウィガム。
「エージェント・カーター」では、支局長ドゥーリーを演じていましたね。(素晴らしかった!)
親子そろってのマーベルドラマ出演!(笑)
そして!そして!
謎の殺し屋ジョン・ピルグリムを演じるのは、「クリミナル・マインド FBI行動分析課」ウィリアム・ラモンテーン・Jr役や、「ザ・シューター」の殺し屋ソロトフ役ジョシュ・スチュワート!
かつて、ミニシリーズ「ウォーキング・デッド:恐怖の倉庫」では、主人公を演じていた過去あり。
も~、こういう冷酷な殺し屋役をやらせたら世界一かもしれない。(笑)
ソロトフもスゴかったですが、今回のピルグリム役も存在感が強烈!
しかも、吹き替えの声優さんが、「ザ・シューター」主人公ボブ・リーの声を担当した加瀬康之さん。(混乱。笑)
出演者の迫真の大熱演は必見です!
ドラマ「パニッシャー」は、Netflixオリジナルドラマで、現在シーズン2まで制作されています。
シーズン2は、2019年制作。
各話50~55分程度の全13話です。
現在 Disney+(ディズニープラス)で配信中です。
(紹介している作品は、2022年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はDisney+(ディズニープラス)公式ホームページにてご確認ください。)
Disney+(ディズニープラス)のサービス詳細や、加入はこちら。
【公式サイト】Disney+(ディズニープラス)
Disney+(ディズニープラス)の内容や料金など、詳細はこちら。
Disney+(ディズニープラス)で配信中のマーベル映画・ドラマのラインナップは、こちら。
参考記事 ディズニープラス「スター」ブランドのおすすめ海外ドラマ
※以下、ネタバレしています。くれぐれも、ご注意ください。
ドラマ「パニッシャー」シーズン2 あらすじ
遊園地のメリーゴーランドを舞台に、壮絶な復讐劇を果たしたパニッシャー=フランク・キャッスル。
あれから、一年後。
フランクは放浪の旅を続け、ミシガン州の小さな町に流れ着きます。
そこで、ある出来事がきっかけとなり、命を狙われる少女レイチェルを助けたフランクは、ピルグリム率いる謎の殺し屋たちに追われることに。
一方、ニューヨークでは、一命をとりとめたビリー・ルッソに回復の兆しが。
記憶をなくし、何も覚えてないというルッソに、懐疑的な捜査官マダニは監視を強めますが、しかしルッソは脱走。
マダニは独断で、フランクを再びニューヨークへ呼び寄せます。
こうして、悪党には情け容赦ないフランク、殺し屋ピルグリム、ルッソと、三人の男たちをめぐり、ニューヨークは再び戦場と化していくのでした。
果たして、パニッシャー=フランク・キャッスルの運命は?
・・・というようなストーリーです。
予告動画は、こちら。
→ パニッシャー シーズン2 予告
※以下、さらにネタバレしてますので、くれぐれも、ご注意ください。
マーベルドラマや映画とのリンクネタについて
今作は、Netflixのマーベルドラマ・シリーズとして、他のシリーズ作品とつながりがあります。
ただ、これまでと比べて、それほど多くはないと思います。
以下、簡単な解説です。
■ 時系列的には、シーズン1から1年後。(マダニの事件直後の回想シーンが1年前のため)
シリーズ前作「デアデビル シーズン3」の出来事の後になります。
(カレンの仕事が「記者」ではなく「調査員」のため)
■ Netflixのマーベルドラマはニューヨークが舞台。
ですが、今作では珍しく他の州から物語が始まります。
■ 原作コミックでは、ビリー・ルッソは「ジグソー」という悪役で有名だそうです。
イケメンの顔をズタズタにされ、ジグソーパズルのような、つぎはぎになってしまったのが名前の由来だとか。
あの覆面や「ジグソー」というセリフも、原作を踏襲しています。
■ 第1話、パニッシャー=フランクは、ユージーンという名が嫌い。(笑)
ユージーンは、かつてフランク役ジョン・バーンサルが出演していた「ウォーキング・デッド」に登場する有名なキャラクターの名前。
・・・狙ってるのか?
■ 前作シーズン1でも登場した刑事マホニーは、元々は「デアデビル」のキャラクターです。
今作では、融通の利かない正義感の塊みたいなマホニーですが。
「デアデビル」では、情報を流したり(笑)フィスク打倒のために職務を超えて協力したりもしています。
・・・なので、今回のキャラは、ちょっと違和感。
悪党が大嫌いというのだけは、一貫してるかな?(笑)
■ 第5話で、フランクをロシア・マフィアに引き合わせる役として登場するのは・・・出ました。小悪党ターク・バレット。(笑)
元々は「デアデビル」に登場したキャラクターでしたが、以降、「ルーク・ケイジ」「アイアンフィスト」「ザ・ディフェンダーズ」「ジェシカ・ジョーンズ シーズン2」などなど、シリーズに必ず登場する、いわゆる「お約束キャラ」に。(笑)
毎度、ヒーローたちに締め上げられるのも、お約束。
■ 第11話で登場のカレンは、元々は「デアデビル」のキャラクターです。
シーズン1でも登場していたので、マダニとは顔見知り。
マホニーとも「デアデビル」で旧知の仲。
新聞社ニューヨーク・ブレティンの記者でしたが、現在は法律事務所の調査員。
カレンは、「デアデビル」シーズン2で、病院のベットで拘束されているフランクと初対面し、心を通わせていきます。
「デジャヴって感じがする」というセリフは、そのため。
また、「デアデビル」シーズン2では、フランクとデアデビルが激突!
フランクは逮捕され裁判となりますが、その時に弁護人を務めたのが、デアデビル=マッド・マードックでした。
フランクは、たぶんデアデビル=マッド・マードックだと気づいています。
「デアデビル」シーズン2、「パニッシャー」シーズン1と、行動を共にするうち、惹かれあうフランクとカレンでしたが、お互いのことを考え、結ばれず。
悪夢でうなされたフランンクの手を握るあたりは、もう・・・。
その後、「デアデビル」シーズン3では、カレンはマッド・マードックといい感じになったんですけど・・・女心は、わからない。(笑)
フランクが「マードックは、このことを知っているのか?」というセリフは、なんか、いろ~~んな意味があるんじゃないかと深読みしちゃいますね。(笑)
そんな歴史ある二人の、大人で繊細な別れの時間を、デリカシーなくブッ壊すクソガキ、エミリー。(笑)
■ 天窓をぶち破ってロープで降下し、その場にいた悪党を皆殺しにする・・・というのは、パニッシャーでは有名な名シーンだそうで。
確かに、過去の映画化作品でも登場していました。
今作シーズン2の最後の最後、そんな代表的なシーンを描くのか?・・・と思いきや。(笑)
■ ・・・ピルグリムって、指輪をフランクに返した・・・のかな?
・・・などなど。
細かいことを含めると、まだまだ盛りだくさん!
色々と繋がりを探してみると、さらに楽しめると思います。
男の生き様!女の生き様!「パニッシャー」シーズン2 感想
第1話のオープニングから、顔面血まみれパニッシャー!
「うおおおお!」なのであります!
キタコレ!
酒場での大乱闘!
カーアクションでの逃走劇!
そして、保安官事務所での攻防!
相変わらず、暴れたら1ミリも容赦なし!
シーズン2も、ハードなバイオレンスは健在!
ガンアクションも迫力満点!
ドラマ性も、前回以上に見ごたえありましたね。
フランクとレイチェル=エイミーの、不釣り合いなデコボココンビもよかったです。
エイミーを描くシナリオのディテールが、いかにもいそうなクソガキ感がリアルで(笑)素晴らしかったと思います。
・・・ゴツ男。(笑)
16歳らしいセリフや、無謀な行動で失敗しちゃうのもそうですが。
かまってほしくて、ふざけてフランクに銃を向けて怒られちゃうとことか。
まったく悪気はないんだけど、フランクの家族のことや、カーティスの足のことを直球で聞いちゃうとことか。
・・・いかにも子供らしくて、あるある。
フランクも、エイミーに失った娘の姿を重ねていくあたりも、すごくよかったです。
最初は、イライラなクソガキ(笑)エイミーなんですけど。
二人が少しずつ心が通っていくあたりは、ベタベタだけど、見ごたえありましたね。
最後は、もう・・・泣いちゃうもんね。
そして。
ピルグリムとルッソ。
中でも、ピルグリムのエピソードは、思った以上に深く描かれていて。
演じたジョシュ・スチュワートの演技が、本当に素晴らしかったです!
フランク、ルッソ、ピルグリムと、三人の男の物語。
愛する人を失い、大きな損失感の中で、暴力の世界でしか生きられない。
生き方を変えたいと望みはするけど、抜け出せない。
善人と悪人の曖昧な境界線。
愛情と、容赦ない冷酷さ。
根底では似た者同士な男たちが、それぞれの生き様で苦悩し、葛藤しながらも突き進む姿が鮮烈。
対比も効いて、見ごたえがありましたね。
また、捜査官マダニや、セラピストのクリスタなど、女性視点でのエピソードも、これまで以上に濃く描かれていたと思います。
犯罪被害に遭った女性の心情なども盛り込まれていて、見どころが多かったですね。
・・・それにしても、第12話は、もはやホラーだったなあ。(笑)
前作以上に、濃厚なドラマ性。
それが、ハードなバイオレンスで描かれていたと思います。
おもしろかったです!
・・・ただ!
ただ・・・。
正直、バイオレンスなヒリヒリ感は、前作よりは、ややトーンダウンしたかも。
もちろん、十二分にヤバさがあって、ハラハラドキド!大迫力!ではあったんですけど・・・。
これまでのパニッシャーは、もう復讐の事で頭がいっぱいで、半径1メートルに近づいた人間は、みんな死ぬ!くらいの(笑)強烈な危険性があって。
も~、ヒリヒリとした緊張感があったと思うのですが。
今回は、フランクの人間性がより深く描かれている反面、野獣のような近寄れない危険な感じは薄かったかも。
(それでも全然、デンジャーなエグい人でしたけど。笑)
同様に、ルッソとピルグリムも、人間味が深く描かれたぶん、ヒーローに対する絶対的な悪役感は、少し弱かったかもしれませんね。
ヒーロードラマらしい、絶対悪のラスボスが不在だったのが、もしかしたら物足りなかったかも。
最終話のクライマックスの対決も、あんな感じ。
ルッソ・・・泣いてばっかだったなあ。(笑)
最後も、あんな感じ。
もう少し、ルッソが活躍してくれたらなあ。
ドラマ性としては見ごたえありましたが。
よりバイオレンスな「パニッシャー」の魅力としては、もしかしたら賛否が分かれるところかもしれませんね。
あと、シナリオのエピソードはクオリティ高かったと思うのですが。
構成は、ややバランス悪かったかも。
序盤は結構ハードで、派手な展開多めでしたが、ニューヨークに舞台を移してからは、終盤までややドラマ中心。
フランク、ルッソ、ピルグリムと、それぞれバラバラ。
キャラクターの背景となる深いエピソードも、中盤以降と遅めだったので、場合によっては感情移入が難しかったかもしれませんね。
もちろん、決して、つまらなくはないし、おもしろかったですが。
好みによっては、やや賛否が分かれそうな感じもします。
バランスが難しかったんですね、きっと。
みなさんは、どうでしたか?
シーズン3はなし!これがファイナルに
個人的には、今回のシーズン2も、かなりおもしろかったです!
「うおおおお!」です!(笑)
ドラマも濃厚で、バイオレンスも大迫力!
見ごたえあったと思います。
ただ、好みによっては、賛否が分かれそうな感じも。
それだけ「人間ドラマ」と「エンターテイメントなバイオレンス」とのバランスが、難しかったかもしれませんね。
最後は、ちょっと思わせぶりではありましたけど、ストーリーとしては、一応キレイな終わりを迎えたシーズン2。
・・・それだけに。
打ち切りになるんじゃないかと、怖くて怖くて。
【以下追記:2019.2.21】
残念ながら、今作シーズン2で打ち切りが決定したようです。
続けてほしかったなあ。
パニッシャーは、シーズン2でファイナル。
シーズン3は、ありません。
できれば、新たなるパニッシャー=フランク・キャッスルの物語を見たかったですね。