ドラマ「ウエストワールド」シーズン1 全話見ました 感想と評価レビュー

「ウエストワールド」シーズン1

海外ドラマ「ウエストワールド」シーズン1を全話観ました。
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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海外ドラマ「ウエストワールド」とは?

同名映画に基づき、テクノロジーの脅威や人間の狂気を深く描いたSFスリラー。

ハイテク技術を駆使したテーマパーク「ウエストワールド」。
来場者は、「ホスト」と呼ばれる「人間ではないもの」に何をやっても許され、現実社会では不可能な、あらゆる欲望を満たすことができるのですが。
やがて、ホストたちに少しずつ異変が起こり、ウエストワールドに隠された驚愕の秘密が明らかになっていきます。

テレビドラマの枠を超えた、壮大なスケール!
スリルと興奮と恐怖!
そして、練り込まれた驚愕のストーリー展開!

もし未見なら、何も知らないで見るほうが、楽しめると思います。
すべてを知った時、あまりにもビックリして絶句!(笑)
必見です!

原作は、1973年制作の同名映画「ウエストワールド」。
監督・脚本は、「ER 緊急救命室」で知られる小説家マイケル・クライトンが務め、「王様と私」「荒野の七人」のユル・ブリンナーが、ホストの黒服406号を演じました。
・・・てか、若い方々は、もうユル・ブリンナーは分からないですよねぇ。

当時は、斬新なストーリーもさることながら、ユル・ブリンナーの顔がパカっと取れるのも結構ショッキングで(笑)映画は大ヒット。
今も語り継がれる名作SF映画です。

映画版では、西部開拓時代の「ウェストワールド」のほか、中世ヨーロッパの騎士の世界と、古代ローマの世界もありました。

そんな映画版に基づいて、壮大なスケールでドラマ化したのが今作。

ただ、リメイクではなく、あくまでも「映画に基づいた」ドラマ化なので、映画版を知らなくても問題なく今作を楽しめると思います。

とはいえ、映画版を見ていると、ちょっとニヤリとするシーンも。
機会があれば、見比べてみるのも、おもしろいと思います。


制作・放送は、「セックス・アンド・ザ・シティ」「ゲーム・オブ・スローンズ」「ビック・リトル・ライズ」などで知られるHBO。
常軌を逸した予算をかけて(笑)クオリティの高い、ものすごいドラマを次々と世に送り出しています。
今作「ウエストワールド」も、まさにHBOを代表する作品となったと思います。

制作総指揮は、ドラマ「LOST」や「スター・ウォーズ フォースの覚醒」などのヒットメーカー、J・J・エイブラムスとブライアン・バーク。
そして脚本は、ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット」や「ダークナイト」などのジョナサン・ノーラン。
あの名匠クリストファー・ノーランの弟さんなんだそうですね。
今作では、脚本のほか、制作総指揮・監督も務めています。

キャストとしては。
ロバート・フォード博士に、「ハンニバル」や「マイティ・ソー」オーディン役の名優アンソニー・ホプキンス。
今作でも、まさにハンニバル・レクターを彷彿とさせる、圧巻の演技!

そして、謎の黒服の男を演じるのは、「アポロ13」「トゥルーマン・ショー」「ザ・ロック」などでおなじみ、エド・ハリス。
・・・もう、言うに及ばず。

あの、アンソニー・ホプキンスとエド・ハリスの共演!
見ごたえ満点です!

また、ドロレスに、「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」「レスラー」のエヴァン・レイチェル・ウッド。
プログラマーのバーナードに、「007 カジノ・ロワイヤル」「ハンガー・ゲーム」のジェフリー・ライト。
娼館の女主人メイヴに、「クラッシュ」「ライン・オブ・デューティ」のタンディ・ニュートン。
来訪者ウィリアムで、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のジミ・シンプソンなどが出演しています。
主要キャストは、まさに熱演!

さらに、ホストのテディに、「X-MEN」サイクロップス役ジェームズ・マースデン。
ウィリアムの同伴者ローガンに、「ナルニア国物語」カスピアン王子役や「パニッシャー」ビリー・ルッソ役のベン・バーンズ。
保安責任者アシュレーに、ルーク・ヘムズワース。
「マイティ・ソー」クリス・ヘムズワースの実兄なんだそうですね。

ほかにも、重役シャーロットに「マイティ・ソー バトルロイヤル」ヴァルキリー役テッサ・トンプソンをはじめ、「LOST」パウロ役ロドリゴ・サントロや、「ウォーキング・デッド」サイモン役スティーブン・オッグ、「Banshee バンシー」レベッカ役リリー・シモンズなども出ています。

個人的には、情婦クレメンタイン役アンジェラ・サラフィアンと、ドロレスの父ピーター・アバーナシー役ルイス・ハーサムが、すごくよかったです!
主要キャストに引けを取らない演技!
心に残るキャラクターを、見事に演じていたと思います。
注目です!

今作は、第69回エミー賞ドラマシリーズ部門で最多22部門でノミネート、5部門を受賞しました。
クオリティも評価も高い、秀作ドラマです。


海外ドラマ「ウエストワールド」は、現在シーズン4まで制作されています。
シーズン1は、2016年制作。
各話60分程度の全10話。
最終話の第10話だけ、約90分です。(これが圧巻!)

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※以下、極力配慮して書いたつもりですが、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

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ドラマ「ウエストワールド」あらすじ

近未来の世界。
ロバート・フォード博士が、ハイテク技術を結集して作り上げた「ウエストワールド」は、西部開拓時代を再現した園内に、人間そっくりな「ホスト」たちが配置され、来園者「ゲスト」をもてなす体験型のテーマパーク。
園内は、ゲストが何をやっても許される世界。
暴力や殺人、官能の世界を、欲望のまま自由に楽しむことができる、まさに楽園。
しかし、ホストたちに、常識では考えられない異変が起こり始め、責任者のバーナードは調査を開始するのですが・・・。

「ホスト」たちの異変の理由は?
すべての謎が繋がった時、「ウエストワールド」に隠された驚愕の真相が明らかになり、思いもしなかった結末を迎えるのでした。

・・・というようなストーリーです。

予告動画は、こちら。
ウエストワールド シーズン1 予告

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驚愕の展開!スリルと恐怖!壮大なスケールで描く奥深い傑作ドラマ!

とにかく、スゴかった!の、一言。(笑)
圧巻でした。
何もかにもが、ケタ違い。

スケール感と世界観の作り込みが、尋常ではなかったですね。
西部開拓時代を再現した、壮大なウエストワールドの園内は、もちろんですが。
ホストを制作・管理する側のSF感タップリな美術も、素晴らしかったです。
・・・あの折り畳みのタブレットとか、何気に欲しい。(笑)

壮大なロケーションと、細部まで徹底的に作り込まれた美術や衣装で、リアリティ満点。
西部開拓時代と、未来感溢れる管理側が混在する、不思議な世界観がスゴかったです。

ウソくささがない説得力があってこそ、あの時代感覚がマヒするカオスな舞台が成立したのかな、と思います。
安っぽかったら、ちょっと冷めちゃいますものね。

そして、何より、シナリオがスゴすぎたっ!
深まる謎と驚愕の真実、スリリングな展開、それでいて、人間を深く描いたドラマ性。
それこそメカでも作るように(笑)緻密に計算し尽くされたシナリオだったと思います。

・・・映画版を知る人は、黒服には色々と先入観があるかと思うんですけど。
そこも、あえて利用して、裏切ってくるあたりも、計算づくで。
やられた!という感じ。(笑)

ただ、正直。
序盤は、ちょっと入り込めませんでした。
ぶっちゃけて言えば、間延びして、やや退屈な部分もあったかも。

ドロレスを中心としたホストたちの物語、バーナードやフォード博士たち管理側の物語、黒服の男や来訪者ウィリアムたちの物語と、それぞれがバラバラに描かれていて。
何だか、西部劇とSFを同時に見ているような。
思わせぶりな謎も説明がなく、あまり理解ができないうちに進んでしまう感じでしたね。

それが中盤以降、少しずつ繋がり始めてからは、かなりおもしろかったです。
テンポもアップして、スリリングな展開も多め。
アクションやショッキングなグロシーン(笑)など、派手な場面も増えましたね。

また、人間関係なども分かってきて、ドラマ性が深く、見ごたえがあったと思います。
人間の欲望、フォード博士の言い知れない不気味さ。
そして、同じ毎日の繰り返しに気づき、記憶に疑問を持つホストたち。

・・・実は、見ている側の私も、ホストと変わらなかったりして・・・と思ったりもして。

生身の人間と、人間と容姿は変わらないホスト。
生命に対する考え方も倫理観も曖昧になる状況の中で描かれる、人間の欲望や変化、狂気が・・・恐ろしい・・・。

終盤からは、もう怒涛の展開!
驚愕の真相オンパレードで(笑)もう、毎回「ええええ!?」の絶叫!

そして!
最終話が、猛烈にスゴかった!
大興奮のスピード感!
ハラハラドキドキ!
そして、すべてが明らかになった時の驚き!
・・・唖然。
圧倒されて、言葉もなし。

ひょとして、もしかしたら。
序盤で、乗り切れない方もいるかもしれませんが。
とりあえず、最終話までは絶対に見たほうがいいです!
諦めるのは、それからでも遅くなし!(笑)

緻密に計算されたストーリー構成が、見事でしたね。
とにかく、最終話は強烈で、ラストの余韻も深い終わり方だったと思います。

また、エンターテイメントとしても、見ごたえ十分!
先の読めない展開に釘付けで、スリリングなシーンにも大興奮!
音楽の使い方も、すごくよかったです。

・・・そりゃ、これは賞も獲るわ。という、納得のクオリティ。
そして、どんだけ金かけてるんだよ?という本気っぷり。(笑)

出演者の演技も素晴らしく、まさにすべてが完成された傑作ドラマだと思います。

・・・あえて言えば。
とにかく、まあ、モザイクが多すぎ!(笑)
せっかく作品に入り込んでも、画面のほとんどモザイクとか(笑)ちょっと冷めちゃうなあ。

「人間ではない」ので、あまり神経質にならず、もう少し寛大に出来ないものですかねぇ。
せっかくの作品の雰囲気が損なわれるのは、ちょっと残念でした。

・・・いや、決して、エロい気持ちで「モロ出し見せろ!」と、思ってるわけじゃないですよ。(笑)

メチャクチャおもしろかったです!

個人的には、メチャクチャおもしろかったです!
序盤は、正直つらい部分もありましたが、とにかく終盤がスゴすぎたっ!
圧倒されちゃいましたね。

最終話では、驚きのラストを迎えました。
続きとなるシーズン2は、すでに制作されています。

・・・てか、あの続き、あるの?あるの?(笑)
ウエストワールドは、どうなったのか?
ドロレスたちは?

おおお!
早く見たいっ!

シーズン2も、猛烈に楽しみです!