ドラマ「オルタード・カーボン」シーズン1 感想と評価【Netflixオリジナル】

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「オルタード・カーボン」を全話見ました。
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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海外ドラマ「オルタード・カーボン」とは?

ベストセラー小説を基に、死を克服した未来社会を描いたSFアクション・サスペンス。
Netflix(ネットフリックス)オリジナル制作のドラマです。

人間の魂をデジタル化して保存し、身体に埋め込むことができる未来世界。
魂がある限り、肉体を取り換えれば生き続けられる、不老不死が実現した社会で、250年ぶりに新たな身体で蘇った主人公タケシ・コヴァッチが、資産家バンクロフト殺人事件の謎を追い、奔走します。

「ブレードランナー」や「攻殻機動隊」を彷彿とさせる、サイバーパンクな世界観。
圧倒的なビジュアルや、激しいアクション。
そして、驚愕のストーリー展開と、「人間」を深く描いたドラマ性が、見ごたえ満点です!

原作は、リチャード・モーガンの同名小説「オルタード・カーボン」。
主人公タケシ・コヴァッチを描いた3部作シリーズの第1作目にあたるそうです。
(オルタード・カーボン、ブロークン・エンジェル、ウォークン・フュアリーズ)
日本でも、原作本は買えるようですよ。

制作総指揮は、「アバター」「シャッター アイランド」「ホワイトハウス・ダウン」などのプロデューサー、レータ・カログリディス。
今作では、脚本も務めています。

また、「ゲーム・オブ・スローンズ 第六章 冬の狂風」第9・10話の監督ミゲル・サポチニクが、今作の第1話を担当しているのも注目です。

キャストは、タケシ・コヴァッチ役に「スーサイド・スクワッド」「ロボコップ」「THE KILLING/ザ・キリング」のジョエル・キナマン。
・・・相変わらずのイケメン!
マッチョな裸体も見放題!(笑)

もちろん、それだけではなく、演技も素晴らしかったですね。
ジョエル・キナマンの代表作になったのではないでしょうか。
タケシ・コヴァッチ=ジョエル・キナマンというほど、ハマリ役だと思います。

そして、オルテガ警部補役に、メキシコの女優マーサ・イゲレダ。
レイリーン役には、「THE 100/ハンドレッド」アーニャや、「エージェント・オブ・シールド シーズン2」ジャーインなど、数々のドラマで活躍のディーチェン・ラックマン。
二人は、本当に大熱演!
スゴかった!

他にも、バーノン役で「シカゴ・メッド」のアトー・エッサンドー、娘リジーに「リバーデイル」バレリー役ヘイレイ・ロー。
また、「フォーリングウォーター」刑事タカ役ウィル・ユン・リー、「ARROW/アロー」ヤオ・フェイ役バイロン・マン、タナカ警部役で「ヒーローズ・リボーン」「高い城の男」などのヒロ・カナガワなど、東洋系俳優も多く出演しています。

ドラマ「オルタード・カーボン」はNetflixオリジナル作品で、現在シーズン2まで制作されています。
今現状では、シーズン2がファイナルで、シリーズとしては完結。
シーズン3は、ないようです。
シーズン1は、2018年制作。
各話50~60分程度の全10話です。

・・・なお。
内容的に、やや官能描写が多め。
・・・もっと直球で書くと「モロ出し」多め。(笑)
お茶の間で、家族と一緒に見ると、かなり気まずくなりますので(笑)ご注意ください。

現在、Netflixで配信されています。
(紹介している作品は、2020年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はNetflix公式ホームページにてご確認ください。)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】 Netflix


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※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。
このドラマは、できれば何も知らないで見るほうが、おもしろいと思います。

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「オルタード・カーボン」あらすじ

他の惑星にも移住できるほど、テクノロジーが飛躍的に進歩した未来。
デジタル化された人間の魂「DHF」は、チップ状の「スタック」に収納することで、肉体がなくても魂を保存することが可能に。
そして、人間の身体は「スレーヴ」と呼ばれ、首にスタックを埋め込むことで、魂を入れ替えることができ、もし仮に心臓が止まって体が死んでも、DHFの入ったスタックさえ無事なら、新しい体でいつでも復活することができる。
「魂」と「肉体」が分離した、まさに不老不死の世界。

主人公タケシ・コヴァッチは、反逆の罪で捕らえられ、スタックの状態で収監されていましたが、250年後に新たなスリーヴで蘇ります。
復活させたのは、絶対的な権力を持つ富豪バンクロフト。
コヴァッチは、自由と引き換えに、ある殺人事件の捜査を引き受けることになります。
事件の真相は?
コヴァッチは何者で、なぜ捕らえられていたのか?
さまざまな謎が一つに繋がった時、想像もしなかった驚愕の真相が明らかになるのでした。

・・・というストーリーです。

驚異のビジュアルとアクション!そして、驚きのストーリーとドラマ性がスゴい!

見る前は、もっと娯楽要素の強い、エンターテイメントな内容を想像していましたが。
実際は、思った以上にドラマ性が高く、ストーリー展開が巧みで、すごくおもしろかったです。

全体的な世界観は、やはり「ブレードランナー」「攻殻機動隊」のテイストが強め。
・・・サイバ~パ~ンク!(笑)

それを描き切ったビジュアルは、素晴らしかったと思います。
CGはもちろん、美術セットや小道具、衣装、ロケーションなどなど、かなり見ごたえありましたね。
スケール感がスゴかった!
気合い入ってましたね。
・・・お金かかってる!(笑)

アクションも大迫力!
ここまで派手に、ここまでボリューム満点に、アクションがあるとは思わなかった!
銃撃戦も格闘アクションもクオリティが高くて、大興奮!

演出や魅せ方が上手いというのも、あると思います。
光の使い方やスローモーションなど、撮影技法が効果的で、時に絵画のような美しさ。
架空世界や未来感の作り込みが、すごくよかったです。
・・・バーチャル世界は、うにょ~~ん、と画面が歪んでいるのも、雰囲気があって分かりやすかったですね。(笑)

本格的なSF作品のクオリティ、娯楽要素としては、本当に素晴らしかったと思います。
大満足!
まさか、ここまでやるとは。
・・・劇場映画じゃないよね?ドラマよね?(笑)
スケール感が見ごたえありすぎでした。

ただ。
個人的には、それ以上に、ストーリー展開と「人間」を深く描いたドラマ性が、メチャクチャおもしろかったです!

序盤は、結構、世界観だとか派手なアクションなどを、単純に楽しんでいる感じでした。
・・・キナマン、イケメンのフェロモン大爆発だな!とか。(笑)
あらまあ、モロ出しだよ、これ!みたいな。(笑)

コヴァッチは何者なのか?エンヴォイって何?などなど。
多くの部分で、曖昧で謎な部分が多く、どうしてもビジュアル的な「見た目」に興味がいく感じ。

テンポがいい反面、「スタック」「スレーヴ」をはじめとした専門用語やシステムなどは、セリフでザザザっと説明するだけだったりするので。
もしかしたら、世界観に入り込むのに苦労する人も、多いかもしれませんね。
(私はわりと、すんなりと入り込んで、それほど苦ではありませんでした)

それが中盤以降、少しずつ意外な真相が分かってきて、結構ビックリ仰天!
そして、バラバラで無関係だと思っていたものが、徐々に繋がってきて、これまたビックリ!
終盤に向けては怒涛の展開で、ハラハラドキドキの連続!
もう釘付けでしたね。

バンクロフト事件や、コヴァッチの過去や因縁などなど、ストーリー構成が練り込まれていて、サスペンスとしても、ミステリーとしても、メチャクチャおもしろかったです!

もし、序盤で世界観をあまり理解できなくても、中盤以降はストーリーに夢中で、多少、分からない部分があっても入り込めるのではないかと思います。
意外な真相、それが繋がる面白さは、楽しめると思います。

そして、なにより!
「魂と肉体は別々で、組み合わせ自由」という設定を活かしたアイデアと、人間ドラマが素晴らしかった!
元の性別と違うとか、別人になれるとか、コピーできるとか、死んだ人間を復活させるとか。
それを活かしたストーリー展開が、本当に巧み。
二重スリーブとか、ストーリーにうまく反映されていて、見ごたえありましたね。
SF感はもちろん、新鮮味があって、何より驚きが大きかったです。

また、「もし世の中が、魂と肉体は別々で不死になったら、人間はどうなるのか?」という部分が、深く描かれていたと思います。

倫理観は、どうなるのか?
「死なない」「何百年も生きる」となった時の、夫婦や家族の関係は?
もし、死んでしまった愛する人が、見知らぬ人間で戻ってきたら?
姿は愛する人だけど、中身の魂が違っていたら、どう思うのか?
RDでなければ、肉体を殺しても罪悪感はないのか?

「魂と肉体が別々」というアイデアを、ただ娯楽性のためだけでなく、人間の本質や性(さが)や業といった部分を深く描く題材にしているのが、すごくよかったです。
安っぽいSFドラマなら、そういった部分はあまり描かず、派手な映像やアクションで娯楽性に特化していくと思うのですが。
ハラハラドキドキで仰天展開で大興奮!というだけではなくて。
「人間」を考える、胸に響くドラマ性も、かなり見ごたえがあったと思います。

登場キャラクターが魅力的だというのも、大きいかもしれませんね。
クールでカッコいいけど、過去に傷を抱え苦しむタケシ・コヴァッチも、魅力的でしたが。
個人的には、やっぱりホテルのポーと、あの殺し屋レオンが好き!
・・・みんなクセが強すぎ。(笑)

設定が少し複雑で、世界観に入り込むのが難しい面はあるかもしれませんが。
エンターテイメントとしても、ドラマ性としても、かなりクオリティが高い秀作だと思います。

コヴァッチのその後が見たい!

個人的には、メチャクチャおもしろかったです!
完全にハマっちゃいました!
釘付けで、もう一気見!

SFなので、取っつきにくさはあるとは思いますが。
とにかく、最後まで見てほしい!
見終えた後、また第1話から見直したくなるのではないでしょうかね。
・・・真相を知ってから、もう一度見直すと、さらに楽しめるかも。

最終話のラストは、一応、完結はしていますが。
続きがありそうな終わり方でしたね。

スレーヴ(身体)は、どうなってるんだろ?
今度は、どんな容姿で帰ってくるのかな?

シーズン2に期待したいと思います。

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