「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」全話見た感想と評価

HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン

海外ドラマ「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」シーズン1を全話見ました。
個人的な感想と評価です。


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「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」とは?

大ヒットドラマ「HEROES/ヒーローズ」が新シリーズとして復活。
特別な力を持つ能力者たちの戦いを描いた、サイキックSFドラマです。

前作「HEROES/ヒーローズ」は、2006~2010年にシーズン4まで制作されました。
シリーズとしては、すでに完結しています。

今回の「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」は「HEROES/ヒーローズ」から5年後の世界が舞台となります。
「HEROES/ヒーローズ」を見ていなくても・・・う~ん、楽しめなくはないですが。
世界観や設定をかなり引き継いでいて、旧作キャラクターも登場するので。
前作を見ていないと、理解できなかったり、おもしろさが半減するかも。
見ておいたほうが絶対にいいと思います。

前作「HEROES/ヒーローズ」は現在、Huluなどで視聴できます。

作品の詳細と、視聴した個人的な感想はこちら。

シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4

「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」は2015年制作で、各話43分程度の全13話。
シーズン1で完結し、これがファイナルとなります。
シーズン2はありません。


※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」あらすじ

「チアリーダー」クレアの告白から5年。
それまで隠れた存在であった能力者たちのことが全世界に知れ渡り、普通の人々との共存の道が模索され始めていました。
そして、能力者と人類の平和のための式典が開かれることになるのですが、そこで予想もしなかった悲劇的な事件が起き、危険な存在と敵視された能力者たちは人類から追われることに。
かつて秘密組織のエージェントだったノア・ベネットは、その裏に隠された巨大な陰謀と、人類絶滅の危機が迫っていることを突きとめます。
そしてベネットをはじめ、さまざまな能力者たちは、運命に導かれるように世界を救うべく立ち上がるのでした。
・・・というようなストーリーです。

いい部分も悪い部分も「HEROES/ヒーローズ」を継承

序盤は、懐かしい世界観・キャラクターや、新しい登場人物たち、深まる謎など、結構おもしろいと思います。
予想外の展開もあって、続きが気になりますね。
もう、第1話の終わりからして「ルネーーーー!」と絶叫!(笑)

・・・ただ。
序盤は、個々のエピソードが中心で、話が散漫。
あまりに謎が多すぎて、なかなか解決せず。(笑)
この段階では、まだ人類の危機といったことがわからないので、回を重ねるごとにやや退屈に。

決して、つまらないわけではないのですが、全体のストーリーが先に進んでいる感じがしなくて・・・。
ともすると、中盤までに飽きてしまう方も多いのではないかと思います。

・・・という部分は、旧シリーズでも、そうでしたね。
ある意味「HEROES/ヒーローズ」らしいグダグダ感。(笑)

そうなんですよねぇ。
「HEROES/ヒーローズ」って「一致団結して世界を救おう!」ってことにならないんですよね、いつも。
みんなバラバラ。(笑)
その時の状況によって立場が変わって、お互い敵味方に分かれたりして。

あくまでも個々のエピソードがメインなので。
いつまでたっても集合しない・お互いに出会わない(笑)キャラクターたちに、イライラする方も多いかもしれません。
・・・ま、それが「HEROES/ヒーローズ」らしい「伝統」かなと。

あと、旧シリーズの特徴的なおもしろさであった「時間軸の変化を活かしたストーリー展開」が、今回は序盤で薄かったこともあると思います。
・・・なんせ序盤はヒロがいないので。
ある意味では「HEROES/ヒーローズ」らしからぬ、ひねりの弱い展開で、それもまた、つらい部分かもしれません。

すべては「後回しのおもしろさ」

そんな前半のグダグダな(笑)状況が一変するのが第7・8話。
ちょうど中盤部分で、ここで前半の多くの謎がつながって、ようやくひとつにまとまる感じ。
ドラマチックな展開や驚愕の事実もあって、かなりおもしろくなりましたね!
時間軸のおもしろさも、ここでようやく復活!

つまり!
第6話までが「壮大なネタフリ」で、第7・8話で「そうだったのかっ!」という驚きのおもしろさ!

・・・なんですが。
あまりにフリが長すぎて、みんな飽きちゃって第7・8話まで見ないという。(笑)

「後回しのおもしろさ」を狙った構成だったと思うのですが。
その分、前半がちょっと退屈で、中盤まで興味がもたない・・・という感じではないかと思います。

中盤以降は、クライマックスに向けて結構盛り上がって、おもしろかったですね。
テンポもよく、ドラマ的にも見ごたえありました。

というわけで。
「前半ダルいなあ~!」と諦めず。(笑)
このドラマは「後回しのおもしろさ」なんだなと、ちょっと我慢して最後まで見てみると、意外と楽しめるかもしれませんよ。

懐かしさと新しい試み。雑さと中途半端感

旧作の懐かしいノリに加え、そういった新しい試みも多かったのではないかなと思います。
他にも、ゲームの世界観を取り入れた3D描写とか。
色々と実験的な、かなり「攻めてる」内容でしたね。

ただ、「HEROES/ヒーローズ」らしい雑さや中途半端感も健在で。(笑)
「9th wonders」とか出てきますが・・・あんま意味なくない?

ルネ・・・最後どうなった?
テイラー・・・最後どうなった?
モリー・・・やっぱり「リボーン」でも、どうなった?なのかいっ!(笑)

モヒンダーは?
ヒロは?
・・・う~ん・・・相変わらず雑。(笑)

他にも、謎が色々と残って中途半端でしたね。
ラストは、前フリだけして、かなりモヤモヤモヤモヤ・・・。
いさぎよく、スッと気持ちよく終わればいいのになあ!(笑)
ま、ああいうラストがまた、いかにも「HEROES/ヒーローズ」っぽいですけどね。

キャラクターに関しては。
ミコは、結構よかったです。
成長したモリーには、ちょっとびっくり!(笑)

マットは・・・ああいう「立ち位置」ですよね、以前から。(笑)
ただなあ・・・モリーに会って、何も思わなかったのかね、マットよ!
旧作では、二人はかなりドラマチックな出会いをして、一時一緒に住んでいたりもしたんですけどね。
そういうとこ雑だなあ・・・というか、スルーがうまいなあ、と。(笑)

個人的には。
できれば、大好きだったアンドウに会いたかったなあ・・・。(笑)

シーズン2はなく、これがファイナル!完結!

個人的には、何だかんだ言っても(笑)結構おもしろかったです。
確かに前半はちょっとつらかったのですが、終盤に盛り上がって、結果的には楽しめたかなと。

ただ、旧作を知っている上での、マニアックな楽しみ方なので。(笑)
旧作を未見の方には、ちょっとつらいドラマかもしれませんね。

シーズン2はなく、これで完結とのことですが。
個人的には、それでよかったのかなと思います。
確かにラストは気になりますが・・・あんま知りたくない気もする。(笑)

決して、つまらないドラマではないと思います。
かなりクセがある内容ですが、気軽に楽しんでみてはどうでしょうか?
旧作を見ていた方は、懐かしさに浸ってみるのもいいかもしれませんよ。