Apple TV+「フォー・オール・マンカインド」全話見た感想と解説

フォー・オール・マンカインド

Apple TV+(アップルTVプラス)オリジナルドラマ「フォー・オール・マンカインド」、全話見ました!
個人的な感想と評価、作品の解説など、まとめました。

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海外ドラマ「フォー・オール・マンカインド」とは?Apple TV+オリジナル

もしも、ソ連(今のロシア)がアメリカより先に、月に降り立っていたら?という、架空の歴史を題材にしたヒューマンドラマ。
Apple TV+(アップルTVプラス)オリジナル制作の作品です。

Apple TV+の公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Apple TV+


物語は、米ソ冷戦時代の60年代から始まります。
人工衛星、有人飛行、月面着陸と、宇宙開発でことごとくソ連に先を越され、焦りを募らせるアメリカ。
国家の威信を取り戻すべく、政府やNASAをはじめとした、宇宙開発競争に関わる人々の人間模様が描かれていきます。

基本ベースは実際の歴史ですが、ソ連の月面着陸以降は、フィクションが入り混じる斬新な設定。
実在の人物や、実際にあった出来事も登場します。

ただ、歴史をまったく知らなくても、楽しめるストーリーです。
逆に、何も知らないほうが、スリリングかも。
見た後で、どこまでが実話で、何がフィクションなのか、調べてみるのも面白いと思います。

歴史を知る人は、事実との違いが、さらに深く楽しめると思います。
実際の出来事の通りにはいかない場合もあって、知っているからこそ、先が読めなくて、驚きやスリルも倍増。

そして、宇宙開発に命と信念を賭け、取り組む人々のドラマも見どころです。
宇宙飛行士はもちろんのこと、まだまだ男性優位の時代で、支える妻たちや、女性スタッフたちの苦悩など、女性視点のエピソードが多いのも特徴。

単なる、架空歴史もの、というだけではない、ドラマ性の深い作品だと思います。

制作・配信は、Apple TV+。
Appleのオリジナル制作ドラマです。
また、制作には、ソニー・ピクチャーズも参加しています。

クリエイターは、ドラマ「スタートレック」シリーズや「ロズウェル 星の恋人たち」の脚本家で、「HELIX 黒い遺伝子」「アウトランダー」の制作総指揮も務めた、ロナルド・D・ムーア。
監督は、映画「ピクセル」「ベイウォッチ」や、ドラマ「スニーキー・ピート」「グッド・ドクター 名医の条件」でもメガホンを取った、セス・ゴードン。
今作では、製作総指揮にも名を連ねています。

Wikipediaによれば(笑)ロナルド・D・ムーアが、元NASAの宇宙飛行士ギャレット・レイスマンとランチをした時に、「もし当時、ソ連が先に月に行ってたら、どうなったろうね」みたいな話をしたのが、このドラマ着想のヒントになったのだとか。
・・・商売上手。(笑)
てか、元宇宙飛行士とランチに行くって、セレブだよなあ。(そこ?笑)

ほかにも、「FARGO/ファーゴ」「アンブレラ・アカデミー」の制作に携わったマット・ウォルパートとベン・ネディビのコンビも、製作総指揮に参加。
豪華な顔ぶれですね。

キャストとしては。
主人公エドことエドワード・ボールドウィンを演じるのは、ジョエル・キナマン。
映画「ロボコップ」「スーサイド・スクワッド」をはじめ、ドラマでは「THE KILLING 闇に眠る美少女」「オルタード・カーボン」「ハンナ」など大活躍。
今作では、宇宙開発や任務で葛藤する宇宙飛行士役を熱演。

そして、エドの妻カレンには、シャンテル・ヴァンサンテン。
THE FLASH/フラッシュ シーズン2」「ザ・シューター」をはじめ、最近では「ザ・ボーイズ」にも出演。
今作も、すっごくよかったですね!
・・・私、ファンなんです。(笑)

NASAの女性エンジニア、マーゴ・マディソン役には、「アウトキャスト」「倒壊する巨塔 アルカイダと9.11への道」レン・シュミット。
エドの親友の宇宙飛行士ゴードー・スティーブンスに、「パトリオット」のマイケル・ドーマン。
ゴードーの妻トレイシーに、「ダムネーション」「THE PATH/ザ・パス」のサラ・ジョーンズなども出演。

さらに、今作は実在する人物も登場します。

女性宇宙飛行士モリー・コッブに、「LOST」「フラッシュフォワード」のソーニャ・ヴァルゲル。
科学者ヴェルナー・フォン・ブラウン博士には、大ベテランのコルム・フィオール。
「アンブレラ・アカデミー」では、7人の子供の父レジナルド・ハーグリーヴズ卿を演じていました。

フライトディレクターのジーン・クランツに、「THE KILLING 闇に眠る美少女」のリック・ラディン。
映画「アポロ13」では、エド・ハリスが演じていた役です。

飛行士育成部門の責任者ディークことドナルド・スレイトン役に、「トゥルーブラッド」「DEUCE/ポルノストリート in NY」などのクリス・バウアー。
その妻マージ・スレイトン役に、「デビアスなメイドたち」レベッカ・ウィソッキーなどが出演しています。

なかなか、豪華な顔ぶれですよね。
キャストは全員、大熱演!
本当に演技が素晴らしいと思います。
注目です。

なお、最終話はエンドロール後にも少し「おまけ」があります。
最後まで、お見逃しなく。


海外ドラマ「フォー・オール・マンカインド」は、Apple TV+オリジナル作品で、現在、シーズン2まで制作されています。
シーズン1は、2019年製作。
各話60分程度の全10話です。

現在、Apple TV+で配信されています。
(紹介している作品は、2021年6月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はApple TV+公式ホームページにてご確認ください。)

Apple TV+の公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Apple TV+


Apple TV+のサービスの詳細や、料金、加入方法などは、こちら。

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参考記事 Apple TV+おすすめ作品オリジナルドラマ・映画 最新情報


※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

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米ソ宇宙開発競争の歴史について

若い世代の方は、米ソ(アメリカとソビエト)の宇宙開発競争はもちろん、ひょっとして、もしかしたら・・・もうスペースシャトルも知らない?のかな?
実際の歴史について、ごくごく簡単に解説を。

第2次世界大戦後、ソビエト連邦(現ロシア)の共産主義国家と、資本主義自由国家のアメリカとの対立が激化。
さまざまな分野での熾烈な競争が始まります。

そんな中、1957年にソ連が人工衛星「スプートニク1号」を、世界で初めて地球周回軌道にのせることに成功。
科学分野では優位だと信じていたアメリカにとっては衝撃的な事件で、軍事面でも偵察衛星などの応用が懸念され、一大センセーションに。
アメリカでも、宇宙分野の開発が急速に進むことになります。

しかし、その後ソ連は、犬が乗船した人工衛星「スプートニク2号」の打ち上げ、その後、犬二匹を打ち上げ、大気圏突入から生還させた「スプートニク5号」と、次々に成功。
着実に人間を宇宙に送るための研究で成果をあげ、ついに1961年4月12日、宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが人類初の地球軌道周回に成功します。
「地球は青かった」の名言で、おなじみ。(笑)

常にソ連に先を越されたアメリカは、有人宇宙飛行計画マーキュリー計画を推進。
1962年2月20日、宇宙飛行士ジョン・グレンが、「アメリカ人としては初の」地球軌道周回に成功します。

ジョン・グレンの名は、このドラマでも登場しますね。

しかし、しかし!(笑)
1963年6月16日、今度はソ連のワレンチナ・テレシコワが、人類初の女性宇宙飛行士として地球軌道を周回。
さらに、1965年3月18日には、宇宙飛行士アレクセイ・レオーノフが、人類初の宇宙遊泳に成功。
(ドラマでは、このアレクセイ・レオーノフが、人類初の月面着陸に成功した人物となっています)

人間を宇宙に送り出す計画はソ連の圧勝で終わり、やがて両国の競争は「どちらが先に月に人類を立たせるか」に絞られていきます。

・・・と、ここまでは、本当にあった出来事。

実際の歴史では、1969年7月21日にアポロ11号の宇宙飛行士ニール・アームストロングが、人類初の月面着陸に成功し、アメリカが悲願達成!

・・・なんですが。
このドラマでは、それよりも先、1969年6月26日に、ソ連が先に月面着陸するところから始まります。
またしても「人類初」で先を越されたアメリカ、という架空の歴史のスタートです。

また、実際の歴史では、月面着陸をピークに、宇宙開発競争は終息していきますが。
このドラマでは、さらにヒートアップ。
なにせ、まだ、アメリカが一度も勝ってないので(笑)このまま引き下がれない!という感じですね。

やがて物語は、我々の知らない、予想もしなかった展開に。
そこが、このドラマの見どころでもあると思います。

ドラマ「フォー・オール・マンカインド」あらすじ

1969年6月26日。
ソビエト連邦の宇宙飛行士アレクセイ・レオーノフが、人類初の有人月面着陸に成功。
月面からの生中継で、共産主義への賛辞をメッセージとして発信します。
「人類を月に送る」という、究極の目標で競い合ってきたアメリカは、またしても先を越される結果に。
特に、主人公エドこと宇宙飛行士エドワード・ボールドウィンをはじめ、宇宙開発の最前線で携わってきたNASAの人々は、大きな屈辱感と敗北感に、怒りに震えるしかありませんでした。

今度こそ、アメリカが「人類初」となる!
新たな決意のもと、ソ連との宇宙開発競争は、さらに過熱。
月面基地の建設、女性宇宙飛行士による初めての月面着陸など、さまざまなミッションで奮闘していくことに。

国家の威信と、自らの人生と夢を賭け、宇宙開発に携わっていく人々。
それぞれが苦悩と葛藤を抱えながら、やがて、大きな転機を迎えるのでした。

・・・というようなストーリーです。

予告動画は、こちら。
For All Mankind Official Trailer

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予想外の展開と見ごたえあるドラマ性が面白い!フォー・オール・マンカインド 感想

見る前は、「可変歴史のSFモノ」くらいの認識で、正直、あんま期待してませんでした。
・・・ちょっと、どこか「奇抜な色モノ」的な印象。

前情報もなく、何も知らないで見始めたんですが・・・いや、もう、メチャクチャクおもしろかったです!
素晴らしかった!
まさか、まさか、こんなドラマだったとは!

スケール感も、なかなかでしたね。
ロケット発射の再現なども迫力ありましたが、60~70年代当時の再現も素晴らしかったです。
「架空の歴史」ではありますが、リアリティ満点。

そして、架空の歴史もの、という題材の活かし方やアイデアが、すごくよかったです。
うまい!
歴史では、こうなる・・・という先入観で安心していると、まったくその逆の展開になってビックリ!
史実では生きている人が、突然、死んだり。(笑)
唐突に事故が起きたり。
しかも、最初はほぼ事実に近い展開が、物語が進むにつれて、どんどん架空歴史と差が広がっていき、先が読めない展開。

ある意味、見ている側は、この後に起きる歴史を知っているので、ストーリーを「先読み」できちゃいそうなものですが。
逆に、史実を知っているからこそ、現実と違う展開に、驚きも倍増。
見ている側の「先入観」「既視感」を巧みに利用した、斬新な構成だったと思います。

そして!
宇宙開発に賭ける人々の人間ドラマが、本当に見ごたえありました。

誰も経験したことのない、未知のミッションに果敢に挑む、という熱いドラマは、もちろんよかったですが。
さらに、「空想」と「現実」、「過去」と「現在」をうまく織り交ぜなが描かれる人間模様が、本当に素晴らしかったと思います。

架空世界だけど、時間軸は70年代。
まだまだ価値観が古い時代を背景に、女性問題や人種問題、性差別などなど、今の現代で浮き彫りになっている社会性が色濃く描かれていて。
対比を効いて、より際立って伝わってきたと思います。

個人的には、女性エンジニアのマーゴと、女性飛行士モリーのエピソードが、すごくよかったですね。
男性社会で仕事で奮闘するマーゴとモリー。

モリーこと、ジェリー・M・コッブは実在の人物ですが、やはり時代の抵抗感もあって、実際は宇宙飛行士にはなれず、宇宙には行けませんでした。
・・・が!
今作では、大活躍!

ほかにも、妻として苦悩するカレン、飛行士を目指す主婦トレーシー、同性愛が言えずに苦悩するエレン、黒人女性飛行士ダニ、不法滞在の少女アレイダ・・・などなど、さまざまな立場の女性を通じて描かれるエピソードが、どれも素晴らしかったと思います。

・・・確かに、キナマン演じるエドや、相棒ゴードーといった男性陣のドラマも、おもしろかったですけど。
やっぱ、見ごたえあって胸に響いたのは、女性たちのドラマ、かな。

この作品は、SF可変歴史ドラマ、という、どこか色モノっぽい感じはあるけれど、現代社会の女性を描いたドラマ、ですね。
それだけ「人間ドラマ」の描き方が深く、題材やアイデアの活かし方が素晴らしかったと思います。
今までにはない新しさ。

終盤は、予想外すぎる怒涛の展開。
月面に一人残る傷心のエド、憔悴しきった妻カレン、そして巻き起こる不測の大事故。
も~、ハラハラハドキドキと、トンデモ展開で絶句・・・の連続で、エンターテイメントという面でも、目が離せない面白さだったと思います。

最終話は・・・スゴかったですね!
色々、号泣した。(笑)

「可変歴史のSFモノ」という部分だけが、目を引きそうなドラマですが。
中身は、宇宙開発をめぐる、さまざまな人々の熱くて深い人間ドラマ。
エンターテイメントとしての面白さもさることながら、ドラマ性も見ごたえがあって、目が離せない作品だと思います。

続きは、どうなるのか!?さらに続く宇宙開発競争!

個人的には、猛烈におもしろかったです!
おすすめです!

もしかしたら、SFチックな先入観あるかもしれませんが、人間ドラマがおもしろい!
熱い!
女性にこそ見てほしいドラマ。
ぜひぜひ!

シーズン2は、すでに制作されています。
最終話の最後の最後まで、見ましたかね?
今度の舞台は80年代。

いよいよ登場する、スペースシャトル。
米ソの宇宙開発競争は、どうなるのか?
エドたちは?

シーズン2も、猛烈に楽しみです!

Apple TV+の公式サイトは、こちら。

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