Amazonドラマ「ザ・ボーイズ」全話見ました!感想と評価【海外ドラマレビュー】

ザ・ボーイズ シーズン1

海外ドラマ「ザ・ボーイズ/The Boys」全話見ました!
個人的な感想と評価です。


【追記:2019.8.14】
ではここで、ディープ様ご出演の「キレイしょうゆ」のCMを見てみましょう。
・・・なにこれ。(笑)
以下、公式Twitterより引用です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

スポンサーリンク

海外ドラマ「ザ・ボーイズ/The Boys」とは? Amazonオリジナル作品

アメコミを原作に、腐敗したスーパーヒーローたちに戦いを挑む男たちを描いたSFクライムドラマ。
Amazonオリジナル制作の作品です。

特別な力を持つヒーローたちが普通に存在し、民間企業「ヴォート社」で雇用され、活躍する時代。
ヴォート社は巨大企業となり、ヒーローたちは地位と名声を手にしますが、実はその裏では、信じられない腐敗と恐ろしい秘密が・・・。
そんな中、ヒーローたちの身勝手な行動で、大事なものを奪われた、能力を持たない普通の人間たちが、腐敗を暴いて復讐するため、立ち上がります。

と、書くと、何だかメチャクチャですが。
・・・ま、メチャクチャです。(笑)

なんてったって、ヒーローたちがゲスくてクズ。(笑)
さらに、グロくてエグくて、アクが強いすぎ。
ブラックな笑いも多めで、かなり毒気のある作風ですね。

とはいえ。
ストーリーは意外としっかりしていて、ハードな犯罪ドラマとしては、かなり面白いです。
また、人間ドラマとしても骨太。
社会風刺も痛烈で、かなり見ごたえあると思います。

エグさやグロはキツいけど(笑)最初に受ける印象とは違って、クオリティの高い、一気見したくなる面白さ!
ハマりやすいとドラマだと思います。

原作は、ガース・エニスとダリック・ロバートソンの同名コミック。
日本でも翻訳本が買えるようですよ。
どれくらい原作に忠実なのかは分かりませんが、比べてみるのも面白いかもしれませんね。

それを、Amazonがオリジナル作品としてドラマ化したのが今作。

製作総指揮は、映画「ソーセージ・パーティ」などでお馴染みのコンビ、セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグ。
セス・ローゲンは、DCコミックを原作にした「プリーチャー」も手掛けています。
・・・今作も、モロにそういうテイストだもんね。(笑)
エヴァン・ゴールドバーグは、米国Huluオリジナル「フューチャーマン」も手掛けています。

さらに、「スーパーナチュラル」のクリエイター、エリック・クリプキも名を連ね、脚本もいくつか担当。
まさに、最強の制作布陣。

created by Rinker
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

キャストですが。
これがまた、顔ぶれがスゴかった!

主人公ヒューイを演じるのは、「ハンガー・ゲーム」のジャック・クエイド。
お父さんはデニス・クエイド、お母さんはメグ・ライアンという、ある意味、最強の遺伝子を持つ若手俳優。(笑)
今作での演技は、本当に素晴らしかったですね。
メチャクチャな内容だけど(笑)感情表現がリアルで、まさに迫真の演技!

そして、リーダーのブッチャー役には、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズや、「スター・トレック」シリーズのカール・アーバン。
最近では、「マイティ・ソー バトルロイヤル」のスカージ役でも大活躍。
渋い!渋かった!
存在感がハンパない!
今作で、さらに知名度もアップしそう。

ヒーローのリーダー、ホームランダーには、「バンシー」の主人公ルーカス・フッド役で知られるアンソニー・スター。
ヴォート社の副社長マデリンには、映画「リービング・ラスベガス」「バック・トゥ・ザ・フューチャー 」シリーズのエリザベス・シュー。
さすがは実力派のベテラン!
キレッキレで見ごたえありましたね。

ほかにも、スターライト役に、「ジェシカ・ジョーンズ」のエリン・モリアーティ。
ディープに、「ゴシップガール」のネイト・アーチボルド役チェイス・クロフォード。
クイーン・メイヴに、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」「ラスト・タイクーン」のドミニク・マケリゴット。
キミコ役で、「スーサイド・スクワッド」の福島かれん などが出演しています。

さらに、さらに!
ヒューイの父に、「ミッション・インポッシブル」シリーズのサイモン・ペグ。
メスマーに、「A.I.」「シックス・センス」のハーレイ・ジョエル・オスメント。
CIA副長官スーザンに、「NCIS ネイビー犯罪捜査班」のジェニファー・エスポジート。
ベッカに、「THE FLASH/フラッシュ」や「ザ・シューター」のシャンテル・ヴァンサンテン。(大ファンです。笑)
そして、我らがジャンカルロ・エスポジートも。

も~、書いたら切りがないほどの豪華共演!
素晴らしいキャストの演技にも注目です!

なお、このドラマは、Amazon的にはR18+(18歳未満鑑賞禁止)で、成人対象作品です。
過激な表現や描写、ショッキングなシーンが含まれていますので、ご注意ください。

・・・つまりは、エログロありで、かなりエグい。(笑)
くれぐれも、ご注意を。


ザ・ボーイズ シーズン1(字幕版)

海外ドラマ「ザ・ボーイズ/The Boys」は、Amazonオリジナルドラマで、シーズン1は2019年制作。
各話55~60分程度の全8話です。

現在、Amazonプライム・ビデオで配信されています。
(紹介している作品は、2022年5月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はAmazon公式ホームページにてご確認ください。)


Amazonmプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ


参考記事 Amazonプライムビデオおすすめ海外ドラマ ラインナップ


※以下、ネタバレを含ますので、ご注意ください。

スポンサーリンク

ドラマ「ザ・ボーイズ/The Boys」あらすじ

民間企業「ヴォート社」は、特殊能力を持つスーパーヒーローたちを雇用し、凶悪事件の解決や人命救助はもちろん、メディア戦略やキャラクター商品の展開で、巨大企業へと成長。
中でも、圧倒的な能力とカリスマを待つ超人ホームランダーを中心に結成されたエリート集団「セブン」の活躍は、世間の注目を集め、正義の味方として地位と名声を築いていました。
しかし。
実は、その裏では、ヒーローたちは欲望に溺れて腐敗し、ヴォート社にも人に知られてはいけない大きな闇が・・・。

そんな、ある日。
ごく平凡に暮らす一般人の青年ヒューイは、あるヒーローの信じられない身勝手な行動で、目の前で恋人を失ってしまいます。
しかし、相手は名声あるヒーロー。
巨大企業の圧力もあり、なすすべなし。
怒りと悲しみに暮れるヒューイでしたが、そこに謎の男ブッチャーが現れ、否応なくヒーローたちへの復讐の戦いへと巻き込まれていくことに。

やがて明らかになっていく、ヒーローたちの腐敗した実態と、ヴォート社に隠された秘密。
すべてが繋がった時、事態は思いもしない結末を迎えるのでした。

・・・というようなストーリーです。


Amazonmプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ


※以下、さらにネタバレを含ますので、ご注意ください。

スポンサーリンク

グロさとエグさが強いがドラマは骨太でクオリティ高し!

見る前は、アメコミヒーローをイジる、グログロでグチャグチャなブラックコメディかと思っていましたが。
意外とストーリーはハードでシリアス。
社会風刺も効いて、ドラマも骨太。
全8話と短いですが、そのバランスも絶妙で、メチャクチャおもしろかったです。
ドラマとしてのクオリティも高いと思います。

確かに、序盤はグロさとエグ味がキツくて(笑)かなりブラックな笑いが多かったですね。
ヒーローたちも、思いっきりゲス。(笑)
それを、スーパーマンだとかキャプテン・アメリカだとか、フラッシュとか、ワンダーウーマンなんかのパチ物感(笑)で描いていて。
・・・ヴォート社のビルは、どう見てもスターク・タワーだもんね。
これは・・・怒られるよ。(笑)

今や大人気の、神や聖人のようなアメコミヒーローを思いっきり皮肉り、ちょっと引くくらい過激な描写で描く、ブラックな笑い。
独特な世界観が新鮮で、おもしろかったですね。
・・・スキ!(笑)

とはいえ、これは耐性がない人にとっては、ダメかもしれませんね。
パンチが効きすぎて(笑)好みが分かれるかも。

案の定、そういうアクの強いドラマかな?・・・と、思いきや。
物語が進むにつれ、ドラマ性もアップ。
お話はメチャクチャですが(笑)キャラクターたちの苦悩や葛藤、意外な秘密も深く描かれていて、ドラマとしても見ごたえあり。
ヒューイやブッチャーの心の痛みや復讐心、ヒーローたちの意外な面など、思った以上にシリアスで、引き込まれるエピソードが多かったですね。

ありえないウソみたいな物語ですが、そこで描かれる人間模様や感情はリアリティがあって、ぐぐっと感情移入しちゃう。
ただのグロいブラックコメディではないのが、このドラマらしい魅力。
これはシナリオや演出もさることながら、キャストの演技が素晴らしかったのが大きいように思います。

また、アメコミヒーローだけではなく、現代社会への皮肉や風刺も、かなり痛烈でしたね。
巨万の富で社会に影響力を強める巨大企業、それに踊らされ熱狂する人々。
その陰では、権力の前に成すすべなく切り捨てられ、傷ついている人々も。
(ある意味、今の日本っぽい)

他にも、まるで芸能界やメディアの裏側のような(笑)光と影、隠ぺいされる真相、宗教感や人種差別、女性の犯罪被害、同性愛、ドラッグなどなど、現代社会が抱える問題も大胆に描かれていましたね。
それがまた、タブーをイジるようなブラックさで、笑っちゃったりもするけれど、どこか今の社会に思い当たって共感してしまう、不思議な魅力があったと思います。

そして、エンターテイメントとしても、単純におもしろかったですね。
テンポもよく、ユーモラスな要素も多く、シリアスなドラマ性とのバランスも絶妙。
過去の秘密や、隠された闇も、続きが気になる展開。
特殊能力のヒーローとか、荒唐無稽もいいとこですが。
ただ、巨悪に立ち向かう男たちのハードなクライムサスペンスとして見ると、かなりクオリティが高いと思います。

セリフも結構おもしろかったですね。
・・・スパイス・ガールズ。(笑)
音楽の使い方もすごくよくて、選曲のセンスが素晴らしい!
爆破の後で「チェリーボム」とか。(笑)

個人的には、ヒューイのTシャツのセンスがスキ。(笑)
ちょっと欲しかったもんね。

全体的には、ハチャメチャでエグ味のあるコメディの印象が強いかもしれませんが。
それでいて、皮肉や社会風刺も色濃く、ドラマ性もエンターテイメント性も、しっかり深く練りこまれたドラマだと思います。
そのバランスも絶妙で、エグいところは過激にエグく、魅せるところはガッツリと魅せる。
かなりクオリティの高い、個性の強いドラマだと思います。

・・・ただ。
個人的に腑に落ちないのは。
結局、本筋に絡んでこないディープのエピソードって、いるのかい?(笑)

続編は決定済み!続きが猛烈に楽しみ!

個人的には、猛烈におもしろかったです!
毒の強いハチャメチャな内容ですが、単なる色モノ的な、バラエティー風味な作品ではなく、ドラマとして見ごたえあり!
ただ・・・エグいので、好みが激しく分かれるかな。(笑)

終盤のクライマックスはスリリングでしたね。
最終話は、意外性もあって釘付け!
そして、驚きのエンディング。
・・・あの後、ど~なるのか?

今作は、すでに続編は制作されています。
意外と謎が残った部分も多かったですよね。
・・・ブラック・ノワールは?
そして、ツルツルなディープは?(そこ?笑)

特殊な能力を持つヒーローと、能力のない普通の人間との戦いは続くのか?
続きに期待したいと思います。

Amazonmプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ


次のシーズン2の作品概要や感想など、詳しくはこちら。
「ザ・ボーイズ」シーズン2 感想と評価