Apple TV+(アップルTVプラス)オリジナルドラマ「ザ・モーニングショー」、全話見ました!
個人的な感想と評価です。
目次
海外ドラマ「ザ・モーニングショー」とは?Apple TV+オリジナル
朝のニュース番組制作を舞台に、さまざまな人々の人間模様を描いたヒューマンドラマ。
Apple TV+(アップルTVプラス)オリジナル制作の作品です。
Apple TV+の公式サイトは、こちら。
【公式サイト】Apple TV+
以下、公式Twitterより引用です。
Break the story before it breaks you. #TheMorningShow stars Jennifer Aniston, @ReeseW and @SteveCarell in a high-stakes drama that pulls back the curtain on the morning news.
Coming this fall to the Apple TV app with an Apple TV+ subscription: https://t.co/jS2Go9QbS2 pic.twitter.com/KIMZoHHYSw
— The Morning Show (@TheMorningShow) August 19, 2019
大手ネットワーク局の朝の番組「ザ・モーニングショー」。
全米の朝の顔として、女性司会者のアレックスと、男性司会者チップのコンビで、長年親しまれてきた長寿番組ですが、なんと!チップのセクハラ問題が発覚!
チップは解雇され、番組の信用は失墜し、存続の危機を迎えます。
そんな中、ある出来事をきっかけに、アレックスの新たな相棒となったのは、「暴言の女王」の異名を持つ、型破りな地方局の女性キャスター、ブラッドリー。
「ザ・モーニングショー」の現場は、さらなる混乱と騒動に揺れることになります。
セクハラ問題を中心に、ニュース番組の裏側で繰り広げられる、さまざまな人間模様が、時にコミカルに、時にシリアスに描かれていきます。
ジャーナリズムのあり方は、もちろんのこと、本音と建前、表と裏、真実と嘘、利益や地位をめぐる攻防なども、ドラマとして見どころです。
また、女性の視点から描いているエピソードが多く、Me Too運動などのセクハラ問題が深く濃く描かれているのはもちろん、性別や年齢の差別による職場の問題など、働く女性として奮闘する登場人物たちの、苦悩や葛藤なども見ごたえあり。
わりと女性のほうが共感しやすい作品かもしれませんね。
制作・配信は、Apple TV+。
Appleのオリジナル制作ドラマです。
制作総指揮は、当初、映画「フロントランナー」や「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などの脚本家ジェイ・カーソンが務めていましたが、のちに降板。
代わって、ドラマ「ベイツモーテル」の制作総指揮や脚本を務めたケリー・エイリン、映画「ピースメーカー」「ディープ・インパクト」の監督として知られ、ドラマ「LEFTOVERS/残された世界」のクリエイターも務めたミミ・レダー、 ジェニファー・アニストンの朋友で、映画「Cake/ケーキ 悲しみが通り過ぎるまで」のプロデューザー、クリスティン・ハーンなどが、制作総指揮に参加。
主演のジェニファー・アニストンとリース・ウィザースプーンも、名を連ねています。
ケリー・エイリンは脚本も、ミミ・レダーは監督も担当。
ほぼ女性の製作布陣で、女性視点での繊細な描写に注目です。
キャストとしては。
長年「ザ・モーニングショー」の司会を務めてきたアレックス・レヴィ役には、「フレンズ」のジェニファー・アニストン。
ブラッド・ピットの元奥さんでも有名。
ジャスティン・セローの元奥さんでも有名。
今作では、男性社会でも負けない、大御所司会者を大熱演!
存在感と貫禄は、さすがですね。
地方局の女性キャスターだったブラッドリー・ジャクソン役には、リース・ウィザースプーン。
映画「キューティ・ブロンド」「メラニーは行く!」「わたしに会うまでの1600キロ」をはじめ、ドラマでは「ビッグ・リトル・ライズ」などで知られています。
映像作品のプロデューサーとしても手腕を発揮し、あの映画「ゴーン・ガール」では、出演なしで制作業専念。
今作「ザ・モーニングショー」や「ビッグ・リトル・ライズ」でも、制作総指揮を務める活躍ぶり。
とにかく、今作のリース・ウィザースプーンの演技と存在感は、素晴らしいと思います。
キュートさとユーモアもありながら、ジャーナリストとして真摯に向き合って苦悩していくシリアスな演技まで、本当に幅広くて多彩。
人間味あふれるキャラクターを熱演していると思います。
そして、セクハラ問題で解雇された大物司会者ミッチ・ケスラーを演じるのは、スティーヴ・カレル。
「40歳の童貞男」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」などのほか、「フォックスキャッチャー」では、アカデミー賞をはじめ、数々の賞にノミートされたベテラン。
今作でも、渋さとダメさ(笑)のあるキャラクターを、見事に演じています。
さらに、報道局長コリー・エリソンに、「ウォッチメン」「エイリアン: コヴェナント」のビリー・クラダップ。
番組プロデューサーのチップに、「弁護士ビリー・マクブライド」のマーク・デュプラス。
UBA社長フレッド・ミックレンに、「デビアスなメイドたち」など数々の作品でおなじみの大ベテラン、トム・アーウィン。
ジャーナリストのマギー・ブレナー役で、「殺人を無罪にする方法」「コード・ブラック 生と死の間で」マーシャ・ゲイ・ハーデンも出演。
他にも、ブラッドリーをプロデュースするミアに、「ジ・アメリカンズ」「ルーク・ケイジ」のカレン・ピットマン。
お天気キャスターのヤンコ・フローレスに、「LOST」「ベイツ・モーテル」のネスター・カーボネル。
ゲストとしては、ブラッドリーの母サンディに、「ウォーキング・デッド シーズン9」タミー・ローズ役ブレット・バトラーや、アレックスのエージェントとして契約交渉するサラ役で、「アメリカン・ホラー・ストーリー」「The100/ハンドレッド」のアディナ・ポーターも出演しています。
・・・私、アディナ・ポーターのファンなので(笑)もっと、出番を多くしてほしかったなあ。
どのキャストも、本当に素晴らしかったと思います。
豪華な出演陣にも注目です。
今作は、クオリティーが高く評価され、ゴールデングローブ賞をはじめ、数々の賞にノミネート。
エミー賞では、ビリー・クラダップが助演男優賞を、全米映画俳優組合賞ではジェニファー・アニストンが女優賞を受賞しています。
まさに、Apple TV+オリジナル作品の顔と言える代表作です。
海外ドラマ「ザ・モーニングショー」は、現在、シーズン2まで制作されています。
シーズン1は、2019年製作。
各話50~60分程度の全10話です。
(紹介している作品は、2021年9月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はApple TV+公式ホームページにてご確認ください。)
現在、Apple TV+で配信されています。
Apple TV+の公式サイトは、こちら。
【公式サイト】Apple TV+
Apple TV+のサービスの詳細や、料金、加入方法などは、こちら。
参考記事 Apple TV+おすすめ作品オリジナルドラマ・映画 最新情報
※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。
「ザ・モーニングショー」あらすじ
大手放送局UBAの朝のニュース番組「ザ・モーニングショー」。
局を代表する長寿番組で、女性司会者のアレックスと、男性司会者チップのコンビは、まさに全米の朝の顔。
しかし、ある日、チップが同じ職場の女性へのセクハラ問題が発覚!
折しも、視聴率競争でライバル局に迫られ、人気に陰りが見え始めたアレックスの契約更新も微妙な時期での出来事に、現場は騒然。
チップはすぐに解雇され、番組は存続を賭けた対応を迫られることになります。
最近、着任したばかりの報道局長コリー・エリソンは、そんなピンチの状況の中、地方局のリポーターだったブラッドリー・ジャクソンに目をつけます。
「暴言の女王」と呼ばれ、職場を転々とするブラッドリーに、トラブルメーカーとしてのハプニング性と、ジャーナリストとしての強い信念を見出すエリソン。
やがて、ある出来事がきっかけとなり、ブラッドリーはチップに代わる新しいアレックスのパートナーとして、「ザ・モーニングショー」の司会を務めることになります。
激震が続き、混乱する制作現場で、ギクシャクしながらも仕事を続けるアレックスとブラッドリーのコンビ。
果たして、「ザ・モーニングショー」は、どうなるのか?
・・・というようなストーリーです。
予告動画は、こちら。
→ The Morning Show Official Trailer
Apple TV+の公式サイトは、こちら。
【公式サイト】Apple TV+
※以下、さらにネタバレを含みますので、ご注意ください。
複雑で繊細な人間模様を深く描いた群像劇!「ザ・モーニングショー」感想
いや~、面白かった!
演出も脚本も、そしてキャストの演技も素晴らしかったですね!
評判通り、クオリティの高い作品だと思います。
ただ、結構、好みや評価は分かれそうではあるかも。
決して、きれいごとではないドロドロ展開ではあるし、何よりジェニファー・アニストン演じるアレックス役が、感情的になりがちな高飛車キャラ(笑)なので、特に序盤は、感情移入して深く入り込んでいくのが、ちょっと厳しいかもしれませんね。
話の中心は、セクハラ問題。
ただ、よくありがちな「クソ男、成敗!」的な(笑)だけでなく、さまざまな視点や、取り巻く環境や事情まで深く描いているのが特徴だと思います。
男性側、加害者側からの視点。
女性側、被害者側からの視点。
会社の対応、パートナーの心境、まわりで一緒にいた人間たち・・・。
さまざまな目線から見た心境が、ものすごく丁寧に描かれていたと思います。
単に、加害者ミッチ・ケスラーが悪!というだけでなく。(もちろん悪いんだけども)
それでもミッチの存在を気にかけてしまう、女性のアレックスもいたりして。
また、隠ぺいした社長フレッドという、加害者以上にクソ野郎もいたりして。
セクハラ問題がなぜ起きて、どうして表沙汰にならずに黙殺されていくのか?
簡単ではない複雑な部分までも、深く描かれていたと思います。
そこまで突っ込んで描いている作品って、あまりない気がしますね。
ミッチは、本当に遊び程度の軽い気持ちだったと思いますが、それが悪いことである認識も薄く、まして何もかも失い、大きな悲劇になるとは夢にも思わなかったでしょうけど。
そのあたりも、何だか現実にありそうでリアル。
そして、何よりハンナが痛々しかったですよねぇ。
加害者と被害者の、このギャップ。
深く考えさせれるストーリーだったと思います。
そして、セクハラ問題だけにとどまらず、それをきっかけに、さまざまな人々の人間模様も深く描かれていたのも見ごたえありました。
働く女性の苦労はもとより、ジャーナリズムのあり方や、本音と建前、表と裏、利益や地位をめぐる対立など、ドラマ性としても面白かったです。
時にユーモラスに、時に緊迫してドキドキしたりと、エンターテイメント的にも楽しめましたね。
作りが、うまかった。
個人的には、ブラッドリー役のリース・ウィザースプーンが、メチャクチャよかったです。
まさに、リース・ウィザースプーンらしい魅力が、さく裂!
ユーモラスだけど、どんな状況でも臆せず、自分の信念は貫き通す強さが、すごくよかったですね。
爽快!
思わず、応援したくなっちゃいますよね。
あと、歳の差 社内恋愛で悩む、お天気キャスターおじさん(笑)ヤンコのエピソードがスキ。
はたから見る限り、一歩間違えばセクハラ、非常識な関係、に見えるのかもしれないんですけど。
当人同士は、そうではない・・・というエピソードも、このドラマの奥行の広さだなと思います。
ほんと、さまざまな視点から多面的に描いているのが、このドラマの魅力。
セクハラ問題だけでなく、正義感や欲望や嫉妬など、人間味も深く描いてますよね。
監督のミミ・レダーの手腕も、すごく大きかったと思います。
話が進むごとに、おもしろさも加速して、グイグイと目が離せない展開の連続。
見ごたえがあって、深くじっくり堪能できるドラマだと思います。
続きはどうなるのか?「ザ・モーニングショー」の運命は?
終盤では、セクハラ問題の終息と、番組存続の方向性をめぐり、大きな対立が加速しました。
も~、ドロドロ展開。
ある意味では、まさに権力闘争で、結末の行方にハラハラドキドキ。
そして、迎えた最終話。
誰も彼もが追い詰められた状況での、大きな悲劇・・・。
ラストも余韻が深くて、まさに圧巻でしたね。
あの後、どうなってしまったのか?
シーズン2は、すでに制作されています。
アレックスやブラッドリーは?
「ザ・モーニングショー」は、存続できたのか?
続きが気になりますね。
シーズン2にも、期待したいと思います。
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「ザ・モーニングショー」シーズン2の詳細は、こちら。