Amazonプライムビデオのオリジナルドラマ「ペリフェラル 接続された未来」、全話見ました。
個人的な感想と評価です。
【追記:2022.12.9】
「ペリフェラル 接続された未来」シーズン1は、全8話です。
すでに12月2日に最終回の第8話が配信され、全話視聴できます。
なお、最終回のエンドロール後の最後まで、お見逃しなく。
以下、公式Twitterより引用です。
The future is waiting for you.
Watch Season 1 of #ThePeripheral – now streaming on @primevideo. pic.twitter.com/BRfMRlacBE
— The Peripheral (@ThePeripheralPV) December 7, 2022
【追記:2022.12.2】
全話配信されたため、視聴した感想など、記事を大きく修正しました。
皆様お疲れ様でした。
毎週、一緒に楽しんでいただいて、ありがとうございました。
シーズン2、あるといいですね。
目次
ドラマ「ペリフェラル 接続された未来」とは?Amazonオリジナル
ベストセラー小説を原作にした、SFサスペンスドラマ「ペリフェラル 接続された未来」。
Amazonオリジナル制作の作品です。
Amazonプライム・ビデオ公式サイトはこちら。
【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ
以下、公式Twitterより引用です。
真実のカギを握るのは、現在か、未来かー。
Amazon Original
『#ペリフェラル ~接続された未来~』
見放題《独占》配信開始✨#ウィリアム・ギブスン の原作小説を基に、『#ウエストワールド』制作陣が集結して作り上げたSF大作。▶︎https://t.co/wklS6V4Fjx pic.twitter.com/MAsY8l66bf
— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) October 21, 2022
近未来のアメリカ東部の山間の町。
VRゲームが得意なフリン・フィッシャーは、病気の母と退役軍人の兄の面倒をみながら、ギリギリの生活を過ごしていました。
そんなある日、兄が破格の報酬で、最先端のVR機器のベータテストの仕事を請け負います。
フリンは、さらに多くの報酬を得ようと、兄の代わりにプレイをはじめるのですが・・・。
謎のVR機器で接続した世界は、リアルな仮想空間ではなく、今からさらに未来のロンドン。
それがきっかけとなり、フリンは現実世界で命を狙われることになります。
予告動画は、こちら。
→ The Peripheral Season 1 Official Trailer
Watch the teaser trailer for #ThePeripheral – streaming exclusively on @PrimeVideo October 21 pic.twitter.com/qULFR0FDBN
— The Peripheral (@ThePeripheralPV) September 7, 2022
未来と現在を行きかう、かなり謎めいたストーリーで、続きが気になる展開が魅力。
さらに、スリリングで派手なアクションもあったりと、エンターテイメントとしても見ごたえあると思います。
また、近未来という舞台設定も、うまく活かされていると思います。
さりげな~い日常の未来感が、意外とリアリティーあって、そこも面白いところ。
SFならではの要素と、謎の多いサスペンスの要素が、うまく融合したハマりやすい作品だと思います。
原作は、SF作家ウィリアム・ギブソンが、2014年に発表した同名小説。
ウィリアム・ギブソンは、小説「ニューロマンサー」がベストセラーとなり、「サイバーパンク」というジャンルを確立した人。
その世界観は、文学のみならず、映画やアニメなど多くのジャンルに影響を与えています。
今作の原作「The Peripheral(原題)」は、翻訳本は出ていないようですが、洋書として日本でも購入することは出来るようです。
英語を読める方は、比べて楽しんでみるといいかもですね。
(・・・ちなみに、私は英語が全然ダメなので・・・パス)
そんな有名小説を、Amazonがドラマ化。
今作は、Amazonオリジナル制作の作品です。
製作総指揮は、映画「シンプル・プラン」のスコット・スミス。
そして、ジョナサン・ノーランとリサ・ジョイのご夫婦も参加。
二人は、HBO制作の傑作SFドラマ「ウエストワールド」のクリエイターとして有名で、製作総指揮のほか、監督や脚本も担当。
近年、かなり注目されているクリエイターです。(すごい、ご夫婦)
ちなみに、ジョナサン・ノーランのお兄さんは、「インセプション」「TENET テネット」でおなじみ、あのクリストファー・ノーラン。(すごい、ご兄弟)
ほかにも、「ウエストワールド」「ハンニバル」「ストレイン 沈黙のエクリプス」などなど、数々の作品で監督を務めてきたヴィンチェンゾ・ナタリも、製作総指揮と監督を務めています。
まさに、SF作品の最強製作布陣。
キャストとしては。
主人公フリン・フィッシャーを演じるのは、クロエ・グレース・モレッツ。
映画「キック・アス」をはじめ、「キャリー」「イコライザー」などで、おなじみ。
最近では、「シャドウ・イン・クラウド」や、Netflixオリジナル映画「マザー/アンドロイド」などにも出演し、ますます活躍中。
今作では、激しいアクションもあるハードな役どころを大熱演。
そこも、見どころだと思います。
そして、フリンの兄バートンに、「ミッドサマー」「トランスフォーマー ロストエイジ」のジャック・レイナー。
ウィルフ・ネザートンに、「ブルーストーン42 爆発物処理班」「ダウントン・アビー」「DEUCE/ポルノストリート in NY」のゲイリー・カー。
ウィルフの雇い主レヴに、「ロマノフ家の末裔 それぞれの人生」「ロスト・イン・スペース」のJJ・フィールド。
研究所のヌーランド博士に、「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」「ファウンデーション」のタニア・ミラー。
ロンドン警察のエインズリー・ロービア警部補に、「トランスペアレント」アレクサンドラ・ビリングス。
殺し屋ボブに、「ピーキー・ブラインダーズ」「グッド・オーメンズ」ネッド・デネヒー。
さらに、謎の女性アリータ・ウェストに、映画「エンド・オブ・キングダム」や「ピーキー・ブラインダーズ」「TRUST/トラスト」のシャーロット・ライリー。
ダンナ様は、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「ヴェノム」のトム・ハーディ。
町で悪名高いコーベル・ピケットを演じているのは、ルイス・ハーサム。
「レポーター・ガール」などをはじめ、「ウエストワールド」では、ドロレスの父ピ-ター・アバナシ役で知られています。
・・・「ウエストワールド」では、本当に素晴らしい演技だっただけに、正直、あの役のイメージが強いですが。
今作でも、存在感はありますね。
また、フリンの母エラに、「ダムネーション」「殺人を無罪にする方法」「メシア」のメリンダ・ペイジ・ハミルトン。
フリンの友人で職場の同僚ビリーアンに、アデリンド・ホーラン。
コーベルの甥で、ビリーアンの夫ジャスパーに、「バンシー」「HOMELAND/ホームランド」「ウォーキング・デッド」「DEUCE/ポルノストリート in NY」のクリス・コイ。
車いすの負傷兵コナーに、「ボウラーズ」「The100/ハンドレッド」や「リバーデイル」のマット・ドック役イーライ・ゴーリー。
地元の保安官トミーに、「UnREAL」「インベージョン」アレックス・ヘルナンデス。
兄バートンの友人カルロスに、「The100/ハンドレッド」「グッド・ドクター 名医の条件」チュク・モデュー。
さまざまな作品で活躍する実力派俳優が、顔をそろえた出演陣。
そこも注目です。
海外ドラマ「ペリフェラル 接続された未来」は、Amazonmオリジナルドラマで、現在シーズン1まで制作されています。
シーズン1は、2022年制作。
各話60分程度の全8話です。
現在 Amazonmプライム・ビデオで配信されています。
(紹介している作品は、2022年12月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。)
Amazonmプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。
【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ
Amazonプライム・ビデオおすすめ海外ドラマのラインナップや、最新情報はこちら。
※以下、ネタバレを含ますので、ご注意ください。
「ペリフェラル 接続された未来」あらすじ
舞台は、2032年アメリカ東部ブルーリッジ山脈にある小さな町。
3Dプリンターショップに勤める女性フリン・フィッシャーは、病気の母エラの介護をしながら、退役軍人の兄バートンと暮らしていました。
母親の高額な薬代もあって、生活はぎりぎり。
VRゲームで稼いでいるバートン以上に、ゲームが得意なフリンは、時に兄に代わってプレイして日銭を稼いでいました。
そんな、ある日。
バートンが、南米コロンビアの会社「ミラグロス・コールドアイアン」から、破格の報酬で、最先端のVR機器のベータテストの仕事を受けます。
さらに高額な報酬を稼ごうと、いつも通り、代わりにフリンがプレイを始めるのですが・・・。
それは、今までにはない、現実としか思えない仮想空間。
謎の女性アリータ・ウェストの指示に従い、危険なミッションをこなしていくフリン。
しかし、仮想空間だと思っていたVRの世界は、実は70年後の未来のロンドン。
そこでミッションをクリアしたことがきっかけとなり、フリンは現実世界で命を狙われることになります。
未来のロンドンと現在のアメリカ。
なぜ、時間をつなげる必要があったのか?
その目的は?
フリンが命を狙われる理由とは?
時間軸と謎が入り混じる中、やがて驚くべき真相が明らかになるのでした。
・・・というようなストーリーです。
Amazonプライム・ビデオ公式サイトはこちら。
【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ
※以下、かなりネタバレを含みます。くれぐれも、ご注意ください。
「ペリフェラル 接続された未来」感想
原作が、あのウィリアム・ギブソン。
そして、ドラマ「ウエストワールド」のジョナサン・ノーラン製作総指揮のSFドラマ・・・ということで、注目度が高かった今作。
全話見ましたが、個人的には、なかなか面白かったです。
・・・ただ。
難しい部分もあったり、中途半端な部分や雑さもあったと思うので、なかなか、うまくハマれない人もいるかもしれませんね。
現実の舞台が現在(2022年)ではなく、10年ほど未来の2032年という、ほどよく近未来。(笑)
3Dプリンターが商売として普及し、現金は犯罪でしか使わないほど(笑)キャッシュレス社会。
そして、VRも当たり前で、メタバース。
・・・YouTubeで稼ぐように、ゲームで稼げる世界。
でも、生活感は今とあまり変わらず。
田舎の小さな町が舞台で、現実味あるけど未来感、というギャップのある設定が、絶妙なバランスで魅力的でした。
そして、さらに70年後のイギリスの未来感は、世界観の設定や、細かなディテールまで、深く作り込まれていたと思います。
それを映像として描くビジュアルも、見ごたえありましたね。
・・・あの指の動きとか、マネしたくなるよね。(笑)
また、70年の間で、人類に何があったのかも、わりとリアリティあって、なかなか怖かったです。
SF的アイデアや世界観も斬新。
過去と繋がる「スタブ」から、「ペリフェラル」に意識を接続。
しかも、その未来へ繋がる「過去」は、マルチバースのように、分岐で幾つもあって。
データの転送も(結果的には)細菌という。予想外すぎてビックリ!
ほかにも、兄バートンと仲間たちが埋め込んでいる、意識を伝達する「ハプティック」というシステムも面白くて、まさにウィリアム・ギブソンの真骨頂。
独特なサイバー世界観は、魅力満載でした。
・・・ただ。
理解が難しかった方も、多いかもですね。
専門用語が多すぎて、よく覚えてないけど、話は先に進んでいく感じ。
SF作品の難点でもあるとは思いますが、それが原因で、深く入り込めなかったりするかもしれませんね。
ストーリー的にも、スリリングな展開やアクションの見せ場も多くて、毎回おもしろかったです。
謎も多くて、それが次第に明かされて繋がっていくのも、続きが気になる展開。
フリン役クロエ・グレース・モレッツは、アクションでも大熱演でしたね。
結構、戦いが多かったですが、かなり見ごたえありました。
現代の舞台でも、町の有力者コーベル・ピケットや、不気味な殺し屋ボブの登場と盛りだくさん。
ボブさんは、かなり強烈でしたね。(最後は、あっけなかったけども)
とはいえ。
話の進み自体は、かなりスローペース。
毎回、魅力的ではあるけれど、話はあまり先に進まずな展開だったと思います。
また、ドラマ性としても、描き方が浅くて、中途半端な感じは否めず。
ジョナサン・ノーラン製作総指揮なので、「ウエストワールド」くらい、もっと人間性を深く掘り下げるエピソードを期待してたんですけどねぇ。
・・・毎回、兄妹でケンカして、ピンチになって戦って、保安官トミーが「本当のことを教えろ」と言いに来るという、「お約束」パターン。(笑)
負傷兵コナーの苦悩だとか、第5話の殺し屋ボブさんのエピソードなどは、深いところまで描いていて、すごくよかったんですけどねぇ。
全体的には、ドラマ性としては、ちょっと残念だったかも。
コーベルの甥ジャスパー役クリス・コイ、バートンの仲間カルロス役チュク・モデュー、研究所職員のグレース(ハチの人)役アンバー・ローズ・レヴァなどは、他のドラマ作品で重要なキャラクターを演じてきた人たちばかり。
・・・の、わりには、まったく目立たず、出番も少なめ。
意外と登場人物が多い作品でしたが、追い切れなかったキャラも多くて、ちょっと中途半端だったかもしれませんね。
(それは、シーズン2のお楽しみ、という構想なのか?)
色々と書きましたが。
クドいですが(笑)個人的には、わりとハマっておもしろかったです。
ただ、ちょっと理解が難しくて、人によっては好みが大きく分かれそうなことと。
わりと、ウィリアム・ギブソンの魅力は強かったと思いますが、ジョナサン・ノーランらしさが炸裂したか、と言われると、そこはちょっと残念だったかも。
「ウエストワールド」のような濃厚さを期待した人には、難しかったかもですね。
「ペリフェラル 接続された未来」シーズン2は、あるのか?
最終話では、なかなか意外な展開を迎えましたね。
・・・何が意外って、最後なのに兄バートンが出てこないという。(笑)
ドラマ自体は、結構見ごたえあったと思います。
フリンとウィルフが、ハプティックで繋がって感情を確かめ合うあたりとかは、このドラマならではの魅力。
フリンの最後の決断は、第7話でフリンの母が殺し屋ボブさんに言ったセリフと重なっているのかな?
最後に夜のカウチで話すフリンと母との会話が、何とも胸を打ちましたね。
そして、最後・・・。
果たして、新たな「スタブ」を開き、これまでのことはリセットできたのか?
それが与える影響は?
エンドロール後のレヴの様子では、まだまだ危機は去ってない様子。
どうなるのか?
あくまで今現在・・・ではありますが、続きとなるシーズン2が決定したという正式なアナウンスは、まだありません。
・・・が!しかし!
これで終わったら、かなり中途半端。
あくまで、今回のお話は序章で、いよいよ、ここから!という状況なので。
シーズン2は、ある前提で制作されたのではないかと思います。(あくまで憶測です。憶測)
中途半端に終わったキャラも多いので、あとは続きで、という感じがしますね。
保安官トミーの件や、最後に踏み切りでやらかしたコーベルの甥ジャスパーなどは、まさにそう。
本筋には直接関係ないエピソードなので、わざわざ描いたということは、この後で何かあるのかも。
それらがリセットされて、どうなるのか?
そこも気になるところですよねぇ。
・・・と、これだけ妄想を膨らませておいて、打ち切りだったらショックだなあ。
モヤモヤ・・・。
中途半端で終わらせず、できれば最後まで描いてほしい。
シーズン2、何とかお願いしたい。
できれば、忘れないうちに、早めにお願いしたい。(笑)
・・・ヘッドセットつけて、未来に行けばいいのか?もしかして。(笑)
(でも、3Dプリンターは持ってない)
Amazonプライム・ビデオ公式サイトはこちら。
【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ