ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」感想 解説

DOPESICKアメリカを蝕むオピオイド危機

海外ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」が、Disney+(ディズニープラス)で2021年11月12日から配信スタート。
以降、毎週水曜に最新話を1話ずつ追加です。
作品概要や視聴した感想など、まとめました。

■ 第8話 感想:2021.12.26
DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機ep8最終回!見ました。
いやあ~、もう、やり切れなかったですねぇ。
最後の最後まで、見ごたえありました。
演出とシナリオも、素晴らしかったと思います。
ドキュメンタリーとは違う、ドラマならではの伝え方。
秀作。

最後は息詰まる事件の攻防が中心で、ともすると、キャラのドラマ薄め・・・ドラマはマイケル・キートン中心に、という感じですかね。
やや中途半端感あるかもですが、まだまだ問題は終わってない、といことでしょうかねぇ。
・・・エリザベス・アンとか、どうなったのかなあ。

マイケル・スタールバーグが出ると、独り勝ちパターン多いですが(笑)今作はマイケル・キートンやケイトリン・デヴァー、検事3人組などなど、出演者全員が素晴らしかったですね。
あと、演出もシナリオも出色。
リチャード・サックラーをも深く丁寧に描いて、ドラマ性は本当に見ごたえありました。

皆様、最後までお疲れ様でした。
お付き合いいただいて、ありがとうございました。
最終話まで見た全体の感想は、また後日、改めてまとめたいと思います。

(Twitter @zacknet7 より転載)


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」ディズニープラスで日本配信

実際に起こった事件をベースに、薬物被害の問題を描いた社会派ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」。
見ごたえのある話題作が、Disney+(ディズニープラス)で配信スタートです。


Disney+(ディズニープラス)のサービス詳細や、加入はこちら。

【公式サイト】Disney+(ディズニープラス)


以下、公式Twitterより引用です。


鉱山のある小さな町。
ケガや病気で診療所を訪れる患者たちに、ある製薬会社が新しく開発したオピオイド系鎮痛剤が処方されます。
もちろん、薬は安全で、患者の苦痛もやわらぎ、再び健康に戻る・・・はずでしたが。
しかし、さまざまな要因が重なり、薬の依存症に苦しむ中毒患者が激増してしまいます。
一方、事態に疑念を持った麻薬取締局の捜査官や、司法省の検事補たちは、真相究明のために調べを進め、次第に真相へと近づいていきます。
急速に、全米へと蔓延していくオピオイド薬の依存症問題。
その真相は?

予告動画は、こちら。
「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」予告

アメリカ史上最悪の薬害事件を、鉱山の町の医師、製薬会社の人々、麻薬取締局の捜査官など、さまざまな視点から描かれていきます。
事態に直面し、どうするべきか葛藤する人間ドラマとしては、もちろんですが。
根底にある、さまざまな社会問題をリアルに描いている部分も、見どころだと思います。

・・・これが、実話ベースだというのが驚愕。
この事件をきっかけに、今もなお続く依存症問題。
深く考えさせられる作品だと思います。

原作は、アメリカのジャーナリスト、ベス・メイシー作のノンフィクション「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」。
日本でも、翻訳本が購入できるようですよ。

それを、米国Huluがドラマ化したのが今作。
このドラマは、米国Huluオリジナル作品です。

製作総指揮は、ダニー・ストロング。
俳優として「ビリオンズ」「JUSTIFIED 俺の正義」「ギルモア・ガールズ」などに出演のほか、「Empire 成功の代償」の脚本も担当。
今作でも、脚本のほか、第7話で監督も務めています。

そして、名匠バリー・レヴィンソンも参加。
名作映画「レインマン」でアカデミー賞を受賞し、ドラマでは「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」「CITY ON A HILL 罪におぼれた街」なども手掛けています。
今作の第1~2話では、監督を務め手腕発揮!
注目です。

ほかにも、原作者ベス・メイシーや、主演のマイケル・キートンも、製作総指揮に名を連ねています。

キャストとしては。
鉱山のある町の医師サミュエル・フィニックスを演じるのは、マイケル・キートン。
「ラブ IN ニューヨーク」「ミスター・マム」「ビートルジュース」はじめ、「バットマン」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「スポットライト 世紀のスクープ」「スパイダーマン ホームカミング」などなど、もう書き切れないほど多くの作品に出演する大ベテラン。
今作も、本当に素晴らしい演技だと思います。
見ごたえあります!
さすが!

そして、製薬会社のCEOリチャード・サックラーに、映画「シェイプ・オブ・ウォーター」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」や、ドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」「FARGO ファーゴ」「倒壊する巨塔 アルカイダと「9.11」への道」のマイケル・スタールバーグ。
司法省の検事補リック・マウントキャッスルに、「ニュースの天才」「倒壊する巨塔 アルカイダと「9.11」への道」ピーター・サースガード。
リックとコンビを組む検事補ランディー・ラムザイヤーに、「ジャック・ライアン」ジョン・フージナッカー。

いわゆる、よく言えば個性派俳優、またの名を「くせ者役者」(笑)が勢揃い!
この3人は、本当に素晴らしかったですね!
本領発揮!

なお、マイケル・スタールバーグ演じるCEOリチャード・サックラーは、実在の人物。
ディテールも、性格表現も、細かいところまで作り込んでいる演技に注目です!

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ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

また、DEA麻薬取締局の女性捜査官ブリジット・マイヤーに、「デアデビル」など、Netflixマーベルオリジナルドラマのクレア・テンプル役でおなじみ、ロザリオ・ドーソン。
ドラマ「マンダロリアン」のアソーカ・タノの中の人としても有名。

パーデュー製薬の営業マン、ビリー・カトラーに、「メイズ・ランナー 最期の迷宮」「ミッドサマー」ウィル・ポールター。
父親と鉱山で働く少女ベッツィー・マラムに、「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」「アンビリーバブル たった1つの真実」ケイトリン・デヴァー。
若手注目俳優も、すごくよかったと思います。

ほかにも、鉱山作業員でベッツィーの父ジェリーに、「デッドウッド」「レクティファイ 再生」レイ・マッキノン。
ベッツィーの母ダイアンに、映画「セントエルモスファイア」「ターナー&フーチ」やドラマ「ミルドレッドピアース」「アウトサイダー」のメア・ウィニンガム。
CEOリチャードのいとこで、会社重役のキャシーに、「パニッシャー」「マジシャンズ」「リトル・ファイアー 彼女たちの秘密 」ジェイミー・レイ・ニューマン。
検事ジョン・ブラウンリーとして、「マーキュリー・セブン」「リミットレス」のジェイク・マクドーマンなどが出演しています。

本当に豪華な俳優陣の共演!
必見です。


今作は、本国で2021年10月13日からスタート。
最終回となる第8話が、2021年11月17日に配信と、まさにホヤホヤの最新作。
それが早くも日本でも登場!
うれしい限りですよね。

以前から、日本でも評判になっていた話題作。
果たして、どんな物語が繰り広げられるのか?
期待したいと思います。

海外ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」が、Disney+(ディズニープラス)で2021年11月12日(金)から配信スタート。
初回は2話同時配信。
以降、毎週水曜に最新エピソードを1話ずつ追加していく予定です。

お見逃しなく。


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オピオイドとは?

ドラマの中では、「オピオイド」「オキシコドン」「オキシコンチン」と、似たような用語が登場し、慣れ親しんでいない私たちは、ちょっと混乱しちゃいますよね。

私は専門家ではないので、単にWikiで調べた程度のことですが。

「オキシコドン」という薬は、実在するもので、オピオイド系の鎮痛剤のひとつ。
ケシの実の成分から合成される、人工的な合成麻薬だそうです。

オピオイド【系】の薬「オキシコドン」。
医療では、痛み止めの強力版という感じで、手術や末期がん患者に用いられるのだとか。

そんなオキシコドンの新しい薬が、パーデュー製薬の開発した商品名「オキシコンチン」・・・と、ドラマ内では扱われています。

・・・すいません、実際のところは、どうなのかは、わかりません。

オキシコンチンも実在の薬で、「オピオイド」「オキシコドン」「オキシコンチン」と、どれも同じ意味で使われているようです。
「アスピリン」「バファリン」「エキセドリン」とか、「アセトアミノフェン」「ノーシン」「セデス」みたいな?感じ?

とにかく。
ドラマの中では、オキシコンチンは、手術で使うような強烈な鎮痛剤を、日常の慢性痛でも使える・・・っていう謳い文句なので、そりゃ画期的。
「MSコンチン」という物質で徐放性があるため、中毒者は1%未満・・・ということでしたけど。

・・・しかし、何年も巨額の開発費用をかけて、普通のオキシコドンと、どこが違ったんでしょうかね?
そこも、ドラマの注目ポイントなのかな?

なお、あくまでも、あくまでも、ド素人の私がネットで調べた程度のことなので、くれぐれもご注意を。(医薬品のことなので)

趣旨は、用語の意味と、名称の区別が分かれば・・・ですので。
参考になれば幸いです。

また、ドラマでは2000年代初頭が舞台となっていますが、オピオイド過剰摂取による問題は、今もなお社会問題となって続いています。
その発端となった出来事が、今回のドラマです。

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Huluオリジナルの社会派ドラマの系譜

米国Huluでは、定期的にノンフィクションを題材にした社会派ドラマの秀作が制作されています。
いわば、米国Huluの18番。おはこ。(死語?)が、社会派ドラマシリーズ。


Amazon:倒壊する巨塔 アルカイダと「9.11」への道(字幕版)


倒壊する巨塔 アルカイダと「9.11」への道」は、同名ノンフィクションを原作に、9.11アメリカ同時多発テロの裏側を描いた作品。
舞台は、90年代後半。
アルカイダのテロの脅威がアメリカに静かに忍び寄る中、当時ライバル関係にあったFBIとCAIの対立や軋轢が重なったために、ついには9.11が現実のものとなってしまう悲劇が描かれていきます。

予告動画は、こちら。
The Looming Tower: Trailer

主演は、ドラマ「ニュースルーム」のジェフ・ダニエルズ。
ほかにも、今作に出演しているピーター・サースガードとマイケル・スタールバーグも出ております。

ガッツリと骨太な、見ごたえある社会派ドラマです。

現在、Amazonプライム・ビデオで見放題配信中です。

Amazonプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ


そして、「見せかけの日々(原題:The Act)」も、実在の事件をベースにした犯罪ドラマ。

白血病、喘息などの慢性疾患と、早産で受けた脳損傷で知的障害を抱えた少女ジプシー・ブランチャード。
人々は同情し、多くの寄付や援助が寄せられ、ジプシーは充実した生活を送れるように・・・なるのですが。
しかし、それは母ディーディー・ブランチャードが作り上げた、ウソの姿。
楽な暮らしができるように、ジプシーを病弱にでっちあげて、世間の関心を引いていたのでした。
やがて、それは恐ろしい事件へと発展していくことになります。

主演のジョーイ・キングが、見事エミー賞を受賞。
母ディーディー役のパトリシア・アークエットの演技も強烈で、数々の賞にノミネートされました。
衝撃の問題作です。

「見せかけの日々(原題:The Act)」は、現在、配信が終了してしまいました。
残念。
機会があれば、ぜひぜひ!
見ごたえありますよ!


これまで米国Huluオリジナル作品は、日本では、さまざまな動画サービスでバラバラに配信されてきました。

ただ、ディズニープラス「スター」の登場で、今後はDisney+(ディズニープラス)での配信機会が増えるかもしれませんね。
米国Huluオリジナル作品も、要チェックです。


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※以下、ややネタバレを含みますので、ご注意ください。

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ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」あらすじ

主力商品である薬の特許権切れが迫り、経営危機を迎えようとしていたアメリカの医薬品メーカー、パーデュー製薬。
現状を打開するため、経営者一族のリチャード・サックラーは、新しいオピオイド系鎮痛剤「オキシコンチン」を、巨額の費用をつぎこんで開発します。

本来、オピオイド系鎮痛剤は麻薬製剤で、中毒性が高く、手術や末期がんの患者への投与など、限られた場合に使われることがほとんどでしたが、「オキシコンチン」はMSコンチンの徐放性により、中毒患者は1%以下。
政府機関のFDA(食品医薬品局)も、ラベル書きで正式に認め、より広く一般的に処方されることになります。

鉱山のある小さな町で、診療所の医師を務める医師フィニックスも、パーデュー製薬の営業担当ビリー・カトラーの強い勧めもあって、ケガや病気で苦しむ患者たちに処方するのですが・・・。

一方、オキシコンチンには、実は強い依存症状があって、次第に人々が蝕まれていると感じたDEA麻薬取締局の女性捜査官ブリジット・マイヤーをはじめ、司法省の検事補リック・マウントキャッスルとランディー・ラムザイヤーのコンビも捜査を開始。
次第に、オキシコンチンの虚偽の真相に近づいていくことに。

その間にも、急速に蔓延していくオキシコンチンの依存問題。
果たして、その真相とは?

・・・というようなストーリーです。


※以下、さらにネタバレを含みますので、ご注意ください。

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ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」第1~2話 感想

アメリカで起こった、依存中毒の薬害問題。
話題になったのは、記憶にあります。
・・・が、正直、詳しい内容は知らず、もはや忘れかけていた事件。(すいません)

それが、米国Huluでオリジナルドラマとして描かれる・・・ということで、結構、期待して見てみました。
序盤から、かなりおもしろかったです。

見る前の勝手な想像では、小さな町の医師(マイケル・キートン)が、巨大製薬会社の闇を暴くため大活躍!・・・かと思ってましたが。
そうではなかった。(笑)
もっと、もっと、現実的でリアルな展開。

どういう経緯で、薬物依存が広がっていくのか、描き方がすごく丁寧で細かい。
そして、それぞれの登場人物たちの人間性や関係などの描写も、すごく丁寧で細かい。
第1~2話の監督はバリー・レヴィンソンだそうですが、そのあたりはさすがでしたねぇ。

おばあちゃんが薬を飲むのを見届けるまで帰らない、医師フィニックスの人としてのやさしさだとか。
CEOリチャードの人間性とか野心とか。(軽く気持ち悪いよね。笑)
果ては、検事ブラウンリーが娘と風呂場で遊んでいて、仕事の電話がかかってくるとか。
それ、なくてもよくね?なんですけど、登場人物の背景や人柄も、丁寧に丁寧に描いているのが印象的でした。

個人的には、DEA女性捜査官ブリジット・マイヤーの離婚調停のシーンが、すごく印象的。
元旦那さんとの、最後のぎこちない抱擁とか。うまい。
(なくてもいいんだろうけどねぇ。笑)

短いシーンだけど、深くまで描いていると思います。
検事補ランディー・ラムザイヤーの病気とか、それを聞いて祈る相棒のリック・マウントキャッスルとか・・・。

それだけに、感情移入をしやすくて、展開もすごく早く感じましたね。
結構、登場人物も多いとは思うんですけど、どのエピソードもおもしろかったです。
あえて言えば・・・薬物の名前とか、やや混乱しがちだったかな?

あと、事件の捜査、という、刑事モノみたいな面白さもあったと思います。
謎も色々ありましたね。
DEAブリジット・マイヤーは、どうしてオピオイドの捜査をやめてしまったんでしょうかね?
・・・離婚とも関係あるのかな?

営業マンのビリー・カトラーの葛藤も、よかったですね。
仕事がデキる子(笑)ですが、医師フィニックスと、どう関係が深まっていくのかも気になるところ。

第1~2話は、まだまだ序盤で、これから被害が深刻化していきそうな気配で終わってしまいましたが。
果たして、どうなっていくのか?
続きが猛烈に楽しみですね。
期待したいと思います。

ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」以降の感想は随時追記します

個人的には、初回の2話から、かなり面白かったです。
予想通り、見ごたえのあるドラマでした。
これから毎週、見ていこうと思います。

以降の感想などは、視聴次第、Twitter(@zacknet7)でツイートの上、この記事の冒頭でも、随時、追記していこうと思います。

ドラマ「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」、お見逃しなく!


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