シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察 シーズン1 感想と評価【海外ドラマ】

「ブルックリン警察 内部告発」シーズン1

海外ドラマ「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」シーズン1を全話鑑賞しました。
個人的な感想と評価です。


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海外ドラマ「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」とは?

汚職警官グループの仲間である女刑事が、FBIに潜入捜査と密告を強要され、正義と裏切りの狭間で葛藤するサスペンス・ドラマ。

ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、危機的状況に追い詰められていく女刑事ハーリーの苦悩が、スリリングに描かれています。

主人公のハーリーを演じるのは、「ザ・セル」「ウェディング・プランナー」「Shall We Dance?」などのジェニファー・ロペス。
歌手としても有名ですよね。
このドラマでは、製作総指揮も務めているそうです。
これまでのイメージを覆す、ジェニファー・ロペスの体当たり演技に注目です!

また、製作総指揮にはバリー・レヴィンソンも名を連ねています。
名作映画「レインマン」でアカデミー賞を受賞した名匠で、第1・2話の監督も務めています。

さらに、共演が「グッドフェローズ」「ハンニバル」「NARC ナーク」のレイ・リオッタ。
汚職警官たちのボス・ウォズニアックを演じていますが、毎度のことながらキレキレの怪演!(笑)
・・・本当、こういう役がハマりますよね。
もはや名人芸!(笑)

かなり豪華な制作陣で、気合いの入ったドラマですね。

「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」は、現在シーズン3まで制作されています。
シーズン3がファイナルで、シリーズとしては完結しています。

シーズン1は、2016年制作。
各話43分の全13話です。

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※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」あらすじ

主人公ハーリーは、ニューヨーク市警(NYPD)第64分署に勤務する刑事。
シングルマザーで、17歳のクリスティーナと二人暮らし。
激務の傍ら、クリスティーナの養育費に頭を悩ませる毎日。
そんな事情もあり、ハーリーは上司のウォズニアックや同僚の仲間たちとともに、汚職に手を染めていました。
裏取引をして犯罪を容認することで、地域の安全を確保し、賄賂を受け取っていたのです。
もちろん、それは誰にも言えない、とくにクリスティーナには絶対に知られてはいけない秘密でした。
そんなある日、ハーリーは一人、FBIのおとり捜査にかかり、身柄を拘束されてしまいます。
FBI捜査官スタールから、無罪と引き換えに、ウォズニアックや仲間たちの情報を提供するように強要されるハーリー。
クリスティーナの将来を考えたハーリーは、やむなく盗聴器を身に着け、ウォズニアックや仲間たちを裏切り、FBIに協力することに。
家族同然の仲間たちを裏切ることになったハーリーの運命は?

・・・というようなストーリーです。

サスペンス展開よりも、追い詰められた葛藤を描いたドラマ

あらすじや設定だけを見ると、いわゆる「アンダーカバー(潜入捜査)モノ」で、バレないかどうか手に汗握るハラハラドキドキのサスペンスを想像するかと思うのですが。
このドラマは、そういった部分は、やや控えめ。

どちらかというと、ドラマ性重視だと思います。
主人公ハーリーが、刑事としての正義と腐敗への負い目、仲間への裏切りと保身、娘のことなどなど、逃げ場のない状況に追い込まれて、どう選択すべきか悩み葛藤する姿が、おもしろさの中心だと思います。

なので、娯楽性の高いサスペンス色の強い内容を期待すると、ちょっと物足りないかもしれませんね。

問題は、ハーリーに感情移入できるかがポイントだと思います。
ま~、なにせ、とにかく、ハーリーは保身のためにウソつきまくる!(笑)
「仕方なかったのよ」と、本人は泣きながら言うけれど。
・・・う~ん・・・。

確かに、「正義」という境界線がグレーで、時には一線を越えることも止む無し・・・という刑事としての葛藤は理解できるにしても。
シングルマザーだからとか、過去の旦那のこととか・・・いや~、もっと違う解決方法あったんじゃないかなあ、と。
娘のためにも無罪の恩赦を得るため、どうしても仲間を裏切るというのも、人によっては微妙かも。

なので、ハーリーに共感できると、すごくおもしろいドラマだと思うのですが。
うまく感情移入できないと、どうしてもやっぱり「自業自得じゃん!」「身から出たサビ」と。(笑)

・・・本当、ハーリーはすぐウソついちゃうんだから。(笑)
とくに終盤、新人刑事ローマンはハーリーのウソを信じ込んで、自分のせいで大変なことになったと悩むのに。
早くウソだと言ってやれよっ!(笑)

ストーリーそのものは、結構おもしろかったです。
ただ、個人的には、全体を通して、どこか散漫で中途半端な感じが否めず。

ドラマ性重視のせいか、メインの潜入捜査以外のエピソードも多くて。
例えば、ハーリーの過去や、娘との関係、新しい彼氏の登場、さらに同僚の刑事たちやFBIスタールのエピソードなどなど盛りだくさん!

ただ、どれも中途半端で、あまり深く描かれていなかったのが残念。
とくに中盤以降は、まるでほったらかしになっちゃったような。

ローマンの罪悪感の件はまだしも。
テスの家庭の問題とか・・・必要あったかね?
もっと前半でサップを丁寧に描いていれば、中盤の衝撃度合いもアップしたと思うんですけどねぇ。
・・・もったいないっ!

中盤以降は、わりと主人公ハーリーがメインのエピソードに絞り込んでいたので、だいぶ葛藤がおもしろかったのですが。
色々と盛り込みすぎて、まとまりに欠けていたように思います。

ちょっと辛口になっちゃいましたが、ストーリー自体はおもしろかったですよ。

前半はドラマ性中心でしたが、中盤の衝撃展開からは、かなりテンポアップ!
結構、ハラハラドキドキ!
予想外の展開や、驚きの真実など、終盤に向けてかなり盛り上がったと思います。
おもしろかったです。

色々な出来事が複雑に絡み合い、関係ないと思っていた数々の出来事が、最後にまとまって意外な展開になる感じは、かなり練り込まれていて、見ごたえありました。
・・・ま、ご都合主義的な感じもありますが(笑)、単純に楽しかったです。

ありきたりで見飽きた平凡なドラマにならないよう、趣向を変え工夫した結果だと思います。
色々と難点もありますが、チャレンジ精神に満ちた気概のあるドラマだと思います。

ただ、好みや評価は、人によって結構分かれるかもしれませんね。

見ごたえのある演技が素晴らしい!

あと、このドラマは主演のジェニファー・ロペスの魅力を堪能するという部分も大きいと思います。
大スターが、これまでのイメージとは違う難しい役どころを体当たりで演じているのも、魅力のひとつですね。

実際、ジェニファー・ロペスの演技は、すごくよかったと思います。
刑事としてのカッコよさや、シングルマザーとしての苦悩や強さ、女性としての魅力も溢れていましたね。
葛藤する様も熱演でした。
最終話のラストカットは必見!

熱演といえば。
やっぱり、レイ・リオッタ!
ウォズニアックを怪演!
すごかったですね!さすが!
存在感というか、貫禄がケタ違い!
普通ではないウォズニアックをリアルに演じていて、素晴らしかったです!

スタールも、ちょっと変質的でイッちゃってましたけど。(笑)
ウォズニアックの強烈さに比べれば、まだまだ。

出演者たちの演技は、本当に素晴らしかったです。
必見だと思います。

好みが分かれるドラマだと思います

個人的には、そこそこおもしろかったです。
ただ、好みが分かれるドラマだと思います。
共感できる方は、かなりおもしろいのではないかと思います。

最終話は、やや中途半端な終わり方でしたよね。
あのピンチから、どう切り抜けていくのか?
続きが、すごく楽しみです!

・・・あと、早くローマンに「あれはハーリーの咄嗟のウソだ」と教えてあげて!(笑)

次のシーズン2を見た個人的な感想はこちら。
「シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察」シーズン2 感想と評価