ドラマ「アメリカン・ゴッズ」シーズン1 全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

ドラマ「アメリカン・ゴッズ」シーズン1

海外ドラマ「アメリカン・ゴッズ」シーズン1を全話観ました!
個人的な感想と評価です。


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海外ドラマ「アメリカン・ゴッズ」とは?

ベストセラー小説を原作に、いにしえの神々と新しき神々との戦いを描いたダークファンタジー・ドラマ。
シュールでハードな、カルト的要素の強い作品だと思います。

現代のアメリカを舞台に、北欧神話やスラヴ神話などに登場する古代の神々と、メディアやテクノロジーが生み出した現代の神々とが対立。
刑期を終え、刑務所から出所したばかりの主人公シャドウ・ムーンは、謎の男ミスター・ウェンズデイに関わったことから、その渦中に巻き込まれていきます。

ドラマでは、戦争の神オーディンをはじめ、妖精レプラコーン、愛の神シヴァ、スラブ神話の死の神チェルノボグ、などなど、さまざまな神々が登場します。
・・・が。
正直、個人的には予備知識もなく、慣れ親しんでいないので、全然わかりません。
ごめんなさい。
オーディンとかシヴァとかは、聞いたことありますけど・・・。(FF世代。笑)

神話好きな方には、ピンとくるのかな?
色々と調べてみると、キャラクターの背景が分かって、さらに楽しめるかもしれませんね。

原作は、イギリスの作家ニール・ゲイマンの同名ファンタジー小説「アメリカン・ゴッズ」。

製作総指揮・脚本は、ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」のクリエイター、ブライアン・フラー。
さらに、映画「LOGAN/ローガン」「エイリアン:コヴェナント」「ブレードランナー2049」の脚本家マイケル・グリーンも、製作総指揮・脚本として参加。
第1~3話の監督は、映画「30デイズ・ナイト」「エクリプス/トワイライト・サーガ」や、ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」などで知られるデヴィッド・スレイドが務めています。
豪華な顔合わせですね。

ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」を彷彿とさせる、スタイリッシュで独特の映像美は、今作でも炸裂!
かなり、見ごたえがあると思いますよ。
必見です!

キャストとしては、主人公シャドウ・ムーンに、「The100/ハンドレッド」リンカーン役のリッキー・ウィットル。
ミスター・ウェンズデイに、「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」の黒ひげ役イアン・マクシェーン。
最近だと、「ゲーム・オブ・スローンズ 第六章 冬の狂風」で、教会を建てていた司祭レイを演じていましたね。

シャドウの妻ローラに、映画「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」「エンジェルウォーズ」のエミリー・ブラウニング。
マッド・スゥイーニーに、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の看守メンデス(エロヒゲ。笑)、パブロ・シュレイバー。
・・・海外ドラマファンからすると、リンカーンとメンデスの、異色の共演!(笑)

ほかにも、チェルノボグに、「プリズン・ブレイク」アブルッチ役や、「THE BLACKLIST/ブラックリスト」ベルリン役でおなじみ、ピーター・ストーメアなども出演しています。

さらに、新しき神メディア役で、あの「X-ファイル」スカリーこと、ジリアン・アンダーソンも登場!
さすがの存在感!
素晴らしかったです!
・・・華麗で美しいコスプレに注目!(笑)

そして、新しき神々のリーダー・ワールドを演じるのは、クリスピン・グローヴァー!
映画「チャーリーズ・エンジェル」痩せ男をはじめ、「アリス・イン・ワンダーランド」ハートのジャックなどで知られていますが。
何といっても、あの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティーのダメ親父(笑)ジョージ・マクフライ役が有名。
・・・気がつきました?(笑)

かなり豪華な出演者!
そこも、見どころです!

なお、内容的には結構ハードで、官能シーンやグロいシーンなど、過激な描写が多いです。
「モロ出し」も多くて(笑)初公開時は、一旦、配信が中止になり、ボカしを入れ直した、という前代未聞の「新たな伝説」も生まれました。(笑)
視聴には、ご注意ください。

ドラマ「アメリカン・ゴッズ」は、現在シーズン3まで制作されています。
シーズン1は、2017年制作。
各話50~60分程度の全8話です。

DVDをはじめ、現在、Amazonプライム・ビデオで、シーズン3まで見放題配信中です。
(紹介している作品は、2021年1月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各サービスの公式サイトにてご確認ください)


サービスの詳細や加入など、各公式サイトはこちら。

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参考記事 Amazonプライムビデオおすすめ海外ドラマ最新ラインナップ


※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

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「アメリカン・ゴッズ」あらすじ

刑務所に服役中の主人公シャドウ・ムーンは、数日後に出所を控え、妻ローラとの再会を心待ちにしていました。
しかし、そのローラが事故で亡くなったという知らせが。
温情で、予定より早く出所したシャドウは、ローラの葬儀に出席するため、一路、自宅へと向かいます。
途中、飛行機の隣の席に居合わせた謎の男ミスター・ウェンズデイと知り合ったシャドウは、なかば強引に、ウェンズデイのボディーガードとして雇われることに。
それをきっかけに、シャドウは不可思議で恐ろしい出来事に巻き込まれていきます。
実は、謎の男ミスター・ウェンズデイは、いにしえの神オーディン。
ミスター・ワールドが率いる、テクノロジーやメディアを司る現代の新しい神々と戦うため、ウェンズデイは、古き神々を集めようと、アメリカ中を旅して訪ねているのでした。
果たして、神々の戦いの行方は?
シャドウの運命は?

・・・というようなストーリーです。

スタイリッシュな映像美!シュールでハードな世界観で描く神々の物語!

あくまで、個人的にですが。
かなり、おもしろかったです!
・・・結構、好き!(笑)
クオリティも高く、見ごたえがあったと思います。

・・・ただ。
広く一般的に、誰もが楽しめるドラマかというと・・・ちょっと、難しいかも。
過激な描写や、やや難しくてシュールな部分も多いので、どちらかというと、通好みの玄人向けなドラマかもしれませんね。
好みや評価が、激しく分かれると思います。

映像や演出は、ドラマ「HANNIBAL/ハンニバル」の制作陣だけあって、さすがのクオリティ。
カット割りやアングルのおもしろさ、スローモーション、雨や水、鮮やかさ際立つ血の赤、明暗や逆光の演出などなど。
グロくて醜いけど、シャープで美しい。
グッチャグチャだけど(笑)繊細で華麗。
今作でもスタイリッシュな映像美は健在で、現代社会の現実感と、神々の存在する不思議な世界観が巧みに表現され、素晴らしかったと思います。

ストーリーも斬新で、おもしろかったです!
現代人が、富や欲望、テクノロジーやメディアに溺れ、古代から続く神話や、神々の存在を忘れているという部分が、それぞれの神のエピソードを通して、鮮烈に描かれてましたね。
不思議で幻想的な神話の世界観も、ビジュアルがスゴかったです。
生と死の物語も描かれ、独特のストーリー展開だったと思います。
さすが!

ただ、やっぱり少し難解だった部分は、あったかも。
登場人物たちが「神」だとか、「新しい神々との戦い」というのも、説明は結構あと。
各話の冒頭のエピソードが、古き神々がどうやってアメリカに来たのかが描かれている・・・と気が付くのも、結構あと。
・・・第1話の、あのヴァイキングのエピソードが、オーディンのことだったとは・・・

最終話で、わりとハッキリとしてくるのですが、入り込めないと、あまりにシュールで謎が多くて飽きてしまって(笑)そこまで継続して視聴できずに終わってしまうかもしれませんね。
・・・どうか、どうか、諦めず、最後まで見てほしい!
後から、じわじわと面白さが来るタイプのドラマだと思います。

また、それぞれの神のエピソードも、結構、説明は少なめなので、分かりづらいかも。
たぶん、北欧神話やスラヴ神話を少し知っていると、理解しやすいのかな?
慣れ親しんでないと、やっぱり背景となる部分の理解が弱いのかもしれませんね。
例えば、第3話のスラブ神話の神ゾリャーの姉妹や、屋上でのエピソード、タクシー運転手(の魔神イフリート)とセールスマン・サリムのアレとか。(笑)
・・・う~ん・・・知らないと「???」となってしまうかもしれませんね。

軽く調べはしたものの、ぶっちゃけ、私もイマイチ、ピンと来ていません。(笑)
ビジュアルも素晴らしかったし、エピソードもおもしろかったですが、深く理解できないのが、もどかしいというか、ちょっと残念。
・・・後半の、火の神ヴァルカンとかは、わりと説明やエピソードがあって、分かりやすかったんですけどねぇ。

ドラマ性としては、妻ローラが深く描かれていましたね。
マッド・スウィーニーとのコンビも、最高!
コミカルな要素もあって、すごくよかったと思います。
不可思議な出来事に翻弄されていくシャドウも、よかったです。

その反面、神々も含め、個々のエピソードが中心で、絡みが少ないこともあってか、ローラ以外は深く掘り下げるという部分は弱かったかも。
キャラクターに感情移入して、グイグイと引っ張っていくタイプのドラマではないので、そこも入り込めるかのポイントかもしれませんね。

主人公シャドウ・ムーン役リッキー・ウィットルをはじめ、ミスター・ウェンズデイ役イアン・マクシェーンなど、出演者の演技は、みんな素晴らしかったと思います。

中でも、新しい神メディア役ジリアン・アンダーソン!
それほど出番は多くないのに、あのインパクト!
素晴らしかったですね!

他にも、色々と書くと切りがないですが。
スタイリッシュな映像美や、シュールでハードだけど、独特の世界観やストーリー展開が、おもしろかったです。
現実感とファンタジーが入り混じった、斬新でクオリティの高いドラマだと思います。

続編に期待大!神々の戦いの行方は?

個人的には、かなりおもしろかったです!
結構、ハマりましたね。
見ごたえのあるドラマだと思います。

ただ、慣れ親しんでない世界観に戸惑ったり、キャラクターへの感情移入が難しいと、入り込めないかもしれませんね。
好みや評価が、激しく分かれると思います。
ハマれると、かなり楽しめると思うんですけど・・・。

最終話のサブタイトルは「決戦前夜」。
かなり、盛り上がりましたね。
映像もエピソードも素晴らしかったです!
(そして、分かりやすかった。笑)

結局、今回は、まだ戦う前の「準備段階」(笑)という感じでしたね。
ラストも、ちょっと思わせぶり。
また、シャドウの存在そのものをはじめ、かなり多くの謎が残りました。

果たして、続きはどうなるのか?
・・・早く観たいっ!

続編も、期待したいと思います。