「Veep/ヴィープ」シーズン6 全話見ました 感想と評価【海外ドラマレビュー】

「Veep/ヴィープ」シーズン6

海外ドラマ「Veep/ヴィープ」シーズン6、全話観ました。
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

スポンサーリンク

海外ドラマ「Veep/ヴィープ」シーズン6とは?

アメリカの政界を舞台にしたコメディ・ドラマの第6弾。
かつて、副大統領 Veep=Vice President(ヴァイス・プレジデント)や、女性初の大統領を務めたセリーナ・マイヤーと、個性的すぎるスタッフたちが巻き起こす騒動が、皮肉と毒気のあるユーモア満載で描かれています。

作品の概要や、前作までの感想などはこちら。

シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4
シーズン5


前回のシーズン5では、同一投票数でドローとなった大統領選挙の集計ミスが発覚。
票の数え直しをめぐり、再び大騒動となりました。
さらには、株価急落や、中国との外交、娘キャサリンの仰天展開など(笑)さまざまな問題に直面。
政治の世界らしい、駆け引きや裏切りといったエピソードもあり、最終話では、これまでにない寂しいラストを迎えました。

今回のシーズン6は、それから1年後が舞台となります。
それぞれの生活は激変。
政界の表舞台から退いたセリーナでしたが、今度は自身の名前がついた図書館の設立、回顧録の出版などをめぐり、またまた騒動を繰り広げていきます。
また、政界入りしたジョナや、転職して苦労が絶えない元スタッフたちなど、見どころも盛りだくさんです。

ジュリア・ルイス=ドレイファス演じる主人公セリーナはもちろん、ゲイリーやマイク、ダンやエイミーといった面々が再び登場。
今回のジョナのゲスっぷりはスゴいです!(笑)
ベンやケント、娘キャサリンとマージョリーも出てきますよ。

他にも、上院議員トム・ジェームズ役、「Dr.HOUSE」のヒュー・ローリーをはじめ、「ゴシップガール」エレノア役マーガレット・コリン、「ファーゴ」や「レギオン」メラニー役のジーン・スマートなどなど、書き切れないほど、豪華なゲストが多数出演。
どこかのドラマで見たことある顔ぶればかりだと思います。

今作シーズン6は、2017年エミー賞コメディシリーズ部門で、作品賞と主演女優賞(ジュリア・ルイス=ドレイファス)を受賞しました。
3年連続の作品賞、6年連続の主演女優賞と、さらに大記録を達成!
クオリティの高さと、愛されるキャクターたちは今回も健在です。
ホント、すごいですよね。

ドラマ「Veep/ヴィープ」は、現在シーズン6まで制作され、すでにシーズン7も決まっています。
今現状では、シーズン7がファイナルとなり、完結するようです。

シーズン6は、2017年制作。
各話30分程度の全10話です。


※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

スポンサーリンク

「Veep/ヴィープ」シーズン6 あらすじ

あのドタバタの大統領選挙から1年後。
それぞれが、新しい道を歩み始めていました。
政界から身を引いたセリーナは、元大統領として、遊説やテレビ出演などをこなす日々。
再び大統領選出馬の野望を秘めながらも、自身の名前がついた図書館の設立や、回顧録の出版のため奔走しますが、予想もしないアクシデントの連続で、イライラは募るばかり。
一方、下院議員となったジョナは(自分の実力ではないけど)次第に影響力を強め、テレビキャスターへ転身したダンは、保身のため四苦八苦。
そして、それぞれに、さらなる騒動が巻き起こり、予想もしなかった結末をむかえるのでした。

・・・というようなストーリーです。

驚きの新展開を迎えたシーズン6!

前回から1年後、それぞれの生活が激変していて、第1話から驚きのスタート。
セリーナは「元大統領」になって、スタッフもゲイリーとリチャードだけ。
ゲイリーは、何があってもセリーナのそばを離れないんですね。
あと、セリーナは、意外とリチャードがお気に入りなんだなあ。(笑)

ほかの面々は、みんなバラバラ。
エイミーはまだしも、マイクにいたってはニートだし。(笑)
ベンもケントも屈辱の日々。

そして!ジョナ!
髪型が・・・。(笑)
まさか、そんな大病になったなんて。

何もかもが、あまりの変わりようで、びっくりでしたね。

ストーリー的には、大爆笑の騒動は今回も健在。
セリーナは、相変わらず毒舌でゲスい。(笑)
娘キャサリンに(寄付という名の)小遣いをもらっているのも、笑っちゃいました。

そして、大統領の任期を終えると、その後、どうなるのか?
選挙で負けた後の苦労など、普段、知ることができない政治の世界の「影」の部分が、皮肉たっぷりに描かれていたと思います。
名前のついた図書館を建てるのが、慣例なんですねぇ。(自腹で。笑)
肖像画にまつわるエピソードも、おもしろかったです。

あと、個人的には、「マダム・タッソー」にセリーナの蝋人形(実物大フィギュア)が飾られたネタが最高でした!
・・・観光客は、やっぱイジりますよね。(笑)

ちなみに。
日本にも、「マダム・タッソー」はあります。
海外有名人をイジれます。(笑)
(たぶん、きっと、セリーナの像はないでしょうけど)

・・・と、おもしろいことは、おもしろかったのですが。
とはいえ、前半は正直、これまでのようには入り込めませんでした。

確かに、いつも以上に爆笑ネタ満載なんですけど、セリーナが一線を退いてしまって、政治舞台のネタが薄くなってしまったのと。
スタッフがバラバラになってしまって、エピソードの繋がりが弱かったように思います。

これまでは、国の一大事に、あり得ないドタバタ劇を繰り広げる、「大統領が、そんなゲスでテキトーなことを?」(笑)という部分が魅力だったと思うのですが。
今回は、ただの強欲なオバサンのコメディとなってしまったような。(笑)
新鮮味はあってよかったですが、どこか、この作品の特徴や独特の魅力、安定感は薄かったかもしれませんね。

ただ。
中盤以降は、それが戻ってきたように思います。
セリーナが海外に遊説しはじめてから、少し変わったかな?
第6話のカタールでの中国との裏交渉とか、セリーナが独特の政治手腕を発揮すると、やっぱ、おもしろい。
これこれ!(笑)

そして、少しずつ、以前の面々が戻ってきたのも、大きいかなと思います。
エイミーやマイクがいると、やっぱり安定感ありますね。
それにしても、マイクの嫌われようといったら。(笑)
ヘマをやらかして、セリーナにキーキー怒られるマイク。
そうでなくちゃ!(笑)

あと、政治の世界のネタも、ジョナが活躍しはじめてから戻ってきましたね。
最初は、病気のこともあり、心配だったジョナでしたが。
・・・ダメっぷり全開!(笑)
あれよあれよと影響力を手に入れ、彼女までできちゃって。
その後の暴れっぷりは最高!
それに振り回されて苦労するベンとケントも、おもしろかったです!

そして、終盤。
中でも、第9話と第10話は秀逸。
過去の回想もあったり、これまでの悪行三昧(笑)が明るみになるなど、見ている側も、まるでの回顧録を楽しんでいるような。
シリーズ全話を通して見てきたファンには、「あったねぇ」という楽しさも、たまらなかったです。

え!?あの情報漏えい事件や、中国に罪を擦りつけたの、全部バレたの?という。(笑)
笑いが止まらないと同時に、結構、恐ろしい展開に。
・・・よく、まあ、みんな刑務所に入ることなく、無事だったよね。(笑)

そして、最後の最後は、まさかの展開。
とんでもない騒動があった後なのに・・・懲りないなあ。(笑)

でも、ラストの展開を、みんな期待していたんじゃないかと思います。
やっぱ、政治の世界にいてこそ、輝くセリーナの毒舌。(笑)
ちょっとワクワクする終わり方で、すごくよかったと思います。

他にも、セリーナとゲイリーの関係や、娘キャサリンのエピソードなどなど、全部は書き切れないほど。
あまりにも変化の激しいスタートで、前半はやや戸惑いましたが。
やはり最後は「それが見たい!」「待ってました!」という、期待感を裏切らない、おもしろさだったと思います。

シーズン7が楽しみすぎるっ!

個人的には、シーズン6も、かなりおもしろかったです!
出演者も大熱演で、さすが賞を獲るだけはあるクオリティ。
・・・ただ、ネタが下品でゲスですけど。(笑)

最後は、かなり期待感のある終わり方でしたが、エイミーの件など、驚きの展開も。
あと、ジョナも気になるし・・・マイクが。(笑)
果たして、ど~なるのか?

シーズン7の制作は、すでに決定しています。
ただ、シーズン7で、シリーズとしては完結するようです。

・・・最後の最後は、勝ってほしい!!
有終の美を飾ってほしいですね。

シーズン7にも、期待したいと思います。

スポンサーリンク