トップ・オブ・ザ・レイク 全話見ました!感想と評価【海外ドラマレビュー】

トップ・オブ・ザ・レイク

海外ドラマ「トップ・オブ・ザ・レイク」シーズン1、全話観ました。
個人的な感想と評価です。


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海外ドラマ「トップ・オブ・ザ・レイク」とは?

失踪した少女をめぐるミステリードラマ。

舞台は、ニュージーランドの田舎町。
12歳の少女トゥイが失踪し、女性刑事ロビン・グリフィンが行方を追います。
トゥイに何があったのか?
調べを進めるうち、隠された闇が次々と浮き彫りになり、やがて驚愕の真相が明らかになっていきます。

もし未見なら、何も知らないで見るほうが、楽しめると思います。
さまざまな出来事が徐々に繋がる面白さ。
先が読めないストーリー展開は必見です!

制作・放送は、英国BBC。
制作総指揮・脚本・監督は、映画「ピアノ・レッスン」などで知られる名匠ジェーン・カンピオン。
さらに、製作陣は「英国王のスピーチ」のスタッフ、といった豪華な顔ぶれ。

今作は、2013年エミー賞で、監督賞、脚本賞、主演女優賞をはじめ、8部門でノミネートされました。
さすがのクオリティ!
・・・もう、絵力が違う。(笑)
大自然のロケーションを存分に活かした演出とビジュアルは、見ごたえあると思います。

キャストとしては。
主人公ロビン・グリフィンを演じるのは、「マッドメン」ペギー・オルセン役で知られるエリザベス・モス。
「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」の主人公オブフレッド役としても有名で、エミー賞やゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を受賞。
今、最も注目されている女優の一人です。
今作でも、苦悩する主人公を熱演。
透明感のある演技は、素晴らしかったです。

そして、GJ役には、「ブロードキャスト・ニュース」「ピアノ・レッスン」などのアカデミー賞女優ホリー・ハンター。
最近では、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の議員ジューン・フィンチ役でも出演しています。
さすがの貫禄と存在感!
・・・てか、もう、ただならぬオーラ。(笑)

今をときめくエリザベス・モスと、名女優ホリー・ハンターの共演!
必見です!

ほかにも、警察署を仕切る巡査部長アル役に、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのファラミアや、「アイアンフィスト」叔父ハロルドのデビッド・ウェナム。
マット役で、「オリーヴ・キタリッジ」や「オザークへようこそ」のジェイコブ・スネル役、ピーター・マランなどが出演しています。

豪華な制作陣と実力派俳優が顔を揃えた、クオリティーの高い作品。
見ごたえ十分です!

ドラマ「トップ・オブ・ザ・レイク」は、現在シーズン2まで制作されています。
今作の続編、あります。
シーズン2は、タイトルが「トップ・オブ・ザ・レイク チャイナガール」。
2018年ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされました。

今作シーズン1は、2013年制作。
どうやら、バージョンは2種類あるようで、AXN放送時などでは各話50分程度の全7話。
DVDやHulu・Netflix配信では、各話60分程度の全6話です。
内容の相違点の有無は、ちょっと分かりません。
ごめんなさい。

現在、HuluAmazonプライム・ビデオで、シーズン2「トップ・オブ・ザ・レイク チャイナガール」まで配信中です。
(紹介している作品は、2022年10月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各公式ホームページにてご確認ください。)


各公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Hulu

【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ


参考記事 Huluとは?サービス内容や使い方など基本を解説

参考記事 Huluおすすめ海外ドラマ ラインナップ

参考記事 Amazonプライムビデオおすすめ海外ドラマ


※以下、極力、配慮して書いたつもりですが、ややネタバレを含みますので、ご注意ください。
ミステリーなので、何も知らないで見たほうが、おもしろいと思います。

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「トップ・オブ・ザ・レイク」あらすじ

大きな湖が広がる、ニュージーランド南部の小さな町。
その湖で、12歳の少女トゥイが自殺しようとしているところを保護されます。
なんと、トゥイは妊娠していることが判明。
父親が誰かをめぐり、事件性が疑われますが、トゥイは失踪し、行方が分からなくなります。
病気の母親を見舞うため、故郷であるこの町を訪れていた女性刑事ロビン・グリフィンは、トゥイを探しながら、事件の真相を捜査することになるのですが・・・。
不可解な謎は深まり、そして、自身の過去とも深く向き合うことになります。

一方、湖のほとりにある「パラダイス」と呼ばれる地に、GJをリーダーとした女性たちのコミュニティーが移住してきます。
トゥイの父であり、町の影の実力者として恐れられているマットは、自身にとって大切な場所である「パラダイス」を奪われ、怒り心頭。
それが、新たな騒動となっていきます。

トゥイの行方は?
父親は誰なのか?
裏側に隠された秘密が少しずつ明らかになり、やがて思いもしなかった驚愕の結末を迎えるのでした。

・・・というようなストーリーです。

ジワジワと繋がっていく隠された真相!驚愕の結末!

何の予備知識もなく見始めましたが、かなりおもしろかったです。
・・・ちょっと、地味で重いですが。
ジワジワと少しずつ謎が明らかになって、思わぬ展開を見せていく、先が読めないストーリー。
そして!すべてが繋がって、真相が分かった時の驚き!
グイグイと引きつけられる、ハマりやすいドラマだと思います。

ビジュアル的には、ニュージーランドのロケーションが素晴らしかったです。
・・・馬が、フツーに道路を歩いてるんですね。(笑)

雄大な大自然。
美しくて心和む反面、人の気配のない静寂、寂しさや冷たさや恐ろしさ、何かが潜んでいそうな不気味さやミステリアスな部分など、自然のさまざまな面が、ストーリーとマッチしていて、実に効果的。
大都会が舞台で同じストーリーだったら、またちょっと違っていたかも。
望遠を巧みに使った、自然を捕らえる撮影技術が素晴らしかったのも、大きいと思います。

この作品、撮影はメチャクチャよかったです!
湖や森の中のシーンはもちろん、室内の自然光や、窓をうまく活かしたシーンは、さすが!(マニアックで、ごめんなさい)
随所で大自然のロケーションを活かし、ストーリーのムードを作り込んでいると思います。
見ごたえありましたね。

・・・2013年制作、というのもあると思うのですが。
いま主流のドローン撮影とかがないのが、逆によかったかなと。(笑)
確かに空撮はありましたけど、わりとドッシリと地上で構えての撮影がほとんどで、臨場感がありましたね。

ストーリー的にも、かなり練り込まれていたと思います。
序盤は、わりと単純な、少女失踪の謎が中心なのかな?と思いきや。
ロビンの過去をはじめ、さまざまな謎や、不可解な出来事が次々と・・・。
意外な真相にも、ちょっとビックリ!

・・・マットの家の秘密、パカっと開いちゃうアレとか。(笑)
おお!(笑)

そして、終盤はまさに「え!?そうなの?」という驚きの連続。
徐々にスリリングな展開も増え、最終話は本当にハラハラドキドキ!
関係ないものが意外な繋がりでまとまっていって、目が離せない面白さでした。

ミステリーとして、かなり引き込まれるストーリーだと思います。
決して派手ではないですが、見ごたえは十分!

また、ドラマ性も素晴らしかったと思います。
主人公ロビンは、序盤ではあまり説明がないので、心情が見えてこなかったりもするのですが。
少しずつ過去の出来事や事情が明らかになってからは、感情移入度もアップ。

自身に苦悩するロビンは、ちょっと痛々しかったですね。
捜査に深く入れ込んでいく心情も、胸に響くものがありました。

GJとコミュニティーの女性たちも、丁寧に描かれていたと思います。
このドラマは、傷ついた女性たちを描いた物語でもありますよね。

すごく、よかったです・・・けど。
描くテーマとしては、かなり重い内容ではあると思います。
やっぱ、時に見るのがつらいエピソードも、正直ありましたね。
それだけ、深く丁寧に描いているのだとは思うんですけど。

それから、最終話の終わり方については、もしかしたら、意見が分かれるところかも。
事件としては、完結していますが・・・。
よくよく考えると、ハッキリしないモヤっとした謎も。

色々と、恐ろしいことや悲劇的なことも起きましたが、結局、誰がやったのか?
ねつ造されたもの、隠されたものは、もうないのか?
事件の真相が明らかになったあと、どうなったのか?
そして最後・・・どこ行く?(笑)

とにかく、最終話のクライマックスがインパクトありすぎて、ここまでの不可解な部分を全部忘れちゃう。(笑)
真相が分かった時の、あのゾゾゾ・・・という嫌悪感というか恐怖というか。

なので、その衝撃とは裏腹に、あまりにも、あっさりエンディングを迎えて、「え?これで終わり?」と物足りなさを感じるかもしれませんね。

個人的には、あのラストはよかったです。
結構、好き派。(笑)
事件は解決しましたが、「あれは、ああだったのか?」「あの時は、こうだったのかも?」「あれもウソだった?」と、色々と振り返って想像する「余白」があったと思います。
クドクドと長くラストを描くのではなく、短くしたほうが、衝撃や余韻が深いと思います。

何もかにも、すべてを明確に描かない、というのが、逆によかったですね。
・・・結構、思い切ったなと。(笑)

他にも、GJのことやマイクのことなど、書きたいことは山ほどなんですが。
・・・ネタバレになりすぎて、ちょっと書けない。(笑)

ミステリーとしても、人間を描いたドラマとしても、ジワジワとグイグイと引き付けられるドラマだと思います。
ビジュアル的にも素晴らしくて、クオリティの高い作品だと思います。

シーズン2はどうなるのか?

個人的には、かなり、おもしろかったです。
全6話(または全7話)というのも、見やすいボリュームですね。
意外性の大きなドラマだと思います。
・・・ただ。
ちょっとヘビーで、尾を引くかも。

今作の続編となる、「トップ・オブ・ザ・レイク チャイナガール」は、すでに2017年に制作されています。
数年後が舞台で、引き続き、主人公はロビンだそうです。

・・・それ以上は、ネタバレが怖くて調べてないのですが。(笑)
今度は、どんなストーリーになるんでしょうかね?
ロビンの生活は、どうなっているのか?

続きが気になりますね。
シーズン2も、期待したいと思います。