海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」シーズン4、全話観ました。
個人的な感想と評価です。
「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」シーズン4とは?
有名小説を原作に、ディストピア世界での人間模様を描いた「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」。
そのシリーズ第4弾になります。
以下、Hulu(フールー)公式Twitterより引用です。
#ハンドメイズテイル シーズン4
8/27(金)から独占配信決定!先日発表された第73回エミー賞で、
ドラマ部門 作品賞、主演女優賞など
主要部門を含む15部門でノミネート!!新たな展開を迎える衝撃作の
最新シーズンを #Hulu 独占でお届け。詳しくはコチラ▽https://t.co/fbBE0w4soo pic.twitter.com/GRYFi6XL7u
— Hulu Japan 海外ドラマ (@HuluJapan_drama) July 15, 2021
過去のシーズン1から3までは、現在、Hulu(フールー)で見放題配信中です。
かなりショッキングな内容なので、ご注意ください。
Hulu(フールー)公式サイトは、こちら。
【公式サイト】Hulu
作品概要などの詳細は、こちら。
※以下、シーズン3のネタバレを含みますので、ご注意ください。
前回のシーズン3は、ジューンがエミリーに幼子ニコールを託し、カナダへ逃亡させた後から始まりました。
娘ハンナを探すため、ギレアドに留まったジューンは、その後、司令官ローレンスの家に赴任することに。
さまざまな苦難の末、ようやくハンナの居所を突き止めたジューンでしたが・・・。
しかし、新たなパートナーのオブマシューことナタリーの大きな裏切りにあい、ハンナの行方を見失ってしまいました。
・・・いや~、その後のオブマシューいじめが、なかなかエグかったですねぇ。
気持ちはわかるけど、ジューンの怨念というか、恐ろしさを見たというか・・・。
そして、フレッドとセリーナのウォーターフォード夫妻はもちろん、ローレンス司令官と妻エレノア、カナダにいるルークやモイラなど、まわりのエピソードも充実。
さらに、「OZ/オズ」「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」の名優クリストファー・メローニ演じるウィンスロー司令官も、新たに登場。
セリーナの、娘に対する強い思いは強烈でしたね。
ローレンス司令官の人間性や、妻に対する愛情の強さも、描き方が繊細で見ごたえありました。
フレッド・ウォーターフォード司令官は・・・相変わらず、キモかった。(笑)
そして、あのリディア叔母の過去エピソードも登場。
いかにして、今の人間性が始まったのかが知れる、興味深い内容でしたね。
ほかにも、ジューンを想う複雑な心境のルークや、亡命に成功したものの、ギレアドでの過去に苦悩するエミリーなど、見どころ満載。
これまで以上に、奥行がある、見ごたえあるストーリー展開だったと思います。
終盤では、ウィンスロー司令官が失踪、ウォーターフォード夫妻がカナダで身柄拘束という事態に、ギレアド共和国は混乱。
さらに、ジューンが、大勢の子供たちを亡命させる計画を画策。
かなり、スリリングな展開になりました。
計画成功のためとはいえ、ジューンの非情な決断が強烈でしたね。
最後は、女中9人と子供86人をカナダに亡命させることに成功。
しかし、その代償に深い傷を負ったジューンでしたが・・・。
果たして、その後、どうなったのか?
今回のシーズン4は、いよいよ、その続き。
混迷を極める、ギレアド共和国の国内情勢。
ジューンは、その混乱の中、悪夢の世界から脱出するために、再び命を懸けて奮闘します。
娘ハンナへの思いと、ウォーターフォード夫妻への憎しみは、やがて壮絶な結末を迎えることになります。
スケール感もパワーアップ。
これまでとは違った、新しいストーリー展開。
ジューンは、どうなるのか?
そして、フレッドとセリーナのウォーターフォード夫妻は?
今シーズンも、見どころ満載です!
原作は、カナダの作家マーガレット・アトウッドの同名小説「侍女の物語」。
制作・配信は、米国Hulu。
製作総指揮は引き続き、ブルース・ミラーが務めています。
なお、今作シーズン4では、主演のエリザベス・モスが一部のエピソードを監督。
第3話、第8話、第9話で、メガホンを取っています。
どんな演出手腕なのか、そこも注目です。
キャストとしては。
主人公ジューン役エリザベス・モスをはじめ、ウォーターフォード夫人役イヴォンヌ・ストラホフスキー、司令官ウォーターフォード役ジョセフ・ファインズ、モイラ役サミラ・ワイリー、エミリー役アレクシス・ブレデルなどは、引き続き登場。
ほかにも、ジャニーン役マデリーン・ブルーワーや、リディア叔母役アン・ダウドも出てきます。
また、新たな登場人物として、キース司令官の幼な妻エスターに、映画「gifted/ギフテッド」や「ヤング・シェルドン」のマッケナ・グレイス。
カナダ在住のウーナに、Netflix「ワンダーラスト 幸せになるためのセラピー」のゾウイ・アシュトン。
そして、ルース叔母役で「ナイトシフト 真夜中の救命医」のジーナン・グーセンも出演しています。
2021年エミー賞では、主演女優賞をはじめ、主要キャストの多くがノミネート。
大熱演の迫真の演技に注目です。
海外ドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」は、現在シーズン5まで制作されています。
シーズン4は、2021年制作。
各話45~60分程度の全10話です。
現在、Hulu(フールー)で、シーズン4まで配信されています。
(紹介している作品は、2022年11月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は Hulu の公式ホームページにてご確認ください。)
Hulu公式サイトは、こちら。
【公式サイト】Hulu
参考記事 Huluおすすめ海外ドラマ ラインナップ
※以下、かなりネタバレを含みます。未見の方は、くれぐれもご注意ください。
ハンドメイズ・テイル シーズン4 あらすじ
女中9人と子供86人をカナダに逃がし、重症を負ったジューン。
仲間の侍女たちに運ばれ、キーズ司令官の農場に身を隠します。
やがて動けるほどに回復したジューンは、安心できる新たな逃亡先を探すのですが、その最中、ニックと再会し、捕らわれの身に。
仲間の居場所を教えるよう拷問を受けるジューン。
しかし、ある出来事がきっかけとなり、思いもしなかった展開を迎えることに。
一方、カナダで拘束されたウォーターフォード夫妻は、裁判を前にして、何とか難を逃れようと画策しますが、そこでセリーナの体に異変が・・・。
やがて、ジューンは決死の思いでシカゴへと逃亡。
そこから、ついにカナダへと亡命することに成功します。
ようやく平穏な生活を取り戻すかに思われたジューンでしたが、ギレアドに置いてきた娘ハンナへの思いと、ウォーターフォード夫人に対する憎悪が激しさを増すばかり。
カナダとの国際問題をはじめ、国内情勢もさらに混迷を極め、危険な状態に陥っていくギレアド共和国。
そんな中、ジューンの憎悪と復讐心はさらに燃え上がり、やがて過激で壮絶な行動へと走らせることになるのでした。
・・・というようなストーリーです。
予告動画は、こちら。
→「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン4 予告編
Hulu公式サイトは、こちら。
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※以下、かなりネタバレを含みますので、くれぐれもご注意ください。
ハンドメイズ・テイル シーズン4 感想
前作シーズン3の最終話から直結する形で始まりましたが・・・いやあ・・・今回のシーズン4は、さらにさらに過酷で壮絶。
もはや「怨念」とか「情念」とかいう、すざまじい憎しみの物語。
すごかったです。
一方で、これまでと違った新鮮味があって、新章とも言うべき新しい物語の始まりでもあったように思います。
序盤は、キース司令官の農場に身を隠し、幼な妻エミターと出会う展開。
いつもの赤い侍女の服装ではないし、わりとビジュアル的にも開放的。
これまでは閉塞感のある屋敷の中が舞台の中心で、街を歩く侍女たちも規律が守られた行動をする、というのが「お約束」でしたが。
今回は、ちょっと違っていて、ある意味、新鮮。
また、ウォーターフォード夫妻もカナダにいて、いつもの「ギレアド感」が薄いというのも、違った雰囲気でしたね。
さすがにシーズン4ともなると、同じことばかりではワンパターンでマンネリ化しちゃうと思うんですが。
ここにきて新しさが出て、よかったんじゃないかと思います。
・・・ま、ただ、いつもの「よい一日を」「御目の前で」というパターンが、なきゃないで、ちょっと寂しいかな。(笑)
その後、捕まって、リディア叔母と対峙することになりましたが・・・。
リディア叔母の、あの、やつれ方がスゴかった。
短いシーンではありましたが、リディア叔母も「怨念」みたいな強い気持ちが、にじみ出てましたね。
鬼気迫る迫力!
演じるアン・ダウドも、素晴らしかったです。
そして、多くの悲しい犠牲を払いながら、ジャニーンと共に、激戦のシカゴへ逃亡。
そこから、ようやくカナダへ亡命・・・と、なるのですが。
中盤となる、これらのエピソードは、本当に見ごたえあったと思います。
どうなるかわからない、先が読めない展開で、ハラハラドキドキ!
ジャニーンは、本当に心配しましたよねぇ。
そして、娘ハンナを残し、カナダに行くべきか悩む、ジューンの葛藤。
その先に待つ、ルークとの再会。
も~、涙失くしては見れない、壮絶な展開だったと思います。
中盤以降は、カナダでのジューンたちの新たな暮らしと、ウォーターフォード夫妻のエピソードが中心。
ギレアドに捕らわれていた人々が、ようやく自由を得たのに、心の傷が癒えず、戸惑いながの暮らす姿は、本当に心が痛いエピソードでした。
印象的だったのは、元女中のリタ。
夫人との再会での複雑な心境はもとより、あの、一人で寿司を食べるシーンは、すごくよかったですね。
ほかにも、エミリーの戸惑いや、ルークやモイラのジューンに対する接し方など、心情が丁寧に繊細に描かれていたと思います。
そして、何と言ってもジューン。
ギレアドと、ウォーターフォード夫妻への激しい憎悪が爆発!
も~、毎回、強烈!
エリザベス・モスの演技も、スゴかったですねぇ。
鬼の形相のドアップばかりで、インパクトがハンパなかった。
エリザベス・モスは、今作シーズン4の第3話、第8話、第9話で、監督も務めています。
第8話の法廷シーンや、第9話でウォーターフォード司令官の恩赦が決まって、怒りを爆発させるシーンなどなど、演出手腕も素晴らしかったと思います。
さらに。
ウォーターフォード夫人、まさかの、ご懐妊という意外な展開。
ウォーターフォード夫人のエピソード、色々スゴかった。
母になると知ってから、追い詰められた状況の中でも巻き返していく執念。
しかし・・・もうニコールのことは、どうでもいいのかなあ?
やっぱ、自分の子ではないから?
ウォーターフォード夫人とジューンの対峙は、いつも以上に強烈でしたね。
そして、終盤は怒涛の展開。
ウォーターフォード司令官の恩赦が決まって、もう成す術なしかと思いきや・・・。
いやあ・・・壮絶。
ジューンの憎しみの感情が、すざまじかったですね。
全体的には、これまでのシーズンとは、大きく展開が変ったストーリーだったと思います。
ギレアドでの地獄のような日々から、あの赤い服を脱ぎ捨て、カナダでの自由な暮らしへ。
登場人物たちを取り巻く環境も、それぞれ大きく変化して、新しさがあったと思います。
それでいて、ドラマ性のクオリティとインパクトは、さらにパワーアップ。
これまで以上に、見ごたえのあるシーズンだったと思います。
憎悪と対立の物語は、まだまだ続く
個人的には、シーズン4も猛烈におもしろかったです。
強烈でした。
マンネリ化することなく、クオリティの高さも健在。
とにかく・・・スゴかった、の一言。
最終話の最後は、まさに壮絶な展開でした。
ついに、恨みをぶつけ、復讐を果たしたジューン。
あの後どうなったのか?
また、中盤以降、ギレアド共和国内でのエピソードが少なくなりましたね。
ジャニーンをはじめ、侍女にされていまった幼な妻エミターは?
そして、リディア叔母は?
ほかにも、気になることが多く残りましたね。
この続きは、すでに制作されています。
まだまだ続いていく、憎悪と対立の物語。
ジューンとウォーターフォード夫人の対立の行方は?
・・・ちょっと見るのが怖いですが。
続きのシーズンを楽しみにしたいと思います。
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