「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」シーズン4・感想と評価【Netflixオリジナルドラマ】

「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」シーズン4

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」シーズン4を鑑賞!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」シーズン4とは?

女性刑務所を舞台にした、笑いと涙のヒューマンドラマ第4弾。
卑猥で下品でブラックな笑いを中心に、同性愛や人種差別・ドラッグなどの社会問題や、受刑者たちの苦悩や交流を描いた秀作ドラマです。

作品の概要や、前シーズンまでの詳細はこちら。

シーズン1
シーズン2
シーズン3

前作では、驚きと感動のフィナーレでしたが。
今回のシーズン4は、その直後から直結する形で始まります。
「新章」というよりは「前回からの続き」という感じですね。
今回も、受刑者はもちろん看守たちも含めて大混乱!
さらなる騒動と事件の数々が巻き起こります。

パイパーをはじめ、アレックスやクレイジー・アイズ、レッドやテイスティなどなど、おなじみのキャストが再集結!
新しい登場人物も増えて、さらに賑やかに。

演じる女優さんたちは、他の映画やドラマでも見かけることが多くなりましたね。
車を運転するマリッサ役ダイアン・ゲレロは「ジェーン・ザ・ヴァージン」、ダヤの母親アレイダ役エリザベス・ロドリゲスは「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」に出演しています。
テイスティ役ダニエル・ブルックスは、Netflixオリジナルドラマ「マスター・オブ・ゼロ」にも出てましたね。
・・・シリーズのファンとしては、他の作品で見かけると、なぜかついつい、うれしくなっちゃいますね。(笑)

「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」はNetflixオリジナルドラマで、現在シーズン5まで制作されています。
シーズン4は2016年製作。
各話60分程度で全13話です。
基本的に、前作をすべて観ていることが前提の内容だと思います。

現在 Netflix(ネットフリックス)で配信されています。
(紹介している作品は、2020年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はNetflix公式ホームページにてご確認ください。)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】 Netflix


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「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」シーズン4 あらすじ

リッジフィールド刑務所では、管理運営体制が大きく変わった混乱が、まだ続いていました。
受刑者が急激に増えて、所内は大混雑。
さらに、新たな看守たちによる強引で理不尽な扱いに、受刑者たちを取り巻く環境は厳しく劣悪になる一方。
その不満やストレスは、やがて人種間の争いを激化させ、受刑者と看守との衝突を生むことに。
そして、とんでもない騒動と事件が次々と巻き起こり、やがて誰も想像しなかった結末を迎えることになるのでした。

・・・というようなストーリーです。

これまでとは少し違ったシーズン4

※以下、激しくネタバレを含みます。
まだ観ていない方は、閲覧にご注意ください。

今回のシーズン4は、これまでになくハードでヘビーな内容だったと思います。
もちろん、卑猥で下品なネタや、くだらない爆笑エピソードもあることはあるのですが。
どちらかというと、さらにドラマ性重視で、その内容も従来とは少し違ったものだったと思います。

あくまでも個人的な感想ですけど。
第1話からおもしろかったのですが、ただドラマとしては前半かなり「薄味」な気がして、「ちょっと大丈夫かな?」と正直思いました。

ストーリー的には、前作ラストからの直結。
久しぶりに、おなじみのキャラが見られるぞっ!ワクワク!だったのですが。
序盤は、わりと個々のエピソードを短く、まんべんなく軽く描く感じで、キャラ同士のからみも少なく。
その分、マリアやローリーといった、これまで中心ではなかったサブキャラや、新登場ジュディなどのエピソードが中心。

・・・いや、もっとメインキャラ見せてくれ!と。(笑)
パイパーもレッドも存在感薄いし、ソフィアの件もずっと進展なくほとんど出てこないし。
ダヤとアレイダの親子エピソードなんて、忘れた頃にちょろっと出てくる程度。

ぶっちゃけ、ジュディの個別エピソードは、あまりおもしろくなかったし。(笑)

あまりにキャラクターが多すぎて、深く描き切れずに「薄味だなあ」と。

・・・ただ、それが一変するのが、やっぱり中盤でニッキーが出てきてからですね。
ニッキーの存在感は、すごいっ!
シリアスな展開も重みがあるし。
卑猥で下品なネタも、おもしろさが全然違う。(笑)

そこあたりを境に、おなじみのキャラクターたちが、だいぶ絡み合って深く描かれはじめて。
断然おもしろくなりましたね。
やっぱり前半は、色々な「前フリ」だったなと。

卑猥で下品なネタは、これまで以上にトーンダウンでしたね。
ビジュアル的にモロすぎて、とても家族の前や、電車の中では視聴できない・・・という部分は(笑)少なくなったように思います。
・・・いや、ま、新婚ローナ・モレロの欲情全開ネタは笑えましたけどね。(笑)

う○こネタなど(笑)、小学生レベルの爆笑ネタも健在でしたけど。
ただ、それでも、これまでに比べれば、ストーリー的にはシリアスでヘビーな内容が多かったように思います。
同性愛のことよりも、今回は人種差別問題だとか、犯罪や暴力などの問題のほうが多かったですね。

ローリーとヒーリーさんのエピソードもそうですけど。
ブランカが机に立たされるあたりから、かなり「ハードな刑務所モノ」のトーンが強くなりましたね。
あそこまで「看守、憎し!許すまじ!」にする展開は、これまでなかったし。
クレイジー・アイズが、あんなことをするエグさも、なかったし。
何より、最終話のような展開は、このドラマではないんだろうな、と思っていたのですが・・・。

・・・そうですね。
もう、最後の事件が衝撃的すぎて。
すべて吹き飛んじゃうくらいで。
・・・ま、結局、そのために前半でラブラブで幸せで、未来を思い描くエピソードがあると思うのですけど。
いやあ・・・まさか、まさか・・・。

これまでは、最終話は感動的なラストでジーンときて、見終えた満足感と余韻に浸るドラマだっただけに。
今回は、ちょっと異質。
ギャップも激しくて、かなり後を引く感じでしたねぇ。

なので、もしかすると。
ハードなドラマ性よりも、「もっと卑猥でくだらなくて、メチャクチャに大暴れしてほしかった!」「最後はもっと感動して泣きたかった」と感じる方もいるかもしれませんね。

もちろん、これまでにない新たな展開で、マンネリ化ではない新鮮さがあると思うのですが。
人によっては評価は分かれるかも。

おもしろいのは、間違いないんですけどね。(笑)
それほど、ことのほか冒険してチャレンジした、攻めてる内容だったように思います。

今回もキャラクターとエピソードの魅力全開!

今回も、キャラクターと個々のエピソードは、すごくよかったですね!
思わず笑っちゃうものから、感動しちゃうものまで、もう全部書いたらキリがないくらいで。
個性的なキャラクターが、このドラマの最大の魅力ですよね。

意外だったのは、パイパー。
シーズン3で、すっかり貫禄の大物囚人に変貌したと思ったのですが。
まさかまさか、ただ調子こいて痛い目みるという、ヘナチョコぶり。(笑)
ちょっと意外な展開で、びっくり!

ただ、また感情移入しやすくなりましたよね。
シーズン3では、ちょっと嫌なヤツになりつつあったのですが。
今回の展開は、正解だったのではないでしょうかね。

・・・とはいえ、もう「主人公」としては、かなり薄い存在ではあるのですけど。(笑)
そうそう。
今回のシーズン4では、もう完全に群像劇として確立された感じですよね。

個人的には、レッドとアレイダが、すごくよかったです。
レッドとニッキーのエピソードは、やっぱり胸に響きますね。
レッドも、怒鳴ったり殴ったりしないんですよね。
自分を責める姿が、本当にうるっと・・・。
すごく、よかったです!

アレイダは、そんなに出番が長いわけでもないんですけどね。
ダヤとの会話はもとより、出所前の不安だとか、世間に戻ってからの生活だとか、見ごたえのあるエピソードが多かったですね。
演技も素晴らしかったと思います。

あとは、何といってもニッキー!
ニッキーの大ファンの私としては、もう「会いたかったぜっ!」と。
感無量!(笑)
ニッキーがいるといないじゃ、もう大違い。
全体がピリッと締まる感じですね。

他にも、カプートや、ペンサタッキーとブーのエピソードなど、本当書ききれないほど。
今回も、すごく見ごたえがあって、おもしろかったです!

オリジナルドラマ恒例の、映画・ドラマネタですが。
今回は、少し控えめでしたね。
本当、会話でチョロチョロと出る程度。

「ブレイキング・バッド」「ゲーム・オブ・スローンズ」「ボーンズ」「NCIS」(かな?)などなど、結構おもしろかったですね。
個人的には「所長の手」が大爆笑でした。(笑)

・・・今回、一番ツボったネタは「モーガン・フリーマン」。(笑)
ヒドい毒舌・・・てか、もはや悪口だろっ!

シーズン4も猛烈におもしろかったです!

個人的には、今回のシーズン4もおもしろかったです!
かなりハードな内容で、これまでとは少し違った展開でしたが、それはそれで見ごたえあり!
・・・ただ、あまりにも衝撃的すぎて、ちょっとショックというか・・・後を引きますね。
人によっては、評価が分かれるかもしれませんね。

・・・最終話については、長々と書きたいところですけど。
個人的には、かなり寂しいなあ。
猛烈な損失感というか何というか。

最終話は、これまた珍しく、とんでもない終わり方でしたけど。
そんなことより、ラストカットの笑顔のほうが・・・。

次のシーズン5も楽しみですっ!と、明るく書く気分になれないですね。
もちろん、続きは早く観たいですけど・・・できれば、次回は明るい終わり方がいいですね。