「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン1・感想と評価【海外ドラマレビュー】

フィアー・ザ・ウォーキング・デッド

海外ドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン1を見ました。
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」とは?

ゾンビを題材にしたサバイバル・ホラーです。
大ヒットドラマ「ウォーキング・デッド」のスピンオフで、時間軸的には前日譚となります。
「ウォーキング・デッド」と同じ設定・世界観で、ロサンゼルスが舞台です。

このドラマはスピンオフではありますが、完全に独立した内容なので「ウォーキング・デッド」を見ていなくても楽しむことができます。
・・・少なくともシーズン1では、設定と世界観以外は本家のことはまったく関係なし。(笑)

また、少しマニアックなネタとしては。
主人公トラビスの元妻ライザに、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」ダヤの母親アレイダ役エリザベス・ロドリゲス、医師ベサニーに「ハウス・オブ・カード 野望の階段」ジリアン役サンドリーヌ・ホルトが出演しています。
・・・Netflixファンには、二人の共演がちょっと異色に感じるかもしれませんね。

特に、エリザベス・ロドリゲスは素晴らしかったです。
「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のアレイダとはまた違った、味のある演技は必見!

また、アリシアは「THE 100/ハンドレッド シーズン2」総帥レクサ役のアリシア・デブナム・ケアリーが演じています。

このドラマには、スピンオフとして「Flight462/462便」というWeb限定公開のミニドラマ・シリーズが存在しています。
(まさに、スピンオフ・ドラマのスピンオフ。笑)
飛行機の中で、恐ろしい出来事が起きるストーリーで、各話1分程度の全16話です。

第3話で、ニックが空を見上げると、飛行機が飛んでいるシーンがありますが。
それが「Flight462/462便」と関連しています。
また、シーズン2では、さらに深く関わってくることに・・・。

残念ながら現状では、日本から正規の方法で「Flight462/462便」を視聴することはできません。
・・・本当、残念!
もし、見る機会があったら、さらに楽しめるのではないかと思います。

ドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」は、現在シーズン6まで制作され、シーズン7も決まっているようです。
シーズン1は、2015年制作。
第1話は64分ですが、以降各話45分程度で全6話です。

現在、シーズン1~4が、DVD・ブルーレイの発売・レンタル中。
Amazonプライム・ビデオでは、シーズン5まで見放題で配信されています。
(紹介している作品は、2021年2月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はAmazon公式ホームページにてご確認ください。)

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※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

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「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」 あらすじ

いつもと変わらない、平和なロサンゼルス。
しかし、突如死者が蘇り、人間の血肉を求めて人々を襲う事件が続発し、次第に街は地獄と化していきます。
主人公トラビスの家族たちは、混沌とする状況の中、何とか避難しますが、安全な日々は長くは続かず、やがてさらなる危機に襲われることに。
トラビスたちは、生き延びることが出来るのでしょうか?
・・・というようなストーリーです。

あくまでも人間ドラマ重視なストーリー

かなりドラマ性重視なストーリー展開だと思います。
前半は丁寧に状況やキャラクターを描いているため、ウォーカー(ゾンビ)の登場も控えめ。
なので、本家「ウォーキング・デッド」のような、血しぶきドバドバな展開を期待すると、ちょっと退屈かもしれません。

また、ウォーカーが出現した初期段階の物語なので、キャラクターたちも戸惑うばかりでオロオロすることが多いです。
「人間ではない」と受け入れられずに躊躇する葛藤なども描かれているので、それが余計なシーンに感じてしまうかもしれませんね。
さらに中盤では、安全に落ち着いてしまって、やや危機感が薄れて中だるみも。
それもまた、期待とは違った印象になるのかもしれません。

・・・そりゃ、ずっと修羅場の本家「ウォーキング・デッド」のリックたちのように、簡単に頭にナイフ刺して仕留める、とか出来ませんよ。(笑)

このドラマは、あくまでも危機的状況に追い込まれた人間たちのストーリーを楽しむのがメイン。
それが受け入れられないと、すごくスローペースに感じて、つらいかもしれませんね。

私個人としては、すごくおもしろかったです!
ドラマも見ごたえあって、結構ハラハラドキドキでした。
・・・リックたちのように強くないからこそ、逆にドキドキも倍増といった感じ。(笑)

最終話は、結構見ごたえあったと思います。
本家同様、曲の使い方も印象的でしたね。
すごく、よかったです。

世界と人間性が壊れていく恐怖

描かれているのは、ウォーカーの恐ろしさよりも、人間の恐ろしさ。
次第に、良心だとか倫理だとか正義だとかが通じなくなって、利己的に本性が出てしまう怖さがあったと思います。
(それは、本家「ウォーキング・デッド」でも同じですね)

また、平和な世界が徐々に崩壊していく恐怖もあったと思います。
知人が死後に豹変してしまう怖さや、文明が失われていく恐ろしさ。
大量のウォーカーに追われる怖さよりも、そういった恐怖にウエイトをおいたドラマだと思います。

・・・とはいえ、床屋のおじさんダニエルは、ちょっとやりすぎだよなあ。
ああいう自己中心的な動機で大騒動にしてしまう人間がいるから、文明も滅んでしまうんじゃないかと思う。(笑)

見て損はないドラマだと思います

まだシーズン1で全6話と短いので、今後への「ネタふり」的な内容でもありますが。
結構ハラハラドキドキで、おもしろいと思います。
見て損はないドラマだと思います。

・・・にしても、これ本当にスピンオフドラマなのかなあ。
設定と世界観以外は、本家「ウォーキング・デッド」とまるで接点がないような。
もう少し、本家とカラミがあってもいいんじゃないですかね。
キャラクターを出せとは言わないまでも、もうちょっとスピンオフらしさがあってもね。
シーズン2も、楽しみです!
期待したいと思います。

次のシーズン2を見た個人的な感想はこちら。
フィアー・ザ・ウォーキング・デッド シーズン2感想と評価