「THE 100/ハンドレッド」シーズン3を全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「THE 100/ハンドレッド」シーズン3

海外ドラマ「THE 100/ハンドレッド」シーズン3を全話鑑賞しました!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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「THE 100/ハンドレッド」シーズン3とは?

核戦争から97年後の地球を舞台にした、SFサバイバルドラマの第3弾。
宇宙ステーションで生き延び、決死の覚悟で地球に降り立った「空の民」と、地球で生き残った部族「グラウンダー」との対立や戦争危機などが描かれています。

作品の概要や、前シーズンまでの詳細はこちら。

シーズン1
シーズン2

前回のシーズン2では、マウンテン・マンとの戦争が勃発!
多くの犠牲を出し、悲劇的で壮絶なラストを迎えました。

今回は、あれから3ヵ月後を舞台に、それぞれの部族の内乱と対立、新たな部族の台頭、全人類をおびやかす予想外の脅威との戦いなど、盛りだくさん!
かなり、見ごたえのある内容になっています。

主人公のクラークをはじめ、ベラミーやオクタヴィア・ジャスパーなど、主要キャストはそのまま登場。
もちろん、大人気の総帥レクサ役アリシア・デブナム・ケアリーも出演しています。
今回は、さらにカッコいいですよ!

また、新たなキャラクターも多数登場。
氷の民ロアンを演じるのは、あの「Black Sails/ブラック・セイルズ」のベイン様(笑)ザック・マッゴーワン!
これがまた渋くて、ハマってますね!
注目です!

ドラマ「THE 100/ハンドレッド」は、シーズン7まで制作されています。
シーズン7がファイナルで、シリーズとしては完結。

シーズン3は、2016年製作。
各話41分の全16話です。
基本的に、前作までを全て観ていることが前提の内容だと思います。

DVDの発売・レンタルをはじめ、現在 Netflix(ネットフリックス)で、シーズン7まで見放題配信中。
また、Amazonビデオなどでも、別途有料にて配信中です。
(紹介している作品は、2021年1月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各サービスの公式サイトにてご確認ください)


サービスの詳細や加入など、各公式サイトはこちら。

【公式サイト】Netflix

【公式サイト】Amazonビデオ


参考記事 Netflixオリジナル以外のおすすめ海外ドラマ ラインナップ

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「THE 100/ハンドレッド」シーズン3 あらすじ

マウント・ウェザーを舞台に繰り広げられた、部族間の激しい戦いから3ヵ月後。
空の民とグラウンダーとの間では休戦協定が結ばれ、それぞれが平穏に暮らしていました。

空の民は、他にも宇宙ステーション落下で生き残っていた仲間を発見。
パイクをリーダーとする、ファーム・ステーションの生存者たちと合流します。
しかし、グラウンダーを憎み、戦いを望むパイクたちは、アルカディアで勢力を拡大し、再びグラウンダーへ攻撃を仕掛けることに。

空の民の元を去ったクラークは、ワンヘダ=死を司る者として、「氷の民」と呼ばれる種族から命を狙われることに。
氷の民は、レクサのやり方に反発し、密かに総帥の座を狙っていました。
パイク率いる空の民が休戦協定を破り攻撃してきたことをきっかけに、総裁の座をめぐるグラウンダーたちの覇権争いも激化していきます。

一方、苦難の旅の末、孤島にたどり着いたジャハは、アリーという謎の女性と出会い、ついに「光の町」を発見。
アリーに言われるがまま、ジャハは多くの人間を「光の町」へと導くため、小さな「チップ」を飲ませようと活動を始めます。
しかし、そのチップには、予想もしなかった大きな秘密が隠されていました。

・・・というようなストーリーです。

SF色が強くなったシーズン3

※以下、ややネタバレを含みますので、ご注意ください。

前回は、部族間の戦いが壮大なスケールで描かれていましたが、今回は大軍勢同士の迫力ある戦いだとか、ましてミサイルが飛んできて大爆発することもなく。(笑)
スケール感としては、やや控えめだったと思います。

序盤は、各部族の覇権争いや内乱、いわゆる「内輪モメ」(笑)がストーリーの中心。
スリリングな展開で結構おもしろかったですが、わりと政治色の強い内容でしたね。

新たに合流したパイクたちの勢力拡大もさることながら、ひょっこり帰ってきたジャハが布教活動を始めてからは(笑)、もうアルカディアはグチャグチャ。
・・・やっぱクラークいないと、まとまらないんだな、空の民は。(笑)
そのイライラ感がまた、ある意味では魅力的で、「どうなっちゃうの?」と続きが気になっちゃいましたね。

グラウンダーも、氷の民の登場で覇権争いが勃発して、これもまた見ごたえありました。
極めつけは、レクサVSロアンの対決!
これは、おもしろかった!

個人的には、レクサがまるで「ブラック・セイルズ」のベインと対決しているのかと。
ある意味、夢の対決!

レクサは、やっぱカッコいいっ!
アクションも、迫力ありましたね。
かなり盛り上がったのではないでしょうか。

ただ、前半は「空の民」「グラウンダー」「ジャハと光の町」と、3つのストーリーに分かれていて、構成としてはやや散漫だったように思います。
それぞれが単独行動で、あまり絡まず、時にはしばらくクラーク出てこないとか、ジャハのくだりが長いなとか(笑)、まとまりには欠けていた気がしますね。

また、スリリングで先が読めない展開のおもしろさはありましたが。
やはりドラマ性が中心で政治色が強く、ちょっと趣向が変わっちゃったな感がありましたね。
そっち方向に行っちゃったか、的な。

ポイントとなったのは中盤。
衝撃展開のオンパレードで、びっくり仰天!

とくにストーリー的には、シーズン1で説明不足だった部分や、これまで謎だった部分が判明!
しかも、急にSF色全開!
ええ!?そういうことだったの!?

終盤にも、回想で「パイク先生のステキな地球学」とか。(笑)
例の「腕輪」の件とか・・・まさか、今さら・・・。

シーズン1のつじつま合わせだとか、これまで説明不足でリアリティがなかった世界観に厚みを持たせよう!みたいな設定だとか。
急に回収作業に入った感じが、しなくもない。

やはり当初のシーズン1から比べると、もう完全に話が変わってきちゃったので。
ここで帳尻合わせという意味合いもあったような気がします。

また、あまりにSFからかけ離れて、他のドラマとの差別化がなくなっちゃったので、原点回帰で独自路線を強めた感じもあったかもしれませんね。
だって、もう・・・ゲーム・オブ・スローンズかよっ!みたいな感じですものね。(笑)
SF色ないと。

以降、終盤は怒涛の展開で、すごくおもしろかったです!
・・・ま、話はアリーの件に変わっちゃうのですが。

でも、クラークはじめ、ベラミーやオクタヴィアたちが一同に集結してからは、俄然おもしろくなりましたね。
・・・クラークいると、みんな言うこと聞くんだね、やっぱり。(笑)

より一層、SF色も強くなって。
・・・今度は急に「マトリックス」かよっ!みたいな。(笑)
操られている人たちも、まるでゾンビっぽくて、これまでにない新しい要素もあったように思います。

終盤はテンポもよく、怒涛の展開でハラハラドキドキ!
ひとつにまとまった感じで、すごくおもしろかったです!
見ごたえあったと思います。

シーズン1はもちろんのこと、シーズン2とも違った内容で、さまざまな要素が盛りだくさんでしたね。
やや散漫で、強引さはありましたけど、これまでとはまた違ったおもしろさのシーズン3だったと思います。

・・・ただ。
今回の内容で全16話は、ちょっと長かったかなあ。
とくに前半などは、もっとギュッと短くテンポよく描いたほうが、さらにおもしろかったかもしれませんね。

ティーンエイジャー要素からの脱却

みなさんは、シーズン1のキャラクターたちって、どんなだったか憶えてますか?

「ちょっと、みんな静かにしてっ!」「全部、私が悪いのよ」的な、学級委員長タイプでウザカワなクラークをはじめ。(笑)
「俺の言うこと聞かないヤツは殺す!」の不良番長ベラミー、浮かれ気分で調子に乗ったら大ケガしちゃったジャスパーなどなど。
・・・もう今となっては、まるで面影なし。
ベラミーとレイヴンが・・・なんて、信じられないですよね。

シーズン1は、わりとティーンエイジャー要素が強く、そこがまた、このドラマの好みや評価が分かれるところでしたが。
シリーズを重ねるごとにキャラクターも成長し、今回のシーズン3でティーンエイジャー要素からは、完全に脱却したように思います。
わりと、誰でも楽しみやすいドラマになったのではないでしょうかね。

クラークなどは、もう番長の風格ですよね。(笑)
カッコいい!というより・・・顔、迫力ありすぎて、もはや怖いっ!

オクタヴィアも、さらにワイルドに成長し、師匠でもあるインドラを叱咤激励するほどに。
今回のオクタヴィアは、すごくよかったですね!
悲しい出来事もあって試練もありましたが、強さがあって。
さらに、冷酷さも備わってきたのかな?

それに比べ、今回のジャスパーの自堕落ぶりといったらない!
ティーンエイジャーどころか、もう、やさぐれた中年感が漂ってた気がする。(笑)
確かに、前回の件の損失感も分かるのですが。
もっと、明るいジャスパーを見たかったかなあ。

あと、ベラミーね!
今回のベラミーは、ちょっと、いただけなかったなあ。
前回が大活躍でヒーローだっただけに、今回はあまり感情移入できずに残念!
・・・どうして、こういう展開にしたのかなあ。

個人的には、今回はモンティがよかったですね。
母親との葛藤とか、すごく見ごたえがあったし。
ジャスパーを心配する優しさも、よかったです。
グッと来るエピソードが一番多かったですね。

・・・なお。
ジャハやケインをはじめ、空の民の大人たちは相変わらず、どうしようもない。(笑)
大人たちは、成長してないですね。
いい加減、しっかりしなはれ!

続きはどうなる?気になる展開!

個人的には、シーズン3もおもしろかったです。
正直、想像していたのとは、ちょっと違った内容でしたが。
新しい刺激でマンネリ化せず、よかったのではないかと思います。

宇宙から、若者たち100人が地球に降りてくる。
ゆえに、タイトルが「THE 100」。
・・・なんですが。
もはや、それはもう、あんまり関係ないような展開。(笑)

これから、どんな方向に向かうのか?
続きが楽しみですよね。

シーズン3のラストでは、これまたトンデモな事実が発覚!
それに、ジャハはどうなるの?
インドラ、どうなっちゃった?(笑)
結構、中途半端なことが多くて。
気になっちゃいますね。

次のシーズン4が、すごく楽しみです!

次のシーズン4を見た個人的な感想はこちら。
「THE 100/ハンドレッド」シーズン4・感想と評価