映画「ジャスティス・リーグ」感想と解説・評価【アメコミDCコミック映画】

ジャスティス・リーグ

映画「ジャスティス・リーグ」を鑑賞しました。
個人的な感想と評価です。


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映画「ジャスティス・リーグ」とは? DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)第5弾!

アメコミの人気ヒーローたちが集結し、悪と戦う姿を描いたアクション映画。
DCコミック映画シリーズ「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)の第5作目となります。

宇宙からの侵略を察知したブルース・ウェイン=バットマンは、ワンダーウーマンやフラッシュなど超人たちを招集し、「ジャスティス・リーグ」を結成。
人類滅亡の危機を救うため、最強ヒーロー軍団が力を合わせて戦います。

シリーズの作品概要や、感想はこちら。

【時系列順】
マン・オブ・スティール
バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド
ワンダーウーマン
・ジャスティスリーグ(今作)

原作は、アメコミのDCコミック。
「アイアンマン」「アベンジャーズ」といった、Marvel(マーベル)コミック原作の映画シリーズとは、種類が違います。
詳しくは、こちら。

アメコミ映画やドラマを見たことがない。マーベル映画とDC映画の違いや、作品の種類がよくわからない、という方のために、基本的なことをま...


今作は、「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)作品として、他のシリーズ作品と世界観や設定、時系列などを共有しています。
すでに過去シリーズでメインで登場しているバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンのほか、これまで顔出し程度の登場だったフラッシュ、アクアマン、サイボーグも、いよいよ本格的に参戦。
まさに、シリーズの集大成と言える内容だと思います。

時系列としては、シリーズ第2作目「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」の後が舞台となり、続編的な意味合いが強く、繋がっている部分が多いです。
また、シリーズ前作「ワンダーウーマン」での出来事も、かなり反映されています。

今作「ジャスティス・リーグ」だけを見ても、ある程度は楽しめるとは思いますが。
過去シリーズを見ていないと、やや理解が難しい部分もあるので、できれば事前に「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「ワンダーウーマン」を見ておくのが、おすすめです。

なお、DCコミックでは、ドラマ版でも「THE FLASH/フラッシュ」などが制作されていますが、映画作品との関わりは一切ありません。
あくまで、映画とドラマは別物、という扱いです。
なので、ドラマ版を復習する必要はないと思います。

・・・ただ、見ていると、より深く理解できるうえに、比較してニヤリとできるかも。(笑)

監督は、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」から引き続き、ザック・スナイダー。
・・・だったんですが、諸事情により、途中で降板。
そのあとを、「アベンジャーズ」の監督・脚本で知られるジョス・ウェドンが引き継ぎました。

キャストとしては。
ブルース・ウェイン=バットマン役ベン・アフレック、ワンダーウーマン役ガル・ガドットは、再び登場。
ロイス・レイン役エイミー・アダムス、クラークの母マーサ役ダイアン・レイン、アルフレッド役ジェレミー・アイアンズなど、シリーズのレギュラーキャラクターも顔を揃えています。

そして、アーサー・カリー=アクアマンに、「ゲーム・オブ・スローンズ」ドロゴ役ジェイソン・モモア。
ビクター・ストーン=サイボーグに、新鋭レイ・フィッシャー。
バリー・アレン=フラッシュに、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」クリーデンス役エズラ・ミラーといった面々も、今作からメインで出演。

かなり豪華ですよね。
あのジェイソン・モモアとエズラ・ミラーの共演!

さらに、バリーの父ヘンリー・アレンに、「ウォッチメン」「パブリック・エネミーズ」「エイリアン:コヴェナント」のビリー・クラダップ。
本編冒頭には、ドラマ「マインドハンター」のホルト・マッキャラニーも!

他にも、意外なゲストが出てきますよ!
注目です。

映画「ジャスティス・リーグ」は、2017年制作。
上映時間は、121分です。

なお、エンドロール後も、まだまだ続きがあります。
最後の最後まで、お見逃しなく!


※以下、かなりネタバレしています。くれぐれも、ご注意ください。

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「ジャスティス・リーグ」あらすじ

舞台は、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」で、死闘の末、スーパーマンたちが怪物ドゥームズデイを倒した後の世界。
全宇宙の支配を目論む最強の敵ステッペンウルフが、セミッシラ島、アトランティス、S.T.A.R.ラボに保管されている、神秘の力を秘めた「マザーボックス」を手に入れるため、地球侵略を開始します。
人類滅亡の危機を察知したブルース・ウェイン=バットマンは、ワンダーウーマンをはじめ、フラッシュ、アクアマン、サイボーグといった超人たちを招集し、「ジャスティス・リーグ」を結成。
ステッペンウルフ率いる軍勢と、激しい戦いを繰り広げていきます。
5人の超人は、地球を守ることができるのか?
ステッペンウルフとの死闘の結末は?

・・・というようなストーリーです。

予告動画は、こちら。
Justice League Trailer


※以下、さらにネタバレしてますので、くれぐれも、ご注意ください。

DCエクステンデッド・ユニバースとのつながり

今作は「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)のシリーズ第5弾として、他のシリーズ作品とつながりがあります。
これまでのシリーズの集大成的な内容だと思います。

■ 時系列的には、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」の後が舞台となります。
怪物ドゥームズデイとの戦いでスーパーマンは命を落とし、埋葬され地中で眠っています。

■ 「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」では、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンのほか、フラッシュ、アクアマン、サイボーグの存在も描かれています。
また、シリーズ第3作目「スーサイド・スクワッド」には、バットマンとフラッシュがゲストで登場しています。

■ 女性だけが住むセミッシラ島は、ワンダーウーマンの故郷。
その様子は、シリーズ第4作目「ワンダーウーマン」で描かれ、母であるヒッポリタ女王も、すでに登場しています。

■ かつて、ステッペンウルフが地球に襲来し、アマゾン、アトランティス、人間の同盟軍と戦った回想シーン。
その中で「別世界からの援軍」として登場するのは、DCコミックのヒーロー「グリーン・ランタン」。
緑色で、指輪をしてるヤツ。(笑)

グリーン・ランタンは、宇宙の平和を守るヒーロー(正確には、ヒーローたち)です。
「パワーリング」を用いて、想像したものを具現化できる能力が特徴。
空も飛べます。

かつて、2011年に「デッドプール」役でおなじみライアン・レイノルズ主演で映画化されたこともあります。
「グリーン・ランタン」は、今後、DCエクステンデッド・ユニバースのシリーズ作品として、新たにリブート版(再構築版)が制作される予定です。

■ サイボーグの父で科学者のサイラス・ストーンが務める研究施設は、「マン・オブ・スティール」で飛来したクリプトン人の宇宙船の残骸。
「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」でも描かれています。

■ その研究施設の清掃員の左胸には「S.T.A.R.Labo」のワッペンが。
ドラマ版「THE FLASH/フラッシュ」にも、S.T.A.R.ラボは登場しますが、映画版では、クリプトン人の宇宙船の残骸がS.T.A.R.ラボになっているようです。

■ スーパーマンを復活させる方法や理屈については、「マン・オブ・スティール」「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」の中で、「ジェネシス・チェンバー」として描かれています。
前作を見ていると、より分かりやすいと思います。

■ ブルースとダイアナがスーパーマン復活をめぐり対立するシーンでは、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」での出来事が語られています。
ダイアナとスティーブの関係は、「ワンダーウーマン」で描かれています。

■ 復活したスーパーマンとバットマンが対面するシーンは、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」と見ているとニヤニヤです。(笑)

■ フラッシュ=バリーの父ヘンリーが、無実の罪で投獄されている設定は、ドラマ版でも同じです。
また、バリーが警察の科学捜査官になるのも同じです。

■ 最後の最後に出てくるのは、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサー。
「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」で、すでに登場しています。
演じるのは、ジェシー・アイゼンバーグ。

また、船で登場した「ウィルソンさん」(笑)は、スレイド・ウィルソン=デスストローク。
DCコミックでは有名なヴィラン(悪役)として知られ、ドラマ版「ARROW/アロー」でも登場しています。
映画版では、今作が初登場。
演じるのは、「トゥルーブラッド」アルシード・ハーヴォー役ジョー・マンガニエロ。
今後のシリーズで活躍するかも?

■ 今後、アクアマン、フラッシュ、サイボーグ、それにバットマンも、単独主演映画がシリーズ作品として制作予定です。
「ワンダーウーマン」の続編も、決定しています。

シリーズとしての次回作は「アクアマン」。
2019年公開予定です。
今作でも大活躍だったアクアマンの知られざる過去が描かれていきます。

予告動画は、こちら。
アクアマン US版コミコン予告

その次は、新たなヒーロー「シャザム」。
少年が、オッサンのヒーローに大変身?

予告動画は、こちら。
シャザム!(仮)US版コミコン予告

まだまだ続いていくDC映画シリーズ。
今後も楽しみですね!

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ヒーロー集結に胸アツ!単純明快なアメコミ映画!

あくまで、個人的にですが。
これまでのシリーズと比べてしまうと、正直、ちょいちょい不満点が目立つ内容ではあったと思います。

バッドマン登場シーンや、ワンダーウーマン登場シーンなど、いかにもザック・スナイダーらしい美しいビジュアル演出も前半までで、徐々に薄めに。
ストーリー的にも、思ったよりはドラマ性が弱く、「マザーボックス」の設定も取ってつけ感があって、あまりスゴさが伝わらず。
最終決戦も、なぜかロシアの片田舎(笑)で、でも、地元住民は襲わないという、何ともかんとも。
そして、ラスボスのステッペンウルフも、思ったほど強くはなくて。
スーパーマンのチートっぷり(笑)だけが際立ったうえに、戦いの最後の結末も・・・そんな終わり?

なにより。
この映画シリーズの最も魅力的な部分である、「あきれ返るほどの超人ぶっ壊し!」(笑)が、ちょっと弱かったのが残念。

全体的には、もっともっと、濃く見たかったなあ、という感じですね。

・・・なんですが!
とはいえ!
やっぱり!
ヒーロー集合は燃えるっ!(笑)
理屈ぬきで、ワクワクでした!

ドラマ性はやや薄いものの、そのぶん雑味がなく、ストーリーは単純明快!
それぞれの個性を発揮して活躍するのも、わかりやすくて楽しい!
・・・バッドマンのハンパない「財力」という武器。(笑)

また、これまで以上にユーモアの要素も強く、メリハリがあったと思います。
やっぱ、フラッシュ=バリーの存在が大きかったですね。
あのコミュ障でオタな性格が、何とも共感しやすい。
イジられキャラだしね。(笑)
そんなフラッシュが、戦いを通じて、たくましくなって活躍するのも、やっぱ応援したくなるし、熱くなるっ!

ブルースとダイアナの関係も、よかったですね。
ブルースは・・・どんだけスーパーマン好きなんだよ。(笑)

ダイアナ=ワンダーウーマンは、もう、さすが!
とにかく、カッコよかった!
アクションは、見ごたえありましたね。
最高!

スーパーマンと、その他のみなさん(笑)との対決も、ワクワクでした。
ただ、スーパーマンは、ちょっと、あまりにも強さがケタ違いすぎて・・・もう、スーパーマンだけいればいいんじゃね?的な部分はあったかなあ。(笑)

そして、最終決戦!
随所で見えるチームとしての共闘感が、とにかく熱かった!
中でも、ワンダーウーマンとアクアマンが、メチャクチャよかったですね!

シリーズ作品としては、やや物足りなさや不満点もありますが。
それでもやっぱり、集大成としては胸アツ!
勧善懲悪の単純明快なストーリー、個性的な魅力のあるキャラクター、そしてチームとして決死の覚悟で戦う熱さと迫力!

難しいことや、つじつまはさておき(笑)ヒーロー映画として、気軽に楽しみやすい作品だと思います。
エンターテイメントに突き抜けた、娯楽作品だと思います。

かなり、おもしろかったです!

個人的には、かなりおもしろかったです!
色々と不満点もありますが、それでもやっぱり楽しい!
熱いもんね、単純に。(笑)
大好きな作品です。

最後の最後まで、エピソードがありましたが。
気になるのは、ルーサーの存在。
デスストロークも登場しましたが・・・ただなあ・・・普通に考えると、スーパーマンが相手だと秒殺されそうな。(笑)

けど、そうはならない、のが、天才ルーサーのスゴいところだと思うので。
次回以降のシリーズに期待したいと思います。