フィアー・ザ・ウォーキング・デッド シーズン2全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

フィアー・ザ・ウォーキング・デッド シーズン2

海外ドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン2を全話見ました。
個人的な感想と評価です。


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「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン2とは?

ゾンビを題材にしたサバイバル・ホラーの第2弾。
大ヒットドラマ「ウォーキング・デッド」の前日譚を描いたスピンオフドラマで、ウォーカー(ゾンビ)発生初期の時代が舞台となります。

作品の概要や、シーズン1の感想などはこちら。

海外ドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン1を見ました。 個人的な感想と評価です。 「フィアー・ザ・ウォーキン...


シーズン1では、平和なロサンゼルスに、突然ウォーカーが出現。
日常が崩壊し、戸惑いとショックの中、危機を生き延びるトラビスたち家族が描かれていました。
・・・最終話のラストは、胸にくるものがありましたね。

今回のシーズン2は、その続きから。
ストランドの船「アビゲイル」号で、海へと出航するトラビスたちですが、さらなる衝撃と危機に直面します。

トラビスやマディソンなど、主要キャストは引き続き登場。
床屋のおじさん(笑)ダニエルをはじめ、「THE 100/ハンドレッド」総帥レクサ様アリシア・デブナム・ケアリーも、アリシア役で出演しています。

私、最近まで知らなかったのですが。
ニック役のフランク・ディレインは、「ゲーム・オブ・スローンズ」スタニスや「THE TUNNEL/トンネル 国境に落ちた血」カールで有名な、スティーヴン・ディレインの息子さんなんだそうですね。
・・・う~ん・・・似ているような、似てないような。(笑)
今回も、ニックのエピソードは見ごたえありますよ。
注目です。

ドラマ「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」は、現在シーズン6まで制作され、シーズン7も決まっているようです。
シーズン2は、2016年制作。
各話42分程度の全15話です。
基本的に、前作を見ていることが前提の内容だと思います。

現在、シーズン1~4が、DVD・ブルーレイの発売・レンタル中。
Amazonプライム・ビデオでは、シーズン5まで見放題で配信されています。
(紹介している作品は、2021年2月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はAmazon公式ホームページにてご確認ください。)

Amazonプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。

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※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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「Flight462/462便」と「Passage/パッセージ」について

このドラマには、スピンオフとして「Flight462/462便」という、Web限定公開のミニドラマ・シリーズが存在しています。
各話1分程度の全16話で、飛行機の中でウォーカー発症をめぐる出来事が描かれています。

残念ながら現状では、日本から正規の方法で「Flight462/462便」を視聴することはできません。

今作シーズン2第3話などでは、その「Flight462/462便」のキャラクターであるアレックスとジェイクも登場します。
アレックスは東洋系の女性で、トラビスたちと出会うことになるのですが・・・。

もちろん、「Flight462/462便」を見ていなくても問題なく本編を楽しむことはできますが、知っていると、より面白いかもしれませんね。

また、ミニドラマ・シリーズの第2弾として「Passage/パッセージ」も新たに公開されました。
各話1分程度の全16話です。
もしかしたら、シーズン3以降で関係してくるかもしれませんね。

ぜひぜひ、「Flight462/462便」も「Passage/パッセージ」も、日本で公式に見られるようにしてほしい・・・。

「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」シーズン2 あらすじ

ストランドの船「アビゲイル」号で、海へと出航したトラビスたち。
海上ならウォーカーにも襲われず安全・・・かと思いきや、予想もしない、さらなる危機に直面することに。
そして、生きるために厳しい選択を余儀なくされます。
苦難の末、やっとの思いでメキシコへ辿り着く一行でしたが、そこも安住の地ではなく、これまで以上に過酷な現実が待ち構えていました。
トラビスたちは、生き延びることができるのか?

・・・というようなストーリーです。

文明や秩序が崩壊した世界での「人間性」と「家族」の物語

今回のシーズン2は、かなり激しく賛否が分かれる内容だと思います。
「ゾンビホラー」と受け取るか、「終末世界での人間ドラマ」と受け取るか。
本家のようなサバイバルを期待するか、娯楽性よりドラマ性を楽しむか。
本当、人によって、見方によって、評価が大きく変わるような気がしますね。

それもこれも。
ひとえに、スローペースな展開に飽きないかということと、登場人物たちに感情移入・共感できるかが、大きなポイントだと思います。

・・・ちなみに。
とっても個人的な感想ですけど。
私は・・・楽しめたけど、ちょっと辛かった派です。
ごめんなさいっ!

シーズン1は、結構おもしろかった派で、ドラマ性も見ごたえがあって楽しめたのですが。
今回のシーズン2は、結構、厳しかったです。

ハマる人は、がっつりハマる内容だと思います。
ただ、入り込めないと、刺激が足りず、間延び感があって、やや退屈に感じるかもしれませんね。
本当、評価が激しく分かれると思います。

内容的には、かなりドラマ性重視で、崩壊した世界を舞台に「家族」や「夫婦」や「親子」をテーマに描いたストーリー展開でしたね。
トラビスとクリス、マディソンとニックやアリシア、ダニエルとオフェリア、そしてストランドの愛。
他にも、さまざまな家族や夫婦が登場し、奥深いエピソードが描かれていたと思います。

さらに、いよいよ「人間の本性」「人間の恐ろしさ」という部分が浮き彫りになってきて。
略奪する人間も登場し、海上でのアレックスなどをはじめ、厳しい決断を迫られることも多かったですよね。

シーズン1では、文明や日常の崩壊が描かれていましたが。
今作では、秩序だとか人間性だとかモラルが崩壊していく様が描かれていたと思います。

終盤では、もうさすがに一同たくましくなって、ウォーカーを殺すのにも慣れてきた感。(笑)
とくに最終話では、厳しい現実を受け入れ、これまでのモラルや甘さがなくなったのも、大きな変化ですね。

ドラマ性としては、かなり見ごたえがある内容だったと思います。
特に終盤は、ドラマとしては盛り上がりましたね。
本家とはまた違った、独自のテーマ性もあって、よかったです。

決して、つまらなくはないと思います。
ストーリー自体は、おもしろいと思います。
それなりに楽しめました。

・・・なんですけど。

ただ、とっても個人的には。(あくまで個人的には)
どうにもこうにも、あまり登場人物に共感できないというか、入り込めないというか。

とくに、マディソン!
・・・イライライライラ・・・・。
クリスにも・・・イライライライラ・・・・。(笑)

トラビスは、気持ちがすごくよくわかるのですが、いかんせん出番が少なく、描かれ方が薄すぎて。
マディソンやストランド、ニックなどは丁寧に描かれているのになあ。
終盤、ああいう展開にするなら、なおのこと、トラビスをもっと深く掘り下げてほしかったですね。
ちょっと、もったいないよなあ。

終盤のトラビスとクリスのエピソード、とくにトラビスの父親としての苦悩や葛藤や怒りは、すごくよかったと思うのですが。
ただ、もっともっと、胸に響いてきても、よかったと思うんですよねぇ。
・・・これ、本家ニックとカールぐらい、強烈に感情移入できていたら、もう号泣エピソードだったかなと。
もったいない。

マディソンに至っては、やっぱ前半のウザさが(笑)尾を引いて、後半のホテルでも入り込めず。
・・・急にアリシアに父親の話をしても「え?いま?この期に及んで?」と、ちょっと冷めちゃって。
本当は、親子の絆にグッとくるエピソードなんだと思うんですけどねぇ・・・。

もっと登場人物に感情移入できていると、さらにドラマを楽しめたのかなと思います。
個人的には、いかんせん、難しかったです。

・・・私の中でマディソンは、「ブレイキング・バッド」のスカイラーを超越する、数少ないキャラとなってしまいました。(笑)
色々とドラマ見てますが、こうも共感できないキャラも、そうそういないんですけどねぇ・・・。
ダメでしたねぇ。
ごめんなさい。

ホラーの怖さか、人間の怖さか

また、今作から「人間の本性」「人間の恐ろしさ」が前面に出てきたので、ちょっと「ゾンビの恐ろしさ」が控えめになった感じはあると思います。

第1話の出だしは、結構ハラハラドキドキ!
前半の「海の中ウォーカー」も(笑)新鮮味があって、よかったですね!
後半、ホテルでのウォーカーとの戦いや殲滅作戦も、スリリングでおもしろかったです。

ただ、やっぱり散発で、たくさんウォーカーが出てくるものの、食いちぎられて「ぎょええ~!」とかいうのは控えめ。
ハラハラドキドキするものの、ちょっと危機感というか、恐ろしさが薄かったかなと。

・・・あの、襲われないように血を塗りたくるってヤツが、原因のひとつのような気がします。
確かに、本家のスピンオフ的な要素は強くなりましたけど。
水戸黄門の印籠というか、ステルス迷彩のチートというか。(笑)
あれで、だいぶ危機感が薄くなっちゃった感じはありますね。
とりあえず、血を塗っときゃ襲われないルール・・・という、安心感。

シーズン1のクライマックスは、大量のウォーカーに囲まれ、命からがらの脱出劇でハラハラドキドキでしたが。
それと比べると、やっぱりスケール感や危機感は控えめに。

そういう意味では、「ゾンビホラー」の怖さに、物足りなさを感じる方もいるかもしれませんね。

また、その分、ドラマ部分が多いんですが、いかんせん、閉鎖的な場所が多く、スローペースに感じるかも。
前半は、海の上や船の中と、あまり絵的に変わり映えがしない中で、セリフ中心でのシーンが長く続くので。
入り込めないと「ゾンビはよ~」と、思っちゃうかも。

本家も、ウォーカーより人間のほうが遥かに怖いですが。(笑)
それでもウォーカーに襲われる危機感は強く、また犠牲者もグチャグチャにやられちゃうので。(笑)
ゾンビホラーとしての見せ場も、しっかりしているのですが。
それと比べると、やっぱりちょっと弱いかもしれませんね。

・・・ウォーカーに襲われて犠牲になった人って、今作では意外と少ないんじゃないですかね。
そんなことないかな?
最後、ちょっとありましたかね。

もう少し、ウォーカーの脅威や危機感があって、ハラハラドキドキできると、よかったかなと思います。

続きは、どうなるのか?次回に期待!

個人的には、それなりに楽しめましたが、やっぱりちょっと厳しかったです。
やや辛口の感想になってしまって、お気を悪くしたら、本当にごめんなさい。
あくまでも、私個人が感じた「感想」ですので。
どうかどうか、お許しを。

本当、人によって激しく評価が分かれるドラマだと思います。
本家と比較して見てしまう場合も、多いかもしれませんが。
入り込めると、ドラマ性も見ごたえがあって、意外と骨太な内容で、おもしろいと思います。

最終話では、色々と波乱が多かったですね。
意外な展開もありましたが・・・ただ、ちょっと中途半端に終わっちゃって。
・・・どうなるの?
続きが気になりますね。

色々と言いながらも、やっぱりシーズン3も見ると思います。(笑)
今度は、どんな内容でどんな方向性になるのか?
次回に期待したいと思います。

次のシーズン3を見た個人的な感想はこちら。
フィアー・ザ・ウォーキング・デッド シーズン3感想と評価