「シリコンバレー」シーズン3 全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「シリコンバレー」シーズン3

海外ドラマ「シリコンバレー」シーズン3を全話観ました!
個人的な感想と評価です。


【追記:2018.4.2】
Amazonプライム・ビデオで、見放題配信がスタートしました。
Hulu(フールー)での配信は、2018年3月25日で終了しました。
現在、Huluでは視聴できませんので、ご注意ください。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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ドラマ「シリコンバレー」シーズン3とは?

IT業界の聖地シリコンバレーを舞台に、ちょっとおかしなITオタたちの起業(スタートアップ)を描いたコメディの第3弾。
変わり者で個性的なメンバーたちが、会社経営をめぐり大騒動を繰り広げます。

作品の概要や、前作までの感想はこちら。

シーズン1
シーズン2

前作シーズン2では、資金面や権利問題などが中心に描かれ、かなり厳しい現実に直面したリチャードたち。
フーリーとの訴訟対決では、絶体絶命の大ピンチをむかえ、何とか乗り切ったものの、最後はこれまた大波乱でしたね。

シーズン3は、その続きから。
直結する形で、物語は始まります。
今回は、会社経営の問題と、サービスのローンチ(公開・提供開始)を主軸に、さらなる危機と騒動が、爆笑ネタを交えて描かれています。
果たして、パイド・パイパーの運命は?

リチャードやアーリックなど、おなじみのメンバーはそのまま再登場。
ギルフォイルとディネッシュの「コンビ漫才」も(笑)さらにパワーアップ!
われらがジャレッドの、ちょっとズレてる気づかいや、変人度数や不幸っぷりもパワーアップ!(笑)

さらに、ギャビンやローリー、モニカといった面々や、やり手の経営者ジャック・バーカーなど、新しい登場人物も加わり、ストーリー展開も見ごたえ十分!
今回は、意外とキーマンとなるビックヘッドにも注目です!
・・・そして、なぜか存在感が増したチアン・ヤンにもねっ!(笑)

ドラマ「シリコンバレー」は、現在シーズン5まで制作されています。
シーズン3は、2016年制作。
各話30分程度の全10話です。
基本的に、前作を見ていることが前提の内容だと思います。

現在 Amazonプライム・ビデオ で、シーズン4まで配信中です。

【追記:2018.3.26】
Hulu(フールー)での配信は、2018年3月25日で終了しました。
現在、Huluでは視聴できませんので、ご注意ください。


Amazonプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ


※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

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「シリコンバレー」シーズン3 あらすじ

フーリーとの裁判に決着がついて、ひと安心したリチャードたちでしたが。
今度は、経営能力が問題となり、取締役会でリチャードのCEO解任が決定。
会社の経営は、新たなCEOジャック・バーカーに任せて、リチャードはCTO(最高技術責任者)となり、開発に専念するように迫られます。
怒り心頭で、納得のいかないリチャード。
辞めて、新たな仕事を探すのか?
それとも屈辱に耐え、ジャック・バーカーの元で働くのか?
リチャードの心は、大きく揺れます。
さらに、その後もさまざまな困難が立ちふさがり、大きな決断を迫られることに。
果たして、リチャードたちが出した結論とは?

・・・というようなストーリーです。

理想と現実の間で揺れ動く葛藤がおもしろい!笑いもパワーアップしたシーズン3!

前回のシーズン2では、お金がらみや契約関係のネタが多く、笑えるけど笑えない生々しさがあったと思うのですが。
今作は、実際の会社経営やサービス関係のエピソードが中心になって、気軽に楽しみやすくなったかなと思います。

個人的には、いよいよ現場ネタに近くなって、すごくおもしろかったです!

前半では、製品やサービスの品質と、会社としての利益とのジレンマが描かれていました。
技術職と経営側との対立などは、IT職でなくても「あるある」で、共感しやすい内容だったのではないでしょうかね。

中盤以降は、わりと現場主体のネタが多くて。
手を抜いて適当でよかったのに、ついつい技術者魂に火がついちゃって、ムダに性能上がっちゃったりとか。
「マジ、これで出しちゃうの?ヤバくね?」というベータ版公開の不安や(笑)、ローンチの時の、あの何とも言えないワクワクな高揚感。
そして、フィードバックの結果と、アクティブユーザー数の数値に、猛烈にヘコむ絶望感。

・・・ある!ある!ある!ある!(笑)

さらに今回は、繁栄と衰退、理想と現実、立場の厳しさといったエピソードも多かったと思います。
リチャードは(そしてギャビンも)、自分が経営者として立ち上げた会社にもかかわらず、CEOの座を追われる危機に。
でも、会社は新社屋に移転し、人も増えて、収益も見込めて。

アーリックとビックヘッドも、ウハウハで安泰かと思いきや、思わぬ問題で大ピンチに。
・・・もう、アーリック終わったな、くらいまで追い込まれて。
リチャードも立場的には、そんなアーリックに厳しく臨まなければならなかったり。

終盤でのDAU(デイリー・アクティブ・ユーザー数)の件もそうですが。

我を通して、思いのままにやるのか?それとも、不本意だけど、やり続けるのか?
立場としての決断か?仲間としての救済か?
会社のためにウソを突き通すのか?
そして、そして!
ステキな恋愛を取るのか?それとも、タブ派としての、こだわりを取るのか?(笑)

今回は、そういったジレンマや選択肢の中で、もがき苦しみながら葛藤するストーリー展開が、見ごたえがあったと思います。
どういう決断をするのか目が離せない内容で、すごくおもしろかったです!

また、コメディとしての爆笑ネタも、前回よりは気軽に楽しめるものが多くて、パワーアップしていたと思います。

「会社にナイショでプラットフォーム作っちまおうぜっ!」と、いわゆる闇研的な計画に燃えて、瞬時に見つかって怒られるとか。
・・・イタズラ計画が失敗して、先生に見つかった中学生みたいな。(笑)

ジャレッド渾身の「ダサダサ・ジャンパー」と、その後のギルフォイルのディネッシュいじりも最高でしたね。

あと、ギャビンの「動物プレゼン」も、おもしろかったです。
最終話、外に象・・・その後、そこに像・・・あれ、ダジャレなのか?(笑)

個人的にツボだったのは、リチャード。
今回は、カッコよくキマった!と思ったら、うわっ!痛っ!というドジを踏むのが、やたら多くて。
「緊張と緩和」のベタな展開ですが、思わず笑っちゃいましたね。

相変わらず、今回もシナリオはキレキレ!
IT関係やスタートアップの「あるあるネタ」を中心に、葛藤や決断などでドラマ性も見ごたえ十分!
さらに、コメディとしての爆笑ネタもおもしろい。
それが1話30分程度に、絶妙なバランスで密度濃く描かれていて。
・・・やっぱ、さすが!

今回も、クオリティの高い秀作ドラマだと思います。

・・・あえて、残念だった部分があるとすれば。
これまで恒例だった、フレームワークのネタがなかったことですかね。

さすがにジャレッドも、今回は騒動が激しすぎて、レクチャーする余裕がなかったかな?

ちがう一面が魅力的だったキャラクターたち

パイド・パイパーの面々をはじめ、登場するキャラクターは、相変わらずクセが強くて個性的でしたね。
今回は、これまでとは違った一面も見えて、さらに面白かったと思います。

リチャードは、かなり修羅場をくぐり抜けてきただけあって、もう以前のような弱々しさはなくなりましたね。
ある意味、経営者らしくなってはきましたが・・・ちょっと、イヤなヤツになってきたかな?(笑)
さらに意固地に磨きがかかったような気が。

「箱」のデザインは「何でもいい!」と言っておきながら、いざとなると「君は、言われた通りにしかできないのか!やり直し!」とか。
・・・実際、そういうエライさん、いますものね。現場、大混乱!(笑)
他にも、記者とは知らず、感情的に悪口ぶちまけたりとか。
笑っちゃうんですけど・・・なんか・・・好感度、下がったよね。(笑)

でも、「スペース派、許せねぇ!」という、こだわりの気持ちは、わかるわかる。
オタというか、ギークというか、そういう本質は個人的には大共感!
・・・女よりも、こだわり!(笑)

そして、いざという最後の最後では、本来の優しさや正直さ、強い信念が見えるのは、相変わらず魅力的でしたね。
いい面も悪い面も、より濃く描かれて、人間味が増したように思います。

ギルフォイルとディネッシュの「漫才コンビ」も、さらに磨きがかかったような。(笑)
相変わらず、ギルフォイル兄貴のディネッシュいじりは面白い!

ただ、結果として、ディネッシュのビデオ・チャットが大きなキーポイントになったりして。
・・・意外と、デキる男なんだな、ディネッシュと。(笑)

あと、ギルフォイル兄貴がサーバーの電源を落とす時の、サーバーへの語りかけ。
あれは、意外!
・・・ギルフォイルにも人間味があったのか。(笑)
でも、あの気持ち、わかるわかる。
私も、たまにやっちゃうんですよね。
・・・意外と、やってる人、多いのかな?(笑)

ま、それでもギルフォイル兄貴のディネッシュいじりは、悪魔ですけどね。(笑)

アーリックは、今回は窮地に追い込まれたりして、結構シリアスでデキる男の一面が描かれていましたね。
どんな大ピンチでも、まったく気にせず、もっとメチャクチャな行動を取るかなと思ってましたけど。
・・・いやあ、結構、意外でしたね。
ちょっとバカっぽさが控えめだったかなとは思うものの、アーリックの違う魅力が出ていたと思います。

ジャレッドも、よかったです!
相変わらずのイイヤツっぷりで。
・・・でも、やっぱ、幸せにはならなかったですね。(笑)
今回は、(バレバレなんだけど)ウソや隠し事をする一面も描かれていて、それもおもしろかったです。

他にも、ローリーが自分の非を認めたり、意外と人を見る目があったり。
結構、これまでとは違う一面を見せるキャラクターが多かったように思います。

それがまた新鮮味もあって、さらにキャラクターの魅力が増したように思いますね。
すごく、よかったです。

・・・あと、チアン・ヤン。
アーリックへのイタズラ電話シリーズがツボでしたけど。(笑)
まだまだ居候は続くんですかね?
ちょっと、今後が楽しみです。

シーズン4が楽しみすぎる!

個人的には、今回も猛烈におもしろかったです!
期待以上でした!

最終話では、紆余曲折を経て、結局は「衰退」という形で決着しましたけど。
ある意味、また自分たちの理想に近づいて、やりたいことをやれる環境になったのかなと思います。

スタートアップとして、企業としては、残念なことなのかもしれませんが。
当人たちとしても、ドラマを見ている側としても、外野に色々と言われない自由な環境が心地いいのかなと。
(もちろん、起業としてはダメですけど)

なおのこと、応援したくなっちゃいますよね!
続きが気になります!

・・・ああ、早く観たいっ!
シーズン4が、待ち遠しいです!

次のシーズン4を見た個人的な感想はこちら。
「シリコンバレー」シーズン4・感想と評価