「見えない訪問者 ザ・ウィスパーズ」を全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

見えない訪問者 ザ・ウィスパーズ

海外ドラマ「見えない訪問者 ザ・ウィスパーズ」を全話鑑賞しました!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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「見えない訪問者 ザ・ウィスパーズ」とは?

スティーブン・スピルバーグが製作総指揮に参加した、不思議なサスペンス・ミステリー。(?)
・・・いや、ジャンルを正確に書くと、その段階でネタバレになっちゃいそうで。(笑)
こんな感じで、どうか許して!

大人たちには見えない謎の存在「ドリル」の力により、子供たちが次々と事件を引き起こしていくことに。
SFやファンタジー、ホラーやオカルトなど、さまざまな要素が盛りだくさん。
スリリングな展開も多く、ハラハラドキドキ!

「ドリル」とは、何なのか?
深まる謎や、意外な真実に驚くのも楽しみのひとつ。
未見の方は、予備知識なく何も知らないで観るのがいいと思います。

主人公クレアを演じるのは、「アメリカン・ホラー・ストーリー」のリリー・レーブ。
他にも、ウェス役に「リベンジ」のバリー・スローン、その妻レナ役に「ハウス・オブ・カード 野望の階段」でクリスティーンを演じたクリステン・コノリー。
そしてそして!
HEROES/ヒーローズ」のピーター・ペトレリ役マイロ・ヴィンティミリアも出演しています。
・・・すごく久しぶりに見た気がする!

実力派俳優が顔をそろえ、演技も見ごたえ十分。
・・・でも、それ以上に子供たちが素晴らしかったですね。
やっぱり、動物と子供には、かなわない。(笑)

「見えない訪問者 ザ・ウィスパーズ」は2015年制作、各話約45分程度で全13話です。
シーズン2は、ありません。
シーズン1で打ち切りで、完結。
続編は、ありません。
今回がファイナル・シーズンとなります。

今現在、DVDなどは発売されておらず、見放題で配信している動画サービスもありません。


※以下、かなり激しくネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください。

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「見えない訪問者 ザ・ウィスパーズ」あらすじ

ある日。
子供たちが、大人には姿が見えない友達「ドリル」と遊び始めます。
大人たちは、幼少期によくある空想上の「友達」と遊んでいるのだと、あまり気に留めることもなかったのですが・・・。
しかし、やがて「ドリル」と子供たちの遊びは、危険なゲームへとエスカレートしていき、大きな事件を引き起こすことに。
ついに、FBI捜査官クレアが調査に乗り出しますが、そこには想像もしなかった恐ろしい秘密が隠されていました。
果たして「ドリル」とは何なのか?
子供たちの運命は?

・・・というようなストーリーです。

スピルバーグのテイスト漂うミステリアスなサスペンスドラマ!

ストーリー自体は、結構おもしろかったです。

私は、まったく事前の前知識なしで、何も知らない状態で見始めました。
序盤は、謎が謎を呼ぶ、わりと静かな展開で。
子供たちの悪意のない無邪気さと、その反対にどこか不気味な行動が、そこそこ怖かったですね。
・・・薄暗い中に子供が立ってたりすると・・・ゾゾゾ・・・。
「ドリル」が何なのか、まるでわからないだけに、得体の知れない薄気味悪さがありました。
そこは、結構おもしろかったです。

前半では、まだジャンルすらよくわからなくて。
SFっぽさもあるし、ホラーっぽさもあるし、どこかオカルトっぽいところもあるし。

それに、大人には見えない「ドリル」という設定だとか。
子供たちの世界を中心としたストーリー展開だとか。
シングルマザーだったり、複雑な事情を抱えた家庭環境だったり。

・・・何だか、どれもこれも、往年のスピルバーグ映画によくあった感じ。
全体的に「ポルターガイスト」や「E.T」や「未知との遭遇」のテイストが、混ぜ合わさったように感じましたね。

謎の存在「ドリル」とは、一体何なのか?
その正体と目的は、何なのか?
回を重ねるごとに、もう興味はそこ一点になっていくのですが。

ただ!
これが!
なんと!
なっ~~~~~~かなか、わからない!(笑)

いつま~~でたっても、正体がわからない!
中盤になっても、イマイチよくわからない!
どんだけ、ドリルで引っ張るのかと!(笑)

もちろん、その「わからない」ところが不気味で、おもしろいところだとは思うのですが。
いくらなんでも、あまりに引っ張りすぎ。(笑)

中盤には、かなりスリリングでハラハラドキドキの、サスペンス要素が強いエピソードが増えてきて。
それはそれで、結構おもしろくて見ごたえもあるのですが。
・・・いかんせん、肝心な「ドリル」がよくわからないので、事件が解決しても、結局よくわからない。(笑)

もしかしたら、途中で飽きてしまった方もいたかもしれませんね。
ちょっと引っ張りすぎて、マンネリ化した感じはあったように思います。
個々のエピソードはおもしろかっただけに、もったいなかったですね。

また、リアリティとスケール感がなくて、ツッコミどころ満載(笑)だったというのも、あると思います。

中盤以降、ようやく少しずつ「ドリル」が何なのか、わかってきましたが。
あんまり「敵」としての脅威感がなくて、人類存亡の大ピンチ!と言われても・・・「ドリル」が、そこまで怖い存在だという「危機感」に、説得力とリアリティがなかったかなと。
もっとこう、「何て恐ろしい!これは大変なことになった!」という存在感というか、「敵」としてのスケール感に欠けていたような気がしますね。

それでも、結構な大事件が起きたりするわけですが。
それもこれも「ドリル」の仕業・・・というよりは、まわりの大人たちがムダに慌てふためいて、事を大きくしているだけのような。(笑)

まして!
人類存亡の危機ですよ!
地球がヤバいんですよ!
・・・でも、対応しているのは登場人物たち数名だけとか・・・。
いやいや!(笑)

壮大なストーリーのわりには、あまりに世界観が狭くて、スケールが小さかったのが残念。
「ドリル」に対抗する作戦などもリアリティに欠け、ストーリーに入り込みずらかった部分は大きいと思います。

ただ、ストーリーそのものは、中盤以降はかなり盛り上がりましたよね。
とくに終盤!
おもしろかったです!

「ドリル」の謎が解けてからは、サスペンス要素が強くなってスピード感全開!
意外な展開も多く、まさにハラハラドキドキ!
「ドリル」は誰?という捜索も、見ごたえありましたね!
・・・もう・・・ミンクスっ!(笑)

さらに、最終話はおもしろかった!
もう、ぎょえええ~~!!ですよ!(笑)
子供たちの不気味さも際立ってきて、怖さも復活!
まさかまさかの予想外の展開や、スケール感も大幅アップ!
そうそう!
こういうこと!こういうこと!(笑)
クライマックスでは、驚愕展開にもう釘づけ!

・・・ああ・・・中盤あたりに、こういうおもしろい展開があればなあ。(笑)
本当、もったいないっ!
全体としてのストーリーや設定は、すごくよかったと思います。
おもしろかったです。
決して、つまらなくはないです。
スピルバーグのテイスト漂うミステリアスなサスペンスドラマで、色々な要素が盛りだくさんな見ごたえある作品だと思います。

ただ、いかんせん、構成のバランスがちょっと悪かった気がします。
全13話というのも、間延びして長く感じちゃいましたね。

終盤は、すごくおもしろかっただけに。
かなり、もったいない感じでした。

ドラマ性もよかったけど・・・

ドラマ性としても、そこそこおもしろかったです。

クレアをはじめ、親と子の愛情や絆は、すごくよかったと思います。
終盤のウェスとミンクスのエピソードなど、結構ぐっと来ちゃいましたね。
見ごたえあったと思います。

それでいて、原発の問題だったり、親の責任の甘さや、夫婦や家庭の問題などなど、意外とハードなテーマ性もあったりして。
単に、親子の物語だけにとどまらず、社会問題など深いところまで描いていたのは、よかったと思います。

・・・ただ。
意外とキャラの扱いや設定が荒いのが残念。
・・・あれ?
クレアのお母さん、いたよね?
ミンクスにお菓子あげてたよね?
その後、どうしたっけ?

それに、結構みんな自分勝手で独断で行動するので。(笑)
もちろん親として、子供のためなら何でもやる気持ちは、すごくよくわかるのですが。
でも、ショーンのように「どうせバレるんだから、子供取り返すために記者にしゃべっちまおうぜっ!」というのも、どうなのかと。(笑)

もちろん、メインの人物に焦点を絞って描くということもあるとは思うのですが。
粗が目立ってリアリティがない部分を見過ごせないと、共感できずにストーリー展開に強引さを感じてしまうかもしれませんね。

おもしろかっただけに、ちょっともったいない!

・・・やや辛口なツッコミを書いてしまいましたが。
もし、お気を悪くされたら本当にごめんなさい。
あくまでも、私個人の感想ですので。
どうかどうか、ご容赦ください。

個人的には、結構おもしろかったです。
とくに終盤はハラハラドキドキで、すごくよかったですね。

誰でも気軽に楽しめるドラマだと思います。
ただ、終盤がおもしろいだけに、ちょっともったいない部分が多かった気がしますね。

このドラマは、シーズン1で終了とのことですが。
・・・それで、あの最終話のラストはないだろっ!(笑)
ええ~~~!?? これで終わりなの!!??と、絶叫!

いやあ~~~!続きを観たいですねっ!
これは、本当に残念!

シーズン2・・・と、まではいかないまでも。
あと1話くらい付け足してほしいなあ。

ストーリー自体はおもしろかっただけに、本当にもったいないドラマだと思います。