Netflix「ロシアン・ドール」シーズン2 全話見た感想と評価

ロシアンドール シーズン2

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」シーズン2、全話見ました!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

スポンサーリンク

「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」シーズン2とは?Netflixオリジナル

同じ時間を何度も繰り返すタイムループを題材にしたコメディドラマ、シリーズ第2弾。
Netflix(ネットフリックス)オリジナル制作の作品です。

作品概要や、前作の感想・解説などは、こちら。

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」を見ました。 個人的な感想と評価です。 ...


前回のシーズン1では、主人公ナディアが、36歳の誕生日パーティーの日に事故死・・・しては、また同じ日に戻るというタイムループに陥ってしまうところから始まりました。
ループから抜け出そうと奮闘するものの、いつも必ず死んでしまい・・・の繰り返し。
必死なナディアのドタバタ劇は、かなり笑っちゃいましたね。
・・・死にっぷりが豪快で見事だった。(笑)

育ての親ルースや、友人マキシンに相談したりするものの、まったく解決せず、途方に暮れるナディア。
しかし、アランとの出会いから、事態は思わぬ方向に。
婚約者の浮気が発覚し、飛び降り自殺をしたことがきっかけで、同じくタイムループに陥ってしまったアラン。
お互いのつながりが事態を解決する糸口だと気づいた二人は、協力して抜け出そうと奔走しますが、やがてそれは、避けてきた自身の過去と向き合うことになります。

このあたりから、ドラマ性がぐぐっとアップ。
ナディアとアランの不思議な関係もさることながら、ナディアの過去と母親の存在のエピソードは、見ごたえありましたね。
ただのドタバタコメディではない、ストーリーとしての深みがあったと思います。

そして最後は、アランとナディアがお互いの絆を深め、ようやくループからの脱出に成功し、エンディングを迎えました。
かなり余韻の深い終わり方でしたね。

今回のシーズン2は、いよいよその続き。
舞台は、再びニューヨーク。
あれから4年後、40歳の誕生日を目前に控えたナディアは、ある出来事がきっかけで、またまた時間を旅することに。
今度は、自身の過去を変えようとするのですが、それが予想もしなかった事態を引き起こすことになります。
果たして、ナディアの運命は?

今回も、主演のナターシャ・リオンの魅力が大爆発!(笑)
さらに「時間の移動」という設定はそのままに、前回とはまったく違ったストーリー展開で、かなり新鮮味のある内容に。
コメディとしての面白さもさることながら、ドラマ性が大幅アップして、より深く見ごたえがあると思います。

制作・配信は、引き続き、Netflix。
今作は、Netflixオリジナル制作の作品です。

製作総指揮も、前作同様、エイミー・ポーラーと、「バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!」「愛とセックス」の女性監督レスリー・ヘッドランド。
主演のナターシャ・リオンも、製作総指揮のほか、脚本にも参加し、第1話、第3話、第7話では監督も務めています。
ストーリー展開や演出の手腕にも注目です。

エイミー・ポーラーは、コメディ女優として有名。
「サタデー・ナイト・ライブ」を中心に、映画「俺たちフィギュアスケーター」やドラマ「ウェット・ホット・アメリカン・サマー」などなど大活躍。
また、ティナ・フェイとのコンビで、ゴールデングローブ賞の司会を3年連続務めたことでも知られています。
今作では出演はせず、裏方専念。
プロデューサーとして才能を、いかんなく発揮しています。

キャストとしては。
主人公ナディア役は、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」ニッキーでおなじみ、ナターシャ・リオン。
そして、アラン役の「シカゴ・ファイア」チャーリー・バーネットをはじめ、ルース役エリザベス・アシュリー、友人マキシン役グレタ・リーなどは、前作から引き続き登場。
グレタ・リーは、最近ではドラマ「トワイライトゾーン」や、「ザ・モーニングショー」シーズン2にも出演しています。

ナディアの母ノラ役、「ビッグ・ラブ」「ブラッドライン」のクロエ・セヴィニーも引き続き出演していますが、今回は出番多め。
個人的には、すごくよかったです。
もしかしたら、賞にノミネートされる・・・かも?
それくらい、存在感ありましたね。

また、新たな登場人物として、若き日のルース役で、あのアニー・マーフィーが参戦!
「シッツ・クリーク」「くたばれケビン!」などで知られています。
ナターシャ・リオンとアニー・マーフィーの豪華共演も見どころです。

前作シーズン1は、クオリティが高く評価され、ゴールデングローブ賞主演女優賞や、エミー賞コメディ部門の作品賞、主演女優賞、脚本賞などにノミネートされました。
今作シーズン2も、評判は上々。
また賞にノミネートされそうなクオリティだと思います。


海外ドラマ「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」は、Netflixオリジナルドラマで、現在シーズン2まで制作されています。
シーズン2は、2022年制作。
各話30分程度の全7話です。
今回も各話が短いので、楽しみやすいと思います。

現在 Netflix(ネットフリックス)で配信中です。
(紹介している作品は、2022年4月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はNetflix公式ホームページにてご確認ください。)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】Netflix


Netflixおすすめオリジナルドラマのラインナップや、最新情報はこちら。

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマの中から、実際に鑑賞した上で、おすすめ作品をまとめてみました。 ※この記事は随時...


Netflixオリジナル以外のおすすめラインナップや、最新情報はこちら。

Netflix(ネットフリックス)のオリジナル作品以外の海外ドラマから、実際に鑑賞した、おすすめ作品をまとめました。 ※この記事は...

  
※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

スポンサーリンク

「ロシアン・ドール」シーズン2 あらすじ

悪夢のような36歳の誕生日パーティーから4年後。
ナディアは、40歳の誕生日を10日後に控えていました。
時間のループを抜け出したナディアは、その後、育ての親ルースの面倒をみながら、相変わらずの生活ぷり。
ただ、今年の誕生日は特別なことはせず、ひっそりとアランと静かに過ごそうと考えたナディアは、時間軸に変化はないか様子見も兼ねて、アランの元へと向かいます。

・・・しかし。
乗り込んだ地下鉄がたどり着いたのは、1982年。
自分が生まれてはいない、母親のノラがまだ身ごもっている時代。
そこで、過去の因縁の出来事と遭遇することになったナディアは、地下鉄で過去と現在を行き来できることを利用して、家族や自分の人生を変えようと思いつきます。
一方、ナディアから事の次第を聞かされたアランは、まるで信用してはいなかったものの、地下鉄に乗り込み、自身も祖母のいる過去へと向かうことに。

祖母や母親の人生、自分の出生などを垣間見ながら、ナディアは過去を変えようと奮闘するのですが・・・。
しかし、それが大きな時間の歪みを生み、予想もしなかった事態を迎えることになります。
果たして、ナディアの運命は?
時間を歪みを戻せるのか?

・・・というようなストーリーです。

予告動画はこちら。
「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」シーズン2 予告編


※以下、さらにネタバレを多く含みますので、未見の方はご注意ください。

スポンサーリンク

「ロシアン・ドール」シーズン2 感想:レガシーとアイデンティティをユーモラスに描く

あの続きとなる、今作シーズン2。
期待通り、冒頭からナターシャ・リオン姐御の魅力炸裂!
これ。これ。こういう、ナターシャ・リオンを堪能したいの!という欲求は満たされた。(笑)

このドラマは、強烈なナターシャ・リオンの魅力があってこそ、おもしろいし、成り立つドラマだと思います。
そこは、ハズさないし健在。

一方、ストーリー自体は、前作から方向性が大きく変わっていて、ちょっとびっくり。
・・・ナディアが死なない。(笑)
あの豪快な死にっぷりが、おもしろかったんですけどねぇ。

そして、「タイムループ」ではなく「タイムスリップ」。
しかも「抜け出せない」のではなく「自らの意思で行けちゃう」というのも、大きな違いですかね。

正直、おもしろさが変っちゃうんじゃないかと、やや心配にはなったんですけど・・・。
いや。いや。
ドラマ性がアップして、おもしろかったです!

過去の世界で目の当たりにする、クルーガー金貨をめぐる祖母や母の人生。
しかも、第三者として傍観するのではなく、自身が祖母や母となって「体験」する。
いまの自分が存在する「レガシー」を追体験する物語は、なかなかに見ごたえがあって、すごくよかったです。

・・・という、一見マジメなストーリーを、ハチャメチャなユーモアで描いているのも、楽しみやすかったですね。
私はオジサンですけど・・・アランのように、自分のオカンにはなりたくないなあ。(笑)

そして、SFの「お約束」的な定番設定は、一切無視。(笑)
自分で自分を生んで抱き上げるとか、かなりのムチャクチャっぷり。
そこが、また笑っちゃうとこですよね。

SFファンは大激怒かもしれませんが、このドラマの大事なとこは、そこではなくて。
逆に、そのムチャクチャ設定だからこそ、より深く伝わってくるところだと思います。
祖母や母、自分自身の誕生までを体験し、アイデンティィと向き合うエピソードは、胸に響く展開でしたね。

「金貨」というアイテムも、うまく使われていたと思います。
過去を変えたい、人生を変えたい・・・というよりも、(口では愛してるとは言えないが)母を幸せに、母といい関係の人生に修正したい、という気持ちが伝わってきましたね。
また、母親やルースといった、大事な人への想いもあって、終盤は結構うるうるでした。

シナリオの構成も、うまかったですね。
第1話は、地下の下水道で、オバサンが壁を掘ってカバンを見つけるところから始まりますが。
最後まで見ると・・・なるほど。そう繋がっていくのね。
(ちなみに、第1話の監督・脚本はナターシャ・リオン)

あと、各時代の描き方も、よかったと思います。
60~80年代って、みんなどこでも場所を問わず、バンバン煙草吸ってたんですよ。(今じゃ考えられないかもですね)
そして、今回はドイツにも行ったりして・・・結構、お金かけてた感じ。(笑)

そうだなあ・・・あえて、書くとすれば。
アランのエピソードが短くて、やや中途半端だったかなあ。(これはウイルス騒動の影響もあったのかな?)
ナディアとアランの二人の繋がりやエピソードも、もう少しほしかったかもですね。
ちょっとアランの存在感が、浮いてたかもしれませんね。

全体的には、ナターシャ・リオンの魅力とユーモア、「時間を移動する」という、この作品の特徴は、そのままに。
より深みのあるドラマ性に、思い切って変えてきたシーズン2、という感じでしたね。
普通のシーズン2のパターンなら、またまた誕生日に死にまくって(笑)タイムループ再発・・・という、予想通りの展開だと思うんですけど。
あえて予想通りではない展開で、飽きのない新鮮味があったと思います。
ドラマ性も前作以上に、見ごたえありましたね。

これは・・・また、賞にノミネートされそうな予感。
おもしろかったです!

・・・あ。そうそう。
ストーリー自体は、三世代の女性の人生を描いている面もあると思うので、本当はお母さんと娘が一緒に見たりするといいのかなという内容ですが。
い、いかんせん、よい子に見せちゃいけない毒々しさがあったりするので(笑)ちょっと、もったいないかなあ。
お話自体は、すごくいいんですけどねぇ。

シーズン3は、どうなるのか?

個人的には、シーズン2も、かなりおもしろかったです!
期待した部分は存分に、予想外な驚きもあったりして、大満足。
ナターシャ・リオンのファンも、そうでなくても、楽しめる続編だったと思います。

前作シーズン1は、2019年配信。
今作シーズン2は2022年の配信と、少し長く間が空きました。
やはり、ウイルス騒動の影響があって、一時撮影が中断したりと、かなり苦労したようです。
本当に、お疲れ様でした。
完成してくれて、ありがとう!

今現在、シーズン3については、まだ正式なアナウンスがありません。
ぜひぜひ、続きを作ってほしいですよね!

もしシーズン3があったら、またまた予想を裏切る新しいことをしてくるはず。
早く見たいっ!
シーズン3に期待したいと思います。