海外ドラマ「Power/パワー」シーズン1を全話観ました。
個人的な感想と評価です。
ドラマ「Power/パワー」とは?
華やかな表の世界と、危険で恐ろしい裏世界との狭間で繰り広げられる、欲望と愛憎を描いたドラマです。
製作総指揮は、世界的ミュージシャンのカーティス“50セント”ジャクソン。
企画・脚本を「グッド・ワイフ」のコートニー・ケンプ・アグボーが務めています。
・・・私、音楽のことは全然わからないのですが。
“50セント”は、すごく有名なラッパーだそうで、さらに企業家、投資家、俳優と、幅広く活躍しているそうです。
今作でも、主人公ジェームズたちのボス的な存在カナンを演じています。
・・・もう、なんか、存在感というか、「その筋のホンマ者でしょ?」という(笑)リアル感ある迫力がスゴい!
主人公ジェームズ役は、「キック・アス」「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」などのオマリ・ハードウィック。
相棒トミー役を、映画「アウトロー」などのジョセフ・シコラが演じています。
他にも、アンジェラ役にリラ・ローレン、ターシャ役ナトゥーリ・ノートン、ホリー役ルーシー・ウォルターズなどなど、日本ではあまり馴染みのない出演者が多いですが。
ジェームズ役オマリ・ハードウィックをはじめ、どのキャストも魅力的で、存在感や演技が素晴らしいです!
実力派というか、芸達者というか。
・・・ターシャの歌とか、ハンパないっ!(笑)
今作の出演者たちは、やがて賞を獲ったり、有名作に出演したりと、今後、実力が高く評価されるんじゃないでしょうかね。
また、アンジェラの姉パズで、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」アレイダ役や、「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」ライザ役などのエリザベス・ロドリゲスも出演しています。
本当、最近よく色々なドラマで見かけることが多くなりましたね。
そんな出演者たちにも注目です!
わりと、大人が楽しむドラマだと思います。
結構、官能シーンとか多めで過激。
お茶の間での視聴には、ご注意を。
ドラマ「Power/パワー」は現在シーズン6まで制作されています。
シーズン1は、2014年制作。
各話55~60分程度の全8話です。
現在、Hulu(フールー)で、シーズン5まで配信されています。
(紹介している作品は、2020年2月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は Hulu の公式ホームページにてご確認ください)
詳細は、Hulu(フールー)公式サイトでご確認ください。
【公式サイト】Hulu
参考記事 Huluとは?料金やサービス内容や使い方など基本を解説
参考記事 Huluおすすめ海外ドラマ・最新ラインナップまとめ
※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。
ドラマ「Power/パワー」あらすじ
舞台は、ニューヨーク・マンハッタン。
ナイトクラブ「TRUTH(トゥルース)」をオープンさせ、華やかな世界で成功への道を歩み始めた実業家ジェームズ。
しかし、それは表の顔。
その裏では、冷酷な大物ドラック・ディーラー、通称「ゴースト」と呼ばれ、闇社会で恐れられていました。
表と裏の世界で成功し、順風満帆なジェームズ。
さらに、高校時代の恋人アンジェラと再会したジェームズは、家庭を顧みず、深い関係に。
しかし、ある日、そんな成功を阻む大きな危機に見舞われ、ジェームズは次第に追い詰められていきます。
その裏には、思いもしない陰謀と真実が隠されていました。
・・・というようなストーリーです。
表と裏の狭間で揺れる人々のスリリングで見ごたえのある物語
内容的には、かなりドラマ性重視で、波乱のストーリー展開を楽しむドラマだと思います。
確かに、犯罪ドラマの面白さもありますが、ハデなアクションや銃撃戦などは控えめ。
なので、ハラハラドキドキのクライム・サスペンスを期待すると、ちょっと厳しいかもしれません。
・・・そうだなあ。
あえて言えば。
不倫ラブロマンス、犯罪ドラマ、実業家のサクセス・ストーリーをミックスした感じですかね。(笑)
それぞれのジャンルのスリリングな要素が交じり合って、独特の面白さがあると思います。
犯罪にハラハラドキドキ!
ビジネス展開の野望にハラハラドキドキ!
そして、浮気がバレやしないかという、不倫関係にハラハラドキドキ!(笑)
ストーリー的にも、「二面性」を巧みに活かした面白さが、よかったですね。
シンメトリー(左右対称)を演出した、オープニングのビジュアルの通り。
表の顔と裏の顔、愛と憎しみ、真実とウソ、信頼と裏切り、欲望と現実などなど、相反する状況で揺れ動く、登場人物たちの複雑な関係がおもしろい!
表と裏があるのは主人公ジェームズだけではなく、アンジェラやトミーやターシャにもあって。
それぞれの思惑や愛憎が複雑に絡み合って、先が読めずに目が離せない展開。
どちらを取るべきか、選択して心は決まっているものの、しがらみから抜けられず、悩み苦しむ葛藤もそれぞれにあって、ドラマとしても見ごたえ十分。
それらが、ドラマチックにスリリングに描かれていて、先が気になる面白さだと思います。
「バレる!バレる!ヤバい!ヤバい!」的な。(笑)
ストーリー展開に、ハラハラドキドキ!
中盤以降は、犯罪ドラマとしても、かなり盛り上がりましたね。
やるか?やらないか?という葛藤や、黒幕は誰なんだ?という謎もあったり。
意外な真相も明らかになって、結構ビックリ!
展開もスピーディーで、エンターテイメント的なおもしろさも、すごくよかったと思います。
かなり練り込まれたシナリオで、さまざまな要素のバランスが絶妙。
ビジュアル的にも、表の華やかさと、犯罪社会の暗さなど、対比が効果的でしたね。
「サスペンス」という部分だけを期待すると、ちょっと厳しいかもしれませんが。
ドラマとしては、結構、骨太で、作り込まれた作品だと思います。
ストーリー展開を楽しむ、見ごたえあるドラマだと思います。
二面性と葛藤の魅力
登場人物たちの魅力も、おもしろさのポイントだと思います。
それぞれの二面性や葛藤が丁寧に描かれていて、共感しやすく、ストーリーにも入り込みやすかったですね。
キャスティングや、人物の設定なども、すごくうまかったと思います。
・・・みんな、カッコいいしね。(笑)
もし、主人公ジェームズが、ゴリゴリのイカつい男だったら、ちょっと違っていたかも。(笑)
ジェームズの葛藤は、見ごたえありましたね。
表の世界で実業家として成功したい気持ちと、裏の世界から抜け出せないジレンマとか。
アンジェラと家庭との問題だとか、本当に悩みが尽きなくて。
どういう選択をして、それがどうなっていくのかが、目が離せない展開でした。
犯罪者らしからぬ、クールでクレバーな性格だけど、野心に燃えるジェームズが魅力的でしたね。
また、ジェームズは黒人で、トミーは白人。
片やスーツでインテリ、片や粗暴で感情的。
興味や目標も違っているけど、対立しながらもパートナーとしての絆は深くて。
そういった対比も、おもしろかったです。
トミーは、いつまで我慢できるのか?
暴走したり、裏切るんじゃないか、というスリルも垣間見えて。
そこも、見どころだったと思います。
アンジェラは、「女性」という観点も丁寧に描かれていましたね。
恋愛だけでなく、働く女性という部分でも、揺れる思いがあって、見ごたえのあるエピソードだったと思います。
・・・とはいえ。
ジェームズもアンジェラも、あまりに燃え上がりすぎて、若干、中学生的な感じもしなくもない。(笑)
ま、それほどピュアで、お互いに入り込んで、周りが見えなくなっちゃってるってことですかねぇ。
他にも、ターシャやホリーも、よかったです。
妻として、恋人として、アンジェラとはまた違った立場の「女性」としてのエピソードが描かれていたと思います。
どのキャラクターも、存在感があって、演技が素晴らしかったですね。
感情移入しやすくて、魅力的だと思います。
見て損はないおもしろさ!
個人的には、結構おもしろかったです。
観る前は、もっとサスペンス要素の強い犯罪ドラマかと思っていたのですが。
意外とドラマ性重視で、ストーリーがおもしろかったです。
結構、おすすめです!
・・・ただ。
最終話は、中途半端なラストでしたね。
かなり盛り上がって、さあ!これからだ!という所で終わった感じで。
・・・いやいや、まだ途中ですやん・・・。
カナン登場で、ジェームズどうなる?
アンジェラとの関係は?
・・・早く観たいっ!(笑)
シーズン2も、楽しみです!