Netflixドラマ「ノット・オーケー」全話見ました 感想と評価【海外ドラマレビュー】

ノット・オーケー

Netflixオリジナルドラマ「ノット・オーケー」(原題:I Am Not Okay with This)、全話見ました。
個人的な感想と評価です。


【追記:2020.8.22】
ウイルス騒動の影響で、「ノット・オーケー」の打ち切りが決まった模様です。
シーズン2はなし。
残念すぎる。
以下、米国Deadline Hollywood公式Twitterより引用です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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海外ドラマ「ノット・オーケー」とは?Netflixオリジナル

コミックノベルを原作に、不思議な能力に目覚めた少女の日常を描いた青春ドラマ。
Netflix(ネットフリックス)オリジナル制作の作品です。

父親の死のショックが癒えず、思い悩む17歳の少女シドニー。
母親との対立、親友への報われない思い、居心地の悪い高校生活など、思春期の苛立ちは、募るばかり。
そんなある日、シドニーは突然、信じられないような超能力に目覚めてしまいます。
シドニーの悩みと苦悩は、さらに複雑さを増し、やがて意外な事態を迎えることになるのですが・・・。

まるでアメコミのヒーロー物のようなストーリーですが。
あくまでも、思春期の繊細で多感な少女の青春ドラマ。
同年代の若い人は、わりと共感しやすい内容かも。
また、どこか懐かしさのあるテイストもあって、初々しいシドニーの物語に、大人も楽しめると思います。

ユーモアも交えながら綴る、ちょっと変わった青春物語。
個性的で、おもしろいと思います。

原作は、チャールズ・フォースマン作のコミックノベル「I Am Not Okay with This」。
翻訳本はないようですが、洋書として日本でも原作本が手に入るようですよ。

それを、Netflixがオリジナル作品としてドラマ化したのが今作。

製作総指揮には、「ストレンジャー・シングス」で製作総指揮・監督を務めたショーン・レヴィ。
そして、製作総指揮に加え、監督・脚本は「このサイテーな世界の終わり」のジョナサン・エントウィッスル。

今作でも、どこかノスタルジックな雰囲気と、ユーモラスだけど鮮烈な展開は健在。
それぞれの個性やテイストが、うまく融合した作品になっていると思います。

キャストとしては。
シドニーを演じるのは、「KIZU 傷」(Sharp Objects)のソフィア・リリス。
日本では未公開ですが、映画版「ナンシー・ドリュー」では、主人公ナンシー役で主演しているとか。
見てみたい!

そして、スタンリー役には、ワイアット・オレフ。
映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で、主人公クイルの少年時代を演じています。
そう。あの子。

二人は、大ヒットホラー映画「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」に出演。
それがきっかけで、かなり注目される存在になりました。
今作で、再び共演。
そこも注目です。

ほかにも、シドニーの親友ディナに、ソフィア・ブライアント。
ディナの恋人ブラッドに、リチャード・エリス。
今後が期待されている、新進気鋭の若手俳優も出演。

さらに、シドニーの母マギーに、「コード・ブラック 生と死の間で」「コロニー」のキャスリーン・ローズ・パーキンスも出演しています。

登場人物は、最小限といった感じ。
わりと、こじんまりとして、理解しやすいと思います。
また、各話が短く、話数も少ないので、気軽に楽しみやすいと思います。


海外ドラマ「ノット・オーケー」は、Netflixオリジナルドラマで、現在シーズン1まで制作されています。
今現状では、シーズン2はなく、シリーズとしては完結。
シーズン1は、2020年制作。
各話25分程度の全7話です。

現在 Netflix(ネットフリックス)で配信中です。
(紹介している作品は、2020年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はNetflix公式ホームページにてご確認ください。)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】Netflix


参考記事 Netflixおすすめオリジナルドラマ・最新ラインナップまとめ

参考記事 Netflixオリジナル以外のおすすめ海外ドラマ・最新情報まとめ

  
※以下、ややネタバレを含みますので、ご注意ください。

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ドラマ「ノット・オーケー」あらすじ

舞台は、ペンシルベニア州のブラウンズヴィル。
17歳の女子高生シドニーは、母マギーと弟との三人暮らし。
昨年の春、父親が地下室で自殺したばかりで、シドニーの心の傷は、まだ癒えず、母マギーとの関係も悪くなる一方。
他にも、親友ディナへの思いや、窮屈な学校生活、恋愛の興味ととまどいなど、シドニーの苛立ちは、募るばかり。

そんな、ある日。
シドニーは、ひょんなことから、思いもしなかった「特別な能力」に目覚めてしまいます。
人を傷つけてしまうかもしれない大きな力と、それをうまく制御できない恐怖から、シドニーの悩みは、さらに複雑に。
やがて、事態は思いもよらない方向へと進んでいくことになるのですが・・・。
果たして、シドニーは、どうなってしまうのか?

・・・というようなストーリーです。

予告動画は、こちら。
「ノット・オーケー」予告編

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ドラマ「ノット・オーケー」感想:小粒だけどクリエイターの個性が光るユニークな青春ドラマ

「ストレンジャー・シングス」のショーン・レヴィと、「このサイテーな世界の終わり」のジョナサン・エントウィッスルの強力タッグで描く、ちょっとクセのある青春ドラマ。
それぞれの個性やテイストが、うまく融合していたと思います。

片田舎の小さな町。
カセットテープやレコード、ホームカミングといった、どこか懐かしさの漂うノスタルジックな雰囲気。
80~90年代テイストな音楽の使い方も、すごくよかったですね。
そして、特殊な力を持つ、苦悩する多感な少女・・・全体的に、なんとな~~く「ストレンジャー・シングス」。(笑)

また、時にシュールでユーモラス、かと思えば、強烈なインパクトや、鮮烈な展開もあって。
そのあたりは、なんとな~~く「このサイテーな世界の終わり」。

スケール感はあまりないけれど、小粒で個性的な魅力あふれる作品に仕上がっていると思います。

ストーリー的には、17歳のシドニーを通じ、思春期らしい繊細で多感な部分が、丁寧に描かれていたと思います。
家庭の問題や退屈な日常、友情、恋愛、性への興味などなど・・・。
私みたいなオジサンよりは(笑)同じ若い世代の人のほうが、共感しやすいかもしれませんね。

個人的には、母親マギーとの関係性は、すごくよかったです。
・・・あれね。
「大人は、判ってくれない」けど、「子供も判ってくれない」ってヤツね。(笑)
(わかる?ネタわかる?)

とはいえ。
それは、私がオジサンだからでしょうか。(笑)

ひょっとして、もしかしたら、見ている側の年齢だったり、性別だったり、過去の経験だったりで、この作品の評価も変わるかもしれませんね。

あと、各話は25分程度で全7話というのも、結果的には、よかったと個人的には思います。
確かに、わりと薄味で、ひとつひとつを深く掘り下げてじっくり描く、という部分では、弱かったかもしれないですね。
能力についての描写や説明も、やや中途半端な部分が多く、娯楽作品としては物足りなさを感じる人もいるかも。

とはいえ。
これが、各話60分の全13話で、壮大なスケールで描いていたら、どうかというと・・・それは・・・たぶん、つまらなそうだ。(笑)

シドニーの多感な揺れる心を、「特殊能力」という題材と、必要最低限で余計なものがない状況で描いて、際立たせていたと思います。
そこが、このドラマの魅力のような気がしますね。
短くて見やすさもあって、よかったと思います。

・・・ま、でも。
ストーリーそのものは、わりとよくある思春期エピがベースなので。
安定はして安心感はあるけど、やや退屈に感じる人もいるかも。
そこが、好みや評価が分かれそうですね。

・・・私のような、魂の汚れた大人には(笑)甘酸っぱくて、まぶしすぎるドラマかもね。

シーズン2はなし。続きは気になるけど・・・

個人的は、なかなか面白かったです。
人によっては、やや好みや評価は分かれそうですが、気軽に見やすいドラマだと思います。

最終話では、ちょっとビックリな展開に。
・・・やっちまったなあ!シドニー!(笑)

なんか、ちょっと、映画「キャリー」なテイストもありましたね。
そういうとこも、「ストレンジャー・シングス」っぽい。

最後は、気になる終わり方でしたね。
ほかにも、わりと中途半端なことが多く、なんだか、途中で終わっちゃった感じはありましたけど・・・。
あの続きは?

【追記:2020.8.22】
残念ながら、シーズン1での製作打ち切りが決まってしまったようです。
今現状では、シーズン2は、ありません。

残念といえば残念、できれば続きが見たかった・・・ですけど・・・これで終わりでも、いいかなあ。

とはいえ、中途半端な終わり方なのが、もったいないですよねぇ。
・・・あの後、どうなったんだろうなあ。(やっぱ気になる。笑)

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