映画「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」感想・評価【アメコミDCコミック映画】

バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生

映画「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」を鑑賞しました。
個人的な感想と評価です。


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映画「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」とは?DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)第2弾!

アメコミの人気キャラクター、バットマンとスーパーマンが共演・対決するヒーローアクション映画。
DCコミック映画シリーズ「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)の第2作目となります。

シリーズの作品概要や、感想はこちら。

【時系列順】
マン・オブ・スティール
・バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド
ワンダーウーマン
ジャスティスリーグ

前作「マン・オブ・スティール」では、正義のヒーロー・スーパーマン誕生の物語が、壮大なスケールで描かれていました。
クライマックスでのゾッド将軍との壮絶な戦いは、大迫力でしたね!
ぶっ壊し!ぶっ壊し!(笑)

今回のシリーズ第2作目「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」は、前作のクライマックスの裏側から物語は始まります。
恐るべき力を持つスーパーマンは、人類の救世主か?それとも脅威か?
世界が賛否の議論で白熱する中、脅威となる可能性があれば倒すべき!という考えの元、バットマンはスーパーマン討伐を決意するのですが・・・。

2大ヒーローの、壮絶なバトルは必見!
果たして、その結末は?

原作は、もちろん、アメコミのDCコミック。
DCコミック映画と、「アイアンマン」「アベンジャーズ」といったMarvel(マーベル)映画との違いは、別記事にまとめてあります。
詳しくは、こちら。

アメコミ映画やドラマを見たことがない。マーベル映画とDC映画の違いや、作品の種類がよくわからない、という方のために、基本的なことをま...


今作は「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)のシリーズ第2作目となり、他のシリーズ作品と世界観や設定、時系列などを共有しています。
特に、前作「マン・オブ・スティール」の内容が、かなり反映されていて、もはや続編的な内容と言えるかも。

今作「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」を鑑賞する前に「マン・オブ・スティール」を観ていないと、理解できない部分が多いと思います。
できれば、事前に見ておくほうがいいと思います。

さらに!
同じDCコミックのヒーロー、バットマンとワンダーウーマンが本格参戦!
ほかにも、今後のシリーズに登場予定のヒーローたちも、初お目見えします。
お見逃しなく!

製作総指揮は、バットマン映画「ダークナイト」三部作や、「インセプション」「インターステラー」で有名なクリストファー・ノーラン。
監督は、「300/スリーハンドレッド」「ウォッチメン」「エンジェル ウォーズ」のザック・スナイダー。
シリーズ前作から、引き続きの強力タッグ!

出演は、クラーク・ケント=スーパーマン役ヘンリー・カヴィルをはじめ、ロイス・レイン役エイミー・アダムスなど、「マン・オブ・スティール」のキャストは、そのまま再集結。

新たに、ブルース・ウェイン=バットマン役に、ベン・アフレック。
執事アルフレッドを、ジェレミー・アイアンズが演じています。

賛否両論あるとは思うのですが、個人的には、ベン・アフレック版バットマンは、すごくよかったです。
・・・体がハンパない!
レスラーみたいになってましたね!(笑)

さらに!
ワンダーウーマン役に、映画「ワイルド・スピード」シリーズや「トリプル9 裏切りのコード」のガル・ガドット。
悪役レックス・ルーサー役で、「ソーシャル・ネットワーク」「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」のジェシー・アイゼンバーグも出演。

ジェシー・アイゼンバーグは、演技が素晴らしかったですね!
秀逸!

あと、ブルース・ウェインの両親を「ウォーキング・デッド」のニーガン役ジェフリー・ディーン・モーガンと、我らがマギー役(笑)ローレン・コーハンが演じています。
・・・海外ドラマファンにとっては、二人が夫婦役というのが、ちょっとおかしい。(笑)
お見逃しなく!

映画「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」は、2016年制作。
上映時間は、なんと152分です!

※以下、かなりネタバレしてますので、くれぐれも、ご注意ください。

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「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」あらすじ

物語は「マン・オブ・スティール」で描かれた、スーパーマンとゾッド将軍の戦いから始まります。
その後、スーパーマンの活躍によって地球の平和は守られたものの、代償となる被害は甚大で、スーパーマンの力は人類にとって制御不能な「脅威」なのでは?という論議が巻き起こります。
被害者を間近で見たブルース・ウェイン=バットマンも、そう考える一人。
脅威ととらえたバットマンは、スーパーマン打倒を決意します。
一方、その裏では、悪の天才レックス・ルーサーが、恐ろしい企みを実行に移し、大きな事件が。
やがて、バットマンとスーパーマンは対峙し、決戦の時を迎えるのですが・・・。
そこには、予想もしなかった結末が待っているのでした。

・・・というようなストーリーです。

予告動画はこちら。
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

DCエクステンデッド・ユニバースとのつながり

今作は、シリーズ第2弾として、前作の続編的な内容であると同時に、今後のシリーズにつながる、いわば「予告編」「前フリ」的な意味合いも大きいです。

■ 序盤の街の破壊をはじめ、ゾッド将軍の死体、宇宙船やクリプトン人を作り出す装置「ジェネシス・チェンバー」など、多くは前作「マン・オブ・スティール」で、すでに描かれています。
また、クラークとロイスの関係、新聞社デイリー・プラネットの同僚や、クラークの両親などについても同様です。
基本的に、前作を知っている前提で、本編内では、ほとんど説明がありませんので、ご注意を。

■ 冒頭、ロイスと共にナイロミの取材に同行するカメラマンは、ジミー・オルセン。
原作では、クラークやロイスと同僚のカメラマンとして有名なキャラクターで、DCドラマ「SUPERGIRL/スーパーガール」でも大活躍!
・・・なんですけどねぇ・・・。

■ 悪の天才レックス・ルーサーは、スーパーマンの宿敵として有名なキャラクター。
トレードマークは、スキンヘッド。(笑)

■ 「DCエクステンデッド・ユニバース」(DCEU)として、バットマンが初登場。
これまで、数多くの映画やドラマが制作されてきましたが、過去の「バットマン」作品との繋がりは、まったくありません。
ただし、愛車はバットモービルで、宿敵がジョーカーで、相棒がロビンで・・・などなど、基本的なことは知っている前提で、本編内では、ほとんど説明がありませんので、ご注意を。
そういった意味では、過去の映画シリーズなどで復習すると、より楽しめると思います。

また、今後、シリーズのひとつとして、新たなバットマン単独映画も制作が決定済みです。
どう繋がっていくのかも、楽しみですね。

■ ワンダーウーマンも、今作が初登場。
あまり日本では馴染みがなく、どういうキャラクターなのか戸惑うかもしれませんが。
シリーズ第4弾「ワンダーウーマン」で、単独映画として公開。
詳しい正体や、写真の謎などは、そこで詳しく描かれています。
今作では「顔見世」的なスポット参戦といった感じですかね。

■ 他にも、フラッシュ、アクアマン、サイボーグなども、ちょっとだけ登場します。
シリーズ第5弾「ジャスティスリーグ」では、バットマンやワンダーウーマンを含め、ヒーローたちが大集結!
詳しくは、そこで描かれています。

DCコミックの映画シリーズとドラマシリーズは、つながりはありません。
いわば「別物」です。
ドラマ版「THE FLASH/フラッシュ」では、主人公をグラント・ガスティンが、映画版フラッシュはエズラ・ミラーが演じています。

DCコミックでは、特殊な能力を持つ人間を、総じて「メタヒューマン」と呼んでいます。
「メタヒューマン」の呼称は、シリーズ第3弾「スーサイド・スクワッド」でも登場し、ドラマ版「THE FLASH/フラッシュ」などで詳しく描かれています。

■ 原作では、バットマンの舞台となる街は「ゴッサム・シティ」、スーパーマンの舞台は「メトロポリス」。
今作では、湾を挟んで街が向かい合っている設定です。

気になる謎の数々

今作では、結果的に解き明かされなかった謎が、結構あります。

■ バットマンの秘密基地「バットケイブ」に、イタズラ書きされたバットスーツが飾られていますが。
それは、宿敵ジョーカーによって殺された相棒ロビンのものではないかと言われています。
ただ、明確には説明されていません。

■ ブルースが見る夢。
バットマンがコートを着て、荒廃した世界で銃で戦ったり、スーパーマンに捕まったり・・・。
それが何なのかは、謎のままです。

■ 夢のあと、唐突に現れて「あれ?早すぎた?」とか言う(笑)赤いヤツは、フラッシュ。
フラッシュは、あまりに早く走れるので、時空や並行世界(パラレル・ワールド)を移動することができる設定で、ドラマ版「THE FLASH/フラッシュ」でも詳しく描かれています。
ブルースが見た夢は、未来のことなのか?
それとも、並行世界のことなのか?
はたまた、ただ疲れて悪夢を見ただけなのか?(笑)

他にも、レックス・ルーサーは、なぜメタヒューマンの資料を集めていたのか?
昔のブルースの豪邸が荒れ果てているのは、なぜか?
・・・などなど、説明されていない部分が多いです。

それらの謎は、今後のシリーズで明かされることになるのか?
そこも、注目ですね。

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謎の多い不可解なストーリー展開

ストーリー的には、かなり賛否両論あるのではないかと思います。
不満に思う方も、多いかもしれませんね。

バットマンもスーパーマンも、過去に何度も映画・ドラマ化され、昔から有名なワンダーウーマンも見慣れている・・・という前提だと思うのですが。
キャラクターや設定など、深く説明がないままストーリーは進んでいくので、分かりづらい部分は多いかも。
さらに、前作「マン・オブ・スティール」を観ていないと、内容的には、かなり理解に苦しむと思います。

また、仮にその部分を理解していたとしても。
ストーリー自体は、ちょっと不可解で、ご都合主義的な部分も多いかなと、個人的には思います。

なんか・・・ちょっとムダな動きが多いかも?
データを盗んだ。ダイアナが横取り。でも、解析できない。ブルースに返す。(え?返すの?見られていいの?笑)
バットマンが槍を投げ捨てる。ロイスが水に沈める。でも、やっぱり必要になって探す・・・などなど、右往左往。

・・・クラーク、なんで急に雪山に行っちゃった?(笑)

レックス・ルーサーも、一人ずつ殺せたのに、なぜ対決させるという面倒なことをしたのか?
そもそも、ドゥームズデイを創造して、その後、どうするつもりだったのか?
あと、公聴会の惨劇で、助手の女性を犠牲にした理由も、よくわからない。

ルーサー役ジェシー・アイゼンバーグは、すごくよかったですね!
見ごたえありました。
素晴らしかったです。
そのおかげで、何となく疑問は薄まってはいるのですけど・・・。

他にも、母親のことを、急に「マーサ」呼ばわり(笑)したりなど、わりと乱暴で荒い展開が多かったですね。

個人的には、ストーリー自体は、やや間延びしてバランスが悪く、説得力に欠けてたように思います。
そこが、ちょっと残念。

とにかくヒーローバトルが最高に楽しい映画!

・・・ただ。
この作品は、ストーリーを堪能する映画ではないと思います。
大迫力のヒーローバトルと、よくわかんないけど(笑)熱く燃えるヒーロー魂を、存分に楽しむ映画だと思います。
まさに、エンターテイメント!

ストーリー的には不可解ですが、とにかく燃える!
あのクラーク・ケントとブルース・ウエインが顔を揃えて、「おおおお!」となる訳ですよ!(笑)
バットマンらしいダークなカッコよさや、スーパーマンのヒーローらしい活躍も、胸アツ!
他にも、フラッシュやアクアマンなども出てきて、興味津々!

そして!
とにかく、ぶっ壊すのが爽快で楽しい!
メチャクチャ感、やりすぎ感全開!

バットモービルの暴れっぷりといったら!
圧巻!

想像を超えた、ヒーロー同士の対決もスゴすぎ!
クライマックスはワンダーウーマンも登場して、大迫力!
・・・?急に変な女性がセンターになったけど誰?的な(笑)不可解さはあるけれど。(笑)
もう大興奮ですよね!

かつてない、スゴさ!
絶対に観るべきだと思います。
おもしろいっ!

エンターテイメントとしては、最高!
もっともっと、ヒーロー対決を観たかったです!

今後の壮大な予告編として

また、ストーリーを分かりづらく、不可解にしているのは、今後の映画シリーズのための「前フリ」部分があることも、大きいと思います。
まさに「ジャスティスリーグ」誕生のきっかけを描いた序章、といった感じですね。

ワンダーウーマンなどは、説明不足な部分が多かったですが。
・・・早い話、詳しいことは次回作以降で、という感じですかね。
やっぱり「ワンダーウーマン」観たくなっちゃいますものね。(笑)

きっと、この今作で曖昧だった部分は、今後に続いていって、色々と明らかになるのかなと思います。
なので、謎や不可解な部分は、あまり明確な答えは求めず、「謎が残ったままだから、次回が楽しみ!」と、期待するのがいいかもしれませんね。

そういった意味でも、この作品を観る価値があると思います。
観ておけば、今後さらに楽しめるのではないかと思います。

ジャスティスリーグへと続く物語

個人的には、結構おもしろかったです!

正直、ストーリー的には、ちょっと残念な部分が多かったですが。
ヒーロー同士の夢の対決は、圧巻!大迫力!
そして、ヒーローのカッコよさに胸アツ!

とりあえず、ストーリー性は度外視して。(笑)
エンターテイメントとして、大いに盛り上がって楽しめる映画だと思います。

理屈抜きで、わいわい盛り上がりながら、楽しんでみてはどうでしょうか?

最後は、衝撃的な終わり方でしたね。
まさに、「ジャスティスリーグ」へと続くラスト。

シリーズとしても、今後がすごく楽しみです!

シリーズ次回作「スーサイド・スクワッド」を見た感想はこちら。
映画「スーサイド・スクワッド」感想と評価