海外ドラマ「The Brink/史上最低の作戦」(ザ・ブリンク)を全話観ました。
個人的な感想と評価です。
目次
ドラマ「The Brink/史上最低の作戦」とは?
緊迫した国際紛争の危機を阻止すべく、3人の男たちが、それぞれバラバラに(笑)活躍する、社会派コメディ。
第3次世界大戦にもなりかねない国際的な大問題が勃発!
アメリカの国務長官、大使館職員、戦闘機のパイロットの3人は、それぞれが戦争を回避しようと奔走するのですが・・・。
ただ、3人ともクセが強くて、ちよっと、どこかおかしな人たち!(笑)
果たして、世界の運命は?
リアリティのある時事ネタや政治問題を題材にしながらも、かなりパンチの効いたブラックな笑いで描かれたドラマです。
主演は、国務長官ウォルター・ラーソン役に、「ショーシャンクの空に」「ミスティック・リバー」のティム・ロビンス。
イスラマバードの大使館職員アレックス・タルボット役に、「愛しのローズマリー」「スクール・オブ・ロック」などのジャック・ブラック。
あのティム・ロビンスとジャック・ブラック!
豪華すぎる、二大スターの意外な共演!
しかも、コメディ!
劇場映画でも、そうそう実現しそうにない顔合わせは必見!
・・・てか・・・共演?
ま、共演ですけど・・・う~ん・・・。(笑)
ティム・ロビンスとジャック・ブラックは、プロデューサーとしても名を連ねています。
さらに!
第2話の監督は、ティム・ロビンス!
二人とも、今作にかなり入れ込んでいたようですね。
演技も、ハンパなくノリノリ!
ジャック・ブラックは、安定のジャック・ブラック!(笑)
ティム・ロビンスも、えげつなさ全開の熱演!
それでいて、芝居でもしっかり魅せるのは、さすが!
本当、芸達者ですよね。
そして!
海軍の凄腕パイロット・ジーク役で、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の、あのジョージ・メンデスを演じた、パブロ・シュレイバーが出演!
そう!あのヒゲ看守のメンデス!(笑)
いや~、最初は気づかなかったです!
・・・ヒゲないと、全然ちがう。(笑)
今作での演技も、素晴らしかったです!
他にも、ウォルターの妻ジョアンに「ウェイワード・パインズ 出口のない街」ケイト役のカーラ・グギノ。
ジークの交際相手ゲイルに、映画「マイティ・ソー」シリーズのシフ役、というよりは、もはや「ブラインドスポット タトゥーの女」ジェーン・ドウ役で有名な、ジェイミー・アレクサンダーも顔を出しています。
とにかく、出演者が豪華!
それで、やってることは、結構バカバカしい!(笑)
楽しめると思います!
ドラマ「The Brink/史上最低の作戦」は、シーズン1まで制作されています。
シーズン1は、2015年制作。
各話25~30分程度の全10話です。
シーズン2も決まっていたそうですが、突然、撤回となり、シリーズとしては今作で終了となりました。
まさに!大どんでん返し!
現状では、シーズン1で打ち切り。
これがファイナル・シーズンで、シーズン2はありません。
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「The Brink/史上最低の作戦」あらすじ
中東の国パキスタンでクーデターが勃発!
アメリカは、すぐに収拾を試みますが、事態はさらに悪化し、ついには国際社会全体をも巻き込んだ、戦争の危機に直面することに。
刻一刻と緊張感が高まる中、国務長官ラーソン、イスラマバードの大使館職員タルボット、海軍の凄腕パイロット・ジークは、それぞれが危機を回避すべく奔走するのですが・・・。
しかし、この3人、ちょっとどこか普通じゃなかった!
世界の命運を賭け、とんでもないドタバタ劇が繰り広げられていくことに!
果たして、戦争は回避できるのか?
・・・というようなストーリーです。
笑いだけじゃない!社会派サスペンスとしても見ごたえあり!メリハリの効いた秀作コメディ!
意外と予想以上に(笑)スケール感があって、ビジュアルやシナリオもクオリティが高くてビックリ!
もちろん、出演者も豪華!
展開もテンポがよく、全10話というよりも、長編の劇場映画を観ているような感じでしたね。
内容的には、別々の場所にいる3人の、それぞれの物語で構成されているのですが。
ま~、とにかく中心となる3人が、アクが強くてイカれてる。(笑)
第3次世界大戦になるような未曽有の危機の中、なにやってるんだと。(笑)
そのメチャクチャぶりが、最高に笑えて、おもしろかったです!
・・・まさに、こりゃヒドい感。(笑)
お下劣でエロくて、えげつなくて下品。
時に、悪ふざけが過ぎる、見るに堪えないシーンもありますが(笑)政治の世界のゲスさや、時事ネタや国際問題を、皮肉たっぷりにブラックなユーモアで描いていると思います。
ティム・ロビンスもパブロ・シュレイバーも、熱演でよかったです。
ただ、やっぱりコメディとしては、ジャック・ブラックが一枚も二枚も上手!
まさに、真骨頂!
さすが!の面白さ!
ちょっと、どぎついシーンもありますが。
コメディとしてクオリティも高く、単純に笑えて楽しめると思います。
本当、毎回笑っちゃうシーンが多くて、細かく書き切れないほど。
アイデアにも富んで、おもしろかったです!
さらに、スケール感やリアリティもしっかりしていて、映像的にも見ごたえがありましたね。
海軍の空母をはじめ、(多少CGとはいえ)戦闘機やヘリなども、惜しみなく登場!
イスラマバードでの群衆シーンや、銃撃戦や爆破など、思った以上に派手!
コメディにありがちな安っぽさがなく、かなり本気モード。
・・・てか、バカバカしい内容に、何もそこまでしなくても感。(笑)
ヘタな映画より、豪華で派手!
それが、政治や国際情勢を扱ったストーリーにリアリティを持たせていて、映像としても見ごたえがあると思います。
そして、シナリオやストーリー展開も、素晴らしかったですね!
3人が絡まない、というアイデアも、斬新。
・・・特にジークは、まるで関係性なしだし。(笑)
序盤から中盤にかけては、ドタバタでナンセンスな笑いが多め。
かなりノリノリで、笑っちゃうのですが。
ただ、中盤以降は、意外と目が離せない展開が多くて、結構ハラハラドキドキ!
終盤は、緊迫感も増して、まさに社会派サスペンスのおもしろさ!
先がわからない政治的な駆け引きや、二転三転して次々と訪れる大ピンチが、見ごたえがあって面白い!
結構、シリアスな展開も増えて、「あれ?こんなドラマだったっけ?」と思ったら、すかさず下品でくだらない笑いが。(笑)
その緩急のつけ方やバランスが、うまいっ!
テンポもよく、緊迫した展開とユルい笑いが絶妙で、かなりおもしろかったです!
国務長官ラーソン、大使館職員タルボット、パイロットのジーク、3人のキャラクターの魅力も大きかったと思います。
・・・3人とも、おバカすぎる。(笑)
中でも、ジークのエピソードは・・・意外と本筋に関係なかったりして。
てか、世界の危機以上に、私生活が危機で、どころではないという。(笑)
でも、それでいて、実は3人とも優秀。
ラーソンの政治力、タルボットの口のうまさ、ジークのパイロットとしての腕前など、それぞれ優れた部分で見せ場があって。
国を思う気持ちや、危機に立ち向かう信念や、任務遂行の責任感など、結構、熱い展開も。
・・・でも、基本はゲスくて、人として問題あり。(笑)
そんな二面性のメリハリが効いて、感情移入しやすかったですね。
愛すべき3人だったからこその、おもしろさだと思います。
・・・正直、ドラマ性は、そんなにありませんが。(笑)
シリアスな演技も、魅せますねぇ。
終盤の、政治的な駆け引きや、政治家としての魅力など、芝居のシーンはやっぱり、ティム・ロビンスが一枚も二枚も上手!
貫禄といい、実直さといい、説得力ありますね。
しかも、おバカな面と政治家として面、どちらも魅力的!
さすが!
まわりのキャクターも、みんな個性が強くて、よかったですね。
個人的には、ラーソンの秘書ケンドラ!
いやあ・・・政治家の面倒をみるのは大変なんですね。(笑)
それでも職務に忠実で、時にラーソンを叱咤激励するケンドラは、滑稽で笑っちゃうけど、すごくよかったです!
演じたマリベス・モンローも、素晴らしかったです。
ただのアホらしいドタバタ・コメディと、あなどるなかれ!
おバカな笑いだけでなく、社会派サスペンスとしても見ごたえあり!
笑えて、緊迫感とスピード感のある展開にハラハラドキドキして、先が読めない危機に目が離せないおもしろさ!
映像もシナリオもクオリティが高くて、かなりメリハリの効いた、見ごたえのある秀作コメディだと思います。
おすすめです!
メチャクチャおもしろかったです!
個人的には、猛烈におもしろかったです!
本当、劇場用のコメディ映画を見たような、クオリティの高さ。
それほど長くはないので、気軽に楽しめると思います。
これ、シーズン1で終了してしまうのは、本当にもったいないですね。
最後は、思わせぶりな部分を残しながらも、それなりに、ちゃんと気持ちよく終わってくれたのは、よかったですけど・・・。
でも、続きが観たかったなあ。
残念!
打ち切り案件ではありますが、結構おすすめですよ!