ドラマ「レヴェリー 仮想世界の交渉人」全話見た感想と評価

レヴェリー 仮想世界の交渉人

海外ドラマ「レヴェリー 仮想世界の交渉人」、全話見ました。
個人的な感想と評価です。


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海外ドラマ「レヴェリー 仮想世界の交渉人」とは?

仮想世界を題材にした、異色のSFドラマ。

コンピューターが作り出す仮想世界「レヴェリー」。
夢のような世界をリアルに体験することができるのですが、中には、仮想世界から抜け出せなくなる人も。
元人質交渉人のマラ・キントは、そんなユーザーを現実世界に引き戻すべく、依頼を受けるのですが・・・。
やがて、自身の過去や心の傷とも向き合うことになります。

仮想世界に固執し、現実世界へ帰ることを拒むユーザーを、いかに交渉して説得していくのか?
これまでにない、異色のSFドラマです。

制作・放送は、米国ネットワーク局NBC。
「シカゴ・ファイア」をはじめとしたシカゴ・シリーズや、「THIS IS US 36歳、これから」「ブラックリスト」「GRIMM/グリム」「グッド・プレイス」などの放送局として知られています。

製作総指揮は、ドラマ「エクスタント」のミッキー・フィッシャー。
あのスティーブン・スピルバーグも、製作総指揮に名を連ねています。
まさに「お家芸」とも言えるSFドラマです。

キャストとしては。
主人公マラ・キントに、「シカゴ・ファイア」「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット」のサラ・シャヒ。
マラの元上司チャーリーに、「24 -TWNTY FOUR-」大統領デイビッド・パーマー役デニス・ヘイスバート。

そして、オニラ・テックの技術者ポールに、「HEROES/ヒーローズ」モヒンダーでおなじみ、センディル・ラママーシー。
謎の投資家モニカに、「コールドケース 迷宮事件簿」リリー・ラッシュ役キャスリン・モリス。

ほかにも、レヴェリーの開発者アレクシスに、「アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル」などのジェシカ・ルも出演しています。

なかなか豪華な共演ですよね。
出演者にも、注目です!

ドラマ「レヴェリー 仮想世界の交渉人」は、現在シーズン1まで制作され、シリーズとしては完結しています。
シーズン1は、2018年制作。
各話約43分程度の全10話です。

現在、Huluで見放題配信中です。
(紹介している作品は、2022年5月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHulu公式ホームページにてご確認ください。)

Hulu公式サイトは、こちら。

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参考記事 Huluおすすめ海外ドラマ ラインナップ

参考記事 Huluとは?サービス内容や使い方など基本を解説


※以下、ややネタバレしています。ご注意ください。

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「レヴェリー 仮想世界の交渉人」あらすじ

テクノロジー企業「オニラ・テック」が作り出した、ヴァーチャル空間「レヴェリー」。
レヴェリーの中では、死別した愛する人と再会することも、病気や恐怖から逃れることも、さまざまな欲望を満たすこともできる、まさに夢の世界。
しかし、中には仮想空間を離れられなくなる人も・・・。

元人質交渉人のマラ・キントは、今はオニラ・テックに勤務する元上司チャーリー・ベンタナから、ある仕事の依頼を受けます。
それは、レヴェリーから戻れなくなった人々を仮想空間で交渉・説得し、現実世界に引き戻すこと。

マラは、レヴェリーの中で人々を救うため奔走するのですが・・・。
それは、やがて大きな謎を呼び、マラ自身も過去と向き合っていくことになるのでした。

・・・というようなストーリーです。


Hulu公式サイトは、こちら。

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※以下、ややネタバレしています。ご注意ください。

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「レヴェリー 仮想世界の交渉人」感想:胸を打つ、心の傷と向き合う物語

何の予備知識もなく見始めましたが、なかなか面白かったです。

かなりSFテイスト全開で、ハラハラドキドキのエンターテイメント性に富んだ内容を想像していましたが。
思った以上にドラマ性重視で、どちらかというと、胸を打つヒューマンストーリーといった感じだと思います。

仮想空間「レヴェリー」は、あくまで物語の「舞台」であって、戻れない(戻る意志のない)ユーザーのドラマがメイン。
戻らない理由とは?
その謎も興味深く、いかにマラが説得するのかも見どころ。

マラ自身も含め、それぞれが心の傷や過去の経験と向き合い、再び現実で歩み始めるストーリーは、思った以上に、涙。
毎回、目が離せない展開でしたね。

また、いわゆる地上波の作品なので、エログロ一切なし。(笑)
SFテイストも、難しい専門用語などはなく、わかりやすいですね。
わりと現実に近いけど、どこか幻想的な世界観。
誰もが安心してストーリーを楽しめる気軽さも、すごくよかったです。

ただ、そのぶん、テクノロジーなどの説明は薄めで、やや説得力には欠けるかも。
リアリティーは、あまりないかなあ。
ちょっと、ご都合主義的な感じはあるかもしれませんね。

・・・強制終了できない「レヴェリー」って、恐るべき欠陥商品じゃない?とか。(笑)

あと、意外と低予算なのか(笑)スケール感としては、わりと小じんまりとしてるかも。
舞台も限定的で、メインのキャラクターも少人数。
奥行は、あまり感じないかもしれませんね。

とはいえ。
そこが重要ではなくて、あくまでも、人々が心の傷と向き合っていくドラマ性が、この作品の魅力。
余計な部分は極力省略し、絞り込んでテンポよく描いていると思います。
単純に、楽しみやすくて面白かったです。

マラをはじめ、メインのキャラクターのエピソードも、すごくよかったと思います。
・・・ま、あまり「チーム感」というのは、ないんですけど。(笑)
それぞれが個性的で、共感しやすかったですね。

マラは、元交渉人というより、セラピストに近いかもなあ。(笑)
マラ自身も、過去の傷に向き合っていくエピソードは、見どころだと思います。
若干、心霊的な感じもありつつ(意外と怖い。笑)現実ではない幻覚に、マヤ自身もハマっていくのか?
そこも、続きが気になる展開で、おもしろかったですね。

バーチャル空間の幻想的な世界観で、心の傷と向き合う物語。
新鮮味があって、安心して楽しめる作品だと思います。

「レヴェリー 仮想世界の交渉人」シーズン2はなし

個人的には、なかなか面白かったです。
これまでにない、新しいアプローチのヒューマンドラマ。
こじんまりとはしてますが、誰もが安心して楽しめる作品だと思います。

今作は、残念ながらシーズン2はありません。
シーズン1がファイナルとなり、完結。

最終話は、やや続きがありそうな終わり方ではありましたが・・・。
正直、もっと見たかったですねぇ。
ちょっと残念。

いいドラマだったと思うので、機会があれば、ぜひぜひ!
おすすめですよ。