Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「ナルコス/Narcos」シーズン2を観ました!
個人的な感想と評価です。
目次
Netflixオリジナルドラマ「ナルコス/Narcos」シーズン2とは?
コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルと、政府や捜査官たちとの戦いを描いた犯罪ドラマ第2弾。
実話を元にした、リアリティあふれるストーリー展開になっています。
作品の概要と、シーズン1の個人的な感想はこちら。
シーズン1は、驚愕展開の連続でしたね。
最高裁襲撃をはじめとした戦慄の事件に、「これが実話?ウソだろ!?」という驚き!
メデジン・カルテルと捜査官たちの戦いも熾烈を極め、ハラハラドキドキでした。
今回のシーズン2は、その続きから。
パブロ逮捕をめぐる、壮絶で凄惨な戦いが繰り広げられます。
主人公パブロ・エスコバルはもちろん、DEA捜査官ペーニャやマーフィーなど、主要キャラクターは再び登場。
ペーニャ役のペドロ・パスカルは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のオベリン・マーテル役でも有名ですね。
パブロを演じるヴァグネル・モウラは、今回も大熱演!
・・・体型が・・・。(笑)
また、パブロの妻タタ役のパウリナ・ガイタンが素晴らしかったですね!
迫真の演技にも注目です!
ドラマ「ナルコス/Narcos」はNetflixオリジナル作品で、現在シーズン3まで制作されています。
すでに、シーズン4まで決まっているようです。
シーズン2は、2016年製作。
各話45~55分程度の全10話です。
基本的に、前作を全て観ているのが前提の内容だと思います。
現在Netflixで、シーズン3まで配信中です。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)
Netflix公式サイトはこちら。
【公式サイト】Netflix
※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。
「ナルコス/Narcos」シーズン2 あらすじ
壮絶な戦いの末、刑務所の脱獄に成功した麻薬王パブロ・エスコバル。
コロンビア政府軍や捜査官たちは必死に行方を追いますが、パブロは潜伏しながら再び麻薬密売を続けます。
しかし、カリ・カルテルをはじめとした敵対する勢力が、打倒パブロで手を組み、共闘する事態に。
その裏には、CIAの影も・・・。
包囲網が敷かれ、命を狙われたパブロは、次第に破滅へと追い込まれていくのでした。
・・・というストーリーです。
激しい攻防と濃密なドラマ性!さらに見ごたえ満点のシーズン2!
今回のシーズン2は、初回からテンポも早く、ガンガン来てましたね。
戦いも、さらに激化して壮絶!
それでいてドラマ性も高く、かなり見ごたえがあったと思います。
本当に目が離せない展開ばかりで、気が付けば一気に全話鑑賞している感じでした。
前作に比べれば、「うそだろ!?」という驚きは少なかったですが。
それでも、巻き起こる凄惨な事件の数々は、やっぱり衝撃的。
ドキュメンタリータッチの演出は健在で、実際の映像や写真素材も使われ、リアリティがあって生々しかったです。
・・・本当にあった事件かと思うと、あまりの惨状に言葉をなくしちゃいますね。
まさに「戦争」状態。
法律だとか良心だとか、甘いことは言ってられない生死を賭けた戦いで。
そんな「正義」が曖昧な中で、葛藤しながら悩むペーニャやマーフィーたちのドラマは、猛烈に見ごたえがありましたね。
組織であるがゆえに、うまくいかないジレンマや苛立ち。
正義のために、法や良心に背く「一線を越える」ことへの恐怖と覚悟。
それらが、強烈に描かれていたと思います。
前作以上に、そういった緊張状態の中で翻弄される人たちを、ドラマとして丁寧に描いていたと思います。
中でも、新しいキャラクターのリモンとマリッツアのエピソードは、すごくよかったです。
・・・まったく自分の意志とは関係なく、危険に巻き込まれていくマリッツアが、あまりに不憫・・・。
また、今回は特に「家族」を題材にしたエピソードが多かったと思います。
パブロの家族や、マーフィーの家族、大佐と息子など、当事者たちはもちろんですが。
事件に巻き込まれる市民たちも、丁寧に描かれていたと思います。
そういった罪のない人たちを描いているのも、リアリティがあったし、ストーリーに説得力がありましたね。
犯罪の理不尽さや憤りが伝わってきて、見ごたえがあったと思います。
クライム・サスペンスとしても、かなりクオリティが高かったですね。
スケールも大きく、銃撃戦や爆破シーンは迫力満点!
ストーリー的にも、追い詰める政府軍と、それを切り抜けるパブロとの攻防がハラハラドキドキ!
裏切りや意外な結末、どんでん返しもあって、もう目が離せない緊迫した展開の連続!
エンターテイメントとしても、すごくおもしろかったです!
パブロの魅力と家族の物語
今作では、さらに主人公パブロ・エスコバルを魅力的に深く描いていたと思います。
とてつもなく凶悪な犯罪者なのですが。
人間味に溢れた魅力があって、感情移入しやすかったですね。
そこがまた、このドラマをおもしろくしていると思います。
前作でも、そうでしたけど。
パブロ・・・基本、服装がダサい。(そこか。笑)
ずっ~~と、ジーパンとスニーカー。
世界的な億万長者とは、とても思えないですよね。
犯罪者のボスというと。
高級スーツに、キンピカな時計やアクセサリーを身に着けて。
自己中心的で冷酷で、部下がちょっとでもミスしようものなら、その場で殺しちゃう・・・みたいな感じが定番ですけど。
パブロの場合、どこか庶民的で家族思い。
確かに、豪邸に住んだり、豪華な便器を買っちゃったりしますけど。(笑)
部下を叱りつけることは、ほとんどなく、「ありがとう」と言っちゃうくらい。
とても、従来の「巨大麻薬組織のボス」というイメージではなくて。
どこか愛国心というか地域愛もあって、メデジンでは市民の信頼も厚い。
親しみがあって、共感しちゃいますよね。
・・・とはいえ。
やっぱり、凶悪な犯罪者。
やることは冷酷で狂気に満ちていて、恐ろしい。
保身のためなら手段は選ばないし、人を殺すのも屁でもない。
その二面性とギャップが、魅力なのだと思います。
そういった人間臭い部分を、今作ではさらに丁寧に描いていたと思います。
共感しやすく、「パブロいいヤツかも」という親近感と、恐ろしい事件とのギャプが激しくて、より衝撃が増していると思います。
また、パブロと家族の物語も、よかったです。
特に、妻タタのエピソードは、素晴らしかったですね!
自分の家族を必死に守ろうとするパブロはもちろんですが、犯罪者の家族の視点を描いていたのも、見ごたえがあったと思います。
ただ単に、極悪な憎むべき犯罪者としてではなく。
人間としてパブロを丁寧に描いていて、ドラマとして魅力的だったと思います。
シナリオが、素晴らしかったですね!
クオリティが高い、秀作ドラマだと思います。
果たしてシーズン3は?
個人的には、今回も猛烈におもしろかったです!
ドラマ性もエンターテイメント性も、見ごたえ十分!
絶対に観るべきドラマだと思います!
最終話のラストでは、まだまだ続きがありそうな感じでしたね。
果たして、シーズン3はどうなりますかね?