ドラマ「マイノリティ・リポート」全話見ました 感想と評価

マイノリティ・リポート

海外ドラマ「マイノリティ・リポート」シーズン1を全話見終えました。
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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ドラマ「マイノリティ・リポート」とは?

同名映画「マイノリティ・リポート」を原作に、その後の物語を描いたSFサスペンスドラマです。

2002年公開の映画「マイノリティ・リポート」。
「ブレードランナー」などで有名なフィリップ・K・ディックの小説が原作で、監督スティーブン・スピルバーグ、主演トム・クルーズで当時大ヒットしました。

ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
私も観ました。
ハラハラドキドキの展開で、すごくおもしろかったですよね!

「プリコグ」と呼ばれる3人の予知能力者を特殊なプールに浮かせ、犯罪を予知して未然に防ぐシステムを開発。
まだ犯罪を犯していない「未来の犯人」を捕まえて、犯罪は激減するのですが・・・というようなストーリーでした。

手や指をマウスがわりに、モニターの情報を操作するのとか、カッコよかったですよね!
ちっちゃいクモみたいなロボとか、自在に走る車とか。
当時は、かなり未来的に感じました。

そんな「マイノリティ・リポート」をスピルバーグ自ら製作総指揮でドラマ化したのが、この作品です。
映画から10年後が舞台で、続編的なストーリーになっています。

とはいえ。
「プリコグ」など設定の一部は映画とリンクしていますが、ストーリーはまったく新しいオリジナル。
映画版を見ていなくても、問題なく楽しめると思います。

ドラマ「マイノリティ・リポート」は、2015年制作。
各話約45分程度の全10話です。
シーズン2は、ありません。
シーズン1で打ち切りで、完結。
続編は、ありません。
今回がファイナル・シーズンとなります。

DVDの発売・レンタルをはじめ、現在 Netflix(ネットフリックス)で配信されています。
(記事出筆時点での情報のため、変更されている場合もあります。ご注意ください)

Netflix(ネットフリックス)公式サイトはこちら。

【公式サイト】 Netflix

ドラマ「マイノリティ・リポート」あらすじ

2065年ワシントンDC。
「プリコグ」と呼ばれる3人の予知能力者たちの能力をシステム化し、犯罪を未然に防いできた「犯罪予防局」はすでに廃止。
3人のプリコグは開放され、身分を隠して人里離れた島でひっそりと暮らしていました。
しかし、プリコグの1人・ダッシュは、自分の能力をまだまだ犯罪阻止に活かしたいと、単身ワシントンDCに戻ります。
そして、女性刑事ヴェガと知り合ったダッシュは、互いに協力しながら数々の事件に立ち向かうのでした。
・・・というようなストーリーです。

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期待とは違ったストーリー展開

今回は、ちょっと辛口です。
お気を悪くされたら、本当にごめんなさい。
決して、悪意はありません。
あくまでも、私の個人的な感想ですので。
どうかどうか、お許しください。

ストーリー自体は、決してつまらなくはないです。
気軽に楽しめる内容だと思います。

・・・ただ。
映画版では、トム・クルーズ演じる主人公のジョンが、プリコグを使ったシステムをめぐる巨大な陰謀に巻き込まれ、追いつめられながらも孤軍奮闘で戦うストーリーでした。
その続編的なドラマ・・・と、言われると、やっぱりそういったハラハラドキドキな、先の展開が読めないサスペンスを期待してしまいます。

しかしドラマ版は、プリコグの1人・ダッシュと女刑事ヴェガの、犯罪を未然に防ぐために奔走する一話完結型の「刑事もの」。
全編を通して描かれるプリコグをめぐる陰謀もなくはないですが、あまりに薄くて。
期待した内容とは違う上に、続きが気になるほどの魅力も薄く、仮に1話見逃したところで、さして影響ない感じ。
・・・本当に残念!
もったいない!

また、プリコグを主役にするのはいいとしても、なぜダッシュだったのか?
映画版から考えれば、やっぱりアガサが主人公かな・・・と期待してしまいます。
でも、アガサは出番も少なく、そこもちょっと残念でしたね。

「プリコグ」以外にも、映画の設定の一部はドラマに引き継がれています。
例えば、例の手や指をマウスがわりに操作するシステムとか、小さなクモみたいなロボも、ちょろっと出てきます。

ただ、全体的には、映画版より未来感が薄くなったような。
・・・なぜなんでしょうかね?
時代が追いついてきたからか?
そう遠くない「近未来」になったからか?
映画で見た時に感じた「未来感」が、個人的にはあまり伝わってきませんでした。

映画版の続編・・・と期待して見ると、ちょっと残念な内容かもしれません。
あくまでも設定だけを借りた「別物」として楽しむほうがいいのかもしれませんね。

ドラマ版単体としても…

映画版の続編、というのは抜きにして。
ドラマ単体で考えてみても、ちょっと物足りなかったです。

決して、各話の事件がつまらないわけではないのですが。
ただ、予想外の展開で驚くことはあまりなく、わりと直球で一直線な展開。
一話完結型で単発で終わってしまうので、続きが気になって仕方ないという部分は弱かったですね。

あと、ドラマ性がやっぱり薄かったです。
キャラクターそれぞれは、決して悪くはないんですけどねぇ。
ただ、エピソードとして、しっかりと描かれていないので、どうしても感情移入が弱かったです。

ヴェガとか、すごくいいキャラクターだと思うんですよ。個人的には。
ただ、家族がちょろっと出てきますが、それっきり。
父親との過去も出てきますが、それっきり。
刑事としての正義感だとか使命感だとか、普段の生活や、過去の背景などなど、もっと深く丁寧に描いてほしかったですねぇ。
各話の事件を追うことがメインになって、そういったドラマ性が薄かったのが残念でした。

決して、役者さんがパッとしない、ということではないと思います。
単にドラマ性が薄くて、共感が弱かっただけだと思いますね。
個人的には、ヴェガを演じたミーガン・グッドは、個性的ですごくよかったです。

なんか、もう、アーサーが殺されて、ヴェガも瀕死で半分サイボーグになっちゃって(笑)、実はその犯人はアガサ!
実はヴェガは、アーサーとダッシュから求愛されていて、二人を心配したアガサが・・・。
ぐらいまで、想像だにしない展開だと「ぎょえ~~!どうなっちゃうわけ!?」と引き込まれたりもしたかも。
・・・ま、そこまでいくとメチャクチャですけど。(笑)

極論ですが。
それくらい、もっと引き込まれるようなドラマチックな展開であったり。
登場人物たちのドラマ性のある関係が深かったなら、もっとおもしろかったんじゃないかなと思います。
あまりにも、予知で事件を解決する、という部分がメインになりすぎだったのではないでしょうかね。

あと、ラストがなあ・・・ちょっと中途半端でしたね。
当初、全13話予定を10話に短縮という事情はあったにせよ、ラストは消化不良。
最終話は結構盛り上がっただけに、それも残念でした。

決して、つまらなくはないですが

私個人としては、やっぱりちょっと物足りなかったです。
辛口で、本当にごめんなさい。
個人的な感想ですので、どうかお許しを。

決して、つまらないわけではないです。
「物足りない」のです。

気軽に、あまり考えずに楽しめるというのは、いい部分だと思います。
全10話というのも、見やすい長さだと思います。
・・・いや、フォローじゃなくて、本当にそうですよ。(笑)

個人的には、ちょっと残念なドラマでした。
ごめんなさい。