Amazonオリジナルドラマ「トランスペアレント」シーズン2鑑賞しました。
個人的な感想と評価です。
「トランスペアレント」シーズン2とは?
父親が、トランスジェンダー(性同一性障害)だとカミングアウトしたことで浮き彫りになる、家族の秘密や問題を描いたドラマの第2弾。
一風変わったファミリードラマですが、ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、クオリティの高い見ごたえのある秀作です。
作品の詳細や、シーズン1の感想はこちら。
主要キャストは、ほぼ前作同様。
今回も、主演のジェフリー・タンバーの演技は素晴らしいですね!
愉快な母親シェリー役ジュディス・ライトや、三女アリ役ギャビー・ホフマンなども、前作以上に素晴らしい!
特に今回は、長女サラ役エイミー・ランデッカーが出色!
また、新キャラクターとして「24 -TWENTY FOUR-」の女性大統領テイラー役だったチェリー・ジョーンズが出演。
テイラー大統領と正反対すぎる役で、ギャップに驚愕!
出演者たちの見ごたえのある演技にも注目です!
「トランスペアレント」はAmazonオリジナルドラマで、現在シーズン4まで制作されています。
シーズン2は、2015年制作。
各話30分程度の全10話です。
基本的に、シーズン1を視聴していることが前提の内容だと思います。
現在、Amazonプライム・ビデオで配信中です。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)
詳しくは、公式サイトでご確認ください。
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「トランスペアレント」シーズン2 あらすじ
フェファーマン家の人々は、それぞれが人生の変化の時を迎えていました。
父親モーラ(モートン)は女性として人生を歩み始めましたが、行き場を失い、一時的に元妻シェリーの家に居候。
再婚相手を亡くしたシェリーは、復縁を期待するのですが・・・。
サラ、ジョシュ、アリの三人の子供たちも、それぞれのパートナーと、未来の生活を考え始めます。
しかし、それが思いもしない波乱の展開に。
そして、家族それぞれが苦悩や別れやトラウマと向き合い、また新しい人生を歩み始めてゆくのでした。
・・・というようなストーリーです。
人生模様を深く描いた秀作ドラマ
モーラの美しさにも、さらに磨きがかかったシーズン2。(笑)
シーズン1に比べると、よりドラマ性が深く、ちょっと笑いが少なくなったような。
・・・ま、それでもサラやアリの「変質趣向的な日常」は、おかしいのですが。(笑)
今回も、おかしくもせつなくて、家族や人生を考える、そんな見ごたえある内容になっています。
ストーリーが日常の切り取りで、刺激的な大事件が起きるわけでもないので。
ともすると、退屈に感じる方も多いかもしれませんね。
より一層、ドラマ性が高くなって、かなり玄人好みの作品になったように思います。
・・・若い年齢層の方には、ちょっと難しいかも。
かなり、どぎつい描写もあります。
また、男性よりは女性のほうが共感しやすい内容かもしれません。
シーズン1では、モーラのカミングアウトをきっかけに「家族」を描いていたと思うのですが。
今回は、さらに「血族」とか「一族」とか、ちょっぴりスケールアップ。(笑)
また、その後のそれぞれ個々の人生を中心に、より「人生模様」を深く丁寧に描いていると思います。
描かれる題材も、さらに多くなりましたね。
トランスジェンダーや同性愛なども、もちろんテーマとして出てきますが。
・・・今回は、もうそういうものを超越しちゃって(笑)「人間」という踏み込み方ですね。
もう、男とか女とか、モロだしとかボーボーとか。(笑)
そういう「線引き」なんかなくて、ただ「人間」。
自分らしく生きていくのが、大変だけど大事なんじゃないかなと。
「愛し方」も「愛され方」も、人生の生き方も、人それぞれ自由。
いろいろな形が描かれています。
今回も、シナリオや演出が素晴らしかったですね。
シーズン2は、特に第1話が秀逸。
ファースト・カットからして、もう冠婚葬祭の家族「あるある」描写で(笑)、これがまた結構笑える。
それをカメラ固定で長回し、演技も自然なので、リアリティがあって、まるで親戚のビデオ見ているような。(笑)
相変わらず、うまいっ!
また、第1話ラストのベランダの移動撮影の演出も、すごくよかったです!
最後の最後にドキリとする演出も、さすが!(ネタフリなんですね)
シナリオ的にも、第1話の出だしがソレで、最後がアレ。(笑)
まさかの展開で波乱含みなのも、構成がすごくよかったと思います。
・・・それで、1話30分ですからね・・・すごい・・・。
それでも人生は続いていく
今回は、人生の幸せや喜び以上に、悲しみや別れなどを中心に、人生模様を丁寧に描いていると思います。
居場所を失ったり。
阻害されたり、差別されたり。
理解されなかったり、思いが届かなかったり、欲求が満たされなかったり。
罪悪感や贖罪の気持ち。
まさかの別れもあったりして。
・・・それでも、生きていくんですよね。人生って。
家族として世代を紡ぎ、受け継がれながら人生は続いていくのですね。
今回のシーズン2では、ちょっと不思議な「回想」が入りますが。
結局、それが最後の最後でパンチ効いていて。
最終話のラストは、もう本当に素晴らしくて。
フェファーマン家の人々は、セリフなしで一言も話してないんですけどね。
でも、最後のラストカットでジーン・・・エンドロールで余韻全開。(笑)
今回は「フェファーマン家」というより「フェファーマン一族」の、それぞれのドラマを通じて、人間の人生模様が濃厚に描かれていると思います。
「家族」の物語でもあり、「血脈」の物語でもあると思います。
・・・しかし、そう考えるとなあ。
息子コルトンを、誰かなんとかしてやれなかったのかねぇ。
コルトンの健気さが・・・もう・・・泣けて泣けて・・・。
・・・とにかく。
今回は、ストーリーが深すぎちゃって。
この記事、まったくうまく書けずに、もう自己嫌悪・・・。
ともあれ!
かなり玄人好みですが、おもしろいんです!このドラマ!(笑)
玄人好みのドラマ性の高い作品です
個人的には、とってもよかったです!
おもしろかったですね。
かなり見ごたえのあるストーリーで、引き込まれました。
1話30分程度なので、あっという間に見ちゃった感じです。
・・・ただ。
退屈に感じる方も多いかも。
かなり玄人好みのツウなドラマなので、万人ウケはしないかもしれませんね。
かなり、大人なドラマだと思います。
ゆっくりとドラマ性を楽しみたい方には、おすすめですよ。
シーズン3も、ぜひぜひ見たいです!
別れてしまったキャラクターたちは、もう登場しないのかなあ。
ぜひ、復活を希望です!