「HEROES/ヒーローズ」シーズン3・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「HEROES(ヒーローズ)」シーズン3

海外ドラマ「HEROES/ヒーローズ」シーズン3を見しました。
個人的な感想と評価です。


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「HEROES/ヒーローズ」シーズン3とは?

超能力者たちの戦いと活躍を描いた、大ヒットサイキックドラマの第3弾です。
作品の概要と、前シーズンまでの詳細はこちら。

シーズン1
シーズン2

シーズン3は、2008~2009年に制作。
1話45分程度で全25話です。
基本的に、シーズン1・2を見ていることが前提の内容だと思います。

DVD・Blu-rayをはじめ、現在、Huluなどで配信中です。
(本作品の配信情報は2021年2月日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している場合もありますので、ご注意ください)

Hulu公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Hulu

また、今シリーズのその後の世代を描いた続編「HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン」も制作されました。
この「HEROES/ヒーローズ」を見ておくと、さらに楽しめるのではないかと思います。

「HEROES/ヒーローズ」シーズン3 あらすじ

悪人 Villains

ネイサンの衝撃的な事件の後も、騒動は拡大していきます。
再び動き出したサイラー、凶悪な能力者の脱走、アーサーの復活、新たな組織の暗躍など、能力者たちを巡る戦いは続いていくのでした。
そして、誰もが能力を得られる薬が開発され、それが未来の世界を変えることを能力者たちは知ることになります。
薬が必要だと考える者、阻止すべきだと考える者、それぞれの正義で勢力は二つに割れ、能力者同士の未来を賭けた戦いが始まろうとしていました。

逃亡者 Fugitive

戦いが決着した後、ついに政府による「能力者狩り」が始まります。
能力があるという理由だけで危険とみなされ、強制的に監禁される能力者たち。
今度は、人類そのものが能力者たちの敵となっていきます。
そして、さらに新しい能力を手に入れたサイラーは、世界を変えるような、ある怖ろしい計画を実行に移します。
再び、未来を賭けた能力者たちの戦いが始まるのでした。

・・・というようなストーリーです。
シーズン3は二部構成になっていて、メインとなる事件が異なります。

練り込まれたシナリオと壮大なストーリー

ちょっと残念に終わったシーズン2とは違って。(笑)
シーズン3では、二部構成の壮大なストーリーとなっています。
激しいアクションや、派手な爆破シーン、特殊効果なども増えたんじゃないかと思います。

シナリオや構成は、かなり緻密に練り込まれていると思います。
現在・過去・未来の時間軸のおもしろさもパワーアップ!
シーズン1には、まだまだ謎や背景や事情が残されていて、それが今回明らかになっていくのも魅力です。
組織の誕生から、現在に至るまでの驚きの真相が明かされ、目が離せない展開です。

キャラクターたちの対立

以前までは、「世界を救う」という目的のもとで、方法や経路こそ違え、レギュラーキャラはひとつにまとまっていたと思うのですが。
今回のシーズンでは、それぞれの正義や考え方によって、以前と逆の立場になったり、対立したりします。

サイラーとベネット、クレアとエル、マットとダフネなどなど、それそれの考えや苦悩の中で組み合わさっていくのも、おもしろかったですね。
また、ネイサンとピーターの兄弟の対立も、意外な展開で見どころです。
・・・モヒンダーにしてもマットにしても、今回は、まあ内輪対決が多い。(笑)

章タイトルで「悪者」とあるように。
それぞれの正義が問われ、時に正しくても「モンスター」と呼ばれる苦悩が描かれていると思います。

また、能力の有無についても、キャラクターたちの葛藤があります。
持つ者と持たざる者の、優位や苦悩が描かれ、それによって能力者同士の対立も生みます。
特にモヒンダーの苦悩たるや・・・。(涙)
個人的には、アンドウの展開は嬉しい限り。

能力を失うという展開も、キャラクター性が出て興味深かったです。
・・・ハイチ人も、能力がなければ、ただの人。(笑)

そういったこれまでにない新しい展開が、今回のシーズンの大きな見どころだと思います。

ただ評価は分かれそうなシーズン

これまで以上に練り込まれたストーリーではありますが、好みが分かれる内容かもしれません。

キャラクターが一致団結するのではなく、状況や考え方で立場が変わったり対立したりするので。
ある意味、ヒーローものらしくはないのですが。(笑)
そこに、おもしろさを感じられないと、厳しいかもしれませんね。

例えば、ネイサンやモヒンダーのように、今まで愛してきたキャラが、見ている側の期待とは別の方向にいってしまうと、感情移入できないかもしれません。
・・・あんな家庭的で善良なサイラーは見たくないなあ。(笑)

また、時間軸の構成も、あまりに緻密すぎて混乱してしまい、ストーリーを追えなくなってしまうかもしれません。
未来のピーターと現在のピーターがいて、かつ、未来の傷ありピーターはニセモノで・・・とかなると、もうどうにも。(笑)

今回のシーズンは、緻密なぶん、単純さがなくなってしまったという欠点もあったかと思います。

あと、意外とキャラの扱いが雑になることが、ちょっと多かったかもしれませんね。
アダムもあっさり、アーサーもさっくり。(笑)
そしてなによりマット!!
ダフネと、あんなロマンチックなシーンがあったのに!
よくまあ、そう安々と戻れるな!(笑)

そうそう。
あと声を大にして言いたいのですが。

で、結局モリーはどこにいったの?

見ごたえ十分のボリューム

私個人としては、そこそこおもしろかったです。
ただ、全25話は長かったですね。(笑)
やや中だるみする部分もありましたが、見ごたえ十分のボリュームだと思います。

今回も最終話はとんでもない終わり方でしたね!
今までで一番驚愕した終わり方かも。
次のファイナルシーズンも気になっちゃいますね。

次のシーズン4を見た個人的な感想はこちら。
「HEROES/ヒーローズ」シーズン4・感想と評価