海外ドラマ「ホームカミング」シーズン1、全話見ました!
個人的な感想と評価です。
目次
海外ドラマ「ホームカミング」とは?Amazonオリジナル
帰還兵の支援施設をめぐる謎を描いた、ミステリアスなドラマ。
Amazon制作のオリジナル作品です。
かつて、米軍帰還兵をサポートする施設「ホームカミング」で、カウンセラーとして働いていた主人公ハイディ。
現在は、ウェイトレスとして新たな人生を送っていましたが、国防省の監査員がハイディの元を訪れことをきっかけに、過去に隠された恐ろしい真実に気づき始めます。
次第に深まる謎と疑惑。
そして、少しずつ明らかになっていく意外な真相に、驚きの連続。
計算された絶妙なストーリーと、見ごたえあるドラマ性に、目が離せない面白さ。
クオリティの高い、深くハマれる作品です。
できれば、何も知らないで見たほうが、おもしろいと思います。
意外性と驚きを楽しむドラマですね。
今作は、ポッドキャストの同名フィクション番組をベースに、Amazonがオリジナル作品としてドラマ化。
作者のエリ・ホロウィッツとミカ・ブルームバーグは、今作でも脚本を担当しています。
そして、製作総指揮と全10話の監督は、あの「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」のクリエイター、サム・エスメイル。
も~、今回もサム・エスメイル節、炸裂!(笑)
独創的でスタイリッシュでシュールな演出と世界観は健在!
必見です!
もし今作でハマった方は、「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」も、ぜひぜひ。
さらにディープでシュールな、おもしろさ!(笑)
「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」の作品概要など、詳しくはこちら。
キャストとしては、
主人公ハイディ・バーグマンに、「マグノリアの花たち」「プリティ・ウーマン」「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツ。
最近では、「オーシャンズ11」でも大活躍。
個人的には、「ノッティングヒルの恋人」が大好き!(笑)
今作では、製作総指揮にも名を連ねています。
そして、国防総省の監査員トーマス・カラスコに、「ボードウォーク・エンパイア」「エージェント・カーター」のシェー・ウィガム。
ハイディの上司コリンに、「アントマン」「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」でおなじみ、ボビー・カナヴェイル。
ジュリア・ロバーツ、シェー・ウィガム、ボビー・カナヴェイルの3人は、本当に素晴らしかったです!
ジュリア・ロバーツは、今作でゴールデングローブ賞をはじめ、数々の賞にノミネートされました。
実力派俳優たちの圧倒的な演技は必見です!
また、帰還兵ウォルター・クルーズに、「運命の銃弾」のスティーブン・ジェームズ。
帰還兵シュライヤに、「シェイムレス 俺たちに恥はない」のジェレミー・アレン・ホワイト。
施設の従業員クレイグに、「Girls/ガールズ」アレックス・カルポスキー。
ハイディの恋人アンソニー役を演じるのは、「シェイムレス 俺たちに恥はない」「ピュア・ジーニアス ハイテク医療の革命児」のダーモット・マローニー。
・・・なんですけど。
映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」では、主演のジュリア・ロバーツの相手役マイケルを演じていました。
二人のシーンは、かつて映画を見た人は、ちょっと複雑な思いかもしれませんね。
また「え?そうなの?知らない」「どこかで見た感じしてた」「そうだっけ?覚えてない」という人も多いかと思いますが・・・。
その感覚。
まさに、このドラマの内容。
・・・サム・エスメイル、そういうとこ姑息。(笑)
さらに。
ハイディの母エレンには、大ベテランのシシー・スペイセク。
「キャリー」「歌え!ロレッタ愛のために」「ロンリー・ハート」などなど、数多くの映画作品で知られ、アカデミー賞だけでも6度ノミネートされてる、すごい人。
近年では、「ビッグ・ラブ」「BLOODLINE ブラッドライン」「キャッスル・ロック」などのドラマ作品にも出演しています。
今作では、出番こそ少ないですが、存在感はさすがでしたね。
制作者からキャストまで、実力者とクセ者(笑)がそろった今作。
注目です!
ドラマ「ホームカミング」は、Amazonオリジナルドラマで、現在シーズン2まで配信されています。
シーズン1は、2018年制作。
各話30分程度の全10話です。
各話が短いので見やすいですが・・・濃いです。(笑)
なお、第10話の最後の最後に、おまけがあります。
お見逃しなく。
現在、Amazonプライム・ビデオで、シーズン2まで配信中です。
(紹介している作品は、2019年2月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はAmazon公式ホームページにてご確認ください。)
Amazonmプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。
【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ
参考記事 Amazonプライムビデオおすすめ海外ドラマ ラインナップ
※以下、ネタバレを含ます。くれぐれも、ご注意ください。
このドラマは、何も知らないで見たほうが楽しめると思います。
「ホームカミング」あらすじ
時は2018年4月10日。
米軍帰還兵の社会復帰を支援する、帰国移行支援センター「ホームカミング」に、若い兵士ウォルター・クルーズがやってきます。
担当のカウンセラーは、ハイディ・バーグマン。
ハイディとウォルターは、カウンセリング通じて心を通わせていくのですが・・・。
それから4年後。
施設を辞めたハイディは、母エレンと同居しながら、ウェイトレスとして新たな人生を送っていました。
そこに、施設へ寄せられた苦情を調査するため、国防省の監査員トーマス・カラスコがやってきます。
施設での出来事や、辞職した理由を聞かれるハイディでしたが・・・。
それが、きっかけとなり、過去に隠された恐ろしい真実に気づき始めます。
支援センター「ホームカミング」で何があったのか?
すべてが繋がった時、予想もしなかった驚くべき真相が明らかになるのでした。
・・・というようなストーリーです。
※クドいようですが、以下ネタバレを含ます。くれぐれも、ご注意ください。
計算されたストーリーと演出と演技に驚愕!としか書けない秀作ドラマ!
見終えた後は、深い余韻に浸りながら、ただただ、面白かった!スゴかった!
それだけ。
これは、全話を見ないと味わえないと思います。
監督サム・エスメイルの演出は、今回もキレッキレ!
ワールド大爆発!(笑)
シンメトリー(左右対称)や俯瞰(真上から見た図)、ドローンや長回しを多様した、不思議で不穏な世界観。
無機質で冷たくて。
リアルなんだけど、現実味のないシュールさ。
そして、あの縦長の構図。
相変わらず、クセが強すぎるぜ(笑)・・・と、思いきや。
それだけで終わらず。
あまり意味を感じなかった、施設内の風景映像でさえ、実は・・・という驚き。
「ストーリーでビビるかもしれないけど、映像演出で、もっとビビらせてやるからねっ!」という感じですかね。(笑)
全話、エンドロールまで気が抜けない、さすがの演出!
期待以上でした。
・・・これ、普通の監督が、普通に演出していたら、わかりやすいかもしれないけど、こうも驚いたり、見入ったりはしなかった気がしますね。
シナリオも、素晴らしかったと思います。
序盤から、じわりじわりと深まっていく謎。
その中で描かれていく人間性も、ドラマとしては、すごく見ごたえがあって、よかったです。
・・・ライジング。(笑)
映画ネタも多めで、楽しかったですね。
・・・なんですが。
意外と、決定的にドキドキハラハラするような大事件って、さほどなくて。
正直、中盤あたりは、やや刺激に欠け、停滞気味に感じましたね。
ハイディとウォルターの関係とか、上司コリンとの電話で少しずつ明らかになることとか、それはそれで面白かったんですけど。
ドラマ性を深く描くのが中心で、セリフも多め。
ドライブ旅行のエピソードとか、ちょっと長かったかなあ。
やはり、サム・エスメイルのオリジナルストーリーではないし、脚本家も違うので、映像演出はスゴいけど、こんなものかな?
というのが、正直な気持ち。
各話30分程度と短いですが、もしかしたら、途中で飽きちゃう人もいるかもしれませんね。
でも!
だが!
しかし!
甘かったです!私!(笑)
やっぱり、それで終わるわけはなかった!
終盤に差し掛かる第7話からは、もう一気にスイッチオン!(笑)
怒涛の展開!
結局、それまでのものは前フリ。
それが意外すぎる形で、次々と繋がっていって驚愕の連続!
え!?それも!?あれも!?おおお!
現在のホームカミングで繰り広げられるエピソードは、演出も素晴らしくて、緊張感も満点!
スピード感があってドキドキ!
そして、明らかになる真相。
施設での最後の日に、ハイディに何があったのか?
見ごたえありましたね。
ドラマ性としても、あの第7話冒頭のウォルターのサッパリとした表情が、恐ろしい。
ぞぞぞ・・・。
ハイディの苦悩はもちろんですが、監査員トーマス・カラスコの葛藤も、すごくよかったです!
さらに、すべての謎が解けて・・・だけでは、終わらず。
最後まで、人間ドラマとして、しっかりと描いていて。
ハイディと母親とのシーンや、トロッターさんのエピソード、そして最後の最後・・・。
見終えた後は、深い余韻。
色々と考えさせられるものも多かったです。
結局、全10話、というよりも、5時間くらいの長編映画を10分割したような構成だったと思います。
7・8・9話がクライマックスで、10話が結末、という感じでしょうかね。
キャストの演技も素晴らしかったです。
トーマス・カラスコ役シェー・ウィガムや、上司コリン役ボビー・カナヴェイルも、さすが。
とはいえ、やっぱりジュリア・ロバーツがスゴかった!
大げさではなく、抑え目だけど感情が伝わってくる演技だったと思います。
あの微妙の表情・・・。
さすがでしたね。
シナリオも演出も演技も、すべてが緻密に計算され、少しずつ繋がっていく面白さ。
それが分かった時の驚き。
そして、深い余韻。
クオリティの高い、素晴らしいドラマだと思います。
シーズン2も配信中。果たして内容は?
個人的には、メチャクチャおもしろかったです!
も~、どっぷりハマって堪能!
なかなかクセが強くて(笑)乗り切れないと、途中でやめてしまいたくなるかもしれませんが。
ぜひぜひ、最後の最後まで見てほしいですね。
【追記:2020.5.22】
シーズン1では、一応、最終話できれいに終わっていますが。
シーズン2も制作されています。
ただ、まったく新しい物語で、ジュリア・ロバーツは出演していません。(製作総指揮として参加)
果たして、今度はどんなストーリー展開になるのか?
シーズン2にも、期待したいと思います。