海外ドラマ「タイラント 独裁国家」シーズン2を全話鑑賞しました。
個人的な感想と評価です。
【追記:2017.12.1】
Huluでの配信は、2017年11月で終了しました。
現在、Huluでは視聴できませんので、ご注意ください。
目次
「タイラント 独裁国家」シーズン2とは?
中東の独裁国家を舞台に、独裁者一族の愛憎を描いたドラマの第2弾。
混迷する政治の緊張感と、それに翻弄される一族の対立や葛藤がスリリングに描かれています。
作品の概要や、シーズン1の詳細はこちら。
シーズン1では、政権と民主化をめぐるアルファイード一族の愛憎劇にハラハラドキドキ!
バサムとジャマルの兄弟の物語は、本当に見ごたえありましたね!
最終話では、息をのむ驚愕の結末を迎えました。
今回のシーズン2では、アブディンの国はさらに危険で混迷を極め、一族の愛憎劇も激しさを増していきます。
先が読めない面白さもパワーアップ!
目が離せない展開の連続!
とにかく、メチャクチャおもしろいっ!(笑)
バサムとジャマルをはじめ、それぞれの家族も再び登場し、その後の物語が描かれていきます。
・・・ジャマルはもう、ゴットファーザーのマーロン・ブランドもビックリな貫禄と存在感!
また、今回はジャマル以上に、妻のレイラ役モラン・アティアスの演技が素晴らしかったですね。
注目です!
「タイラント 独裁国家」は、現在シーズン3まで制作されています。
シーズン3がファイナルシーズンで、シリーズとしては終了しています。
シーズン2は、2015年制作。
各話約40~50分程度の全12話です。
【追記:2017.12.1】
Huluでの配信は、2017年11月で終了しました。
現在、Huluでは視聴できませんので、ご注意ください。
※以下、かなりネタバレを含みます。ご注意ください。
「タイラント 独裁国家」シーズン2 あらすじ
舞台は、アルファイード一族による独裁政権の国アブディン。
その後、バサムは捕らえられ、牢獄で監禁生活を送っていました。
ジャマルは、弟バサムに対する気持ちが捨てきれずにいましたが、周囲の声もあり、ついにバサムの処刑を決断します。
一方、帰国したモリーやサミーたちは、世間の好奇の眼にさらされながらも、父バサムのいない新たな生活を踏み出そうとするのですが。
しかし、そこに思いもしない知らせが届き、再び運命に翻弄されることに。
そんな中、アブディンに、アブオマル率いるテロ組織カリフェイトの脅威が迫ります。
国家存亡の危機を迎え、アルファイード一族は再び大きな苦悩と決断を迫られることに。
果たして、一族の運命は?
・・・というようなストーリーです。
スリルと迫力!スケール感とドラマ性がパワーアップしたシーズン2!
初回から、ハラハラドキドキで見ごたえ満点!・・・ではあったのですが。
正直、序盤はやや散漫で、ストーリーの起伏や進展もあまりなく、ちょっと不安でした。
なにせ、あのシーズン1の驚愕のラストからの続き。
再び、バサムとジャマルの兄弟の愛憎が・・・と、期待せずにはいられませんでしたけど。
二人の絡みはほとんどなく、それぞれ単独のエピソードが続き、ちょっと肩透かしを食らった感じ。
序盤は、色々な「家族」を題材にした内容が中心でしたね。
モリーをはじめとしたバサムの家族、ジャマルとレイラ、アハメドと妻ナスラット、バサンの友人ファウジナダルと娘サミーラなどなど、家族愛や絆、憎しみも丁寧に描かれていたと思います。
それはそれで、見ごたえもあって面白かったのですが・・・。
ただ、バサムは流れ着いて、すっかり落ち着いちゃったし。
ジャマルは、罪の意識と損失感でションボリしながら(笑)、政治問題にオロオロ。
シーズン1での兄弟の愛憎劇が、あまりに強烈だったので、二人が一切絡まない展開がちょっと物足りなかったです。
・・・ところが!ところが!
中盤で、テロ組織カリフェイトが出てきたあたりから、一気に加速!
政治や国内情勢に翻弄され、運命が変わっていく家族たちの物語が猛烈におもしろかったです!
愛情や絆、謀略や裏切り、といった部分もパワーアップして復活!
先が読めない予想外の展開や、驚きの結末に、もう目が離せませんでしたね。
・・・ラミ登場!とか。(笑)
かなりドラマチックで、ストーリー的にも見ごたえ十分!
・・・もう、サミーラの件とか、あまりに切ない・・・。
バサムとサミーの親子だったり、妻として母としてのレイラの苦悩だったり。
本当に、どれも見ごたえのあるエピソードばかりでしたね。
結局、序盤で色々な家族を丁寧に描いていたからこその、おもしろさだったと思います。
バサムとジャマルの兄弟のエピソードに絞らなかったことが、結果的にはドラマとしての幅が広がって、よりおもしろくなったと思います。
すごく、よかったです!
・・・やっぱ、そういうとこ、うまいですよね。
さすが!
スケールもかなり大きくて、戦闘シーンなどもド迫力でしたね!
ストーリー的にもスリリングで、ハラハラドキドキ!
特に終盤は、すごかった!
第11話のクライマックスなどは、もう圧巻!
カリフェイトは、ISISをモチーフにしていると思うのですが、そういった現実の社会情勢を取り入れてリアリティを出しているのも、うまい!
さらに、戦闘で犠牲になっていく人たちや、国を変えようと戦う人たちも丁寧に描いていて、すごくよかったと思います。
リアリティがあって、入り込みやすかったです。
確かに、バサムとジャマルの絡みはなく、もはや戦争ドラマ的な感じで(笑)、ちょっとノリが変わっちゃった感じはあるのですが。
ただ、「夫婦」「親子」「兄弟」といった、これまで描いてきた「家族」「血族」のおもしろさは、ブレることなく。
さらに幅を広げた新しい展開も加わって、猛烈におもしろかったです!
シーズン1とはまた違った、見ごたえがあったと思います。
結局、バサムとジャマルの兄弟のエピソードは、今回は控えめ・・・と思いきや。
これがまた、最終話がすごくよかったですね。
もう・・・何だか色々とジーンと来ちゃって、ホロリと涙が・・・。
・・・と、思いきや!
やっぱり、タダじゃ終わらない!(笑)
今回も「ぎょえええ~!」と叫ばずにはいられない驚愕ラスト!
・・・もう・・・なんて終わり方を・・・。(笑)
相変わらず、最後の最後まで気が抜けない面白さ!
シーズン2も、かなり見ごたえがある秀作ドラマだと思います。
家族としての苦悩や葛藤
今回も、血のつながりや家族の絆を活かした、愛憎劇の面白さが際立っていたと思います。
もし、他人だったら問題のないことでも、家族だからこそ悩み葛藤する姿が、すごくおもしろかったですね。
まさかの出来事や、悲劇的な結末も多くて、本当にドラマチックだったと思います。
ジャマルも、相変わらず狂気に満ちて恐ろしいですが。
ただ、それでもやっぱりバサムを思う気持ちが強くて、罪の意識や損失感で自分を見失ってしまうあたりは、すごくよかったです。
他人をぶっ殺すのは屁でもないけど(笑)、やっぱり自分の家族となると、そうはいかない。
・・・の、割りには、タリク叔父さんのことはまるで気にしなかったり(笑)、ラミへの謀略を企てるなど、まさに愛と憎悪が紙一重。
そんなジャマルの魅力も、今回は光っていたと思います。
主人公バサムは、もちろんですが。
今回は、他の登場人物たちも幅広く深く描いているのが特徴だったと思います。
アハメドやナスラット、ファジールやサミーラ、モリーやサミーなどなど、それこそ細かく書いたらキリがないくらいですね。
どの人物も丁寧に描かれていて、それぞれのドラマが猛烈に見ごたえがあって、おもしろかったです。
・・・まさかサミーがここまで描かれるとは、序盤では想像もできなかったですよ。(笑)
シーズン1では、いまいち意味がなかった「趣向」のことが、まさかここで活きてくるとは・・・予想外。
そこまでやるのか?の行動力は、意外と父親の血を受け継いでいるからじゃないですかね?(笑)
サミーの成長と変化も、魅力的だったと思います。
個人的には、今回はジャマルの妻レイラがよかったです!
大統領夫人として国を支える強さや、母親としてアハメドを思う愛情や、夫に対する葛藤など、どれも見ごたえがあってグッと来ちゃいましたね。
演じたモラン・アティアスが素晴らしかったです!
・・・にしても。
息子アハメドは、さらにオッサン臭くなりましたね。(笑)
レイラと並んで歩くと、何だか親子に見えない。(笑)
今回は、アハメドにもかなりスポットが当たりましたね。
逃げ出したい気持ちや、ナスラッドに対する愛情なども、すごくよかったです。
・・・アハメドも、まさかここまで重要キャラになろうとは、シーズン1の段階で誰が想像できたでしょう?(笑)
シーズン3はどうなる?続きが気になる、おもしろさ!
個人的には、今回のシーズン2もメチャクチャおもしろかったです!
本当に、目が離せない秀作ドラマだと思います。
最終話は、驚愕のラストでしたね!
・・・ど~なっちゃったの?
猛烈に続きが気になっちゃいますよね!
シーズン3も、楽しみですね!
期待したいと思います!