映画「砂の城」感想と評価【Netflixオリジナル】

Netflixオリジナル映画「砂の城」

Netflix(ネットフリックス)オリジナル映画「砂の城」(原題:Sand Castle)を観ました。
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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Netflixオリジナル映画「砂の城」とは?

激しい戦争で揺れる、2003年のイラクを舞台に、アメリカ軍兵士たちの人間模様を描いた戦争映画。
Netflixオリジナル制作の作品です。

新米兵士マット・オークルたちの部隊は、破壊された水道施設を修復する任務のため、イラクの小さな村を訪れます。
地元の民衆の怒りや憎悪が渦巻き、危険な状況の中、オークルは戦争の厳しい現実を目の当たりにしていくことになります。

今作は、実際にイラク戦争で2年間従軍していた脚本家クリス・ロスナーが、自身の実体験に基づいて書いたオリジナル・シナリオだそうです。
監督は、「ナルコス」なども担当したフェルナンド・コインブラ。

主人公マット・オークル役には、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」などのニコラス・ホルト。
特別部隊サイバーソン大尉に、「マン・オブ・スティール」「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のスーパーマン役でおなじみ、ヘンリー・カヴィル。
・・・かなりワイルドで、迫力あります!

また、ハーパー軍曹役には、映画「デビル」「プロメテウス」のローガン・マーシャル=グリーン。
個人的には、すごくよかったです!
2017年8月公開のマーベル映画「スパイダーマン ホームカミング」にも出演しているそうですよ。

他にも、チャツキー軍曹に、映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」やドラマ「スクリーム・クイーンズ」のグレン・パウエル。
上官アンソニー中尉に、「ザ・ラストシップ」クインシー役サム・スプルエル。(皮肉な役だなあ)
村の校長カディールに、「HOMELAND/ホームランド」の、あのアブ・ナジール役ナヴィド・ネガーバン。(かなり皮肉な役だなあ。笑)

豪華な出演陣にも注目です。

映画「砂の城」は、Netflixオリジナル作品で2017年制作。
本編は113分です。

現在、Netflix(ネットフリックス)で配信されています。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】 Netflix


※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

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映画「砂の城」あらすじ

2003年、戦時中のイラク。
アメリカ軍の新米兵士マット・オークルは、激しい戦火の中で、常に死と隣り合わせの危険な任務に就いていました。
そんなある日、アメリカ軍が空爆で破壊した水道施設を修復し、水が近隣の住民に供給できるようにするため、オークルたちの部隊は、バクーバにある小さな村へと着任します。
現場のサイバーソン大尉たちの部隊と合流し、地元住民のために命を懸けて、水の配給や設備修復の任務にあたるオークルたち。
しかし、戦時下の地元の村では、民衆の憎悪や疑念が激しさを増し、作業は困難を極めることに。
やがてオークルは、戦争の厳しい現実と理不尽さを痛いほど知ることになるのでした。

・・・というようなストーリーです。

戦場の現実や虚しさ、極限の中で描かれる人間性。見ごたえのある戦争映画

内容的には、「人間」を描いたドラマ性重視の作品だと思います。

ただ、かなりスケール感はありましたね。
ロケーションや美術などもリアリティ満点で、戦地の危険なムードがヒリヒリと伝わってきて。
戦闘シーンも大迫力!
すごかった!
ビジュアル的にも演出的にも、見ごたえがあると思います。

ストーリー的にも、戦場独特の緊迫感が、巧みに描かれていましたね。
突然、思いもしない事態になったりと、まったく先が読めない、何が起こってもおかしくない緊張があって、ハラハラドキドキ!
結構、驚きの展開で、言葉を失うような場面も多かったです。

意外と娯楽性も高くて、退屈するようなことはないと思います。
また、戦場の緊迫した臨場感なども、リアリティも迫力もあって、思わず入り込んでしまいましたね。
まさに、頼りない新米兵士オークルの目線で、見ている側も戦場を体験しているような感じ。
すごく、よかったです。

ドラマ性としても、戦場の現実や虚しさ、緊迫した中で描かれる人間性など、かなり見ごたえがあると思います。

任務は敵の殲滅ではなくて、地元の村人たちのために水を運んだり、穴を掘ったり。
でも、憎まれて、命の危険にもさらされる。
・・・何とも、理不尽。
そして、クライマックスからラストにかけても、猛烈な虚しさ。
・・・何だったのかと。

そんな中で、人間の憎しみや対立だったり、交流だったり、信頼だったり、「人間性」が丁寧に描かれていて、何とも言えない思いが。
村の校長カディールのエピソードも、すごくよかったですね。
個人的には、ハーパー軍曹の人間味が溢れる優しさも、ぐっときちゃいました。

・・・それだけに。
終盤の衝撃というか、虚しさというか、やるせなさが胸に響いて。

・・・戦争映画の不朽の名作「戦場に架ける橋」を、ちょっと思い出しちゃいましたね。

戦争がいいとか悪いとか、極限での狂気だとか、善悪が曖昧だとかというよりは。
どうすることもできない緊迫した状況下での、人間性が中心に描かれていて、ドラマ性としても深いおもしろさがあると思います。

やっぱり、実体験に基づいたシナリオだからでしょうかね。
ウソくささもなく、見ごたえのある作品だと思います。

・・・ま、あえて言えば。
サイバーソン大尉役のヘンリー・カヴィルの活躍を、もう少し見たかったかなあ。(笑)
マッチョな存在感は、さすがでしたけど。(笑)

見ごたえのある作品です!

個人的には、かなりよかったです。
ドラマ性も素晴らしくて、ハラハラドキで迫力もあって、見ごたえのある作品だと思います。

ラストは結構、ぐっときちゃいましたね。
いい終わり方だと思います。

色々なことが中途半端で、どうなったか分からないことも多いですが。
それこそが、まさに戦争なんだろうな、と。

・・・生死を共にしたけど、みんな、一生あれっきりかもしれない。
あれから、みんな、どうなったかも分からない。

何とも言えない思いが残る感じが、戦争の空虚さのような気がします。

見終えた後の余韻が深い、いい作品だと思います。

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