Netflix映画「MUTE/ミュート」見ました!感想と評価レビュー

Netflix映画「MUTE/ミュート」

Netflix(ネットフリックス)オリジナル映画「MUTE/ミュート」を観ました。
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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Netflixオリジナル映画「MUTE/ミュート」とは?

近未来を舞台にした、Netflixオリジナル制作のSF映画。

少年時代に声を失ったバーテンダーのレオは、突然、失踪した恋人の行方を必死に探し始めるのですが。
やがて、裏側に隠されていた秘密が明らかになっていきます。

SF映画の傑作「ブレードランナー」を彷彿とさせるビジュアル。
人間の裏側にある闇と、失踪事件の意外な真相。
世界観に浸りながら、じっくりと楽しむストーリーだと思います。

制作・監督・脚本は、「月に囚われた男」「ミッション:8ミニッツ」「ウォークラフト」のダンカン・ジョーンズ。
デヴィッド・ボウイの息子さんとしても知られています。

今作は、映画「月に囚われた男」の世界観と共通して・・・いるのかな?

もちろん、今作だけ見ても問題なく楽しむことはできますが。
「月に囚われた男」を見ていると、ちょっとニヤリとしちゃうかも。

キャストとしては。
主人公レオに、「ターザン:REBORN」「ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ」のアレクサンダー・スカルスガルド。
メチャクチャよかったです!
これまでのイメージとは、また違った役どころを好演!

そして、カクタス役には、「アントマン」のポール・ラッド。
さすがの存在感!

アレクサンダー・スカルスガルドとポール・ラッドの豪華共演も見どころです。

ほかにも、カクタスの相棒ダック役で、「シックス・フィート・アンダー」「LEFTOVERS/レフトオーバー」のジャスティン・セローも出演しています。
・・・個人的には、金髪だと、ちょっと変な感じ。(笑)
脚本家としても知られ、あの「アイアンマン2」のシナリオも担当したそうですよ。

そして!
まさかの「あの人」も、チラリと登場。(笑)
お見逃しなく。

映画「MUTE/ミュート」は、Netflixオリジナル作品で、2018年制作。
本編は126分です。

現在、Netflix(ネットフリックス)で配信されています。
(2018年2月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、ご注意ください)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】 Netflix


※以下、ネタバレしていますので、ご注意ください。

映画「MUTE/ミュート」あらすじ

舞台は、近未来のベルリン。
幼い頃、事故で声を失ったレオは、裏社会の顔役マクシマが経営する店のバーテンダー。
ウェイトレスのナディーラとは恋人同士で、レオは心から大切に思っていました。
しかし、そんなある日、ナディーラが何も言わずに姿を消します。
レオは、ナディーラの行方を必死に探すのですが・・・。

一方、アメリカ軍の軍医だったカクタスは、相棒ダックと共に、闇医者として裏社会に関わっていました。
訳ありのカクタスは、愛する娘ジョージーとアメリカに帰国するため、偽造IDとパスポートを手に入れようと、マクシマに頼み込みます。

やがて、それぞれの思いが絡み合っていき、意外な秘密が明らかになっていくのでした。

・・・というようなストーリーです。

映画「MUTE/ミュート」感想:社会や人間の裏側を描いた物語

見る前は、ミステリーやサスペンス要素の強い内容かな、と思っていましたが。
やはり、ダンカン・ジョーンズらしい、ドマラ性重視の味わいのある作品でした。

確かに、ビジュアル的には「ブレードランナー」なテイストの世界観。
ただ、CGをバリバリ使った壮大な・・・というよりは、現実のセットや美術を作り込んで、うまく組み合わせていたと思います。
不自然さがなくて、リアル。
ネオン光源での明暗のコントラストや、独特な色調も効果的に使われていて、雰囲気がすごくよかったです。

SFらしい近未来の描写も、結構おもしろかったです。
電話番号だけで宅配を注文できるとか、ドローン配達とか、子供には見せられない妙な動きのロボットとか。(笑)
将来、ありそう。というディテールも、よかったですね。

チープさやウソ臭さがなく、物語に入り込みやすかったです。
ストーリー的にも、テクノロジーが発展した社会の裏側、欲望を満たせる未来世界の人間の裏側との対比が効いて、見ごたえがあったと思います。

主人公レオの、声が出ない、話せない。デジタルが苦手、という設定も、すごくよかったです。
ストーリーに絶妙に活きていたと思います。
・・・あれで、レオがペラペラとセリフを喋っていたら、ちょっと興ざめ。(笑)
ハッキング技術を駆使して、すぐさまナディーラの行方をつかんで・・・というSF感全開だったら、ちょっと深みが違ったかも。

言葉ではなく、演技で感情を魅せるアレクサンダー・スカルスガルドは、本当に素晴らしかった!
愛情、怒り、憎しみ、悲しみが、ひしひしと伝わってきて。
言葉ではないぶん、より深く胸に響きましたね。
・・・ジョージーを見る表情とか、チラリと見せる笑顔とか。
たまらんものね。(笑)

また、娘を溺愛するカクタスの本当の性格、人がよさげな相棒ダックの裏の顔、ナディーラやバールの裏側などなど。
人間の裏側や本性を描いたドラマ性も、見ごたえがありました。
最初のカクタスの印象が、見ているうちに徐々に変わっていくのも、うまい。
対比や表裏を描いたバランスが絶妙だったと思います。

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・・・しかし、カクタスとダックのキャラクターや設定って。
やっぱり、ロバート・アルトマンの「MASH マッシュ」に影響されてるんですかね?
カクタスのヒゲとか衣装とか(笑)ノリがよくてユーモラスな性格とか。
・・・考えすぎかな?(マニアックで、ごめんなさい)

全体的には、ドラマ中心に淡々と描いて、やや地味な感じもしますが。
色々と繋がってから、終盤はかなり盛り上がりましたね。
・・・真相が分かった時、ちょっと予想外で驚いた。(笑)

ただ、わりと簡単に唐突に分かっちゃった感じはあったかな。
クライマックスの後も少し長くて、終盤のダックの行動も、ひよっとしたら不可解に感じるかも。

ストーリーそのものは、斬新な目新しさというよりは、オーソドックだと思うので、もしかしたら、最後のオチも含め、人によって評価が分かれるかもしれませんね。

好みは分かれるかも

個人的には、結構おもしろかったです。
最初に思っていた内容とは少し違いましたが。
ビジュアル的にもドラマ性としても、見ごたえがあって、よかったです。

ただ、人によっては、好みは分かれるかもしれませんね。

もし未見なら、この機会に「月に囚われた男」も見てみるといいかも。
ある意味、今作と繋がっている部分はある・・・かな?(笑)

ダンカン・ジョーンズの作品を楽しんでみるのも、いいかもしれませんね。

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