海外ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」シーズン1を鑑賞!
個人的な感想と評価です。
目次
Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「ハウス・オブ・カード」とは?
アメリカの政治の世界を舞台にした社会派ドラマ。
政治家たちの権力や欲望をめぐる、陰謀や駆け引きがスリリングに描かれています。
制作総指揮は「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」「ゴーン・ガール」で有名なデヴィッド・フィンチャー。
フィンチャーは第1・2話の監督も務め、さらに「8mm」「9デイズ」「ブレイクアウト」などの監督ジョエル・シュマッカーもメガホンを取っています。
とにかく豪華な制作陣!
エミー賞やゴールデングローブ賞なども獲得し、かなり評価の高いドラマです。
主人公の下院議員フランクを演じるのは、「ユージュアル・サスペクツ」「交渉人」「アメリカン・ビューティー」のケビン・スペイシー。
彼は、制作総指揮も兼ねています。
妻クレア役に「フォレスト・ガンプ 一期一会」「マネーボール」などのロビン・ライト。
女性記者ゾーイ役ケイト・マーラをはじめ、マイケル・ケリー(ダグ)、コリー・ストール(ピーター・ルッソ)、サンドリーヌ・ホルト(ジリアン)、クリステン・コノリー(クリスティーナ)など、実力派俳優が顔をそろえています。
豪華なキャストと、素晴らしい演技にも注目です!
このドラマは、Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマですが、DVDなども発売・レンタルされ、わりと視聴できる機会が多いと思います。
「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は、現在シーズン6まで制作されています。
シーズン1は、2013年制作。
各話50~55分程度の全13話です。
DVD・ブルーレイのほか、現在、Netflix(ネットフリックス)でシーズン6まで見放題配信中。
Amazonビデオなどでは、シーズン1~6が別途有料にて視聴できます。
(紹介している作品は、2019年6月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各サービスの公式サイトにてご確認ください)
サービスの詳細や加入など、各公式サイトはこちら。
【公式サイト】Netflix
【公式サイト】Amazonビデオ
参考記事 Netflixおすすめオリジナルドラマ ラインナップ
「ハウス・オブ・カード」あらすじ
アメリカ下院議員のフランクは、ホワイトハウス入りを企む野心家。
新しい大統領候補に協力して当選させる見返りに、国務長官の指名を受ける約束をしていましたが、いざ大統領が当選すると、別な人物が国務長官に。
裏切られた復讐と、ホワイトハウス入りを目論むフランクは、その野望を達成すべく、さまざまな陰謀と謀略で、のし上がっていくのでした。
・・・というようなストーリーです。
権力と陰謀!見ごたえのある政治ドラマの傑作!
かなりドラマ性が高く、内容も演出も長編映画並みのクオリティです。
デヴィッド・フィンチャーということもあって、光と影の使い方もうまい!
見ごたえ十分!
政治の世界が舞台なだけに、内容が難しい部分もあるかもしれません。
ましてアメリカ議会の話で、法案や選挙のことなどは、やや理解できないかも。
人間関係も複雑で、置いていかれることもあるかもしれませんね。
かなり、大人な内容だと思います。
また、派手な演出も少なく、ドラマ性重視で、わりと淡々と進んでいきます。
日本のドラマのように「倍返しだ!」とか熱く語る(笑)感情的な主人公ではないです。
冷静に冷酷に、静かに陰謀の世界を描いているので、刺激を求めるとちょっと辛いかもしれませんね。
・・・ただ。
それが、猛烈におもしろいです!
ハマる人は、かなりハマると思います。
・・・私も、激ハマりした派。(笑)
複雑なのは、人間関係というより利害関係や思惑。
それぞれの野望や事情が複雑に絡み合い、ストーリーが思わぬ方向に進んでいくので、先が読めず目が離せないですね。
・・・とにかく、みんなドス黒い。(笑)
結構「そこまでやるのか!」という汚いことを、涼しい顔でやってたりして。
その腹黒さが、時にクールでカッコよくもあり、魅力的!
過剰な演出もなく、リアリティがあって、世界観に入り込みやすかったです。
淡々としているからこそ、裏でうごめく陰謀の怖さやスリルが伝わってきますね。
野望達成のために、さまざまな障害があり、それをどう切り抜けていくのかも、おもしろさのポイントだと思います。
駆け引きもスリリングで、まさに権力闘争=パワーゲーム。
謀略の全容が明らかになった時の意外性や驚きもあり、過去の陰謀が明るみになりそうな展開もハラハラドキドキ!
予想外の事態が起きたり、計画が狂ったり、意外な形でピンチを招いたりと、結構スリリング。
まさに、政治ドラマのおもしろさ!
内容もクオリティも素晴らしく、猛烈に見ごたえのある作品だと思います。
斬新な演出手法がおもしろい
このドラマの大きな特徴として、主人公フランクがカメラ目線で、見ている側に向かって状況や心情を語る手法が用いられています。
ある意味、非現実的で、戸惑う方も多いかもしれませんね。
ただ、かなり特徴的で効果的だと思います。
冷静沈着で、あまり感情的ではないフランクの気持ちがストレートに伝わって、わかりやすいですよね。
・・・本音は、かなりの毒舌だし。(笑)
それでいて、重要で大事な部分は語らず、映像でちゃんと表現していて、使い方のバランスも絶妙。
また、複雑な状況説明などが短くわかりやすく語られるので、ドラマ全体のテンポもアップして理解しやすいと思います。
シナリオが、うまい!
政治の世界の表と裏、本音と建て前を表現する効果も大きいですね。
裏に潜む野望や思惑が、わかりやすく伝わっていると思います。
・・・政治家って、大抵うそつきですからね。(笑)
そういう部分が、すごく表現されていると思います。
そして、なにより。
この手法が、作品の代名詞として強烈なインパクトがあると思います。
「ハウス・オブ・カード」といえば、ご存じ「フランクのカメラ目線」みたいな。(笑)
演劇的な手法ではありますが、他とは一線を画す、このドラマならではの巧みな演出だと思います。
野望に燃える人々の魅力
ストーリーもさることながら、登場する人物たちも魅力的ですね。
主人公のフランクは、もう言うに及ばず。
冷静沈着で表には出さず、計算高くて策士で冷酷。
それでいて、カッコいいし、仕事ができる男。
権力にあまりに固執し、どんな手段もいとわない恐ろしさや不気味さと、ついついモノマネしたくなっちゃうような(笑)カッコよさと、両面を兼ね備えた魅力がありますよね。
不思議と、フランクに感情移入できちゃうんですよね。これが。
奥さんのクレアとの関係も、すごくよかったです。
・・・なんか・・・変な夫婦ですけど。(笑)
二人の窓辺でのシーンは、結構好きですね。
クレアもまた野心家で、エピソードもおもしろかったです。
ほかにも、さらに野心家なゾーイや、権力闘争に巻き込まれていくピーター・ルッソなども、すごくよかったです。
細かく書くとキリがないほどですが、そういったまわりの人物たちも丁寧に描かれているからこそ、ドラマに深みがあって、おもしろいのだと思います。
しかし・・・大統領陣営は、どうしてフランクを敵に回しちゃったのかなあ。(笑)
シーズン2も期待大!猛烈にハマるドラマです!
個人的には、かなりおもしろかったです!
完全にハマりましたね!
気軽に楽しむというよりは、その世界にどっぷり浸るような、見ごたえのある作品だと思います。
おすすめです!
続きとなるシーズン2は、すでにDVD・ブルーレイが発売レンタルされ、Netflixでも配信中です。
シーズン2も、楽しみです!