Netflixオリジナルドラマ「ドラキュラ伯爵」を全話見ました！
個人的な感想と評価です。
海外ドラマ「ドラキュラ伯爵」とは？
有名な怪奇小説「吸血鬼ドラキュラ」を、斬新なアレンジで描いたホラー。
Netflix（ネットフリックス）オリジナル制作の作品です。
物語は、19世紀から始まります。
トランシルバニアの古城で暮らすドラキュラ伯爵の元を訪れた、弁護士ジョナサン・ハーカーは、そこで恐ろしい体験をし、命からがら逃げ出します。
やがて、ハンガリーの修道院へ逃れたジョナサンは、修道女アガサから、当時の体験を細かく話すように言われるのですが・・・。
その出来事をきっかけに、吸血鬼ドラキュラの恐ろしい物語が幕を開けることになります。
・・・てか、あんま、概要を書けないんです。これ。（笑）
ざっくりで、すいません。
今作は、ドラキュラのことは何も知らなくても問題なく楽しめますが、原作小説のストーリーやキャラクターを知っていると、さらに面白いです。
ただし！
今作のドラマのストーリー自体は、事前に何も調べず、何も知らないで見たほうが、絶対に面白いと思います。
・・・ややこやしくて、すいません。
とにかく、古典的な有名モンスターのドラマ化・・・では終わらない、斬新さと驚き！
一筋縄ではいかないのが、このドラマの魅力です。
みなさんは、ドラキュラって、知ってます？
もちろん、名前は聞いたことあるでしょうし、恐ろしい不死の吸血鬼、そして、日光だの十字架だのニンニクだの、怪物の割には、やたら弱点多めな（笑）キャラクターというのは有名ですよね。
そもそもは、1897年に発表されたブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」が原作。
モデルとなる人物はいたものの、基本的にはフィクションです。
日本でも翻訳本が出ているようですよ。
ストーリーも、原作小説のものが有名。
ドラキュラ伯爵のほか、弁護士ジョナサン・ハーカーや婚約者ミナ、宿敵となるエイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授など、キャラクターも広く知られています。
その後、数多くのドラキュラ映画が製作されてきました。
ただ、時代と共に「吸血鬼ドラキュラ」という「キャラクター」が独り歩きをして、小説とは違うオリジナルなものや、「バンパイアもの」として吸血鬼の部分だけを描いた作品が、多くなっていったように思います。
・・・「怪物くん」のドラキュラとかね。（笑）
なので、元々の原作小説のオリジナルストーリーというのは、今現在では、馴染みが薄くなっているかもしれませんね。
ご存知ない方も、多いかもしれません。
あくまで個人的に、ですが。
1992年に制作された、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「ドラキュラ」が、わりと原作小説に近いストーリーだと思います。
ドラキュラ伯爵にゲイリー・オールドマン、ジョナサン・ハーカーにキアヌ・リーブス、エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授にアンソニー・ホプキンスと、豪華共演も見もの。
まさに、ドラキュラ映画の王道、という感じ。
今作のドラマを見る前、または見た後で、比べてみるのも楽しいと思います。
今作は、Netflixと英国国営放送BBCとの共同制作作品です。
英国では、2020年1月1日から3夜連続で放送。
その他の国では、2020年1月4日からNetflixで配信されました。
製作総指揮と脚本は、マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファット。
あの名作ドラマ「SHERLOCK／シャーロック」を生み出したコンビ。
・・・おもしろくないわけがない。
普通なドラマのはずがない。（笑）
シャーロック・ホームズを、現代を舞台に大胆にアレンジした「SHERLOCK／シャーロック」同様、今作も古典ホラーを斬新な内容で描いています。
さすが、でしたね。
また、マーク・ゲイティスは、俳優としても有名。
「SHERLOCK／シャーロック」では、シャーロックの兄マイクロフト役を演じ、「ゲーム・オブ・スローンズ」では、ブレーヴォスの鉄の銀行＝アイアン・バンクの融資担当ティコ・ネストリス役で出演しています。
今作「ドラキュラ伯爵」でも、しれっと登場していますよ。（笑）
お見逃しなく。
キャストとしては。
ドラキュラ伯爵を演じるのは、映画「ザ・スクエア 思いやりの聖域」「蜘蛛の巣を払う女」や、ドラマ「アフェア 情事の行方」などの、クレス・バング。
まさに大熱演！
見事にドラキュラ役を演じていたと思います。
そして、修道女アガサには、映画「ある女流作家の罪と罰」「ホーム・アゲイン」「さざなみ」のドリー・ウェルズ。
ドラキュラに一歩も引けを取らない、堂々とした存在感が素晴らしかったですね。
ほかにも、弁護士ジョナサン・ハーカーに、「ロック・ネス 湖に沈んだ謎」のジョン・ヘフマン。
ジャック・セワードに、「イミテーション・ゲーム／エニグマと天才数学者の秘密」「キス・ミー・ファースト」のマシュー・ビアード。
ジョナサンの婚約者ミナ役には、「パトリック・メルローズ」のモーフィッド・クラーク。
日本での放送が待たれる「His Dark Materials」（原題）をはじめ、Amazonがオリジナルで制作中の大作ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング」では、映画版でケイト・ブランシェット様が演じた、ガラドリエル役で出演予定だそうです。
今後が楽しみですね。
当然ながら、ほとんどが英国俳優の出演陣。
日本では、あまり馴染みのない顔ぶれかもしれませんが、実力はさすが。
素晴らしい演技にも、注目です。
海外ドラマ「ドラキュラ伯爵」は、Netflixオリジナルドラマで、現在シーズン1まで制作されています。
ミニシリーズなので、今現状では、シーズン2はないようです。
シーズン1は、2020年制作。
各話90分程度の全3話です。
・・・この構成も、なんだか「SHERLOCK／シャーロック」っぽい。（笑）
現在 Netflix（ネットフリックス）で配信されています。
（紹介している作品は、2020年1月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はNetflix公式ホームページにてご確認ください。）
Netflix公式サイトはこちら。
【公式サイト】Netflix
参考記事 Netflixおすすめオリジナルドラマ・最新ラインナップまとめ
参考記事 Netflixオリジナル以外のおすすめ海外ドラマ・最新情報まとめ
※以下、ややネタバレを含みますので、ご注意ください。
何も知らないで見るほうが面白いと思います。
ドラマ「ドラキュラ伯爵」あらすじ
時は、1897年。
英国の若き弁護士ジョナサン・ハーカーは、不動産物件の契約のため、ルーマニア・トランシルバニア山中の古城で暮らすドラキュラ伯爵の元を訪れます。
しかし、ジョナサンは、そのまま幽閉され、想像を絶す恐怖に直面することに。
やがて、決死の思いで城を脱出することに成功したジョナサンは、ハンガリーの修道院で保護されます。
そこで、修道女のアガサから、当時の体験を細かく聞かれ、蘇ってくる恐ろしい記憶。
明らかになる衝撃の真実。
そして、時を同じくして、修道院では恐ろしい惨劇が・・・。
修道女アガサは、ついに吸血鬼ドラキュラと対峙することになります。
こうして、血塗られた恐ろしい物語は幕を明け、二人の因縁は、予想もしなかった意外な結末を迎えるのでした。
・・・というようなストーリーです。
予告動画は、こちら。
→ 「ドラキュラ伯爵」予告編
※以下、さらにネタバレを含みますので、ご注意ください。
ドラマ「ドラキュラ伯爵」感想：斬新さと驚きのストーリー展開！
私、「SHERLOCK／シャーロック」大好きなので、マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファットの新作ドラマ、というだけで、もうワクワク！
絶対、普通じゃないよね（笑）という期待感満点で見始めました。
・・・が。
正直、第1話の1時間は、ちょっと予想外。
確かに、ゴシックなホラー要素強めで、そこそこ怖かったです・・・けども。
わりと原作小説のストーリーと、さほど変わらない感じで。
・・・あれ？結構、王道で描くのかな？と、肩透かし。
らしくないなあ、というのが、正直な感想でした。
でも、でも。
第1話後半から、やっぱ、ひねってきましたねぇ。（笑）
アガサの名前。
弁護士ジョナサンと婚約者ミアの運命。
おお～、そうなるのかっ！
原作とは大きく違う、意外なアレンジに、びっくり！
キタ！キタ！
こうでなくちゃ！
第2話も、予想外の幕開けから、船上でのミステリー調に。
グランドホテル方式（同一場所で描く形式）というのも、なんともミステリーの王道的で、緊迫感があって面白かったです。
犯人は分かってますが（笑）その後の攻防も、スリリング！
ハラハラドキドキ！
そして、最後が・・・えええええ！？
えええええ！？
・・・もう釘付けですよね。（笑）
第3話は、も～訳が分からないスタート。（笑）
まさか、まさかの展開で、驚いた・・・というか、混乱！
ユーモアも、少し強めでしたね。
・・・20代ギャルに入れあげる中年オジサンの図。（笑）
それでいて、ヴァン・ヘルシング『教授』とか、ルーシーやジャック・セワードなどが登場し、原作小説に沿った内容。
そして、最後のクライマックス！と、気の抜けない面白さでした。
結果的に、ドラキュラとジョナサン・ハーカーの出会い→英国へ→ルーシーへの執着→最後の対決、という原作小説のストーリーは、そのまま踏襲しつつ。
見ている側が、そのストーリーを知っているであろう、というのを逆手にとった、斬新で驚きのアレンジ。
知ってはいるけど、先が全く読めない展開で、も～釘付けでした。
テンポもよくて、各話90分ですが、全3話あっという間に見終えた感じ。
また、吸血鬼の弱点の定義や、血液で記憶や言語を引き継げるなど、新しいアイデアを盛り込んで、それをドラマ性の核に描いているのも、すごくよかったと思います。
解釈の仕方が、新鮮味ありましたね。
マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファットの持ち味と魅力が、存分に発揮された作品だと思います。
やっぱ、さすがですねぇ。
・・・案の定、普通じゃなかった。（笑）
とはいえ。
ドラマ性としては、ちょっと物足りなさもあったかも。
もう少し、ドラキュラ伯爵や修道女アガサの苦悩や葛藤が深く描かれても、よかったかなあ。
また、色々と細かいところは、ツッコミどころも多かったように思います。
・・・一番よくわからなかったのは、結局、運営資金はどこから出てたの？
そのあたりは、もしかしたら評価が分かれるところかなとは思いますが。
ただ、単純に意外性で驚いて、グイグイと楽しむドラマではあると思います。
深いドラマ性、というよりは、気軽に楽しむ作品だと思います。
シーズン2は今のところなし
個人的には、かなり面白かったです！
全3話、あっと言う間の一気見！
意外性と驚きにあふれた作品だったと思います。
みなさんは、どうでしたか？
今作はミニシリーズなので、今現状では、シーズン2はないようです。
・・・キレイに終わったので、あれで完結でいいですよね。
ただ、マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファットの新作は見たい！
早く見たい！
すぐ見たい！（笑）
今度は、どんなアイデアで楽しませてくれるんでしょうかね？
期待したいと思います。