「BOSCH/ボッシュ」シーズン1・感想と評価レビュー【Amazonオリジナルドラマ】

BOSCH/ボッシュ シーズン1

Amazonオリジナルドラマ「BOSCH/ボッシュ」シーズン1鑑賞!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

スポンサーリンク

Amazonオリジナルドラマ「BOSCH/ボッシュ」とは?

ロサンゼルスを舞台にした、ハードな刑事ドラマです。
マイケル・コナリーのベストセラー小説「ハリー・ボッシュ」シリーズが原作。
アメリカでは、かなりの人気なのだとか。
すでに19冊も出版されているそうです。

主演は「サン・オブ・アナーキー」「グッド・ワイフ」などをはじめ、数々の映画・ドラマに出演のタイタス・ウェリヴァー。
海外ドラマファンなら、絶対に一度は見たことがある俳優さんですね。
・・・渋いです。(笑)

その他、「24 -TWENTY FOUR-」初期シーズンで、ジャック・バウアーと壮絶な愛憎劇を繰り広げたニーナ・マイヤーズ役サラ・クラーク、「ウォーキング・デッド」ハーシェル役スコット・ウィルソンなども出演しています。
・・・ニーナ、久しぶりに見ましたが、変わらないですねぇ。

ドラマ「BOSCH/ボッシュ」はAmazonオリジナルドラマで、現在シーズン4まで配信されています。
シーズン1は、2015年制作。
各話45分程度の全10話です。

現在、Amazonプライム・ビデオで配信されています。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)

Amazonmプライム・ビデオ公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Amazonプライム・ビデオ

「BOSCH/ボッシュ」あらすじ

ロサンゼルス市警ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュ。
叩き上げの敏腕刑事で、生きがいは仕事だけ。
そんなある日、地中から白骨化した子供の遺体が発見され、ボッシュは捜査を担当することになります。
容疑者が絞られていくなか、別の殺人事件で逮捕されたレイナード・ウェイツが、自分がやったと自供。
事件は解決かと思われましたが、ウェイツの供述が信じられないボッシュは、独自の捜査で核心へと迫っていくのですが・・・。
事件は意外な方向へと進み、ボッシュは自分の忌まわしい過去と向き合うことになるのでした。
・・・というようなストーリーです。

ストーリーは、おもしろいけれど…

ドラマとしては、普通におもしろかったのですが・・・。
今回は、やや辛口です。
ごめんなさい。

刑事ドラマではありますが、銃撃戦やカーチェイスといった要素は少なめです。
娯楽性よりもドラマ性重視の内容で、淡々と地道に捜査していく感じですね。

あらすじに書いた以外の事件や出来事が、ほかにも盛りだくさんです。
その分、ひとつひとつのエピソードが弱く、やや散漫。
複数の事件が絡み合うのかな、と思いきや、大して関係もなくサラリと解決したりして。(笑)
・・・盛り込みすぎかな、というのが正直な感想です。

サスペンスをやりたいのか、人間ドラマをやりたいのか、どうも中途半端な感じがしました。
終盤は、サスペンスとして結構盛り上がりましたね。
おもしろかったです!
ただ、ほとんど第9話で事件が解決できるのに、第10話でまた人間ドラマに戻ったりして。
構成のバランスが悪かったように思います。

決してストーリーがつまらないわけではなく、それなりに楽しめるドラマだとは思うのですが。
うまく乗り切れないと、やや辛いかもしれません。

シナリオのバランスとキャラクターへの感情移入

ドラマ性としては。
シナリオが、ちょっとイマイチ。
バランスが、あまりよくないように思います。

ボッシュの過去のトラウマがドラマのポイントですが、それも前半に一度前フリして、終盤まで出てこないので。
ああ、そういや、そうだったなと。(笑)
ウェイツの母親とのシーンも長い!
人間性を描きたいのはわからなくもないですが、逆にサイコ的な怖さの描写が短いので、あまりハラハラドキドキしないですね。
ボッシュの敵として、脅威もあんまり感じられなかったです。
「こんなサイコ野郎を相手にして、ボッシュやばくね?」という感覚が薄かったですね。

あと、映像ではなく、セリフ中心で説明していく展開も、ちょっと残念。
・・・ボッシュのことは、だいたいベットでイチャつきながら語られるという・・・。(笑)
普通のドラマなら、たぶん悪夢を見たり、回想シーンをはさんだりして、映像として伝えようとすると思うのですが。
そういうのが少なく「口だけ」の説明なので、ちょっと弱いかなあ。

キャラクターへの感情移入が、カギだと思うのですが。
ボッシュに感情移入できるかは、かなり微妙。
女性の方や若い世代の方には、やっぱりちょっと「大人の男」に共感するのは難しいかなあ。

大人な男性としても、もしかしたら難しいかも。
・・・あの、すごい家がダメだと思うんですよね。
逆効果じゃないかなと。(笑)

確かにロケーションが素晴らしいし、雰囲気出て絵になるし、うらやましいとも思うのですけど。
それが逆に、共感を下げているかもしれませんね。
「色々と大変だろうけど、そんな立派な家があるからいいんじゃない?」とか、なっちゃうかも。(笑)

もし、仮に。
刑事モノでありがちなベタベタな展開として、ボッシュが独り身でボロアパートで荒んだ暮らしをしている設定だったら、それはそれで、ちょっと違って見えるかもしれません。

本来なら「刑事として命の危険をかえりみず、街を守った正義の人なのに、どうしてそんな報われないヒドい目に・・・」というような展開なんだと思うのですが。
共感が薄いと、どうしてもそこまで胸に響かないのではないかなと思います。

私個人としては、感情移入できるキャラが少なかったですね。

大人の男性が楽しむドラマかも

個人的には、普通におもしろかったですが、やっぱりどうも乗り切れず。
小説は読んだことがないのでわかりませんが、ドラマとしてはごくごく普通に楽しめるとは思います。
・・・てか、私が色々と見過ぎて、マニアックなだけかもしれませんけど。

ボッシュと同年代で、普段、あまりドラマを見ないけど、小説が好きでよく読む方は、楽しめるドラマかもしれません。

今回は、やや辛口な感想でしたが。
もし、お気を悪くされたら、ごめんなさい。
あくまでも、私の個人的な感想ですので。
申し訳ありません。

いい歳して「スター・ウォーズ、マジやべぇ!」とか喜んでいる、少年の心のままの未熟な私には、このドラマはちょっと大人すぎたのかもしれません。