ドラマ「Bloodline/ブラッドライン」シーズン1・感想と評価【海外ドラマレビュー】

Bloodline/ブラッドライン

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「Bloodline/ブラッドライン」シーズン1見ました。
個人的な感想と評価です。


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「Bloodline/ブラッドライン」とは?

有名な海外ドラマシリーズ「ダメージ」の製作陣が、新たに製作したサスペンスドラマです。
家族や兄弟を題材にし、血縁関係ならではの感情や対立、愛憎を描いています。

サスペンスなので、もちろん色々と事件が起きてハラハラドキドキ。
家族が抱える謎や秘密も見どころです。

一家の父親役にサム・シェパード、母親役にシシー・スペイセクと出演者も豪華。
また、舞台となるフロリダキーズの海辺のロケーションが素晴らしい!
リゾート感満点で、すごく綺麗ですね。
これは4kで見るといいんじゃないかと思います。

【追記:2019.7.4】
長男ダニー役ベン・メンデルソーンは、今作でゴールデングローブ賞にノミネート。
その後、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」「レディ・プレイヤー1」「キャプテン・マーベル」に出演と大活躍。
主人公の次男ジョン役カイル・チャンドラーは、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」に出演。
次回作「ゴジラvsコング」にも登場予定だそうです。

「Bloodline/ブラッドライン」はNetflixオリジナルドラマで、現在シーズン3まで制作されています。
シーズン3がファイナル・シーズンで、シリーズとしては完結しています。
シーズン1は、2015年製作。
各話60分程度で全13話です。

DVDをはじめ、現在、Netflixで配信中です。
(紹介している作品は、2020年7月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はNetflix公式ホームページにてご確認ください。)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】Netflix

「Bloodline/ブラッドライン」あらすじ

フロリダ州フロリダキーズで、ホテルを経営しているレイバーン家。
ある日、ホテル開業45周年パーティーが盛大に開かれますが、そこに離れて暮らしていた長男のダニーが帰郷します。
レイバーン家は地元で有名な名家ですが、ダニーは昔からかなりの問題児でトラブルメーカー。
一家はダニーを疎ましく思い、決して歓迎はしません。
やがてダニーが戻ったことをきっかけに、家族の過去の悲劇や秘密が明らかになっていきます。
そして、さらなる事件が一家を襲い、また新たな悲劇が・・・というストーリーです。

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完成度の高いシナリオと演出

前半は、ややスローペースだと思います。
現在・過去・未来のことや、個々のエピソード、まったくつながりのない事件などが、バラバラと散乱して描かれていくので。
ともすると、退屈に感じるかもしれません。

ただ、各話の冒頭と最後で、今後の展開について、かなり思わせぶりなシーンが入るので、続きが気になってついつい見てしまいますね。
飽きさせない作りが、うまい・・・というか、ずるい。(笑)

そして。
そのバラバラだと思っていたエピソードが、ひとつひとつ組み合わさっていき、最後にすべてが繋がっていきます。
物語が進むほど、色々なことがわかってきて、どんどんおもしろさが加速する感じです。

中盤以降は、もう怒涛の展開。
サスペンスらしいハラハラするシーンも、かなり多いです。

シナリオや構成・演出で魅せる工夫が素晴らしいです。
小道具の使い方や、葛藤の描き方がうまい!
善人と悪人の逆転や、対立構造の作り方も巧み。
シナリオの教科書的な上手さが光ります。

また、俳優陣も演技がすごくいいです。
特に、母親役のシシー・スペイセクの演技が素晴らしい!
さすが!

血縁関係ならではのドラマ性

「家族」という血縁関係をうまく利用したサスペンスドラマだと思います。
他人同士なら、無視したり縁を切ったりして簡単に解決できることでも、家族で血が繋がっていることが「足かせ」になり、ドラマをおもしろくしています。

また、家族であるがゆえの苦悩や葛藤も見どころです。
赤の他人なら、拳銃でバーンと一発、殺して終わるようなことでも。(笑)
血の繋がりがある以上、そう簡単にいかないところが、このドラマのポイントだと思います。

うまい・・・というか、ずるい。(笑)

「ウソ」と「罪悪感」

登場人物たちは、みな何かしらウソをついていて、本当のことが言えないこと、言えなかったことに苦悩しています。
また、誰もが個々に罪悪感を感じ、贖罪の気持ちが葛藤や行動の動機になったりもしています。

それが徐々に明らかになっていく様も、このドラマのおもしろさであり、魅力でもあります。

渋さが光る玄人好みの一作

個人的な感想としては、すごくおもしろかったです!
いやあ、よかった!

ただ、かなり玄人好みで地味な作品だと思います。
特に前半のスローペースに耐えられないと、もしかしたら退屈かもしれません。
・・・後半は盛り上がるので、ぜひ我慢して見てほしい。(笑)

シーズン1の最後は、今後に続く謎や前フリがあって。
さらに、ラストシーンでは「えっ!?」という驚きの終わり方なんですけど。(それがまた、ずるい。笑)

この後、どうなるのか?
シーズン2が気になりますね!

渋さが光る「Bloodline/ブラッドライン」、おすすめです。