「Veep/ヴィープ」シーズン1 全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「Veep/ヴィープ」シーズン1

海外ドラマ「Veep/ヴィープ」シーズン1を全話観ました!
個人的な感想と評価です。


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ドラマ「Veep/ヴィープ」とは?

アメリカの政界を舞台にしたコメディです。

「Veep/ヴィープ」とは、Vice President(ヴァイス・プレジデント)の略。
主人公の女性副大統領セリーナ・マイヤーとスタッフたちが、自ら招いた(笑)さまざまな問題や騒動に奔走する姿が、皮肉や毒気のあるユーモアで描かれています。

エミー賞コメディ・シリーズ部門で、作品賞を2年連続受賞。
主人公セリーナを演じるジュリア・ルイス=ドレイファスは、主演女優賞を5年連続受賞と、クオリティも高く評価されている秀作!

【追記:2018.2.9】
2017年エミー賞コメディシリーズ部門で、作品賞と主演女優賞を受賞。
3年連続の作品賞、6年連続の主演女優賞と、さらに記録を更新しました。

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ジュリア・ルイス・ドレイファスは、「となりのサインフェルド」のエレイン役でおなじみ。
他にも、首席報道官マイク役で、映画「テッド」やリメイク版「ゴースト・バスターズ」、Netflixの「ドゥ・オーバー:もしも生まれ変わったら」などのマット・ウォルシュが出演しています。

そして、首席補佐官エイミー役にアンナ・クラムスキー。
あの、映画「マイ・ガール」のベーダですよ!
・・・正直、気づきませんでした。(笑)
いやあ、びっくり!

個人的には、ホワイトハウスの連絡係ジョナ役ティモシー・シモンズが、よかったですね。
あのゲスっぷりは最高!(笑)
日本では、あまり馴染みのない俳優さんですが、映画の出演本数も増えているようで、もしかしたら今後、見かける機会が増えるかもしれませんね。

個性的で芸達者な出演者たちにも注目です!

ドラマ「Veep/ヴィープ」は、現在シーズン6まで制作され、すでにシーズン7も決まっています。
今現状では、シーズン7がファイナルとなり、完結するようです。

シーズン1は、2012年制作。
各話30分程度の全8話。
気軽に楽しめるボリュームだと思います。


※以下、ややネタバレしていますので、ご注意ください。

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「Veep/ヴィープ」あらすじ

新たに副大統領として就任した、セリーナ・マイヤー。
職務にやる気満々でしたが、仕事の内容は予想とはまったく違い、ほとんど政権の「お飾り」状態。
さらに、ドジでワガママで裏表のある性格も災いし、やることなすこと空回り。
次々と、騒動が巻き起こります。
優秀だけど、個性的すぎてアクの強い(笑)スタッフらと共に、セリーナは、さまざまな危機に直面しながら、政界で奮闘していくのでした。

・・・というようなストーリーです。

政治の世界を、毒気とデフォルメが効いた笑いで描く秀作!

リアリティと、笑いでデフォルメされたフィクションとのバランスが、絶妙なドラマだと思います。
ストーリー構成やドラマ要素の絞り込みも、うまい!
さすがだな、という、おもしろさ!

内容的には、政界のドタバタ劇をおもしろおかしく描いた、あくまで「シチュエーション・コメディ」。
政治の世界の、専門的で難しい部分までは深く掘り下げず、騒動のおもしろさに絞り込んでいるので、わかりやすくて見やすいと思います。

でも、それでいて、副大統領としての公務や、法案絡みや利権問題といった政治家としての仕事など、チラチラと(笑)リアリティがあって。
意外と興味深くて、おもしろかったですね。
・・・思ったより大変なんですね、副大統領って。(笑)

また、コメディとして笑いに絞り込んでいて、深いドラマ性とかは、あまりありません。
胸を打つ演説のひとつもあって、意外と感動しちゃう・・・とかは、ないですね。
「国を良くしていこう!」とかいう、理想に燃える熱い展開もないです。(笑)

でも、それでいて、騒動に翻弄される人間模様は、わりとしっかり描かれていて。
見え隠れする人間の滑稽さや愚かしさ、ズルさなどが、時に皮肉と毒気とゲスさ(笑)でユーモラスに描かれていて、おもしろかったですね。
ピンチを切り抜けるために、仲間内でも裏切ったり、責任のなすりつけ合いをするのが、これまた笑えちゃう。

そして、何といっても、大げさに誇張して描くデフォルメの仕方が、うまい!

下世話でゴシップ的なことから、政治の舞台裏など、「なんか、本当にありそうだよね」というバランスが程よくて。
それがまた、裏表が激しい毒舌だったり、わがままにも程があるバカらしさだったりして、ついつい笑っちゃう、おもしろさ。
すごく、よかったです!

それが、バタバタっと早い展開で、30分という時間で描かれていて。
うまくまとまっている、練られたシナリオだと思います。

「コメディ」として、描く部分を絞り込んで、リアリティは残しつつも、大げさにデフォルメして笑いを作り上げる。
さらに、滑稽な人間模様を織り交ぜながら、政治の世界を30分で描き切る。

バカらしくて笑っちゃうストーリーとは裏腹に、意外と思い切りのある、うまさ!
すごく、よかったと思います。

単純に、笑えて面白いですよね。
政治のドラマですが、難しいこと考えず、誰も気軽に楽しめる作品だと思います。

ゲスさと親近感のバランス

登場人物たちの描き方も、政治家らしいリアルな面と、誇張されたアクの強い個性とのバランスが素晴らしかったと思います。

登場人物は、みんな「政治の世界で仕事をしている人」なので。
ま~、裏表があって、ズルくて、ゲスい!(笑)

主人公のセリーナも、政治家として立派な、完全な善人ではなくて。
わがままで傲慢で、本音はかなり毒舌!
国の行く末以上に、自分の立場や人気などが気になって仕方ない。
・・・エラい副大統領、なんですけどね。(笑)

でも、それがまた、いかにも政治家っぽくて。
「政治に携わる人たちって、たぶん、そういう感じなんだろうね」というリアリティと、デフォルメされて度を越えたダメっぷりが、おもしろい!

さらに、政治の仕事をしているような、ちゃんとした社会人に見えない。(笑)
エリートで偉くて、「別世界の人」で近寄りがたい存在・・・ではなくて。
何だか、騒動でドタバタする姿が、人としてダメっぽく感じて(笑)逆に親近感が湧いちゃう。
・・・副大統領なのに。(笑)

ズルくてゲスくて、あまり感情移入できなくても不思議じゃないのに、なぜか憎めなくて、親近感を持って愛せちゃう。
・・・おかしなものですよね。

やっぱり、そのバランスが絶妙で、魅力的なんでしょうね。きっと。

セリーナの、自業自得な騒動もおかしいし、感情的にキーキー騒いだり、毒舌もまた笑ってしまう。
・・・副大統領ですよ!(笑)

ゲイリーとか、仕事はデキる男だと思うんですけど・・・あのウザさが。(笑)
デフォルメされてはいるけれど、いそうですよね、ああいう人。

そして、ジョナ!
あの、ゲスっぷり!(笑)
でも、デフォルメしてはいるけれど、いそうですよね、ああいう人。

そういった、リアリティとデフォルメの見事なバランスが、登場人物たちを魅力的していますよね。
そこがまた、笑えるポイントでもあり、このドラマのおもしろさだと思います。

気軽に楽しめる面白さ!

個人的には、かなりおもしろかったです!
毎回、ドタバタな騒動で笑っちゃいましたね。
政治を題材にしていますが、誰もが気軽に楽しめると思います。

最終話は、ちょっとピンチをむかえて終わりましたね。
果たして、あの後、どうなっちゃうんでしょうか?
シーズン2も、楽しみですね!
期待したいと思います。

次のシーズン2を見た個人的な感想はこちら。
「Veep/ヴィープ」シーズン2 感想と評価

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