「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン2・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン2

海外ドラマ「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン2を鑑賞しました。
個人的な感想と評価です。

スポンサーリンク

「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン2とは?

シェイクスピアの有名な戯曲をベースに、歴代の英国王たちを描いた歴史ドラマの第2弾。
権力と欲望を巡る闘争が、壮大なスケールで描かれています。

作品の概要や、シーズン1の詳細はこちら。

「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン1・感想と評価【海外ドラマレビュー】
海外ドラマ「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン1を全話見ました。 個人的な感想と評価です。 「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」...

前作では、シェイクスピアの戯曲「リチャード二世」「ヘンリー四世」「ヘンリー五世」を映像化。
ベン・ウィショー、ジェレミー・アイアンズ、そしてトム・ヒドルストンといった、実力派英国俳優が勢ぞろい!
かなり見ごたえのある作品でした。

今回のシーズン2は、戯曲「ヘンリー六世パート1」「ヘンリー六世パート2」(「ヘンリー六世パート3」も含む)「リチャード三世」を映像化。
王位をめぐる「薔薇戦争」が題材となり、重厚で見ごたえのあるストーリーになっています。

「ヘンリー六世」は、もともと三部作。
「パート1(第1部)」は、ヘンリー六世がマーガレットと結婚するまで。
「パート2(第2部)」は、薔薇戦争の最初の戦いとなる、セント・オールバーンズの戦いまで。
「パート3(第3部)」は、王位継承とリチャード三世の台頭まで。
・・・が、描かれています。

リチャード三世を演じるのは、「SHERLOCK/シャーロック」で大人気のベネディクト・カンバーバッチ。
「リチャード三世」といえば。
演劇の世界では、俳優なら一度は演じてみたいという憧れの役どころ。
醜い容姿と悪の強烈なキャラクターを、ベネディクト・カンバーバッチがどう演じるのか。
注目です!

また、今回も英国の実力派俳優が結集!
詳しく書いたらキリがないほど、どこかのドラマで必ず見たことがある名優たちが顔をそろえています。
SHERLOCK/シャーロック」でモリアーティを演じた、アンドリュー・スコットも出演していますよ。

さらに注目は、女王マーガレット役のソフィー・オコネドー。
「ホテル・ルワンダ」で、アカデミー助演女優賞にノミネートされるほどの実力派。
また、ヘンリー六世を演じるトム・スターリッジも、日本では馴染みはありませんが、演技が素晴らしい!
必見です!

基本的に、シーズン2から見始めても楽しめると思いますが、できればシーズン1は見ておいたほうがいいと思います。
物語は、前作でトムヒ様が演じたヘンリー五世亡き後から始まり、その息子ヘンリー六世の即位後、「リチャード二世」で描かれた出来事が事件の発端となります。
また、前作を見ているほうが、シェイクスピア劇のノリや、英国の歴史などを理解しやすいと思います。

「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」は、現在シーズン2まで制作されています。
シーズン2は、2016年制作。
各話45~55分程度の全8話です。

ヘンリー六世 = 5話
リチャード三世 = 3話

以上の構成になっています。

現在、Huluで配信中です。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)

詳細は、Hulu公式サイトでご確認ください。

【公式サイト】Hulu

「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」シーズン2 あらすじ

ヘンリー六世

ヘンリー五世がこの世を去り、幼くしてヘンリー六世が即位。
フランスとの戦争や領土を失ったことも重なり、日増しに貴族の足並みは乱れ、対立は激化していきます。
そして英国は、正当な継承権を主張し王座を狙うヨーク公のヨーク派と、王妃マーガレットと組み政権を握るサマセット公のランカスター派に二分。
白薔薇を掲げたヨーク派と、赤薔薇を掲げたランカスター派は、ついに戦いの時を迎えるのでした。
果たして、王位は誰の手に?

リチャード三世

王位を継承したエドワード四世でしたが、病に倒れ、余命わずか。
王の弟であるリチャードは、執政として実権を握り、虎視眈々と王位を狙います。
手段を選ばず、あまりに恐ろしい謀略・陰謀で、次々と邪魔者を消していくリチャード。
そして、ついに悲願の王位を継承し「リチャード三世」として玉座を手中に収めます。
しかし、血塗られた栄光は、やがて悲劇の結末を迎えるのでした。

・・・というようなストーリーです。

予告動画はこちら。
The Hollow Crown: Trailer

映像作品としても素晴らしかったシーズン2

シーズン1では、原作であるシェークスピアの「戯曲」「演劇手法」を尊重した「映像化」だったように思います。
シェークスピアの台本に忠実でセリフ表現中心、壮大なロケーションの中で登場人物たちが語るシーンが多く、どちらかというと舞台の劇場中継のような感じがあった気がします。
もちろん、迫力の合戦シーンもあったり、素晴らしいセリフと演技が、かなり見ごたえがありましたが。
その半面、映像作品としての特性を活かした効果が薄かった部分はあったと思います。

今回のシーズン2では、そういった「演劇的な雰囲気」は残しつつ、さらに「映像作品」「映像ドラマ」としての表現も活かされた作品になっていると思います。
魅力あるセリフや演技を、いかに効果的に映像で演出するかが、かなり練られていたと思います。

とくに「ヘンリー六世」は、映像表現を意識してましたね。
これまでなかったイメージ映像の挿入や、「一方、その頃」を描くカットバック手法、時間経過を表現する風景などのインサートなどなど。
より「映像作品」としての特色を活かしていたと思います。

「リチャード三世」は、独白が多く、セリフでの表現が中心でしたが。
映像演出も素晴らしく、独白の演技をアップでカメラ目線にするなど、かなり効果的でしたね。

展開もスピーディーで、ドラマチックな場面や合戦シーンでは、映像を駆使して大迫力!
音楽もかなりハデになり、ジャジャーーン!と大迫力!(笑)
それでいて、セリフや演技の見せ場は、じっくりと長回しで魅せる!
かなりメリハリが効いていて、すごくよかったと思います。

前作以上に、見やすい作品だと思います。
本当、今回は演出が素晴らしかったです!
「ドラマ作品」として、クオリティが高かったと思います。

ストーリー的にも、前作以上にドラマチックで迫力満点!
結構、熱い展開が多かったですね。
・・・権力を巡って、もうドロドロ。(笑)

王位をめぐる対立を背景に、人間の欲深さや汚さ、恨みや憎しみども深く描かれ、権力の行方や、運命に翻弄される様にもハラハラドキドキ!
対立する人間模様もおもしろく、テンポもよくて、すごくよかったです。

・・・ま、そのへんは、シェークスピアの有名なお話ですからね。
おもしろくて当たり前ですかね。
名作として長く愛される戯曲だけあって、私ごときが語るまでもない、おもしろさでした。

また、今回もロケーションや美術・衣装が素晴らしかったです!
そして、なにより合戦シーンがすごかった!
生々しいリアリティあるエグさもありましたね。

映像表現を、うまく計算していたと思います。
あの迫力や、あの生々しさは、演劇ではとてもできない!
映像でやる意義があったと思います。
うまいっ!

シェークスピアの戯曲というと、どこか古臭くて難しく、ちょっと退屈そうなイメージがあるかもしれませんが。
今回は、前作以上に観やすく、理解しやすいと思います。
猛烈にドラマチックで、合戦シーンも大迫力!
映像ドラマとして、かなりおもしろいと思います。

・・・シェークスピアを知らない人にとっては、もうまさに「ゲーム・オブ・スローンズ」状態に感じること、間違いなし!(笑)
「シェークスピアって、こんなおもしろいの?」と、新しい刺激と発見があるかもしれませんね。
・・・ま、ドラゴンは出てこないですけどね。(笑)

また、前作シーズン1でノリきれなかったり、長セリフが退屈に感じた人は、このシーズン2は絶対観るべきだと思います。
見慣れた普通のドラマのような作りに近くなって、格段におもしろくなってますよ。

今作は、他の一般的なドラマと比較しても決して引けを取らず、それくらいおもしろく、クオリティも高いと思います。

圧倒的な演技の素晴らしさ!必見!

出演者は、みな有名な実力派俳優ばかりなので、演技が素晴らしいのは、もう書くまでもないですね。
存在感だとか迫力が、全然違います。
表現力も、ケタ違い。
素晴らしかったです。

・・・あんな、日常生活では絶対に言わないような小難しいセリフをしゃべっても、さもリアリティがあって「圧」がすごいんですから。(笑)
さすが!ですよね。

中でも、ヘンリー六世役のトム・スターリッジと、女王マーガレット役のソフィー・オコネドーは、素晴らしかったです!
実力というか、底力が違いすぎて。
もっともっと、世界的に注目されて評価されてほしいですね。
すごく、よかったです。

そして、そして。
何といっても、ベネディクト・カンバーバッチ様!
演技が、すごかった!
・・・ま、ちょっとシャーロック、入ってた感じもしなくもないですけど。(笑)
醜い容姿で、心まで歪んだ強欲で卑劣なリチャード三世を、見事に演じていたと思います。
・・・本当、憎らしいんだな、これがまた。(笑)

とくに「リチャード三世」の独白シーンは、もう圧巻!
アップでカメラ目線という、映像演出も効果的でしたけど。
それ以上に、演技が素晴らしかった!
さすが!

ファンならずとも、カンバーバッチ様の素晴らしい演技を見るだけでも、今作は価値あり!だと思います。

・・・あと個人的には。
フランス王役のアンドリュー・スコットを、もうちょっと見たかったなあ。
カンバーバッチ様とカラミないですしねぇ。
ちょっと残念。

かなり、おもしろかったです!

私個人の感想としては、かなりおもしろかったです!
シーズン1よりも、はるかによかったですね!
映像ドラマとして、素晴らしかったと思います。

シェークスピアは難しくて堅苦しいイメージかもしれませんが。
今作は、気軽に楽しめて、かなりおもしろいと思いますよ。

もし未見なら、絶対に観たほうがいいです!
おすすめです!

スポンサーリンク