「サンタクラリータ・ダイエット」シーズン1・感想と評価【Netflixオリジナルドラマ】

「サンタクラリータ・ダイエット」シーズン1

Netflix(ネットフリックス)オリジナルドラマ「サンタクラリータ・ダイエット」シーズン1を全話見ました!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

スポンサーリンク

ドラマ「サンタクラリータ・ダイエット」とは?

ゾンビ化した妻と、その家族の騒動を描いた、ブラックでナンセンスでグログロな(笑)ホラー・コメディ。

ある日、突然、人肉を求める「不死者」となってしまった主人公シーラ。
夫ジョエルや娘アビーをも巻き込んで、大騒動を繰り広げていきます。

製作総指揮は「ゾンビランド」のルーベン・フライシャー。
・・・あのノリが、今作でも爆発!(笑)

主人公シーラを演じるのは、「E.T.」の子役から始まり「チャーリーズ・エンジェル」など、数々の映画で有名なドリュー・バリモア。
出演作品を挙げたら切りがないですが、「25年目のキス」「50回目のファースト・キス」「2番目のキス」などにも出演しています。(笑)
・・・いや、この邦題「キス」シリーズ、結構、いい映画ですよ!

ドリュー・バリモアは、制作総指揮にも名を連ねています。

共演は、夫ジョエル役に、「ダイ・ハード4.0」でサイバーテロリスト、トーマス・ガブリエルを演じたティモシー・オリファント。
ぶっちゃけ、あの冷酷非道なテロリスト役のイメージが強すぎて、今作でのコミカルな演技は、最初は違和感ありあり。
・・・笑顔に慣れなかったですね。(笑)
でも、ストーリーが進むにつれ、妻を愛する献身的な夫を見事に演じていて、本当に素晴らしかったです!

他にも、隣人ダン役で、「スキャンダル」バルガス知事や、「デスパレートな妻たち」ガブリエルの夫カルロスで知られる、リカルド・アントニオ・チャビラなどが出演しています。

また、ゲストも豪華で、どこかで見た顔ぶればかり。
ウルフ博士に、「アリー my Love」のネル・ポーター役ポーシャ・デ・ロッシ。
ロキに「ゲーム・オブ・スローンズ」のマーテル家の近衛兵長アレオ・ホタ役デオビア・オパレイ。
ボブに「ヴェロニカ・マーズ」のライアン・ハンセン。
校長の祖母に、「ツイン・ピークス」サラ・パーマーや、「アウトキャスト」のミルドレッド役、グレイス・ザブリスキー。
・・・これがまた、怪演!(笑)
コメディアンとして有名な、「エージェント・オブ・シールド」の愉快な兄弟エージェント(笑)でおなじみ、パットン・オズワルトも、ちらりと出てますね。

そして、そして!
仕事場の同僚ゲイリー役で、あの「キャッスル ミステリー作家は事件がお好き」のリチャード・キャッスル役ネイサン・フィリオンが出演!
・・・熱演!色々と。(笑)

素晴らしいキャストの演技にも注目です!

なお。
今作はコメディに違いありませんが、かなりスプラッター要素が強くて、血もドバドバ!グロいシーンが満載です!
苦手な方にとっては、猛烈に気持ち悪いと思います。
くれぐれも、ご注意ください。

ドラマ「サンタクラリータ・ダイエット」はNetflixオリジナル作品で、現在シーズン3まで制作されています。

シーズン1は、2017年製作。
各話25~30分程度の全10話です。
気軽に楽しめる長さだと思います。

現在、Netflixでシーズン2まで配信中です。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)

Netflix公式サイトはこちら。

【公式サイト】Netflix

スポンサーリンク

「サンタクラリータ・ダイエット」あらすじ

ロサンゼルスの新興住宅地・サンタクラリータ。
主人公シーラは、夫ジョエルと共に不動産仲介の仕事をし、一人娘アビーと3人で平穏に暮らしていました。
そんな、ある日のこと。
体調を崩したシーラは、突然、心臓が止まっても生きている「ゾンビ」状態になり、人の肉以外、受け付けない体になってしまいます。
さらにシーラは、欲望も増し、感情もストレートになって、思い通りに生きることに目覚めていくことに。
困惑するジョエルやアビーは、それでも愛するシーラのために、これまでのような平穏の生活を取り戻そうと奔走するのですが・・・。
しかし、一家に、さらなる危機と騒動が、次々と巻き起こるのでした。
シーラたちの運命は?
平穏な生活は、戻るのか?

・・・というストーリーです。

スポンサーリンク

夫婦愛や家族の絆を、ゲロゲロでグログロな笑いで描く怪作コメディ!

内容的には、かなりブラックで毒の強いスプラッター・コメディですね。
特に、初回の第1話から序盤は、もう、ゲロゲロのグログロ!
それがコミカルに描かれていきますが、笑えるけど、若干、引く。(笑)

これ、ダメな人は本当に受け付けない作品だと思います。
とても食事しながらは見れないですね。(笑)
も~、ヒドい!こりゃ。うげえええ~!という感じ。

ただ、ストーリー自体は、すごくおもしろかったです!

基本は、ナンセンスなセリフを軽快なテンポでやり取りする、アメリカのコメディ・ドラマの王道で。
ブラック・ユーモアなグロシーンだけでなく、会話も愉快で、思わず笑っちゃう。
・・・ま、ちょっと下ネタが多いかな。(笑)

また、Netflixオリジナルドラマ恒例の、映画・ドラマネタも多めでしたね。
アメコミ系のネタをはじめ、スター・ウォーズのネタも満載で、個人的にはバカウケでした!
「レイア姫」最高!(笑)

ドラマ性も、しっかりしていたと思います。
シーラの困難な状況に、夫ジョエルや娘アビーが徐々に結束し、家族としての絆が深まっていくのが、よかったですね。
題材が「ゾンビ」ではありますが(笑)その出来事を通じて、「家族」というものを、グログロのわりには意外と丁寧に(笑)描いていたと思います。
親と子の確執や絆、愛情や信頼など、コミカルではあるけれど、時に胸に響くエピソードが多かったですね。

また、夫婦の愛情の描き方も、よかったです。
巻き込まれて翻弄されながらも、妻を愛するジョエルと、そんな夫を思いやるシーラの夫婦愛が、見ごたえありましたね。
時にバカバカしくてナンセンスで、会話も笑っちゃうんですけど。
それでもシーラを見捨てることができず、愛し続けるジョエルは、さすが!

さらに、欲望に正直になっていくシーラの女性としての魅力も、おもしろかったです。
・・・ゾンビ化して、逆に毎日が充実していく感じが、何とも皮肉が効いてますよね。

中盤以降は、グロシーンも少しだけ控えめになり(それでも多くて強烈ですが。笑)わりとストーリー中心で意外な展開も多く、続きが気になる面白さ。
1話30分程度と短いのもあって、サクサクと見てしまう感じだと思います。

終盤も、盛り上がりましたね!
・・・ただ、最終話は、ちょっと消化不良・・・う~ん・・・。
もう少し、スッキリとしてほしかったかなあ。

かなり好みの激しく分かれる、人を選ぶドラマだと思うのですが。
グロや笑いだけではなく、ドラマ性やストーリーも、わりと楽しめる作品だと思います。

夫婦や家族の美しい物語を、毒の強いグロいユーモアで描いた異色作。
抵抗がなければ(笑)かなりハマれるのではないかなと思います。

愛すべき登場人物たちの魅力

登場人物も、みんなアクが強いけど、魅力的でしたね。

主人公シーラを演じたドリュー・バリモアは、すごくよかったです!
エグさと愛らしさがあって、血みどろになっても(笑)感情移入しやすかったですね。
また、どんどん自由奔放になっていく様も、若干ドリュー・バリモア本人に重なって。(笑)
まさにハマり役だと思います。

また、夫ジョエルも素晴らしかったです!
嫌がりながらも、必死に受け入れる、献身的で健気なジョエルがあってこそ、シーラが引き立った気がしますね。
また、時折見せる、中年男の「俺の人生、こんなはずでは・・・」感が悲哀たっぷりで(笑)、私のようなオジサンの胸を打つのです。(笑)

シーラとジョエルの夫婦だったからこそ、成り立った物語ですよね。
キャストもキャラクターも、すごくよかったです。

登場人物自体は、それほど多くはなく、わりと脇役も出番が多いわけではないんですが。
みなアクが強すぎて個性的で、笑えるシーンが多かったです。
隣人のダン夫妻をはじめ、校長の祖母や、あのディスカウントショップの女性店員さんまで。(笑)
本当、キャラクターがコミカルに丁寧に作りこまれていましたね。

個人的には、娘のアビーが、結構よかったです。
思春期の皮肉たっぷりな少女だけど、わりと、やらかすことは大胆でおもしろい!
終盤は、かなりアビーで笑いました!
でも、それでいて、両親の寝室を訪れるなど、ディテールも細かくて。
ただの脇役ではなく、シーラとジョエルと並ぶ家族の一員として、すごくよく描かれていたと思います。

シナリオは、素晴らしかったですね。
愛すべき登場人物たちが多くて、コメディとして笑えて、楽しませてもらいました。

続きが気になる!

個人的には、かなりおもしろかったです!
グロいシーンに、うげええ~!となりつつも、先が気になる、クセになるおもしろさ!

ただ、ダメな人は受け付けない、好みが分かれるドラマだと思います。
・・・う~ん・・・絶対に見ろ!とは、強く言えないですかね。(笑)

最後は、本当に消化不良で終わってしまいましたね。
残念!

早く続きが見たいですよね!
ぜひぜひ、シーズン2が見たいです!