「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」シーズン1 全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」シーズン1

海外ドラマ「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」シーズン1を全話観ました!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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ドラマ「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」とは?

FBIの新人女性捜査官が、テロリストの汚名を着せられ追い詰められていくクライム・サスペンス。

FBIアカデミーでの過去の出来事と、捜査官となり事件に巻き込まれていく現在の出来事が複雑に絡み合い、先の読めないスリリングなストーリーです。

主人公の女性捜査官アレックス・パリッシュを演じるのは、プリヤンカー・チョープラー。
「20世紀最後のミス・ワールド優勝者」として知られる、インド出身の女優さんだそうで。
アメリカのテレビドラマで、インドの方が主演を務めるのは、今作が初めてなんだそうですよ。

確かに「絶世の美女」に違いはないですが、果たして演技はどうかな?と思って見てましたけど。
いや、もう、よかったです!
なんでも、すでにインドでは50本近い映画に出演している「ちゃんとした女優さん」(笑)なんですってね。
おみそれしましたっ!

プリヤンカー・チョープラーは、このドラマで一躍有名になりました。
今後、ますます注目されていくのではないでしょうか。
要チェック!

共演者は、日本ではあまり馴染みのない、新進気鋭の俳優さんが多いようです。
エリック役で、Netflix「Sense8/センス8」のウィル、ブライアン・J・スミス。
イライアス役で、「THE FLASH/フラッシュ」のエディ、リック・コスネット。
アイリス役で、ドラマ「マイノリティ・リポート」ベガの同僚アキーラ、リー・ジュン・リー。
・・・といった顔ぶれも出演しています。

個人的には、ニマとレイナを演じたヤスミン・アル・マスリーが、よかったですね!
他にも、ライアン・ブース役ジェイク・マクラフリンや、シェルビー役ジョアンナ・ブラッディ、サイモン役テイト・エリントンなどなど、今後、活躍して見かける機会が増えていくのではないでしょうか。
注目したいと思います。

ドラマ「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」は、現在シーズン3まで制作されています。
シーズン1は、2015年制作。
各話約43分程度の全22話です。

DVDのレンタルをはじめ、Amazonビデオなどで、シーズン2まで有料レンタル配信中です。
(本ページの情報は2021年1月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)

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※以下、ややネタバレを含みますので、ご注意ください。
オチなどが分かるようなことは書いていません。

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「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」あらすじ

バージニア州クワンティコにあるFBIアカデミー。
主人公アレックス・パリッシュをはじめ、ライアン、サイモン、シェルビー、ケイレブといった研修生たちが、FBI捜査官になるべく、やって来ます。
厳しい訓練や課題をこなす日々の中で、アレックスたちは深く関わっていくのですが・・・。
しかし、それぞれに、人には言えない事情や秘密が。

やがて、アレックスはアカデミーを卒業し、捜査官となります。
夢が叶い、順風満帆なキャリアがスタートしたかのように思えた矢先、ニューヨークで大規模な爆弾テロが発生!
何者かの陰謀で、アレックスはテロの容疑者として、FBIに追われることに。
しかも、苦楽を共にした研修生仲間の中に、犯人がいるかもしれないという疑惑が・・・。

犯人は誰なのか?
目的は?
絶体絶命のアレックスは、無実を証明することができるのか?

・・・というようなストーリーです。

ストーリー構成の巧みさと驚愕展開がおもしろい!

ストーリー自体は、おもしろかったです!
構成も巧みで、アイデアもよかったですね。

研修時代の「過去」と、テロ事件で追い詰められていく「現在」を対比しながら、物語は進んでいくのですが。
「過去」から「現在」への「経緯」や「過程」がズッポリと抜けていて、わからない。
たとえば、「過去」では仲がいいけど、「現在」では仲が悪かったり。
性格や状況や関係性が変わっていたり。
「一体、何があったんだ?」と、気になる展開。

とくに、シェルビー!
何がどうなって、そんな昼ドラもビックリな人間関係になっちゃうのよ!?(笑)

それが、少しずつ明らかになっていって、「そんなことがあったのか!」と、意外な背景を知って驚愕!
「経緯」や「過程」がわからない構成が、おもしろかったですね。

また、題材のアイデアも、よかったと思います。
「現在」のテロ事件のスリリングなサスペンス要素と、「過去」の研修時代の「学園青春ドラマ」的な要素(笑)が組み合わさっていて。
事件の真相は?犯人は?というハラハラドキドキと、友情や恋愛や人間模様などのドラマ性が巧みに描かれていたと思います。
これまでにない新鮮さがありましたね。

FBIアカデミーでの課題や実習も、おもしろかったです。
結構、楽しい訓練、多かったですよね。(笑)
ま、本当にあんなことをしているのかは、わかりませんけど。
「FBIアカデミー」という題材も、興味深くて新しさがありました。

・・・それにしても、研修生たちのイチャイチャな「リア充」っぷりは(笑)ちょっと青春ドラマしすぎじゃないですかねぇ。
毎回、実習ほったらかして、何やってんだよっ!(笑)
FBIアカデミーは、身辺調査だの能力主義だの言う前に「施設内での恋愛禁止」を徹底したほうがいい!
(・・・ま、リアムもミランダも、人のこと言えないとは思うけど。笑)

・・・ただ。
ま~た、イチャイチャして・・・と、気を抜いていると、突然、とんでもない驚愕展開に「ぎょええええ~!」と絶叫しちゃうのも、このドラマのおもしろさ。
甘い平和なムードから、急にサスペンスな展開や、予想もしなかった真相がわかったりと、緩急が激しくて。
まったく先が読めない展開で、目が離せないおもしろさでしたね。

とくに前半は、ハラハラドキドキ!驚愕の連続!
スピード感もあって、結構ハデな展開も多かったですよね。

追い詰められていくアレックスはもちろん、「現在」と「過去」のギャップも激しくて、もう誰もかれもが怪しすぎ。(笑)
誰も信じられない状況の中で、ど~なっちゃうの?と、続きが気になる展開。
あいつかな?こいつかな?と、色々と推理しながらも、毎回最後は驚愕で「ええ~~!?」と叫んじゃう。(笑)
かなり、見ごたえがありました。

・・・ただ、中盤以降は、ちょっと中だるみが続いた気がします。
「現在」の出来事が、一度、落ち着いてしまって、スピード感がなくなってしまって。
どちらかというと、「過去」の出来事、しかも、あまり本編とは関連性のない、ミランダの件や、ケイレブとシェルビーの件などがメインになったりして。

もっと「現在」の事件を!と、思いつつも。
でも、イライアスの一件以降は、ただ電話が来るだけで(笑)恐ろしい大事件が連発するわけでもなく。

ストーリー展開も、かなり強引さが目立つようになりましたね。
・・・FBIが、優秀に思えなくなってきて。
結構、ご都合主義が目立つ機会が増えた気が。
いなくなる人、新たに登場する人の出入りも激しかったですね。

中盤以降は、「現在」も「過去」も落ち着いちゃって、バランスが悪く、やや失速。
毎回、終わりは必ず驚愕で「ぎょえええ~!」とはなるんですけど・・・そのあとは、結構、予想通りだったりして。
前半は、かなりスリリングで目が離せない展開が続いていただけに、ちょっと、もったいなかったかなと思います。

終盤は少し盛り上がってきて、最終話も結構ドラマチックでハラハラドキドキ!
おもしろかったんですけどねぇ・・・う~ん・・・結構、色々と・・・う~ん。(笑)

かなり強引で、「力技」だったかなあ。
そして、オチとしては意外と淡泊だったかなあ。(笑)

ストーリー自体はおもしろかったし、構成もアイデアもよかったです。
ハラハラドキドキで、先の読めない驚愕展開も楽しかったですね。
新鮮味もあって、ハマりやすい、続きが気になるドラマだと思います。

それだけに、中盤以降の間延び感は、もったいなかったかなあ。
正直、全22話は長すぎて、難しかったかもしれませんね。

登場人物たちの魅力

登場人物たちは、リア充エピソードが多かったのもあってか(笑)感情移入しやすかったと思います。
「FBIの特別なスゴい人」というよりは、研修を通して人間的な成長過程などもあって、わりと親近感が持てて、共感しやすかったです。

アレックスをはじめ、ライアン、サイモン、シェルビー、ケイレブなど、みんなすごくよかったと思います。
アレックスも、完璧な優等生ではなく、ちょっと感情的で自由奔放すぎる(笑)部分もあって、逆に人間味があって、よかったのではないでしょうかね。

個人的には、ニマとレイナのエピソードがよかったです。
・・・しかし、撮影がスゴいですね。
二役に全然違和感なし!
あまりに自然でビックリ!
・・・廊下を二人で歩くとか、ど~やってるんでしょ?

サイモンもそうですが、ニマとレイナのエピソードは、宗教や社会問題、任務への義務感や、それで失う物への葛藤など、ドラマ性としては一番見ごたえがあったと思います。
・・・てか、一番FBI捜査官らしいエピソードでしたね。(笑)
演じたヤスミン・アル・マスリーも、素晴らしかったです。
・・・難しかったろうなあ。(笑)

前半のサイモンも、結構、好きですね。
謎めいた部分もあって、優秀で優しさもあるけど、非情で現実的な部分もあって。
あの一件で苦悩するエピソードも、すごくよかったです。

どのキャラクターも、決して完璧で優秀な「いい子ちゃん」ではなく、どこか裏があったり、汚い部分もあって。
とても人間味に溢れていたと思います。

普通のサスペンスドラマでは、ここまで人物を描く時間的余裕って、あまりないと思うのですが。
これも、サスペンス + 学園青春ドラマな(笑)この作品独自の魅力かもしれませんね。

・・・ところで。
アイリスをはじめ、「現在」に出てこなかったキャラクターもいましたね。
ブランドンとか、「過去」では、やたら出てきて存在感があったんですけど・・・どうなった?

あと。
ライアン!
君は・・・ナタリーのこと、アッサリしすぎじゃね?
もうちょっと、こう・・・思うとこ、ないのかいっ!(笑)

シーズン2はどうなる?続きが気になる!

個人的には、結構おもしろかったです。
色々と書きましたが、わりと楽しんで観てました。
驚愕展開で、ハマりやすいドラマだと思います。

最後は、新たな予感で終わりましたが。
・・・どうなっちゃうんでしょうかね?
シーズン2も期待したいと思います。