「プリーチャー」シーズン1を全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「プリーチャー」シーズン1

海外ドラマ「プリーチャー」シーズン1を全話観ました!
個人的な感想と評価です。


(※本ページには、プロモーションやスポンサー広告が含まれています)

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ドラマ「プリーチャー」とは?

ハードでダークな世界観と、ブラック・ユーモア溢れるカルトドラマ。

テキサスの田舎町を舞台に、かつては悪の道にも走った過去を持つ牧師ジェシー・カスターが、不思議な力を手に入れたことで大騒動が巻き起こります。

ハードなバイオレンスやアクション!
不気味で神秘的なオカルト要素!
そして、エグくてグロくて生々しい描写が強烈ながらも、あまりにパンチが効きすぎて笑っちゃうシュールなユーモア!(笑)
これまでにない、新感覚のドラマだと思います。

原作は、DCコミックの同名マンガ。
制作は、「ウォーキング・デッド」などを手がけるAMC。
・・・AMCって、こういうバイオレンス系が多いですよね。

さらに!
企画・制作総指揮・脚本は、あの「ブレイキング・バッド」シリーズの脚本家サム・キャトリン!
今作も、シナリオがおもしろくて素晴らしいです!
ドラマも、見ごたえ十分!
必見です!

主人公ジェシー・カスターを演じるのは、映画「キャプテン・アメリカ」シリーズなどのハワード・スターク役で有名な、ドミニク・クーパー。
今作では、ハードボイルド感漂う、迫力ある演技がすごいです!
・・・目力が違いますね、目力が。(笑)

さらに、チューリップ役で「エージェント・オブ・シールド」のレイナ役ルース・ネッガも出演しています。
これがまた、素晴らしい!
出演者の演技にも、注目です!

ドラマ「プリーチャー」は、現在シーズン4まで制作されています。
シーズン4がファイナルで、シリーズとしては完結する予定です。
シーズン1は、2016年制作。
各話45~55分程度で全10話です。

DVD・ブルーレイをはじめ、現在 Amazonプライム・ビデオで配信されています。
(記事出筆時点での情報のため、すでに配信が終了している場合もあります。ご注意ください)


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「プリーチャー」あらすじ

テキサスの田舎町アンヴィル。
かつて、ならず者として悪事を働いていたジェシー・カスターは、父の跡を継ぎ、今は古びた教会の牧師として神に仕える身。
よき人間になり、町や住人たちに尽くしたいとジェシーは奮闘するのですが、しかし、力が及ばない現実の厳しさに、信仰心も揺らぎつつありました。
そんな、ある日のこと。
ジェシーは突然、「謎の存在」に憑依され、不思議な力を手に入れます。
戸惑いながらも、その力を利用して牧師としての使命を全うしようとするのですが・・・。
しかし、そのことがきっかけとなり、ジェシーは思いもかけない、理解を超えた騒動に巻き込まれることに。
追い詰められたジェシーは、幼馴染のチューリップや、親友のキャシディらの力を借り、あるとんでもない行動に出るのでした。
果たして、ジェシーの運命は?
・・・というようなストーリーです。

クライム・サスペンスにオカルトテイスト!何でもありのアクの強さと、演出・脚本が秀逸な怪作!

このドラマのおもしろさを書くのは、本当に難しい!
とにかく、おもしろい!
とにかく、すごい!
クオリティは高いけど、ぶっ飛びすぎて絶対に一般ウケはしない、マニアックで玄人好みの怪作!
ハマる人は、猛烈にハマるドラマだと思います。
・・・もちろん、私は首までどっぷりハマりましたね。(笑)

アメコミ原作のドラマ、というよりは。
犯罪ドラマやクライム・サスペンスに、オカルト要素を加えた感じが基本ベースで。
そこに、ハードボイルドやら、スプラッターやら、ブラックすぎるコメディ要素や、西部劇テイストまで(笑)、無理矢理ミキサーに入れてグチャグチャに混ぜたような。(笑)
なんだ、これは!?という驚きと新鮮味!
おもしろくてカッコよけりゃ、何でもアリだろ!的な、やりすぎ感全開のパワー!

なので、世界観に入り込めないと、置き去りにされてしまうかもしれませんね。
かなり、観る人を選ぶドラマだと思います。

制作総指揮・脚本がサム・キャトリンなので、全体的にかなり「ブレイキング・バッド」臭が強いですね。(笑)
ロケーションやストーリー展開、アクの強すぎるキャラなど(笑)、まさに「ブレイキング・バッド」を彷彿とさせる感じ。

シナリオや演出は、素晴らしかったです!
かなり、クオリティが高かったと思います。
猛烈にスタイリッシュで、犯罪ドラマとしてのクールさとカッコよさがスゴい!
銃撃戦やアクションも、見ごたえ十分!
光と影を巧みに使った演出も、さすが!

シナリオ的にも、ドラマ性が素晴らしかったです。
さまざまな登場人物たちの対立や葛藤、苦悩などが、短いシーンでギッと詰め込まれて、丁寧に描かれていたと思います。
・・・雑さが、ないんですよね。
何でもアリで雑多な内容とは裏腹に、人間描写は洗練されていてシャープでキレキレ。
どのキャラクターも、人間味が豊かに描かれていて。
・・・ただ、エピソードがちょっとアクが強くて。「肉の神」とか。(笑)

また、人間の醜さだとか、神の存在に対する考え方や生き方だとかを、時に皮肉や毒味を効かせて描いているのも、すごくよかったです。
献身的に教会に仕えるエミリーだって、善人ではないし。
何ならキャシディのほうが、人間味あふれる善人だったりもして。
ユージーンだって、やっぱり罪はあって・・・。

とくに最終話は、そういった部分が強烈でしたね。
見ごたえがあって、おもしろかったです!

・・・とは、いうものの。
それとは対照的に。
全体的に漂う、やりすぎ感と悪ノリ感も、すごい!・・・てか、時にヒドい。(笑)

トムや映画「ビック・リボウスキ」をイジるのは、まだマシで。
随所で映画・ドラマネタが盛りだくさんですが、どれも強烈なネタバレだという。
それ、言っちゃダメじゃん!みたいな。(笑)
・・・元ネタ、書けないですね。

・・・にしても、よく、まあ、トムをイジるよね。その勇気。(笑)
それに、そんなにコーエン兄弟がキライなのかしら?
でも、名作「ファーゴ」はイジらないんですよね、不思議と。(笑)

笑いも、かなりシュールでブラック。
極めつけは、何といっても第6話!
エグくてグロくてヒドいんだけど、やっぱり笑っちゃう。(笑)

それに、第9話終盤の延々とループされる演出ね。
「地獄は終わらない」という演出意図はいいとして。
あそこまでクドくやらなくても・・・あれ、絶対にわざとよね。(笑)

そして!そして!最終話!
・・・神・・・あれはヒドい。(笑)
笑っちゃったけど。

あまりにも個性的で、あまりにもアクが強くて。
時には悪ノリしすぎて、ぶっ飛んじゃってますが。
さまざまな要素が入り混じった、かなりカオスな感じが、これまでにない新しさ。
確かに、人を選ぶドラマですが。
スタイリッシュでカッコよくて、アクションやドラマ性もクオリティが高くて見ごたえ十分!

まさに、カルトドラマと呼ぶにふさわしい怪作だと思います。
どう感じ取ればいいのか混乱するほどのカオスっぷりを、楽しむドラマだと思います。

個性的すぎるキャラクターの魅力!

個性的すぎるキャラクターも、このドラマの魅力のひとつ。
演技も素晴らしかったです!

中でも、主人公ジェシー役ドミニク・クーパーは、すごかったですね!
存在感が圧倒的。
若きハワード・スタークの、シュっとしたイケメン金持ち(笑)とは、また違って。
ワイルドでクールで、それでいてとっても人間味があって。
迫力もあって、すごくよかったです!

チューリップ役のルース・ネッガや、キャシディ役のジョセフ・ギルガンも、素晴らしかったです!
メチャクチャでぶっ飛んだドラマに、リアリティが感じられて見入っちゃうのも、やっぱり演技力があってこそ。
感情移入しやすくて、愛すべきキャラクターになっていたと思います。

とくに、キャシディは魅力的でしたね。
おもしろおかしいけど、恐ろしい一面もあって。
・・・意外と善人だしね。(笑)
ジェシーやチューリップとの関係も、すごく楽しかったです。

ほかにも、クインキャノンや「政府関係者」の2人(笑)、ユージーンなどなど、どのキャラクターも個性的。
バランスも絶妙で、脇役でも存在感が薄いということがなく、必ず記憶に残ってインパクト大!
それぞれの面白さもあって、愛すべきキャラクターばかりだったと思います。

クセになる面白さ!ハマりやすいドラマです!

個人的には、猛烈におもしろかったです!
中盤、やや展開が遅いところもあったとは思うのですが。
それも含め、あまりにもカオスすぎて。(笑)
かなり、ハマっちゃいましたね。

個性的すぎるドラマなので、好みが激しく分かれるとは思うのですが。
これまでにないクセになりそうな面白さが、魅力的だと思います。

最終話は、これまたトンデモ展開でしたね。
それこそ「ブレイキング・バッド シーズン2」の最後を思い出しちゃいました。
・・・ピンクの熊の縫いぐるみでも、落ちてくるんじゃないかと。(笑)
まさに、カオス!

ジェシーたち3人組が、これからどうなるかも気になりますよね!
・・・今度は、かなり危険が迫りそう。

シーズン2も、猛烈に楽しみです!

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