「HOMELAND/ホームランド」シーズン4・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「HOMELAND/ホームランド」シーズン4

海外ドラマ「HOMELAND/ホームランド」シーズン4を鑑賞。
個人的な感想と評価です。


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「HOMELAND/ホームランド」シーズン4とは?

CIAとテロ組織との攻防を描いたサスペンスドラマの第4弾。

「HOMELAND/ホームランド」の概要や、前シーズンまでの詳細はこちら。

シーズン1
シーズン2
シーズン3

今回の舞台はパキスタン。
CIA支局長となったキャリーとテロ組織との激しい攻防が、スリリングに描かれています。

主人公キャリーをはじめ、ソールやクインなど主要キャストは再登場。
・・・キャリー役クレア・デインズは、今回もキレてます。(笑)

また、新キャストとして、アーヤン・イブラヒム役に、映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のスラージ・シャルマが出演。
今回の事件のカギを握る重要な役どころを演じています。
注目です!

ドラマ「HOMELAND/ホームランド」は、現在シーズン8まで制作されています。
シーズン8がファイナルシーズンとなり、シリーズとしては完結しています。
シーズン4は、2015年制作。
各話50分程度の全12話です。
基本的に、前シーズンを見ていることが前提の内容だと思います。

今現在、DVDのレンタルをはじめ、Hulu(フールー)では、シーズン1~7まで見放題配信中。
また、Amazonビデオなどでは、別途有料にてシーズン1~8まで配信中です。
(紹介している作品は、2021年1月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は各サービスの公式サイトにてご確認ください)


各サービスの詳細や、加入はこちら。

【公式サイト】Hulu

【公式サイト】Amazonビデオ


※以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

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「HOMELAND/ホームランド」シーズン4 あらすじ

キャリーは、娘フラニーを姉に預け、CIA支局長としてアフガニスタンのカブールに赴任していました。
パキスタン支局からタリバンの幹部ハッカニの潜伏先情報を入手したキャリーは、無人機で空爆を指示。
攻撃は成功したかに思われましたが、しかし、情報ではそこにいるはずのなかった多数の民間人が犠牲となり、アメリカは厳しい批判にさらされます。
キャリーはパキスタン支局に異動し、事件の真相を探り始めますが、クインをはじめ、CIAを退職したソールをも巻き込んで、事態は誰も予想しなかった最悪の状況を迎えることになるのでした。

・・・というようなストーリーです。

絞り切れず模索的に感じたシーズン4

結論から言えば。
私個人としては、おもしろかったです!
先が読めないストーリーや、ショッキングな驚愕展開など、ハラハラドキドキ!
諜報活動の攻防戦もえげつなくて(笑)、かなり見ごたえがあったと思います。

・・・ただ。
全体的におもしろさを絞り切れず、色々と模索している感はあったと思います。

シーズン3までで「ブロディ3部作」として完結してしまった後での、今回のシーズン4。
新たな「新章」としては、どこかまだ散漫で絞り切れていない気がしましたね。

今回のストーリーは、アーヤン、ソール、終盤と、3部構成だと思うのです。
序盤は、ハデさはあまりなく、情報収集や分析、諜報活動のおもしろさが中心。
中盤は、スリリングで、予測できない展開のおもしろさ。
終盤は、かなりハデでスピード感全開のハラハラドキドキなおもしろさ。

というように、それぞれはすごくおもしろいのですが、ある意味では統一性に欠けてはいたと思います。
前半のアーヤンをめぐる展開と、終盤の大使館での事件とでは、おもしろさが違っていて。
唐突感がいなめないように感じましたね。

これまでの「HOMELAND/ホームランド」は、「ウソかホントか?」「正義か?悪か?」というように、おもしろさのポイントというのが明確だったように思います。
今回は、盛りだくさんだった半面、新章として「今後はこういう路線のおもしろさだっ!」というのが明確に示せなかった気がしますね。
・・・ちょっと色々と方向性を模索しているような感じがしました。

とはいえ。
相変わらずショッキングで、びっくり仰天の衝撃展開のおもしろさは健在!
・・・絶句!ですよね。(笑)
ツボをはずさないのは、さすが!

ただ、おもしろいけど、シーズン4の位置づけとしては、かなり賛否が分かれると思います。

これまでのシーズンとは、おもしろさのポイントが違う上に、明確に絞り切れていないので。
「シーズン3で終わっておいた方が・・・」と感じる人もいれば。
「シーズン4も、おもしろさ健在!」と感じる人も多いと思います。

・・・難しいですよねぇ。

ストーリーの新たなバランス

ストーリー的にも、構成のバランスがやや悪かったように思います。

ま、シリアスで暗くてエグくて、キャリーがキーキー言うというのは相変わらずなんですが。(笑)

これまでは「アメリカが」という大義が、物語の中心にあったように思います。
「アメリカを守る」「テロに報復する」というような中核が今回は薄くて、感情移入の度合いはややトーンダウン。
ハッカニが「殺すリストに入っているから」というだけで、あまりアメリカに対する危険度は感じなかったですね。
・・・とはいえ、終盤はえらいことになっちゃうのですが・・・。

そういう大義が薄い分、物語はキャリー中心になるのですが。
・・・やっぱり、ブロディやソールがそばにいないとね。(笑)
なかなか、キャリー単独のドラマ性というのも難しい。

キャリーが感情移入しやすい、愛すべきキャラだったら何の問題もないとは思うのですが。(笑)
共感できないと、キャリーの言動についていけないかもしれませんね。

序盤の娘へのことや、アーヤンへの諜報活動など、結構ダメな人はダメかも。
・・・ま、そのエグさが「HOMELAND/ホームランド」らしいといえば、らしいので。(笑)
シーズン4まで見続けてきた方には、慣れっこかもしれませんけど・・・。

今回のキャリーの精神的なキレっぷりは、これまでに比べれば、やや大人しいかな。
ただ、普通に当然のように、とんでもないことを言う「壊れっぷり」は、逆にちょっと怖かったですね。
ファラに対する言い草はもとより、ソールにも「立場ないから早く帰って」とか言っちゃうあたりが(笑)、キャリーらしい。

・・・でも、ああいう感情的に物を言う上司とか、実際いるもんなあ。(笑)

個人的には、幻覚見ちゃうシーンは、ちょっとやりすぎなように思います。
・・・いらなくない?(笑)

あと、いつもの「HOMELAND/ホームランド」なら、第11話で終わっているように思います。
第12話の存在意義が、どうもイマイチ。
不要とは言わないまでも、最終話としては間延びして満足感は薄かったかなあ。
・・・次回への伏線なんでしょうか・・・。

・・・で。大使夫婦は、その後どうなったの?(笑)

そういう意味では、ストーリー的にやや絞り切れなかったように感じましたね。

個人的には、マックス登場はうれしかったです!
終盤の感情的なマックスは、本当にグッときましたね。

・・・あとは、クインには、やめておけと言いたい。(笑)

賛否が分かれるシーズン4

個人的には、おもしろかったです。
決して、つまらないとは思いません。
これまでのシーズンを観てきた方なら、楽しめると思います。

ただ、シーズン4「新章」としての存在意義は、賛否両論だと思います。
これまでとは違った展開に、受け入れられない方もいるかもしれませんね。

シーズン5は、すでに制作されています。
今度はドイツが舞台のようですね。
中東ネタから離れるのかな?
・・・マックス、出るかな?(笑)

次のシーズン5も、楽しみにしたいと思います。

シーズン5を見た個人的な感想はこちら。
「HOMELAND/ホームランド」シーズン5・感想と評価