映画「ファーゴ」感想と評価【映画レビュー・洋画】

映画ファーゴ

映画「ファーゴ」を見ました。
かなり久しぶりの再見!
感想と評価です。

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映画「ファーゴ」とは?

狂言誘拐を題材にした、おかしくも恐ろしくて悲しいサスペンスです。

鬼才コーエン兄弟を一躍メジャーにした名作として知られています。
人生模様を描いた秀逸な内容に、評論家も大絶賛。
当時のアカデミー賞にも多数ノミネートされ、脚本賞のほか、主人公マージを演じたフランシス・マクドーマンドが主演女優賞を獲得しました。

馴染みがない方には、ちょっとわからないかもしれないのですが。
コーエン兄弟といえば、人間の愚かしさや滑稽さを描く鬼才!
それでいて、どこかちょっと底意地悪い。(笑)

有名なエピソードとして。
映画の冒頭「これは実話の映画化である」とか、テロップが出ますが。
・・・ウソです。(笑)
この映画は完全なフィクションで、実際にはそんな事件はありません。
虚実入り混じった、「実話」という「フィクション」の「演出」。
「なんかさあ、実話とか言っときゃ、リアリティ出るんじゃね?」的な。(笑)

公開当時は、エンドロールの最後に「フィクションです」みたいな字幕があった記憶があるんですけどねぇ。
今回、見直してみたら、なかったです。
・・・記憶違いかなあ。

おかげで、「実話なら、劇中で雪に埋めた大金が、まだあるかもしれない!」と信じた日本人女性が、本当に探しに出かけてファーゴ近郊で凍死したという「都市伝説」も生み出しました。

それは、菊地凛子主演で「クミコ、ザ・トレジャーハンター/Kumiko, the Treasure Hunter」という映画にもなっています。

詳しくは、こちら。

 毎年アメリカユタ州で開催されるインディペンデント映画の祭典「サンダンス映画祭」にて、日本人映画女優、菊池凜子が主演した『クミコ、ザ・トレジャーハンター』が初めて公開された。同映画は、美しい映像構成や、菊池の卓越した演技で、各種レビューで高く評価されている。
ハリウッドで活躍する日本人女優、菊地凛子が主演を務めた新作『クミコ、ザ・トレジャーハンター(原題) / Kumiko, the Treasure Hunter』について、デヴィッド・ゼルナー監督と共同脚本家ネイサン・ゼルナーが語った。

予告動画はこちら。
→ Kumiko, the Treasure Hunter

・・・あくまで、個人的な所感ですけど。
「音楽もさあ、とにかくババーン!とムダに劇的に盛り上げておけば、カッコよくない?」的な感じもする。(笑)

そういうところが、コーエン兄弟にはあるんですよね。

また、2014年からは、ドラマ版「ファーゴ」も、シリーズとして制作されました。
内容的には完全に別物ですが、コーエン兄弟自身の制作で、一部映画の内容とリンクする部分もあります。
ドラマ版も、かなりコーエン兄弟色が強いです!
おもしろい秀作!必見!

映画「ファーゴ」は、1996年制作。
上映時間は1時間38分です。

私は、この記事出筆時、Amazonプライム・ビデオで視聴しました。
今現在、配信が終了していたり、他の動画配信サービスでも視聴できるかもしれません。
ご注意ください。

・・・動画配信サービスの「映画作品」は、月単位で入れ替わったり、配信が終わったと思ったら数か月後に復活したりと、出入りが激しいのです。

映画「ファーゴ」 あらすじ

自動車販売員のジェリーは、借金から逃れるため、実家が裕福な妻ジーンを狂言誘拐し、身代金を手に入れようと企みます。
しかし、簡単だったはずの計画は次々と狂いだし、ジェリーに疑惑を感じた警察署長で妊婦のマージは、捜査を進めて徐々に真実へと近づいていきます。
事件の最後に待ち受けていたのは、悲しくも恐ろしい結末でした・・・。
・・・というようなストーリーです。

予告動画はこちら。
→ 映画「ファーゴ」日本版劇場予告

今も色あせない傑作!

内容的には、さまざまな人間模様を描くのがメインなので、サスペンスとしては地味目なほうだと思います。
派手な銃撃戦があるような、娯楽性の高いものではないですね。
じっくりとドラマを楽しむような内容です。

また、恐ろしい出来事の随所で、ユーモラスで笑えるシーンも多々あります。
コント的なコメディではないのですが。
滑稽なんですよね。
怖がっていいのか、笑えばいいのか、かなり戸惑うかもしれませんね。
でも、それがこの映画・・・というか、コーエン兄弟の作品の最大の魅力でもあります。

とにかく、シナリオが秀逸!
意外な方向に進んでいって、先が読めない展開。
ハラハラドキドキのサスペンス。
それでいて、人間ドラマも丁寧にしっかり描かれています。
素晴らしい!

演出も、すごかったですね。
純白で何もない世界観の見せ方や使い方も、効果的でした。
先が見えない閉塞感も、うまい!

猛烈にクセのある作品で、好みが分かれるとは思うのですが。
ハマると、かなりおもしろいのではないかと思います。
今観ても色あせない名作だと思います。

個性的なキャラクターと人間模様

登場するキャラクターたちは、強烈にクセがあって個性的。
人間味に溢れています。
感情移入しやすいのではないでしょうか。

人間は自分勝手で、ズルくて恐ろしくて残忍で。
人生は、思ったようにはいかなくて。
そこから何とか逃れようともがく様は、本人は真剣で必死だけど、まわりから見ると滑稽で笑えてしまう。
悲しくて悲劇的なことには、暗い気分になったり、憤りを感じたり。
それでも、いつもと変わらない日常の幸せを感じたり。(ラストとか)

・・・そんな、人間の悲喜劇が巧みに描かれていると思います。
やっぱり、シナリオの練り込みが秀逸!
感情移入しやすいキャラがあってこそだと思います。
うまい!

かなり見ごたえがあるのではないかと思います。

おすすめの名作映画です!

私個人としては大絶賛の映画です。
かなり久しぶりに見直しましたが、やっぱりおもしろい!
未見の方には、ぜひおすすめです!

・・・最近、こういった映画がめっきり少なくなりましたね。
娯楽性の高いものが多くて、それはそれで楽しいのですが。
たまには名画にどっぷりと浸ってみるのも、いいものですよ。

こういう作品を、ネット動画配信で気軽に観られるなんて、いい時代になったものですね。
おすすめです!

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