「死霊のはらわたリターンズ」シーズン1を全話見ました・感想と評価【海外ドラマレビュー】

「死霊のはらわたリターンズ」シーズン1

海外ドラマ「死霊のはらわたリターンズ」シーズン1を全話観ました!
個人的な感想と評価です。


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「死霊のはらわたリターンズ」とは?

スプラッターホラーの傑作映画「死霊のはらわた」シリーズの続編が、ドラマ版として復活!
映画から30年後の現代を舞台に、すっかり老年になった(笑)主人公アッシュが、再び死霊との戦いを繰り広げます。
ジャンル的には、もう・・・血まみれホラーコメディ、といった感じです。

映画「死霊のはらわた」は1981年に制作され、以降、「死霊のはらわたII」「死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット」とシリーズ化されました。

低予算でB級感全開のスプラッターホラーで、恐怖もさることながら、なぜか戸惑うほどパワフルでコミカル!
・・・観ている側は、怖がればいいのか、笑えばいいのか、もうよくわからない!けど、おもしろい!状態。(笑)
さらに、斬新なアイデアやスタイリッシュな映像演出などが支持され、今もカルト的な人気を誇っています。

監督のサム・ライミと、主演のブルース・キャンベルは、この映画で一躍有名になりました。
・・・実は私、「死霊のはらわた」を神作品と崇める一人。(笑)
サム・ライミ大好き派!
ブルース・キャンベル大好き派!

サム・ライミは、その後「クイック&デッド」「シンプル・プラン」「ギフト」「スパイダーマン」三部作などを監督し、今や名匠として知られています。
独特の演出とセンスは、今も健在!

今回のドラマ版でも、サム・ライミ自身が製作総指揮!
さらに、第1話の監督・脚本も務めています。
これが!もう!最高すぎるっ!(笑)

主演はもちろん、ブルース・キャンベル。
最近だと「バーン・ノーティス」のサム役で知られていますね。
30年経った今も、相変わらずの芸達者ぶり!
ブルース・キャンベルの怪演にも注目です!

なお、このドラマ版はリメイク作品ではなく、映画シリーズの続編となりますが、映画版を観ていなくても楽しめるのではないかと個人的には思います。
ただ、やっぱり随所で、映画版のネタは出てきますね。
観ておくと、さらに楽しめるのではないかと思います。

映画版のネタは、ほとんどが第2作目「死霊のはらわたII」のことが中心です。
アッシュが右手を失い、チェーンソーを武器にするエピソードも、第2作目で描かれています。
復習するなら、とりあえず「死霊のはらわたII」を観ておけば大丈夫ではないかと思います。

あと、コメディ要素が強いとはいえ、基本はスプラッターホラーなので。
かなり血まみれのグチャグチャで、エグいシーンも多いです。
あまりに残忍すぎて、ちょっと引いちゃう場面もあったりしますので、視聴は少し注意したほうがいいかもしれませんね。

「死霊のはらわたリターンズ」は、現在シーズン3まで制作されています。
今現状では、シーズン3がファイナルとなり、シリーズとしては完結。
シーズン4は、ありません。

シーズン1は、2015年制作。
初回は約40分ですが、以降は各話25~30分程度の全10話です。
短くて、かなりテンポがいいので、見やすいと思います。

DVD・ブルーレイをはじめ、現在、Netflix(ネットフリックス)で、シーズン3まで配信されています。
(紹介している作品は、2020年5月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は Huluの公式ホームページにてご確認ください。)

Netflix(ネットフリックス)公式サイトは、こちら。

【公式サイト】Netflix


※以下、ややネタバレしています。ご注意ください。

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「死霊のはらわたリターンズ」あらすじ

あの山小屋での惨劇から30年後。
死霊との戦いを一人生き延びた主人公アッシュは、ディスカウントショップの店員として働きながら、平穏・・・というか、自堕落な生活を送っていました。
老年になり、すっかりゲスでテキトーな「おっさん」になってしまったアッシュ。
そんな彼の前に、再び死霊の影が忍び寄ります。
実は先日、アッシュは自宅に女性を連れ込んでドラッグでハイになっていた時に、ついついノリで、あの「死者の書」の呪文を、声を上げて読んでしまったのでした。
それを思い出したアッシュは、呪文で復活した死霊を封印すべく、パブロとケリーを仲間に加え、旅立ちます。
果たして、アッシュの運命は?
死霊を封印することができるのか?

・・・というようなストーリーです。
てか、改めて書いてみると、あまりにテキトーすぎて、とてもホラードラマとは思えないストーリーだな。これ。(笑)

恐怖と笑い!グチャグチャでノリノリなエンターテイメント全開のホラーコメディ!

このドラマは、あれこれ難しいことは考えず、理屈抜きでドタバタ劇を楽しむ、エンターテイメントに特化した内容だと思います。
ストーリー性だとか、つじつまだとか、ドラマ性だとかは、一切関係なし!
人が死んだところで、大して悲しみもしないし屁でもないレベルの(笑)とにかくイケイケなノリを楽しむドラマだと思います。
なので、あんまり色々考えちゃダメですね。(笑)

映画版に比べると、かなりコメディ色が強くなったと思います。
あと、現代の映像表現技術が向上したというか、予算が出たというか。(笑)
なんか、B級感が薄くなっちゃいましたね。
特殊メイクにしてもCGにしても、結構ちゃんと作り込んであって、意外というか・・・映画版を知る私としては、ちょっと違和感。(笑)

なので、ホラーなシーンや、死霊とのバトルは、結構ハラハラドキドキ!
美術も照明もちゃんとしていて、ビジュアル的には、かなりパワーアップしていると思います。

グロいシーンも作り物感がなく、想像以上にリアリティが出ちゃって、おええ~!と。(笑)
スプラッターなシーンも、グチャグチャが生々しくて。
苦手な人は、かなり厳しいかもしれませんね。
特に、第6話のクライマックスなど、ヒドすぎて、ちょっと引いちゃうかも・・・。

ただ、その「やりすぎ感」とか「ヒドすぎ感」が、この作品の魅力だと思います。
悪趣味ですけど。(笑)

恐怖と笑いが混在して、紙一重なところは健在。
相変わらず、そのバランスが絶妙でしたね。
・・・もう、血まみれで、グチャグチャで、ギャーギャーと絶叫してるんだけど、なぜか笑っちゃう!
いかにも「死霊のはらわた」らしくて、すごくよかったです。

初回の第1話が、とにかく秀逸でしたね!
演出もシナリオも、まさにサム・ライミ節、炸裂!
くっだらない設定だとか、ど~でもいい部分を猛烈にカッコよくキメる演出とか。
それでいて、ホラーな部分は、光と影の使い方やカメラワークなどが素晴らしくて。
まさに、本気のサム・ライミ。(笑)

さすがに、第2話以降は「サム・ライミっぽさ」は薄くなっちゃいましたが。
それでも「死霊のはらわた」テイストは全開!
すごく、おもしろかったです!

ファンとしては、随所に映画版のネタが引き継がれているのも、懐かしくて嬉しいポイントでしたね。
車も昔のままだし、アッシュのシャツも青のまま。

さらに終盤は、映画版のネタ多し!で、ニヤリ。
あの場所は、内装もそのままで、完全再現。
さらに、まさかまさかの、懐かしい「部位」も登場したりして。(笑)
そこもまた、楽しかったです!

映画版を観ていなくても、ストーリーは理解できるとは思うのですが。
終盤は特に、観ておいたほうが楽しめると思います。

30年ぶりに、続編がドラマ版で復活!と聞いた時は、表現が大人しくなるんじゃないかなと想像していたのですが。
実際に観てみたら、全然そんなことなかったですね。
逆に、バカバカしさも「こりゃヒドい感」も(笑)パワーアップ!

映画版のファンはもとより、初めて「死霊のはらわた」を観る方にとっても、おもしろいドラマではないかと思います。
スプラッターが苦手だと、ちょっと難しいかもしれませんが、何も考えず、単純に気軽に楽しめると思います。

何だか、よくわかんないけど、カッコよくて、すげぇ!
何だか、よくわかんないけど、おかしくて笑っちゃう!
そんな「死霊のはらわた」ワールドを、楽しんでみてはどうでしょうか。

アッシュが帰ってきた!けど、ゲスなジジィになっていた!

今作がおもしろかったのも、やっぱり主人公がアッシュだったから、というのが大きいと思います。
「死霊のはらわた」といえば、アッシュ!
アッシュといえば、ブルース・キャンベル!
もし、ドラマ版が違う主人公だったら、おもしろさや評価も変わっていたかもしれませんね。

・・・にしても。
アッシュは、かなりゲスでテキトーなキャラになっちゃいましたね。(笑)

映画版の若かりしアッシュは、好青年・・・と、まではいかないまでも。
リンダへの愛に溢れていたんですけどね。
・・・30年経ったら、女に見境ないエロジジィに。(笑)

ただ、その変貌ぶりが、逆にすごくよかったです!
ものすごく魅力的でした。
いい歳してもエネルギッシュで、細かいことは気にしない。
テキトー加減やダメっぷりが笑えて、でも憎めない。
もし、常識があってマジメでシリアスな、ナイス・ミドルなアッシュだったら、こうはおもしろくならなかったと思います。

ブルース・キャンベルは、今回も本当に怪演でしたね。
さすが!という感じ。
貫禄も、ありましたね。
・・・ただ、映画版のような「一人芸」(笑)が少なかったのが、ちょっと残念だったかな。

ドラマ版から登場したパブロとケリーも、すごくよかったです。
どこかクセの強いキャラで、掛け合いも、おもしろかったですね。

・・・ただなあ。
アマンダの扱いは、いくらなんでも、ちょっと雑だなあ、と。(笑)

メチャクチャおもしろかったです!

個人的には、メチャクチャおもしろかったです!
映画版のファンとしても、大満足!

1話が短く、スピード感があって、すごく見やすかったですね。
ただ、スプラッターが苦手な方や、やりすぎ感についていけないと難しいと思います。
人によって、好みが分かれるドラマかもしれませんね。

最終話は、すごかったですね!
ホラーテイスト全開で、かなり盛り上がりました!
・・・てか、え?そんなラスト?と。(笑)

果たして、続きはどうなっちゃうんでしょうかね?
シーズン2も、すごく楽しみです!

次のシーズン2を見た個人的な感想はこちら。
「死霊のはらわたリターンズ」シーズン2 感想と評価